山田詠美のレビュー一覧

  • 肌馬の系譜

    Posted by ブクログ

    短編集なので、読みやすく、内容もエロあり・社会風刺ありの13編。「私の愛するブッタイ」はクライマックスでぎょっとするが、妙にリアリティがあってドキッとする(一歩間違えば誰にでも起こりうる感じという意味で)ほかに、「ジョン&ジェーン」「ぼくねんじん」が好きです。

    0
    2024年10月23日
  • 100万分の1回のねこ

    Posted by ブクログ

    唯野未歩子さんのあにいもうと
    なんかすごく不気味で怖くて不思議な話。
    全部の話にそれぞれの作家さん感がでてて
    すごく楽しめた一冊
    読めば読むほど、絵本をもう一回読みたくなる。
    大人になって読む絵本ってまた違う意味を持つよね。

    0
    2024年10月03日
  • ジェントルマン

    匿名

    購入済み

    悪人、人でなし、最悪の男を愛してしまった。こんな男が周りにいたらと思うとゾッとする。
    ユメオは可哀想な男だ、でも人でなしの男しか愛せないんだとしたら共犯であるユメオを悪人だと思う。

    0
    2024年09月23日
  • 吉祥寺ドリーミン てくてく散歩・おずおずコロナ

    Posted by ブクログ

    いつもみんなに元気を分け与えてくれる詠美さんのエッセイ。
    前作に引き続きたいへん楽しく読めたんだけど、ボリューム的にちょっとToo muchだったかな。別々の雑誌に連載されたものを一冊に詰め込んでいるけど、語り口も違うし、ここは素直に二冊に分けたほうが良かったんじゃなかろうか。
    コスパ的には確かにお得ではあるんだけど、一気に読んだらもうお腹いっぱい。ゆっくり少しずつ読んでいくのがいいと思う。

    0
    2024年08月20日
  • トラッシュ

    Posted by ブクログ

    愛の話。
    アイノカタチ、愛の味、愛の種類はひとつではない。それこそが人類を人類をたらしめ、動物と一線を画す要因であるといっても過言ではない。「あのね、大好きだよ」と伝えるのもひとつの愛、君だけを傷つけないのも愛、見つめあうと素直におしゃべりできないのも愛かもしれない。

    愛し方や愛され方が定まったものでなかったり、人によって違うから苦しみが生まれる。自分と違うから惹きつけられたのに、自分と違うことで遠ざけるようになる。

    古今東西遍く愛の衝突や諍いは絶えない。絶えることはないし、耐えられない。しかし、この営みが消えたら人類史はおしまいなのかもしれない。

    この本は、二人の男と女のおしまいがはな

    0
    2024年07月14日
  • つみびと

    Posted by ブクログ

    実在の事件を基にした作品。幼子2人を放置して死に至らしめた主人公の生い立ち。母のネグレクト。悲惨だけど、恋の描写は甘くて山田詠美の作品だということを思い出す。

    母子手帳をもらった帰り一気読みした。

    0
    2024年07月03日
  • 晩年の子供

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    短編集

    時間の都合で最後の『ひよこの眼』しか読めなかったけど、
    めちゃくちゃ面白かった。
    あのゾワっとした感じをひよこの眼で喩えたのか…

    今度は全部読みたい。

    0
    2024年06月13日
  • つみびと

    Posted by ブクログ

    極上の読書体験。

    自分が経験できない体験を、なんの代償も無しに味わえるのが読書の醍醐味なのだとしたら、最上級。

    しかし、面白かったといえば、否。
    内容にあまりにも救いが無い。どう足掻いても。

    〈小さきものたち〉の段が丁寧語で表現されているのは、子供が自分の感情を言語化出来ない様子を第三者視点で語らせてるようでもあり、あどけなさやいたいけなさを表しているようであり、健気。

    田舎の嫌な部分を濾し出したような、『少年のアビス』にも通ずる絶望感。閉鎖環境での救いの無さ。情報の秘匿など不可能。外に出たがる者と内に留まる者。

    境遇・環境・教養・教育。学歴の違いが生み出した悲劇と、そう簡単に片付け

    0
    2024年05月31日
  • 肌馬の系譜

    Posted by ブクログ

    とてもスキャンダラスな作家という
    イメージなので
    読むのに勇気がいるけど
    作品は現実社会を捉えていて
    人物描写も細かい
    人間の感情やセックスに対する
    考え方も
    時代とともに変化していることを
    感じる
    山田詠美も時代を観ながら
    描いているんだろうか

