山田詠美のレビュー一覧

  • 私のことだま漂流記

    Posted by ブクログ

    腕白な自伝であり、文章読本であり、仕事術であり、幸福論でもあるかな。つまり、いろいろ参考になると思った。着実に前に進んでいく前向きな姿かいい感じです。自分としては人間力、読書力を鍛えたい。

    0
    2026年07月08日
  • 血も涙もある(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    とても好き。良かった。
    今まで見た不倫小説の中で1番しっくりきた。
    流石は山田詠美語録。それぞれの視点で語る言葉から、自分が今まで思ってきたことがとても素敵な言葉で言語化されていて唸りました。

    「どんな夫婦も、時が経てば、程度の差こそあれ、相手にそそられなくなって行くのではないでしょうか。ここが、性欲と食欲の違うとこなんだよなー。」

    「寝かせれば寝かせるほどおいしくなるものもあるけれど、男と女の場合、熟成すればするほど、そこから肉体の生々しさは飛んで行くような気がする。」

    等々、他にもたくさんありますが、こちらの本と出会えてとても満足です。

    0
    2026年07月03日
  • 賢者の愛

    Posted by ブクログ

    年上の女性が年下の男性をたぶらかすには「復讐」というものがないと成り立たないのかな、と読んでいる間思った。
    でも私の読解力が足りなかった。
    真由子は年下の男をたぶらかしたいという欲求が、自分の二人の男を奪われたという事実によって生まれたのだ。「復讐」に絡み取られた気持ちは、後天的なのだ。憎しみが直巳への愛を増幅させる。
    そうすると、本当に山田先生、すごいよ。さまざまな状況に置かれた真由子の微細な感情をこんなに描写できるなんて。

    真由子と百合が対照的な家庭で育っているのも面白い。

    最後の、病院で直巳が若い女を横に連れてくるシーン。あれは喜劇か悲劇か。

    ちゃんと読めていない気がするので、また

    0
    2026年06月23日
  • つみびと

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    たしかMOTHERと同じ事件を題材にしている一冊。
    読んでいてかなり暗い気持ちになるから鬱々としてる人にはおすすめできない。

    家庭内の暴力って各家庭で程度の差はあれありふれている。そうかと思えば生まれてこの方手をあげられたことがないという家も存在したりして、家族という小さな社会は多様性に満ちていると色んな小説に出会うたびに感じる。
    小学生の頃、ベランダで何かのふしに親に一度も手をあげられたことがないと話すクラスメイトがいてそんな世界があるのかと衝撃を受けた。その一方で、学校外でたまたま会った時に頬に綺麗な赤い手形を残して涙目でゴミ出しをしているクラスメイト、親からタバコを押し付けられているク

    0
    2026年06月18日
  • ぼくは勉強ができない

    Posted by ブクログ

    秀美の母親の考え方に脱帽
    モテなければ意味ない!という価値観。
    初めは嫌悪感を覚える人もいるだろうが、芯があるというか軸のある人たちが多く出てくる。
    考え方がひとつアップデートされた感じ。
    解説にもある通り、中高生のヒーロー…とは言わずとも考え方の新しい軸ができたイメージ。

    0
    2026年06月08日
  • マグネット

    Posted by ブクログ

    罪と罰がテーマの短編集。
    殺人、放火、結婚詐欺、覗きetc...
    最初からもう良すぎて読み終わりたくなくてゆっっくり時間かけて読んだ。
    性的で、さみしくて、可愛らしくてすこしぞっとするような、まさに山田詠美ワールドだった。
    これが大好きだからずっと山田詠美大好き。

    0
    2026年05月20日
  • もの想う時、ものを書く Amy’s essay collection since 2000

    Posted by ブクログ

    山田詠美があちこちに寄稿したものを1冊にまとめたもの。けっこう古いのから最近のまで色々あるから、山田詠美ファンで読み込んでいる人じゃないと時系列を見失う。
    今までのエッセイで見たことのない情報もたくさんあって、面白かった。

    そして。山田詠美もADHD傾向強めだったのね!と、30年近く読んでいて初めて気づいた。

    0
    2026年05月10日
  • ぼくは勉強ができない

    Posted by ブクログ

    あとがきにもあるように、大人が読んでこそ感じることの多い小説だと思った。
    中高生の時に誰しもが味わう、同級生とは違うという大人びた感覚について、それが特別なものではないことを突きつけられるような感覚を感じた。かっこよく生きる主人公と自分を重ねつつ、私自身が当時考えていた・感じていたことは、決して無駄ではなくその後に人生を見つめるために必要な時間であったことを認めてもらえる感覚もあり、心地よいものでもあった。
    主人公の生い立ちとして「ひとり親(母子家庭)」というのが、一つ要素としてある。これは私もそうであるからこそ、境遇に対する共感と差異を両方味わえた。
    読後に思ったこととして、ひとり親の子供と

    0
    2026年04月27日
  • 三頭の蝶の道

    Posted by ブクログ

    女流作家と呼ばれた人たちへの深いリスペクトと愛に満ちている。作品を産み出すのはもちろん作家の脳内からだけれど、作者が接してきた人達から資源と養分を供給されている。「業」に生き、身を削るような創作活動をして愛と尊敬を得、あるいは憎悪や妬みを受けて、やがて世を去る3人の女性作家。語り手を変えながら紡がれる物語。

    0
    2026年04月27日
  • 肌馬の系譜

    Posted by ブクログ

    どのお話も欲望にまみれた人々が登場します
    『陰茎天国』なんて特にすごい
    タイトルの通り陰茎天国なんだもん
    大笑いしながら読みました
    『わいせつなおねえさまたちへ』も良い
    下品でいやらしい
    だけどどこか哀しくて愛しい小説集
    私はこの本とても好きです

