山田詠美のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
■愛すること(愛することを受け入れること)で永遠に戻れないところに行ったり、何かを永久に喪ったりすることは、確かにある。それが怖くて仕方がなかったり、やみつきになってしまったり、受け入れたいのに受け入れがたかったりする。かように人間のこころは矛盾に満ちているが、しかしそれでももがいたり目をそむけたりする不器用な登場人物たちが妙にかわいく、いとおしく思えてきてしまう。
■「姫君」はすごい作品だと思った。映画にしたらすごくまとまりがよく、映える作品になると思ったけれども、なってなかった…。
摩周が、わたしの知っているひとによく似ていて、読み進めていて集中できない箇所が多々あった。涙も出たりした。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ山田詠美が直木賞。
いったいどんな作品なんだろう。
と思って読んだのよ。
読むのは二回目なんだけどね、私も大人になったのか
すっごくしみじみと読むことが出来たわ。
この人の本で必ず出てくるのがメイクラブ。
同じ作家でも渡辺淳一なんかはすっごく官能的で厭らしい感じがするのに
この人の作品ってすっごくキレイなことだ。
って思わせてくれるのよ。
まるで映画のワンシーンのような感じ。
だから読んでても飽きないのよね。
8つの短編小説集。
どれもこれも素敵なストーリーばかりだったわ。
最初から引き込まれていくから1日で読んじゃった。
★WHAT'S GOING ON
結婚した主人公ア -
Posted by ブクログ
『そうか。不幸とは、他の人が決めることなのか。それじゃあ、幸福とは、まるで別物だ。それは、いつだって、自分の言葉でしか姿を表わさない。』
『女のオーガズムの表情は、まるで天国で罰を受けているみたいだ。』
『人に必要とされてしまったら、死ぬ自由する手に入れることが出来ないのを教えてくれた。そして、ある人間を必要としてしまったら、その人の自由を奪ってしまうことも。』
『自分を差し置いてひとりの人間を愛せるのは、そのために、他のすべての人々を破棄出来る奴だけだ。』
『解ってた。解ってたけど抵抗出来なかった』
『なんで? 気持良かった?』
『良かった』
『じゃ、仕方ねえな。気持良いこと止めるの -
Posted by ブクログ
読み終わって一言………すげぇ……山田詠美ってこういう人だったのか。この人が昔随分話題になったのは知っていたけどそれでもまだ僕がまだ小さかった頃の話なので実際どんな人かというのはこの本を読んで初めて知った。なんというか、生活や人間関係も含めて全然日本人らしくない人なんだな。文書読んでても考え方だとか物事の捉え方、恋愛観、好み、どれも日本人の典型とは全くかけ離れてる。
あともう一つ驚いたのは前に読んだ山田詠美の小説の一部分とこのエッセイにのっていた作者の幼少期の話が丸々同じ部分があったこと。なんとなくそんな感じはしてたけどやっぱりこの人の小説はこの人がそれまで生きてきた経験、特に幼少期から学生に -
Posted by ブクログ
久しぶりに大好きな山田詠美さんの本を手に取った。5編の短編集。
●MENU
5歳で母が自殺した時紀
伯母に伯父、その息子聖一、娘聖子。
時紀の仲良しの女麻子
山田詠美さんらしい毒々しい恋愛模様に鳥肌たつ。すごくすき。
●検温
――恋は何故自分を変音動物に変えるのか
山田詠美さんらしい表現。
愛を語らせるのは山田詠美さんがいちばん美しくそして恐ろしいと想わせる短編
●フィエスタ
――キスが濡れたものであることを。ロマンスの頂点ではなく、セックスの準備体操であることを。
●姫君
表題作であるこの作品は素晴らしい。姫子という原始名。ホステスも風俗もやっていない、世界の