山田詠美のレビュー一覧

  • もの想う時、ものを書く Amy’s essay collection since 2000

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    山田詠美があちこちに寄稿したものを1冊にまとめたもの。けっこう古いのから最近のまで色々あるから、山田詠美ファンで読み込んでいる人じゃないと時系列を見失う。
    今までのエッセイで見たことのない情報もたくさんあって、面白かった。

    そして。山田詠美もADHD傾向強めだったのね!と、30年近く読んでいて初めて気づいた。

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    2026年05月10日
  • ぼくは勉強ができない

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    あとがきにもあるように、大人が読んでこそ感じることの多い小説だと思った。
    中高生の時に誰しもが味わう、同級生とは違うという大人びた感覚について、それが特別なものではないことを突きつけられるような感覚を感じた。かっこよく生きる主人公と自分を重ねつつ、私自身が当時考えていた・感じていたことは、決して無駄ではなくその後に人生を見つめるために必要な時間であったことを認めてもらえる感覚もあり、心地よいものでもあった。
    主人公の生い立ちとして「ひとり親(母子家庭)」というのが、一つ要素としてある。これは私もそうであるからこそ、境遇に対する共感と差異を両方味わえた。
    読後に思ったこととして、ひとり親の子供と

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    2026年04月27日
  • 三頭の蝶の道

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    女流作家と呼ばれた人たちへの深いリスペクトと愛に満ちている。作品を産み出すのはもちろん作家の脳内からだけれど、作者が接してきた人達から資源と養分を供給されている。「業」に生き、身を削るような創作活動をして愛と尊敬を得、あるいは憎悪や妬みを受けて、やがて世を去る3人の女性作家。語り手を変えながら紡がれる物語。

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    2026年04月27日
  • 肌馬の系譜

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    どのお話も欲望にまみれた人々が登場します
    『陰茎天国』なんて特にすごい
    タイトルの通り陰茎天国なんだもん
    大笑いしながら読みました
    『わいせつなおねえさまたちへ』も良い
    下品でいやらしい
    だけどどこか哀しくて愛しい小説集
    私はこの本とても好きです

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    2026年04月21日
  • つみびと

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    登場人物の視点がコロコロ変わるけど、読み易かった。
    琴音や蓮音の境遇を知り、やるせない気持ちになったけど一番は、子ども視点を読んだときだった。

    誰が一番罪深いかなあ。一番は2人の両親かな、その次に琴音と蓮音自身?逃げたっていいけど子どもがいるなら、逃げたあとに子どもの面倒をみないといけないと思う。
    蓮音は、助かるための紐を掴まずあんなラストになっちゃったけど、きっと音吉や蓮根の母親父親とか見てあげればどれか一つは掴めたんじゃないのかな、拒絶されても見守られるべきだったよね•́⁠ ⁠ ⁠‿⁠ ⁠,⁠•̀
    周りの環境が人生を決めるっていうけど、2人は環境がすごく悪かったね。環境が悪いで済ませて良

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    2026年04月11日
  • ぼくは勉強ができない

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    短編集でとても読みやすかった。秀美に仁子、おじいちゃん家族全員が面白い。普通の子になって欲しいと願うのではなく、モテる男になるよう育てる母。結果秀美は大人びた考え、自分らしさを活かして生きていてとても魅力的だった。

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    2026年04月10日
  • ぼくは勉強ができない

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    職場の人に勧められて購入。
    「元気溌剌な高校生小説!」とのこと、なぜこれを20代後半の私に…と怪訝に思う節もありつつ、その人への信頼だけで手に取った本。

    読んでよかった。
    新体験的な衝撃的な出会い。

    この年代ならではの諦観や客観や、はたまた全てを自分ごとにしてしまうような「考え感じる力」の強さ。
    誰もが一度は出会ったことのある感情を、エピソードベースであまりに軽く描く。

    はっとするくらい綺麗に言語化された感情。
    美しい言葉の数々。
    日本語がもっと好きになる。
    流し読みするにはあまりにも勿体無い。

    繰り返し読みたい一冊。

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    2026年03月29日
  • 晩年の子供

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    読み終わった後、自分の心の奥底にしまってあったり、忘れかけてた気持ちを肯定されるような気持ちになる。
    山田詠美さんの本は3冊目だけど、人と違った考え方を持っていることが宝物のように感じられる。
    人の言葉に左右されず自分の頭で考えて、芯を持っている、そんな登場人物に憧れるし、私もなりたい。

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    2026年03月21日
  • 吉祥寺ドリーミン ~てくてく散歩・おずおずコロナ~

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    ほんまオモロイ!!!じわじわ笑って元気になる。
    著名人のことも実名でディスってて いいよね。。。すき。

    熱血ポンちゃんの時から エッセイ 好き。

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    2026年04月19日
  • 明日死ぬかもしれない自分、そしてあなたたち

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    完璧だった家族がゆっくりと起き上がるような物語。