    0
    2026年04月21日
  • つみびと

    Posted by ブクログ

    登場人物の視点がコロコロ変わるけど、読み易かった。
    琴音や蓮音の境遇を知り、やるせない気持ちになったけど一番は、子ども視点を読んだときだった。

    誰が一番罪深いかなあ。一番は2人の両親かな、その次に琴音と蓮音自身?逃げたっていいけど子どもがいるなら、逃げたあとに子どもの面倒をみないといけないと思う。
    蓮音は、助かるための紐を掴まずあんなラストになっちゃったけど、きっと音吉や蓮根の母親父親とか見てあげればどれか一つは掴めたんじゃないのかな、拒絶されても見守られるべきだったよね•́⁠ ⁠ ⁠‿⁠ ⁠,⁠•̀
    周りの環境が人生を決めるっていうけど、2人は環境がすごく悪かったね。環境が悪いで済ませて良

    0
    2026年04月11日
  • ぼくは勉強ができない

    Posted by ブクログ

    短編集でとても読みやすかった。秀美に仁子、おじいちゃん家族全員が面白い。普通の子になって欲しいと願うのではなく、モテる男になるよう育てる母。結果秀美は大人びた考え、自分らしさを活かして生きていてとても魅力的だった。

    0
    2026年04月10日
  • ぼくは勉強ができない

    Posted by ブクログ

    職場の人に勧められて購入。
    「元気溌剌な高校生小説!」とのこと、なぜこれを20代後半の私に…と怪訝に思う節もありつつ、その人への信頼だけで手に取った本。

    読んでよかった。
    新体験的な衝撃的な出会い。

    この年代ならではの諦観や客観や、はたまた全てを自分ごとにしてしまうような「考え感じる力」の強さ。
    誰もが一度は出会ったことのある感情を、エピソードベースであまりに軽く描く。

    はっとするくらい綺麗に言語化された感情。
    美しい言葉の数々。
    日本語がもっと好きになる。
    流し読みするにはあまりにも勿体無い。

    繰り返し読みたい一冊。

    0
    2026年03月29日
  • 晩年の子供

    Posted by ブクログ

    読み終わった後、自分の心の奥底にしまってあったり、忘れかけてた気持ちを肯定されるような気持ちになる。
    山田詠美さんの本は3冊目だけど、人と違った考え方を持っていることが宝物のように感じられる。
    人の言葉に左右されず自分の頭で考えて、芯を持っている、そんな登場人物に憧れるし、私もなりたい。

    0
    2026年03月21日
  • 吉祥寺ドリーミン ~てくてく散歩・おずおずコロナ~

    Posted by ブクログ

    ほんまオモロイ!!!じわじわ笑って元気になる。
    著名人のことも実名でディスってて いいよね。。。すき。

    熱血ポンちゃんの時から エッセイ 好き。

    0
    2026年04月19日
  • 明日死ぬかもしれない自分、そしてあなたたち

    Posted by ブクログ

    完璧だった家族がゆっくりと起き上がるような物語。

    長男の劇的な死をきっかけに家族がちょっとづつ崩れていく。母親の飲酒によりゆっくりと。残された子供たちも、それぞれのネガティブな感情を抱えてしまうことになる。長女は親しい人が急にいなくなってしまうことへの恐怖を、次男は母親からの関心が返ってこないことの寂しさを、次女は長男の影響力に対しての怒りを。

    長男が唐突に死んでしまうことはファンタジーっぽかったが、家族にじわじわと広がるネガティブな空気感は現実的で苦しい。それなのに読後は爽やかさを感じるから面白い。

    これは物語後の妄想。
    父親と子供たちは長男の死を受け止められるが、母親は受け止められな

    0
    2026年03月17日
  • いただきますは、ふたりで。―恋と食のある10の風景―(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    とても読みやすくこの先どうなるの??
    と好奇心をくすぐられてあっという間に読めました。

    私はマカンマランの世界観がとても好きなので、この中でのやはり古内一絵さんの『ワタシノミカタ』が一番胸が熱くなりました。その中で心に残った一文です!

    『人生を丸ごと自分だけのためだけに使い切って何が悪い』古内さんの作品らしいなぁと!笑

    他の小説もエッセイも全部とっても美味しくいただきました(o^^o)

    0
    2026年03月06日
  • 三頭の蝶の道

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    三者三様、いや三頭三様?な女性作家たちの話。
    彼女達は周りを巻き込み、まるで世界を食べて物語に消化してしまう怪物のよう。起きたことなんでも悲しいことも嬉しいことも物語にしてしまう。特に森羅は人を惹きつける力を持っているので恐ろしかった。ただ、そんな怪物たちの生き様はまるで文学の奴隷かのように全てを文学に捧げていたからこそなんだと優しい語りが教えてくれた。これぐらいの姿勢で人生で何かに挑めたら幸せだろうな。

    0
    2026年02月28日
  • ファースト クラッシュ

    Posted by ブクログ

    致死量の耽美…
    女の黒い部分ではなく
    生々しい赤紫色の部分が
    これでもかと漂ってて大変よろしかった。
    それでいて昼ドラほど
    ドロドロしたものではなく…
    ちゃんと上手に下処理の施されたお話。

    なんにせよ
    良いお家の女の園を描くのが上手すぎる。

    0
    2026年02月08日
  • 三頭の蝶の道

    Posted by ブクログ

    女流という言葉だけで、文壇に大きな足跡を残した先人たちの価値までが希薄になってしまうとしたらこんなに悲しいことはない。そういう意味で、女流と呼ばれた作家たちと直接触れ合った最後の世代と言っていい著者が令和の今、この作品を書いた意味は大きい。

    0
    2026年02月02日