山田詠美のレビュー一覧

  • A2Z
    本当にたまたま、古本屋で見つけて、たくさんある積み読していた本棚の中から、まずは「僕は勉強が出来ない」を読み、その後どうしようと迷った挙句、この本を手にとりました。
    読んでるうちにあれ??デジャブ??
    そう、「僕は勉強が出来ない」の登場人物が!!
    まだ読んでいる最中。こんなことがあるなんて!!嬉しい...続きを読む
  • ぼくは勉強ができない
    ぼくは勉強ができない…、暗いお話?って思ったんだけど、端的に言うと自分の偏見を他人に押し付けるな!みたいなね、お話だった。
    ズキューンってきたよ、こういうの好き…(*☻-☻*)
    確かに、そういう傾向が度々あると思うんだよね。例えばさ…、思いつきませんでした。
  • 血も涙もある(新潮文庫)
    そもそも。今から〇十年前、絵のない物語の醍醐味を知るきっかけになったのも、こちらの著者でしたから。
    いや~。流石っす‼ポンちゃん‼
    あれから、年月が経ち。
    これまで読んできた彼女の小説に登場した女性たちが綴っていた想いも、多少なりとも経験した上で、今この本を読んで良かったと思えた一冊でした。
  • 明日死ぬかもしれない自分、そしてあなたたち
    まるで登場人物の回想を直接覗くような文章が大好きです。

    澄川家の面々が幸せな家族を作ろうと励む姿に、家族とは?幸せとは?と考えさせられる内容で、ちょうど人生の岐路に立つ自分にとって、必要な時に出逢った必要な本でした。

    この本は、私の人生のバイブル。
  • つみびと
    辛い時、周りを見渡せば助けてくれる人はたくさんいるのに、
    当の本人はそれに気付かない。気付けない。
    何とか自分の心を保とうと、妄想や逃避してしまう。
    とても身に覚えのある状況で苦しくなった。
  • つみびと
    お正月に読む本ではありませんでした。
    どこからがフィクションなのか分かりませんが、これが現実の話だとしたら救いがありません。母も子も、余りにも可哀想すぎます。不幸な生い立ちがまた不幸を呼ぶだけではないのは母の兄を見れば分かりますが、そこから抜け出すのは相当の覚悟と運も必要。そして、一旦落ち始めると止...続きを読む
  • 血も涙もある(新潮文庫)
    久しぶりに小説を一気読み。
    高校生の時から山田詠美大好き。
    そして40を超えたからこそ読み応えがあったこの小説。登場人物の3人ともに、わかるよその気持ち、となった。

    若い頃はモモのような女性に憧れたけど、今は喜久江のような女性に惹かれる。そしてそんな2人に心底愛されている太郎はうだつが上がらなくて...続きを読む
  • A2Z
    高校生の時に読んで、なんて大人っぽい本!って思いました。

    現実世界では不倫は良くないし、
    私自身は不倫されたら、許せないし、。
    自分自身も不倫したいとも思わないのですが。

    この本の登場人物は、お互いに不倫をしながらも2人の絆は強く、軽やかで、いいなと思いました。

    お互いに傷つき、傷つけながら...続きを読む
  • 風味絶佳
    悲しくなったりくるしくなったりしたい人なんて誰もいなくて、楽しい嬉しいことだけなぞって生きてたい。
    つらいことはしたくないし嫌なことはみたくない。
    日々の幸せなところだけを享受していたい。

    でも、そんなことは不可能で、いっぱい上手くいかないことがあって、少し上手くいってもまたすぐにだめになっちゃっ...続きを読む
  • 私のことだま漂流記
    以前読んだ雑誌ダ・ヴィンチで特集があって、
    普段はエッセイはあまり読まないが気になっていた。

    私小説?というくらい、
    いろいろな人生を歩んでこられて、それぞれが小説のようで、面白くてあっという間に読み進めてしまう。

    山田詠美。1959年生まれ。
    今まで読んできた作家は、勧められたのも含め、
    若い...続きを読む
  • 血も涙もある(新潮文庫)
    「私のことだま漂流記」を読んで、
    これまで読んだことのなかった山田詠美作品を読みたくなった。

    個人的には表紙が好き。タイトルも。
    料理と恋愛(不倫?)という、似てないようで似ているところがある。上手いなぁ。
    不倫に興味はないし、否定派だけど、
    3人とも応援したくなる。
    みんなそれぞれの本音があるよ...続きを読む
  • 私のことだま漂流記
    読書家なんだなと読んでいて分かった。
    奔放そうに見えるのに、大御所の小説家の先輩たちに
    可愛がられている様子がいいな(微笑ましいな)と感じた。
    読むことも書くこともたくさんしてきた方だからこそ
    今後も芥川賞の選考を、どのように見るか楽しみだなと思った。
  • 120%COOOL
    唇から蝶
    非現実的だけどそそられた
    心と口は反していることの表現みたい
    黒いコートの衿に赤い口紅!

    newspaper 新しいニュースを知らない言葉で知る
    一緒にいる時間の空気の色 恍惚

    目に見えるものの価値は自分で決める

    DIETCokeの女性 素敵

    大きさを越えた時にクールは人間を支配す...続きを読む
  • 血も涙もある(新潮文庫)
    普段小説を読む時は情景が映像として頭の中に想像できるけど、本書は文章のスピード感が早過ぎて、、、言葉そのものとしてスッと入ってきました。恋人、妻、夫の3人から話をそれぞれ聞いているような錯覚に陥るくらい。

    山田詠美さんは人生において“たいせつなもの”を教えてくれる。さすが、山田詠美さんな一冊でした...続きを読む
  • 血も涙もある(新潮文庫)
    久しぶりに読んだ山田詠美氏の作品。
    言葉の表現の端々から、独特な響きが溢れて来る。
    やはり私は作者の作品が好きだと思った。
  • 晩年の子供
    すっごく好き。軽々しく感想を書きたくないくらい。自分の人生のどこかに、登場する主人公のような気持ちになった瞬間があったような気がする。子どもはまだそれを表す言葉を知らなかったとしても、子どもなりに色々感じ、考えている。そんな儚い瞬間をこんな風に表現し、物語にするなんて凄まじい才能。
    子どもの頃は夢と...続きを読む
  • つみびと
    大阪二児餓死事件を元にした小説。マンションに残された子供達のパートは読んでいてなんともたまらない気持ちになった。母親を鬼母と責めるだけではこの事件から何の教訓も得られないと思い知らされる。
  • 晩年の子供
    普通夏と言われると明るく爽やかなイメージを抱きがちだけど、この本は夏の気だるい部分とかなぜか秋とか冬よりも少し寂しくなる雰囲気とか存分に感じた。死とか性っていう人間が抗うにはあまりにも漠然としてて当たり前で遠いことが少し斜めから切り取られててすき。夏休みもう一回読みたいー
  • A2Z

    秀逸な表現の連続

    1999年の小説とは思えない、現代にフィットした題材。深く、心を揺さぶられる表現が要所に出現し、何度も読み返したくなります。
  • A2Z
    あなたは、”W不倫”をしていますか?

    (^_^;)\(^。^。) オイオイ..
    
    そんな質問に”はい!”と答える人はいませんよね。一方で、

    あなたは、”不倫”をしていますか?

    そんな風に質問を変えると、”ドキッ!”とされた方はいるかもしれません。そもそも”不倫”という言葉があるわけで...続きを読む