山田詠美のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
とても好き。良かった。
今まで見た不倫小説の中で1番しっくりきた。
流石は山田詠美語録。それぞれの視点で語る言葉から、自分が今まで思ってきたことがとても素敵な言葉で言語化されていて唸りました。
「どんな夫婦も、時が経てば、程度の差こそあれ、相手にそそられなくなって行くのではないでしょうか。ここが、性欲と食欲の違うとこなんだよなー。」
「寝かせれば寝かせるほどおいしくなるものもあるけれど、男と女の場合、熟成すればするほど、そこから肉体の生々しさは飛んで行くような気がする。」
等々、他にもたくさんありますが、こちらの本と出会えてとても満足です。
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Posted by ブクログ
年上の女性が年下の男性をたぶらかすには「復讐」というものがないと成り立たないのかな、と読んでいる間思った。
でも私の読解力が足りなかった。
真由子は年下の男をたぶらかしたいという欲求が、自分の二人の男を奪われたという事実によって生まれたのだ。「復讐」に絡み取られた気持ちは、後天的なのだ。憎しみが直巳への愛を増幅させる。
そうすると、本当に山田先生、すごいよ。さまざまな状況に置かれた真由子の微細な感情をこんなに描写できるなんて。
真由子と百合が対照的な家庭で育っているのも面白い。
最後の、病院で直巳が若い女を横に連れてくるシーン。あれは喜劇か悲劇か。
ちゃんと読めていない気がするので、また -
Posted by ブクログ
ネタバレたしかMOTHERと同じ事件を題材にしている一冊。
読んでいてかなり暗い気持ちになるから鬱々としてる人にはおすすめできない。
家庭内の暴力って各家庭で程度の差はあれありふれている。そうかと思えば生まれてこの方手をあげられたことがないという家も存在したりして、家族という小さな社会は多様性に満ちていると色んな小説に出会うたびに感じる。
小学生の頃、ベランダで何かのふしに親に一度も手をあげられたことがないと話すクラスメイトがいてそんな世界があるのかと衝撃を受けた。その一方で、学校外でたまたま会った時に頬に綺麗な赤い手形を残して涙目でゴミ出しをしているクラスメイト、親からタバコを押し付けられているク -
Posted by ブクログ
あとがきにもあるように、大人が読んでこそ感じることの多い小説だと思った。
中高生の時に誰しもが味わう、同級生とは違うという大人びた感覚について、それが特別なものではないことを突きつけられるような感覚を感じた。かっこよく生きる主人公と自分を重ねつつ、私自身が当時考えていた・感じていたことは、決して無駄ではなくその後に人生を見つめるために必要な時間であったことを認めてもらえる感覚もあり、心地よいものでもあった。
主人公の生い立ちとして「ひとり親(母子家庭)」というのが、一つ要素としてある。これは私もそうであるからこそ、境遇に対する共感と差異を両方味わえた。
読後に思ったこととして、ひとり親の子供と -
Posted by ブクログ
登場人物の視点がコロコロ変わるけど、読み易かった。
琴音や蓮音の境遇を知り、やるせない気持ちになったけど一番は、子ども視点を読んだときだった。
誰が一番罪深いかなあ。一番は2人の両親かな、その次に琴音と蓮音自身?逃げたっていいけど子どもがいるなら、逃げたあとに子どもの面倒をみないといけないと思う。
蓮音は、助かるための紐を掴まずあんなラストになっちゃったけど、きっと音吉や蓮根の母親父親とか見てあげればどれか一つは掴めたんじゃないのかな、拒絶されても見守られるべきだったよね•́ ‿ ,•̀
周りの環境が人生を決めるっていうけど、2人は環境がすごく悪かったね。環境が悪いで済ませて良 -
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完璧だった家族がゆっくりと起き上がるような物語。
長男の劇的な死をきっかけに家族がちょっとづつ崩れていく。母親の飲酒によりゆっくりと。残された子供たちも、それぞれのネガティブな感情を抱えてしまうことになる。長女は親しい人が急にいなくなってしまうことへの恐怖を、次男は母親からの関心が返ってこないことの寂しさを、次女は長男の影響力に対しての怒りを。
長男が唐突に死んでしまうことはファンタジーっぽかったが、家族にじわじわと広がるネガティブな空気感は現実的で苦しい。それなのに読後は爽やかさを感じるから面白い。
これは物語後の妄想。
父親と子供たちは長男の死を受け止められるが、母親は受け止められな -