山田詠美のレビュー一覧

  • ぼくは勉強ができない

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    まるでエッセイを読んでるようだった。

    勉強が出来ないと謳っている主人公の秀美は、勉強が出来なくても頭は悪くない。勉強が出来ないが故に、本でなく経験から学び、自分の頭で考える。

    父親のいない自分はなぜ可哀想と思われなければならないのか。なぜ高校生が恋愛をしたら不純異性交流と言われてしまうのか?

    疑問を周りの大人に問う訳だが、教師のような常識人には疎まれる訳だ。

    1991年の作品であるため、出てくる大人は少し頭でっかちな感じもあるが、魅力に溢れている。その大人たちに躊躇なく疑問をぶつける秀美はもっと魅力的だと感じた。。

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    2025年09月10日
  • いただきますは、ふたりで。―恋と食のある10の風景―(新潮文庫nex)

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    恋と食にまつわる短編小説。スキマ時間や寝る前のひとときに読みたいなと思って手に取った本。
    古内一絵さんの「ワタシノミカタ」、奥田亜希子さんの「白と悪党」、ぼる塾田辺智加さんの「初恋と食事」がよかった。また同じ作家さんの違う本を読んでみたくなった。
    田辺さんのエッセイ好きです。恋愛って頑張って、背伸びして付き合う時期があってもいいけど、いつかやっぱりボロが出るから、自然体でいかないと、長続きしないなと思った。でもあの経験があるから、今につながっているのかなと思うと、応援したくなりました。

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    2025年08月30日
  • 賢者の愛

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    ドラマを何年か前に見たことあって、原作があると知ったので読んでみた。
    ドラマではうろ覚えだったけど、原作はやはり恐ろしさが尋常じゃなかった。
    真由子の視点からしか描かれないから百合が悪者みたいになってるけど(たしかに泥棒猫だけど)、幼い真由子は無意識にずっと百合を傷つけてたんだろうなと思う。
    他の方の投稿で、百合が真由子を育てたのだ、とあって、思わず唸った。

    最後の場面も含めて結構ドラマが忠実だった。
    中山美穂さん、高岡早紀さん、竜星涼で想像しながら読んだ、めちゃくちゃぴったりな配役。完璧。
    痴人の愛読んだことないからよく分からんけど、読んでみたくなった。

    山田詠美さん「ぼくは勉強ができな

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    2025年08月28日
  • つみびと

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    何がきっかけだったのか、誰が一番悪いのか……そんなふうに一言で片付けられる話ではない。
    小さな選択が積み重なり、結果として大きな事件になってしまったのだと思う。

    その「小さな選択」をより良い方向へ導くには、やはり良い人との関わりが欠かせないのではないだろうか。
    けれど、その「良い人との出会い」自体が、生まれ育った環境によって大きく左右されてしまうのかもしれない。
    では、自分を俯瞰できる力さえあれば、どんな環境にあっても正しい選択ができるのだろうか。

    一見、遠い話のように感じられるけれど、決して他人事ではない。
    むしろ他人事で終わらせてしまう社会であってほしくない。

    もちろん自分に何ができ

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    2025年08月23日
  • 風味絶佳

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    鳶見習い、ゴミ収集員、引っ越し作業員など、肉体労働についている男と女の恋愛模様六編。描かれているのは、のっぴきならなくなった恋愛の真っただ中で、揺れ動く感情、のような。『間食』で、十五歳年上の不動産屋勤務の女と暮らす若い鳶見習いは、彼女との出会いを思い出し、考える。「一緒に住もうと言われてその気になった。大切にしてあげる。そう言われた。嬉しかった。彼女が嬉しがらせたいのは彼女自身だったのだと気づいたのは、ずい分、後のことだ。」彼は同時に大学生の花とも付き合って、いちゃいちゃしている。「悲し涙が嬉し涙に変わるのを見届けるほど、冥利に尽きるものがあるもんか、と彼は、自分のほうこそ泣きたくなる。この

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    2025年08月16日
  • ぼくは勉強ができない

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    読みやすい。
    時差ぼけの話しはあまりわからやかった。
    気分が少しスッキリする気がする。
    真里がいい。特に最後。