    長男の劇的な死をきっかけに家族がちょっとづつ崩れていく。母親の飲酒によりゆっくりと。残された子供たちも、それぞれのネガティブな感情を抱えてしまうことになる。長女は親しい人が急にいなくなってしまうことへの恐怖を、次男は母親からの関心が返ってこないことの寂しさを、次女は長男の影響力に対しての怒りを。

    長男が唐突に死んでしまうことはファンタジーっぽかったが、家族にじわじわと広がるネガティブな空気感は現実的で苦しい。それなのに読後は爽やかさを感じるから面白い。

    これは物語後の妄想。
    父親と子供たちは長男の死を受け止められるが、母親は受け止められな

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    2026年03月17日
  • いただきますは、ふたりで。―恋と食のある10の風景―(新潮文庫nex)

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    とても読みやすくこの先どうなるの??
    と好奇心をくすぐられてあっという間に読めました。

    私はマカンマランの世界観がとても好きなので、この中でのやはり古内一絵さんの『ワタシノミカタ』が一番胸が熱くなりました。その中で心に残った一文です!

    『人生を丸ごと自分だけのためだけに使い切って何が悪い』古内さんの作品らしいなぁと!笑

    他の小説もエッセイも全部とっても美味しくいただきました(o^^o)

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    2026年03月06日
  • 三頭の蝶の道

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    ネタバレ

    三者三様、いや三頭三様?な女性作家たちの話。
    彼女達は周りを巻き込み、まるで世界を食べて物語に消化してしまう怪物のよう。起きたことなんでも悲しいことも嬉しいことも物語にしてしまう。特に森羅は人を惹きつける力を持っているので恐ろしかった。ただ、そんな怪物たちの生き様はまるで文学の奴隷かのように全てを文学に捧げていたからこそなんだと優しい語りが教えてくれた。これぐらいの姿勢で人生で何かに挑めたら幸せだろうな。

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    2026年02月28日
  • ファースト クラッシュ

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    致死量の耽美…
    女の黒い部分ではなく
    生々しい赤紫色の部分が
    これでもかと漂ってて大変よろしかった。
    それでいて昼ドラほど
    ドロドロしたものではなく…
    ちゃんと上手に下処理の施されたお話。

    なんにせよ
    良いお家の女の園を描くのが上手すぎる。

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    2026年02月08日
  • 三頭の蝶の道

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    女流という言葉だけで、文壇に大きな足跡を残した先人たちの価値までが希薄になってしまうとしたらこんなに悲しいことはない。そういう意味で、女流と呼ばれた作家たちと直接触れ合った最後の世代と言っていい著者が令和の今、この作品を書いた意味は大きい。

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    2026年02月02日
  • ソウル・ミュージック・ラバーズ・オンリー

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    著者の人間の感情や体の描写表現の美しさが好きだ。例えば涙を「濃度のない液体」t表現したり。描かれるのは外国人文化のため感情移入はしづらいが、何気なく手に取って読み返したい短編集だと思った。

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    2026年01月13日
  • ぼくは勉強ができない

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    100冊の推薦本の中に入っていた。高校生が主人公の小説であるが、最後の番外編は小学生が主人公なので、教育小説として推薦してもいいと思う。雑誌新潮に連載していた小説を集めたものである。

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    2026年01月11日
  • マグネット

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    趣味の良い、身の丈に合った欲望に忠実な登場人物たち。

    精神のつながりよりも肉体同士のつながりを真実として、血のつながりよりも共に過ごした時間の密度を重要視する山田詠美が描く9編。
    どれも味わいが異なったけど、どれも好きだった。

    特に好きなのは匂いや生活感が浮かび上がる「熱いジャズの焼き菓子」、ほとんどが主人公の脳内で繰り広げられる「アイロン」、実話に基づいた「最後の資料」
    恋愛関係では無く友人でもない義弟との名前の無い関係性が描かれる「最後の資料」は印象的。

    山田詠美的な流麗な文章を素人が真似すると、どうも自分語り臭い、読んでいて恥ずかしいものが仕上がるけど山田詠美の文章はミニマムで常に

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    2025年12月31日
  • つみびと

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    三世代の女性がそれぞれ同程度の熱量で描かれているので彼女たちを比較しやすく、虐待や離婚など一言で説明される出来事にも種類があることが分かりやすい。
    この作品に登場する男性の多くは妻が問題を抱え始めると逃げる傾向にある。

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    2025年12月18日
  • 三頭の蝶の道

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    若い頃は古典や純文学に苦手意識があって、芥川賞よりは直木賞、それよりもミステリや小説家の書くエッセイが好みだったけれど‥近頃は好みも様変わり‥。これも年齢的なものなんだろうか。
    今は“三頭の蝶”を覚えている世代としては、その存在を伝え、“女流作家達”の遺した作品を読まずに死ねるか!な気持ち。楽しみが増えた。

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    2025年12月16日
  • 風味絶佳

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    いろんな調味料を
    いっぺんに口の中に入れられて、
    それが絶妙なバランスで
    きちんと調和していることに驚く

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    2025年11月01日