山田詠美のレビュー一覧

  • つみびと

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    “鬼母”と呼ばれた蓮音、蓮音の母親 琴音、蓮音の子どもモモタとモネの3つの視点で語られる、ネグレクトを題材にした物語。まさか実際の事件をもとにしていたとは。
    モモがどんどん弱っていく様を見るのはつらかった。
    まさに虐待の連鎖、なんだけど、それは「血」なのか「環境」なのか…蓮音が生まれ育った地は閉鎖的な土地なのだろう、「血縁」が重視され過ぎている点も悲しい。

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    2025年02月08日
  • もの想う時、ものを書く Amy’s essay collection since 2000

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    限りなく5に近い4ね。
    今は亡き文豪たちとの交流が著者独特のユーモアとセンスで描かれていて何度でも読みたい。(水上勉、田辺聖子、森瑤子、安部譲二、河野多恵子、野坂昭如)
    これから出てくる新人作家さんたちは到底逢えないんだものね。
    その意味では銀座の文壇バーで交流なんて最後の年代なのかもね。
    いいなぁ。もっといっぱいいっぱい書き残してほしい。
    著者が20代で生意気盛りだった頃の作家さんたちとのエピソード。そんな著者を温かく本気で付き合ってくれた度量の深い先輩小説家。
    芥川賞の評価の文も好き。
    著者が褒める小説は無条件で読みたくなる。
    井上荒野の「切羽へ」これは読んでみなくては。
    書かないことで表

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    2025年01月28日
  • 血も涙もある(新潮文庫)

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    最初の一文のインパクト。
    ネジの外れた破天荒な人間が出てくる感情移入できない物語かと思いきや、登場人物全員にそれぞれ(彼らの中では)筋の通った倫理観があり、倫理とは何かを考えさせられた。
    不倫の話なので、潔癖な人には向かないと評されるかもしれないが、自分が体験できないからこそ物語の中で追体験する価値はあると思う。読後感含めわたしはとても好きな話だった。

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    2025年01月16日
  • 血も涙もある(新潮文庫)

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    不倫のお話ですがドロドロした描写はなくて、lover、wife、husbandと当事者目線で語られるので淡々と読み進めることができました。自分が当事者だったら喜久江のように受け流すことはできないけど、最後の結末には作品のタイトルが回収された感じで作品として楽しめました。

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    2025年01月04日
  • もの想う時、ものを書く Amy’s essay collection since 2000

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    すごい貴重な一冊、愛に溢れててたまらなくなった。芥川賞の選評とかひとつひとつ短いのにパンチあるよなー。小説家って答えたときに山田美妙では通じなかった、山田風太郎にしておけばよかったか?とか思わず笑っちゃう話がたくさんあって、ボリューミーな一冊楽しかった

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    2024年12月14日
  • 100万分の1回のねこ

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    どれも読み応えあり!
    特に気になった作品について
    少しだけメモ↓

    「ある古本屋の妻の話」
    曖昧なままグレーなまま
    それでも日々
    何とか誤魔化しつつ
    前に向かって進んでいく

    「博士とねこ」
    短いながらもぴりりとした作品
    佐野洋子さんのエッセンスが
    1番効いてる気がする

    「虎白カップル譚」
    谷川俊太郎さんの作品
    最後の一文がぐっとくる

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    2024年11月23日
  • A2Z

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     出版社で働く35歳の森下夏美。ある時同業者の夫から浮気を告白されてしまう。そんな夫に対し嫌悪感を抱く夏美だが、自分自身も10も年下の男と浮気をしてしまい...

     ただ単に「不倫」をテーマにしたものではなく、根本的にはもちろんあるのだが、同業者の夫婦であるためお互いをさらにライバル視したり、不倫はしたが結局一番失いたくないのは結構相手など新たに気付くこともある。一夫多妻制やその逆もまたしかり、最近よく聞くがこういう夫婦もあるんだなと多少一夫多妻などに理解ができた。個人的には「不倫」に対し、不倫字体が悪いのではなく、これだけでなくパートナーにこそこそ隠しながらするのがすごくダサくて嫌悪感がある

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    2024年11月14日
  • つみびと

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    身を置く環境は大事だと思った
    琴音も蓮音も、音吉や笹谷も、
    それぞれ育った環境が分岐点になっているのだろうが、
    みんな素直で真面目な人という印象を受けた

    蓮音だけが鬼と呼ばれ非難され重い刑を受けたが、
    「つみびと」は決して蓮音だけじゃないよね、と思った
    育児放棄や赤ちゃんの遺体遺棄事件で逮捕される女性達が頭をよぎった

    「逃げる」と「放り出す」は似て非なるものだと気付いた

    色々な視点から糸を撚り合わせるように話が進んでいき、とても惹き込まれた
    山田詠美って後味の悪い気持ちになると思ってばかりいたけど、
    それと同時に読みやすいんだなと思った

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    2024年10月31日
  • 肌馬の系譜

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    短編集なので、読みやすく、内容もエロあり・社会風刺ありの13編。「私の愛するブッタイ」はクライマックスでぎょっとするが、妙にリアリティがあってドキッとする(一歩間違えば誰にでも起こりうる感じという意味で)ほかに、「ジョン&ジェーン」「ぼくねんじん」が好きです。