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    2025年08月15日
  • 晩年の子供

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    どうして山田詠美さんの書く女の子の目を通すと、世界がこんなに瑞々しく見えるのだろう。
    物語の地の文が好きすぎて読んでいると心地良くてフワフワしてくる。

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    2025年08月12日
  • ぼくは勉強ができない

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    大人が作った価値観や偏見に疑問を持ち立ち向かう姿は読んでいてスカッとした。大学に行かないとロクな大人にならない。という人はいるけど、勉強できなくてもかっこいい大人になれ。と言う大人は確かに少ないなと思った。学生もだけど、大人も考えさせられる作品。読んでいて思ったのは、今の承認欲求や他者からの需要を満たしてナンボの考えが蔓延している現在、中々、自分軸を持って考え行動していくことはなかなか難しいなと。ただ、常識やルールに対して、自分の中でこれはどう言うことか?と自問自答することは大切と思うので、その思考する習慣はつけたいと思う。

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    2025年07月15日
  • 肌馬の系譜

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    女性をテーマにした短編集だった
    子を産むことを求められる女性、母親として家庭の安定をもたらすことを至福とする女性、破滅的な男性を愛する女性、貧しいシングルの女性
    それぞれ、強さと弱さが紙一重で人間らしいと感じた
    やはり、男より女の方が、複雑で入り組んでいるように改めて思った
    私の周りの女性たちは、どのような生き方なのだろうと、少し思いを馳せてみた

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    2025年07月12日
  • ファースト クラッシュ

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    久々の山田詠美。エイミー。僕は勉強ができない、は何度も読んだ。ほかにも、瑞々しくて本能に忠実でちょっと大人な恋の話を、若い頃はドギマギしながら読んだ。綺麗なだけじゃない人と人との関わりの中で生まれる感情、登場人物のそういった感情や考えを、赤裸々にあっけらかんと語るその文章は健在。

    ファーストクラッシュとは、初恋のこと。物語は、資産家の三姉妹が住む家族のもとに、父親の愛人の息子が引き取られてやってきた当時の日々を、三姉妹それぞれの一人称で語られる3章からなる話。彼女たちのファーストクラッシュの相手は全員、そのもらい子の男の子。だけれどもそこは山田詠美、甘酸っぱくてウフフな初恋ではない。三人三様

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    2025年06月21日
  • いただきますは、ふたりで。―恋と食のある10の風景―(新潮文庫nex)

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    大切な誰かと共にする食事にまつわる物語やエッセイ。大人の恋、思い出の恋、同性愛、初恋などなど全部面白かった。山本ゆりさんのゆかりのパスタは絶対に作ろ。。

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    2025年06月20日
  • いただきますは、ふたりで。―恋と食のある10の風景―(新潮文庫nex)

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    「恋と食」 がテーマの、小説新潮に掲載された短編を収録したアンソロジー。甘やかで幸せなだけのお話が一編もなくて逆に楽しめた。
    一穂ミチさんは、淡白な味を好む淡白そうに見えるカップルのまったく淡白ではない情念のお話。言われてみればポン酢ってしびしびしてるかも。
    古内さんは、計算だけではないけど計算も働かざるを得ない大人の恋愛の話。旨味調味料はハマると駄目になる気がして避けて生きてます。
    君嶋さんはこの中で最もオーソドックスな恋愛小説。キュンとします。
    錦見さんの短編は語り手が料理上手なだけあって一番美味しそうな料理が登場した。不思議なお話で、恋愛だったの??という感想。
    奥田さんは毒親を捨てる

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    2025年06月20日
  • もの想う時、ものを書く Amy’s essay collection since 2000

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    好きなバンドのボーカルがオススメしてたから読んだ。
    だから山田詠美って「僕は勉強ができない」しか知らない。
    でもおもしろかった!!めちゃくちゃ恋愛してきた人なんだな。快活で気持ちのいい人だった。

    特に芥川賞選評がおもしろかった!
    読んできた小説もちょくちょくあったので、「えー!結構辛口!!あんなおもしろかったのに!プロの視点ってほんと広いな!!」と思ったり、「すごいストレートに褒めてもらってる!やったー!」というものもあった。たのし!!

