山田詠美のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
映画「子宮に沈める」を観て、さらに事件のことが気になり、調べてみると若い頃に夢中で読んでいた山田詠美さんがまさかの執筆!
一気に読み上げました。さすが詠美さんでした。
抜け出せない不幸不運のループ。主人公とその母をかわいそうと思うなら、きっと危害を与えた人たちもまたかわいそうな人たちということになるだろうか。
そして、今まで考えてもいなかった「小さきものたち」目線でのこの事件のこと。確かに、子どもたちはママを大好きなまま逝ってしまったのだろう。さらに辛い切ない気持ちになりました。
不自由なく子育てのできている自分の環境に感謝。子どもには、たくさん愛情を注ごうと思いました。ありがたいことに -
Posted by ブクログ
正直に言います。
飛ばしたところも結構あります。
直木賞・芥川賞が苦手で、好きなのは本屋大賞なので(笑)
でも、森瑤子さん・山田詠美さんを読みながら大人になった私には、ほんっとに懐かしいワードがたくさん出てきて、しみじみしました。
でも‼️‼️‼️
新人賞落選した人からの恨み言の手紙に対しての、気持ちが良いほどのきっぱりした反論(反論っていう言葉はあってないかもしれないけど)。
そして、かつて頭に来る電話をしてきたスポーツ記者に対して、
どうだ、しつこく覚えているだろう
という文章が好きすぎる‼️‼️
私も、自称(本当は自他共に認めるって言いたいけど、他が、私にはっきりいうことは -
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Posted by ブクログ
もぅ〜!!
最高の1冊!!
文庫本で読ませていただいていいのか!?って心のなかで叫びました
お買い得だと思います、この1冊
恋と食のある10の景色のサブタイトルもすてきですが、わたしとしては恋よりもひととひととのつながりを強く感じました
誰かと出会うこと
誰かと寄り添うこと
誰かと愛し合うこと
それはとても簡単なようで、簡単ではない
いっしょに食事することも相手が違えば、高級であっても味気なく、カップ麺でもおいしく感じるように
最後の山田詠美さんの『恩讐の彼方のトマトサラダ』まで、どの作品も好きですが
しいて!!
強いて、好きな作品は
君嶋彼方『ヴァンパイアの朝食』
奥田亜希子『白と -
Posted by ブクログ
連れ子をつれて再婚し新しい兄弟も生まれ、絵に描いたような幸せな家族になった。しかし、兄の死をきっかけに母がアルコール依存症になり、一家の姿は激変する。
絶望から再生していく話で一見地味だけど、家族の幸せとは何かを見つけていく様子が時間をかけて丁寧に描かれている。
死は一種類の悲しみしか生み出さないのではなく、
千人いれば千通りの死の受け止め方がある。
家族の中心的存在であり、優等生だった長男が亡くなり、父、母、3人の兄弟にとってそれぞれ全く異なる種類の哀しみを生むことなる。
だけど、それぞれの種類の哀しみを時間をかけて気持ちに折り合いをつけていくことで血のつながりも関係なく家族のつながりってど -
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