山田詠美のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
実はコレ、川上弘美『センセイの鞄』の直後に読み始めた。
のだけど、あまりの凄さに読み進められず・・・中断して多和田葉子『犬婿入り』、野中柊『ヨモギ・アイス』、江國香織『ホリー・ガーデン』、さらに桐野夏生『OUT』の上巻(この本のレビューは下巻を読んでから書きます)まで挟んで、女性作家の作品のストックが切れてしまったので仕方なく戻って、やっと読み終えた、感じ。
山田詠美って中高生向けのお話を書く人じゃなかったの!?
イヤWikipediaにも‘作品は主に「大人の男女の恋愛・性愛」を描くものと、「子供や思春期の少年少女」を描くものと二系統あり[・・・]’とあったし、それを踏まえて初・山田詠美とし -
Posted by ブクログ
スプーンは私をかわいがるのがとてもうまい。ただし、それは私の体を、であって、心では決して、ない。
この本のレビューはよくメイクラブと「純愛」って書かれてるけど、そうじゃないと思う。っていうかそんな愛は探してるうちは見つからんと思う。
キムとスプーンは、ひたすら、堕落、ふぁっく、退廃、の繰り返し。体だけ。そこがいい。
その繰り返しが最高に芸術的で、個人的にはキムが最後スプーンのことを心から「好き」になってしまっていたのがちょっと個人的には物足りなかったくらい。
入り込み、体内に飛び火し、やがて沈着し、ゆっくり溶けて甘く染み込んで行く。
2 sweet + 2 be = 4 gotte -
Posted by ブクログ
はやく読める本がいい本だ、という決まりはない。実際、わたしはこの本を読みながら何度も立ち止まったし、何度もページを閉じた。つまり、それだけ感情の動きに耐えられなかったのだ。決して悪い意味ではないけれど、正直にいうといまのわたしには刺激的過ぎた。どの作品も過去の傷をえぐるし、いまの恋心をいっそう深くさせるからだ。
中高生のころのわたしは、ある一部の作品を抜かして山田詠美が好きではなかった。今回読んで見て、その理由がよくわかった。山田詠美の書く恋愛は、学生のころのどこか守られた位置にいてする恋愛ではなくて、大人になって自分の孤独を思い知った者がする恋愛なのだ。思い知る。あのころの恋愛といまの