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    2024年10月23日
  • 100万分の1回のねこ

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    唯野未歩子さんのあにいもうと
    なんかすごく不気味で怖くて不思議な話。
    全部の話にそれぞれの作家さん感がでてて
    すごく楽しめた一冊
    読めば読むほど、絵本をもう一回読みたくなる。
    大人になって読む絵本ってまた違う意味を持つよね。

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    2024年10月03日
  • ジェントルマン

    匿名

    購入済み

    悪人、人でなし、最悪の男を愛してしまった。こんな男が周りにいたらと思うとゾッとする。
    ユメオは可哀想な男だ、でも人でなしの男しか愛せないんだとしたら共犯であるユメオを悪人だと思う。

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    2024年09月23日
  • 吉祥寺ドリーミン てくてく散歩・おずおずコロナ

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    いつもみんなに元気を分け与えてくれる詠美さんのエッセイ。
    前作に引き続きたいへん楽しく読めたんだけど、ボリューム的にちょっとToo muchだったかな。別々の雑誌に連載されたものを一冊に詰め込んでいるけど、語り口も違うし、ここは素直に二冊に分けたほうが良かったんじゃなかろうか。
    コスパ的には確かにお得ではあるんだけど、一気に読んだらもうお腹いっぱい。ゆっくり少しずつ読んでいくのがいいと思う。

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    2024年08月20日
  • トラッシュ

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    愛の話。
    アイノカタチ、愛の味、愛の種類はひとつではない。それこそが人類を人類をたらしめ、動物と一線を画す要因であるといっても過言ではない。「あのね、大好きだよ」と伝えるのもひとつの愛、君だけを傷つけないのも愛、見つめあうと素直におしゃべりできないのも愛かもしれない。

    愛し方や愛され方が定まったものでなかったり、人によって違うから苦しみが生まれる。自分と違うから惹きつけられたのに、自分と違うことで遠ざけるようになる。

    古今東西遍く愛の衝突や諍いは絶えない。絶えることはないし、耐えられない。しかし、この営みが消えたら人類史はおしまいなのかもしれない。

    この本は、二人の男と女のおしまいがはな

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    2024年07月14日
  • つみびと

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    実在の事件を基にした作品。幼子2人を放置して死に至らしめた主人公の生い立ち。母のネグレクト。悲惨だけど、恋の描写は甘くて山田詠美の作品だということを思い出す。

    母子手帳をもらった帰り一気読みした。

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    2024年07月03日
  • 晩年の子供

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    ネタバレ

    短編集

    時間の都合で最後の『ひよこの眼』しか読めなかったけど、
    めちゃくちゃ面白かった。
    あのゾワっとした感じをひよこの眼で喩えたのか…

    今度は全部読みたい。

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    2024年06月13日
  • つみびと

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    極上の読書体験。

    自分が経験できない体験を、なんの代償も無しに味わえるのが読書の醍醐味なのだとしたら、最上級。

    しかし、面白かったといえば、否。
    内容にあまりにも救いが無い。どう足掻いても。

    〈小さきものたち〉の段が丁寧語で表現されているのは、子供が自分の感情を言語化出来ない様子を第三者視点で語らせてるようでもあり、あどけなさやいたいけなさを表しているようであり、健気。

    田舎の嫌な部分を濾し出したような、『少年のアビス』にも通ずる絶望感。閉鎖環境での救いの無さ。情報の秘匿など不可能。外に出たがる者と内に留まる者。

    境遇・環境・教養・教育。学歴の違いが生み出した悲劇と、そう簡単に片付け

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    2024年05月31日
  • 肌馬の系譜

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    とてもスキャンダラスな作家という
    イメージなので
    読むのに勇気がいるけど
    作品は現実社会を捉えていて
    人物描写も細かい
    人間の感情やセックスに対する
    考え方も
    時代とともに変化していることを
    感じる
    山田詠美も時代を観ながら
    描いているんだろうか

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    2024年03月31日
  • 血も涙もある(新潮文庫)

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    不倫を扱った小説なので、人間関係における泥臭い部分が見えると期待していましたが、予想以上のものを見れたと思います。三角関係にあるそれぞれの主観が各章で見れるため、面白いですし、何よりユーモアが溢れていると思いました。
    桃子の考え方や会話の返しなどが非常に面白く、解像度の高い描写が多く、予想外の所で楽しませて頂きました。

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    2024年03月26日
  • 4 Unique Girls 人生の主役になるための63のルール

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    山田詠美さんの彼女なりの筋が大好き。彼女のように、自分のカラーをはっきり持っている女性は本当に素敵で憧れます。

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    2024年03月26日
  • A2Z

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    ネタバレ

    最後はどうなるかと思ったがハッピーエンドで良かった!山田詠美の恋愛だけど、胸きゅんだけじゃない、コミカルかつ色気のある文章、オシャレな小説だったなという印象。

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    2024年03月18日