山田詠美のレビュー一覧

  • A2Z

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    アマプラでドラマ化する+山田詠美さんに少し関心があったということもあり、本作を手に取りました。大人の恋をテーマにした本作ではありましたが、やってることの割にはスッキリしてる印象を受けました。しかしあくまで、不倫小説なので、人には勧めにくいといった点で少し評価が低くなったかなと。

    本作の1番の魅力は、本作の随所に胸にグサっとくるようなフレーズが散りばめられていることのように感じました。なんというか、共感できることもあるし、胸の中に刺さってたトゲが取れるような感覚もあるみたいな感じですかね。

    特に本作で太字で表されてる26種類の英単語はなかなかおしゃれなセレクトで個人的にオススメなポイントです

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    2023年03月07日
  • 明日死ぬかもしれない自分、そしてあなたたち

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    明日、大事な人や自分が死ぬかもしれないという忘れがちな事実を、ずっと中心に据えて生きている人たちの話。
    ラストは理解するというより、自分の中で解釈を作らないといけない。
    とても良かったし、読み返して深く考えることのできる小説。昔読んでいた山田詠美作品とは一味違うが、彼女らしい節も健在で、そこがまた味わい深いと思う。

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    2023年03月01日
  • 100万分の1回のねこ

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    有名作者による13話の猫?愛?の話が次々に繰り広げられる。

    いろいろな人がこの絵本を読んで自分なりの100万回生きた猫を書いていてとても面白い作品でした。

    この人の作品を読んでみようかなぁと思えていい出会いになりました

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    2023年02月28日
  • ベッドタイムアイズ・指の戯れ・ジェシーの背骨

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    英語に興味を持った時、猛烈に英会話を勉強していた時に出会った1冊。

    この作品で山田詠美を知り、好きになりました。

    とても切なくて美しい物語を書かせたら日本一なのでは?と個人的に思っています。

    恋愛ものはほぼ読みませんが、これは何度も何度も読んでしまう名作です。

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    2023年02月27日
  • 明日死ぬかもしれない自分、そしてあなたたち

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    読者感想文に良さそうな本でした。
    読みやすいしテーマ性があるし
    感想が人によって変わりにくいかなぁと思う。
    山田詠美さんとして読むと少し物足りない気はするけど
    自分も歳をとったので、一緒に歳をとっていってる気がして
    時の大切さを感じます。
    これも成長ということで。

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    2023年02月27日
  • 吉祥寺ドリーミン ~てくてく散歩・おずおずコロナ~

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    そうだよねえ!と思うことたくさん。
    しかし色々強いなぁ

    コロナで緊急事態宣言のときの話は、、、私もニュースやワイドショーのギャーギャーや家族全員お籠りで参っていたので、、、リアルタイムで読みたかったな。余計滅入ったかな笑


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    2023年02月15日
  • タイニーストーリーズ

    購入済み

    うーん

    詠美さんの世界は、やはり文章の世界で光るものだと思いました。

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    2023年02月05日
  • 熱帯安楽椅子

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    「始まりは肉体であるーーそしてなりゆきは心である」
    甘美といえば容易い。官能的で主人公が貪るように男性を求める。そして主人公の性愛を男性は娼婦のようではなく1人の女性として感受する。私は誰のものでもない、それは私は誰のものであるということと同義。主人公の強さ。

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    2023年02月03日
  • 賢者の愛

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    女の憎悪、妬み、執着などをドロドロに煮込んだスープがこちら

    ちょうだいお化けもバグってるけどまゆちゃんも相当おかしいっす
    ここまで狂気に満ちた物語かけるエイミー恐るべし。他も読むね。

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    2023年01月31日
  • 24・7(トウェンティフォー・セブン)

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    大人だけに許される不慮の事故というなの恋を描いた短編集。
    山田詠美氏の文章の美しさ、妖艶さ、純粋さによって登場人物達の生き様は眩しく目に映る。男達を虜にできる自陣に漲っているようで底知れぬ欲望と純粋な心を感じられる表現と物語にいつも心が動かされる。

    恋の一場面、一つの事象を表す言葉がとても好きだ。誰も寄せ付けないような、でもとても魅せられる言葉にしばしばノックアウトしてしまう。

    ただ官能的なだけではなく、高貴なような、粗野なような、そんなところへと連れていってくれる作品だ。


    「彼との囁き合いで空気を揺らす、私は、タヒチのこの島に来て以来、そんなことだけで毎日を過ごしている。(甘い砂。)

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    2023年01月07日
  • ファースト クラッシュ

