山田詠美のレビュー一覧
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何年も前に読んで、時々恋愛で考え事する時に部分的に読んでた。甘美でおしゃれな恋愛モノの中に、時にぐっさりくることがある。ゲイのバッキーの恋愛に対する考え方がすき。
2015.12.13Posted by ブクログ -
相変わらず、山田詠美が紡ぎ出す、一文一文にハッとさせられる。言葉を決して選び間違わない、しなやかな強さのある文章(と、書いている私の文章はとてもチープ)は、線を引いて読み返したいくらい。家族の一人が突然いなくなったことで、家族が重く背負わされたものの年月。やがて癒やされると約束されるわけでもない。死...続きを読むPosted by ブクログ
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かなり久しぶりの山田詠美さんの本。
ステップファミリーのはなし。
血のつながり、親子、兄弟、恋愛、命、
4人兄妹のそれぞれの視点でかかれている。
母は弱い人で、ときどき腹立たしかったけど、ある意味一番リアルかも。Posted by ブクログ -
中学生の時、読書感想文で選んだ本。
もう内容は忘れてしまっていたけど、本棚から発するその存在感ある背表紙を見る度、また読みたいなと思っていた。そんな折「四半世紀後の秀美くん」が加筆された本書を発見。
思い出した。
「勉強よりも大事なことがある」という感想文を確かに書いたことを。
自分の子供に「参考...続きを読むPosted by ブクログ -
新潮文庫から出ているこの本がずっと気になっていた。
2年くらい前かな?私の一行フェアで、多部ちゃんがこの小説の「いやになるほどの自分があるの?」という一行を挙げていたんだよね。そのとき私は本屋でバイトしていて、毎日のようにその帯を見ながら「買おうかな~どうしようかな~」と悩んでいて、結局買わないまま...続きを読むPosted by ブクログ -
リックの不器用な愛し方が凄く切なくて苦しい
でも個人的に凄く好きな本◎
読んでて途中で苦しくなってどうしようもなく悲しく泣きたくなるけどそれでも必死にもがいてぶつかっていく大人と子供達。
切ないのにただ切ないだけでなく温かみのある本◎
それぞれの登場人物に親近感が持てる^ ^Posted by ブクログ -
恋愛の切なさや疲れや愛しさが、マンガや映画のように直接的に感じられる小説で、懸命に愛憎を交わす登場人物たちのことを、最後にはなんだか愛しく思いました。また、スタイリッシュさが先へ先へと読ませる作品です。Posted by ブクログ
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人との接し方がわからずに天真爛漫で我がままなユリとそんなユリをとても愛しく思う黒人兵士のロバートの様子は、読んでいてとてもかわいらしくて胸キュンでした。人を大切に想うこと、家族となることに加えて、黒人差別問題も出てきて、いろいろと考えさせられる部分もありました。Posted by ブクログ
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山田詠美の小説にでてくる世界は今僕のいる空間とは別の世界である。
その世界は、とても魅力的で官能的な世界、すぐそこにある。踏み出せば簡単に行けるんだと思う。
行きたいけど行けない。
それ以上の悦びがあることもわかっているのに…。
そして又、心の内に棲んでいる何かを求めて彼女の本を読む。Posted by ブクログ -
1番刺さったのはあとがき。
「人との関係を作って行く時、必ず、後悔という事態に遭遇する。」
泣いたのは、最後の資料。
憧れたのはマグネットの由美子。
好きなのはYO-YOの門田くん。
しかし、性格的に近いのはアイロンの私かしら。
(電車で何かが起きたことは無いけれど)Posted by ブクログ -
変温動物であること。熱がさめ気付く。
情熱の最中の意見の一致、ベッドにもぐり込む前の前戯に過ぎない。
倦怠が忍び込む。
この繰返し。あーあ、つまんない。
検温が良かったかな。
姫君も、良かった。そういう愛の形として。
でも、卓袱台ひっくり返されるか読んでてヒヤヒヤでした。Posted by ブクログ