    以下は好きな言葉たち

    「性愛やら情熱やらを通り越したところで、ひとりの人間に惚れてしまうことは、弱味だ。」

    「人間、生きていれば、困難も失敗も多々あり

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    2025年06月17日
  • 色彩の息子

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    色をモチーフにした12の短編集。
    (金、赤、青、紫、白、緑、橙、黄、灰、茶、黒、銀)

    さすが山田詠美さん。
    もう、心の中は「怖っ。」「えぐぅ。」「辛っ。」「痛い。痛い。」のオンパレードwww
    残酷さの中に救いがあったり、なかったり。
    自分の語彙力の乏しさが、もどかしい。
    アタシの言いたいことは解説で加藤千恵さんが全部言ってくれてますwww

    ☆日差しの刺青
    ☆声の血
    ☆顔色の悪い魚
    ☆高貴なしみ
    ☆病室の皮
    ☆草木の笑い
    ☆白熱電球の嘘
    ☆ヴァセリンの記憶
    ☆雲の出産
    ☆埋葬のしあげ
    ☆黒子の刻印
    ☆蜘蛛の指輪

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    2025年05月13日
  • トラッシュ

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    ネタバレ

    題名や表紙などから、お洒落で退廃的なニューヨークが舞台の村上龍っぽい作品を想像したが、実際は繊細な心を描いた愛の話で、第1部後半から世界観にガッツリ引き込まれた。

    特に離婚をした親の恋愛に振り回される子供の心情が印象的であった。親が恋愛にかまけている時に子供が感じる、自分のことを親が見てくれていないという孤独感。それに年齢的にも経済的にも親元から逃げられない社会的弱者としての境遇も重なり、とても切ない気持ちになった。

    本作は多少長い印象はあるが、一見やばそうな登場人物それぞれの背景がしっかり深掘られ、最終的には全員に共感でき、読後感も良かった。最近は失われつつある、他人を思い遣る気持ちの尊

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    2025年05月12日
  • いただきますは、ふたりで。―恋と食のある10の風景―(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    恋は、甘くてほっこりだけじゃない、というテイストの本。
    恋のはじまりと、途中と、おわり。そこにある、食の風景。
    恋と食を通して、たとえば、どろりとした部分もしたたかさも葛藤も、いろんな感情が描かれるのが面白かった。

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    2025年05月03日
  • もの想う時、ものを書く Amy’s essay collection since 2000

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    山田詠美さんの日常的なことから芥川賞の選評もあり盛り沢山のエッセイ集。
    ボリュームがあり読み終えるまでに時間がかかってしまいました。

    交友関係も広くて、安部譲二さんお話や、入院している森瑤子さんの病院に向かった時のお話はグッときました。
    山田さんは水キムチを自ら作り食べているそうで、水キムチなる物を初めての知りました。

    巻末に書かれていた『美しい無駄が文化を創ると信じている。美しくて、役に立たないと思われるものに、あえて、手間をかけること。そういった行為こそが文化だと思うし、贅沢だと感じる。』から『美しい無駄』は素敵な言葉だと思いました。

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    2025年04月13日
  • いただきますは、ふたりで。―恋と食のある10の風景―(新潮文庫nex)

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    ふたりで「いただきます」
    いろいろな場面でいろいろな立場の二人が
    いろいろな料理を食べる

    記憶とメニューが繋がるのだろか
    同じものを食べると
    当時を思い出すのだろうか

    朝と昼は一人で食べ
    夜はたまにふたりで食べる、ほとんど黙って
    これは寂しい食生活と言えるのかな……

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    2025年04月11日
  • いただきますは、ふたりで。―恋と食のある10の風景―(新潮文庫nex)

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    どの短編もなかなかの良品で楽しめます。間に挟み込まれたエッセイも箸休めにgood!
    ただ残念だったのは大好きな原田ひ香さんの作品が既読の「夏のカレー」だったこと。まあ2回目でもいい話なので、よしとしましょう。

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    2025年03月10日
  • つみびと

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    彼女がしたことは犯罪で許される事ではないのだけれど、幼少期から環境に恵まれていたら…と思ってしまう。
    ただ幸せになりたかったはずなのだけれど、周りを取り巻く環境や生い立ちがあまりにもそれを阻んでしまっていて、なんとも言えない気持ちになる。
    「幸せ」という言葉がとても切なく儚く感じた。

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    2025年02月28日