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    再読。ハードカバーの時、一回読んでた。
    何度読んでも、父親の愛人の子として高見沢家に引き取られ、みなしごとして憐れみをかけられながら、成長するリキの魅力的なことといったら、そりゃあ家中の女性たち、母、長女の麗子、次女の咲也、三女の薫子、お手伝いのタカさんまでも、それぞれのアプローチの仕方で近づき、振り回されていく。
    リキは憐れみよりも憎しみ罵倒されたほうがまだ良かったんだね。
    それが高見沢家では唯一、母のだったんね。
    ラストは犬同士の薫子との結ばれる感じで終わる。
    中年に近い歳になってるふたりだけど、それだけに年月が必要だったんだね。
    ファースト・クラッシュは初恋の意。
    初恋は砕けるものだから

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    2022年12月27日
  • 吉祥寺デイズ うまうま食べもの うしうしゴシップ

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    職場への電車通勤中に気軽に読める本が欲しくて買ったんだけど、これが大当たり。
    詠美さんの小説はたぶん数冊しか読んでないんだけど、周りに囚われず自由に生きていくことを作品の中でとても意識的に表現されている方だと認識している。
    このエッセイ集でも、食べ物や料理の話を中心に、まるで自由気ままな彼女が本の中なら飛び出してきそうな小気味よい日常風景、世間を騒がせた出来事に対する切れ味鋭い意見表明など、厳選された100篇が収録されている。
    一篇一篇は短いんだけど、時折はっとさせられる一文もあって、それがまた印象に残るんだよな。例えば冷凍食品より手作りのお弁当でしょ、みたいな世間の風潮に対しては、
    「手をか

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    2022年12月14日
  • 吉祥寺ドリーミン ~てくてく散歩・おずおずコロナ~

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    熱血ポンちゃんのシリーズを含め、今までで一番政治に関する話題が多いエッセイの気がした。まぁ、今一番、日本語がめちゃめちゃな業界だからな。
    あと、栃木の山田家の近況を知れてよかった。

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    2022年10月05日
  • タイニーストーリーズ

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    短編だけど、ひとつひとつが湿度が高くて、
    さらりと軽く読めないものばかり。
    ゆっくり楽しめて、読後の余韻がいい感じです。

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    2022年09月17日
  • 晩年の子供

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    山田詠美の言葉選びは、やはり唯一無二だと感じる。難しい表現や言葉は使っていなくとも、ある「うまく言えない」感情や情景の描写に、惜しげもなく文才を発揮させていると思う。この名詞を、この形容詞とともに、こんなリズムで言い表すのか、と息をのむ瞬間が多かった。

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    2022年09月14日
  • ぼくは勉強ができない

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    10代の頃ひとに勧められて読んだ数少ない本の中の一冊。ゲームのセーブポイントみたいな存在で、時々読み返したくなる。先日、身の丈に合わない本を読んでオーバーヒートしてしまった頭をちょっとリセット。ページの向こうのリア充な世界が、残念な現実の自分と向き合う勇気をくれる。

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    2022年09月06日
  • A2Z

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    すっきりと完結、読後感がいい。
    その立場にならないと分からない心理描写なんだろうなと思う。

    以下、気に入ったフレーズ。

    •大人の女なんかじゃない。一浩が大人の男じゃないように。演技する必要のない密室の中で、大人たちは、いつだって子供に戻る。問題は、その密室を用意してくれる人間が側にいてくれるかどうかだ。一浩は、もう私にそれを与えてくれない。そして、私も彼に与えてあげることが出来ない。その方法が解らない。何故なら、お互いのみっともなさを、私たちは、もう、いとおしがれないからだ。その姿に出会うのが、特別の機会ではなくなった時、私たちは、共有していた密室を失ったのだ。

    •会いたい優先順位は彼女

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    2022年08月25日
  • 吉祥寺ドリーミン ~てくてく散歩・おずおずコロナ~

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    いつも、本や映画、漫画をたくさん取り上げて下さるので、それを知りたくて読んでいる感じです。
    今回も読みたくなるものが何冊もありました。

    エッセイの中では、芥川賞を逃した古市さんへのメッセージ、児童相談所建設に反対する地域住民への意見、オシャレになりすぎてラベルが読みにくい年寄り泣かせのドリンクへの苦言が特に良かったです。

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    2022年08月02日
  • 晩年の子供

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    私は、6ヶ月後に死ぬ。
    一人抱えた10歳の彼女の思い、取った行動は。
    人との違いは受け入れる。むしろ楽しんでいたりもする。
    大人びた視野の広さや考え方を見せる一方、自分の感覚、驚きや得体のしれなさも素直に、ありのまま表現する。
    その彼女と、思いを知らぬのほほんとした周囲とのやり取りが、微笑ましく面白い。

    少し違った趣の「花火」を含め全8作。
    自分の言葉をもっている、というのはこういうことをいうのだろうか。
    初の山田詠美作品。その感性ごとおおいに興味が湧いた。

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    2022年06月18日
  • A2Z

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    久々の女性作家の恋愛小説。
    やはり男性作家とは違う抽象的な表現のようなものが魅力的。
    主人公もなるおも一浩もなんか好きになれる。

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    2022年05月17日