吉田史朗の作品一覧

野趣あふれる温泉趣味

温泉自体を取り上げるのではありきたりになるからでしょうが、冒頭から全裸毒マスク、という非常に目立つ格好で始まるのが良いです。確かに火山性ガスは危険ですので。
国内の温泉巡りに続き、主人公・カエデさんの生い立ちもかいつまんで描写されていて、この辺もかなり巧みです。
滑落死しても全く不思議ではないところを生き抜き、やがて今の趣味にも目覚めて、喫茶店のマスター同様、新たな生き甲斐を得たのでしょうね。
かなりの良作ですが、あまり長続きはしなかったようです。
1人旅好きな読者等にも響く佳作かと思います。

どんどん続きが読みたくなる！

何でも屋を営む主人公のもとに舞い込んでくる依頼には、謎が多くも終盤に爽快感を誘う人間ドラマがあります
読者の心を動かす、登場人物達の秀逸な台詞も見どころです
読んだ後のスカッと感を何度も味わうために、どんどん続きが読みたくなります
一貫して謎を秘めたままのキャラクターである舞ちゃんの正体も気になり、次巻が待ちきれません

名作

景親の刻の声に応える村上海賊達の咆哮凄い。

原作を読んだ人にも面白い

原作のイメージを壊さずよくコミカライズされていると思います。

今巻は、村上海賊の娘の中で陸戦を描いた一冊。
主に泉州侍達の活躍と、大坂本願寺側の門徒兵（死兵）及び、傭兵軍団の雑賀党との戦が描かれている。
七五三兵衛好きの私としては、陸で戦う七五三兵衛無双が見れてたまらない巻。原作を読んで想像していたのより２人位銛で串刺しされる人数が多くて、残酷だなと思いつつも圧倒的な強さに痺れる。特に雑賀党とぶつかった時の「雑賀党がなんぼのもんやちゅうんじゃあ！！」のとこがイイ！
一万三千vs三百で引かない（引けない？）七五三兵衛には原作でもこの漫画でもグッとくるものがある。
七五三兵衛と触頭である沼間義清が互いを認め合うところも見所の一つ。