    0
    2024年03月31日
  • 血も涙もある(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    不倫を扱った小説なので、人間関係における泥臭い部分が見えると期待していましたが、予想以上のものを見れたと思います。三角関係にあるそれぞれの主観が各章で見れるため、面白いですし、何よりユーモアが溢れていると思いました。
    桃子の考え方や会話の返しなどが非常に面白く、解像度の高い描写が多く、予想外の所で楽しませて頂きました。

    0
    2024年03月26日
  • 4 Unique Girls 人生の主役になるための63のルール

    Posted by ブクログ

    山田詠美さんの彼女なりの筋が大好き。彼女のように、自分のカラーをはっきり持っている女性は本当に素敵で憧れます。

    0
    2024年03月26日
  • A2Z

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    最後はどうなるかと思ったがハッピーエンドで良かった!山田詠美の恋愛だけど、胸きゅんだけじゃない、コミカルかつ色気のある文章、オシャレな小説だったなという印象。

    0
    2024年03月18日
  • ぼくは勉強ができない

    Posted by ブクログ

    ぼくは勉強ができない…、暗いお話?って思ったんだけど、端的に言うと自分の偏見を他人に押し付けるな!みたいなね、お話だった。
    ズキューンってきたよ、こういうの好き…(*☻-☻*)
    確かに、そういう傾向が度々あると思うんだよね。例えばさ…、思いつきませんでした。

    0
    2024年03月13日
  • ファースト クラッシュ

    Posted by ブクログ

    初恋という熱病におかされるのは一度しかないのは幸福であるのと同時に女であることからは逃れられないことだと

    0
    2024年02月11日
  • ベッドタイムアイズ・指の戯れ・ジェシーの背骨

    Posted by ブクログ

    買っておいて良かった。

    特に『ジェシーの背骨』素晴らしい
    男と女。
    恋と愛。
    親と子。
    全てが詰まっている。

    0
    2024年02月07日
  • ぼくは勉強ができない

    Posted by ブクログ

    学生時代に読まなくてよかったと思った。
    学生がテーマの話があまり好きじゃないからさらさら読んじゃったけど、さすが山田詠美さんだ〜という陳腐ですがストレートな感想を持ちました。
    賢者の愛より先にこちらを読みたかった…

    0
    2024年01月31日
  • タイニーストーリーズ

    Posted by ブクログ

    微分積分
    深い孤独を覗き込んでいたら短刀で抉られるような。昼休み、生暖かい休憩室でしばし凍りついた。
    若い頃から詠美さんの短編、かっこよくて軽妙で大好きだった。これは鳩尾をサバイバルナイフでサクッとやられる痛さ。

    0
    2024年01月27日
  • ベッドタイムアイズ・指の戯れ・ジェシーの背骨

    Posted by ブクログ

    言葉が流暢で小気味よい美しい文章。そこに描かれる世界は屈折した純度の高いプリミティブな女の愛の形。破壊され支配されることに一種の陶酔を覚えた自己犠牲の愛。堕落の美学といえばよいだろうか。山田詠美氏ならではの感性で描かれる惹き込まれる世界。

    0
    2024年01月23日
  • 血も涙もある(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    不倫の三角形を形作る、愛人・妻・夫それぞれの視点からの日記風な文章で構成される小説。不倫もののドロドロや、どうなるんだろう?というハラハラ感で引っ張るお話ではなく、なんだか哲学的でエッセイっぽい淡々とした雰囲気の物語。

    0
    2024年01月07日
  • 肌馬の系譜

    Posted by ブクログ

    山田詠美さんが描く人間はずるくともいやらしくとも、気高く品があって自分の本物を知っているのだ。あとがきに共感。これからも人間の事情を丁寧に描いて欲しいな。戦慄したりクスッとしたり、自分と重ねたり。最後のお話が好き。

    0
    2024年01月03日