山田詠美のレビュー一覧

  • ジェントルマン

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     夢生は、漱太郎の悪魔のような一面に惹かれ、彼を愛し守り抜くと心に誓う。彼の罪を聞く自室を「懺悔室」と表現した。暗闇と罪の間にある美しさがとても良かった。山田詠美の文体でBLが読める幸せよ。

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    2022年06月13日
  • ベッドタイムアイズ・指の戯れ・ジェシーの背骨

    購入済み

    濃密で空しい未知の体験

    『ベッドタイムアイズ』について。
    心の結びつきでなく、空疎であっても、
    低次元、知性の放棄のようにみえて、
    破天荒、暴力的な、粗野な魅力を
    これほど濃密に描写されると
    強い存在感にひょっとして
    自分の生活はパワー不足のような
    気もしてくる。
    未知の世界の陶酔的な魅力と、
    自分にしっかりと何かを
    掴んでいられない状況、
    刹那的、無力で危うい様子を
    拡大解釈すると
    人生の危うさを感じてしまう。
    入ってみたい、避けていたい、
    そういう二重の意味での
    外の世界だ。

    #カッコいい #切ない #アツい

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    2022年03月27日
  • トラッシュ

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    ネタバレ

    読みごたえがありました。
    それは本が分厚いからというのではなく、内容がヘヴィーだったから。
    こんなにこんなに言葉を尽して他人と話したり自省したりするってことが、日本人はあまりないのではないだろうか。
    けれどアメリカでの評価は掘り込みが浅い、だったそうだ。
    欧米の恋愛は、または人間関係は、それほどにヘヴィーなのか。

    愛している男・リックとの生活に疲れ果てている女・ココ。
    ココはただ、リックを愛しているだけだ。
    愛を伝える。
    彼のために献身する。
    二人の時間を楽しみたい。
    しかし、そんなココの態度が、リックを追いつめる。

    黒人として生まれ、幸せだったと思うことなく大人になったリックは、愛情とい

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    2022年03月08日
  • ジェントルマン

    匿名

    購入済み

    読むのやめられない!

    まず、韓国人なので日本語がとても下手な点、ご了承ください。 学生時代から山田詠美さんのすごいファンです。韓国で出版された本はすべて購入して読んできました。 まだ出版されていない本まで、このように原書で購入して読むほど、熱烈なファンです。
    (いや、ただのファンよりも、もうマニアに近いだと思います!!)
    彼女の影響を受けて、今、文章を書く仕事をしているのだから、これ以上言うまでもないでしょう。
    本作品の「ジェントルマン」のオノ·ヨーコとジョン·レノンの写真は私も普段から大好きでしたので、本を開いてすぐに「あっ!」と嬉しかったです。もう、その瞬間から完全に気が浮かれて、すらすらと読み進め

    #泣ける #切ない #ドロドロ

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    2022年02月17日
  • 愛してるよ、愛してるぜ

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    10代の頃から山田詠美さんのファン。
    久しぶりに読んだ安部譲二さんとの対談集は、とてもチャーミングで、「人としての可愛げ」って、この先ずっと大事にしていきたいテーマだな〜と思いました。
    新年1冊目に読むものとして最高でした。
    朗らかな気持ちに。

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    2022年01月02日
  • A2Z

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    恋の賞味期限.既婚者の恋。
    なんか【既婚者】【夫婦】【不倫】に対しての今までの自分の固定観念がペシャンコになった(笑)こんな夫婦…とゆうか男女関係いいな(^_-)
    「あの子はひと晩だけでは味わい尽くせない」
    「二人でいる時にどうして二人だけのことを楽しめないの?」
    「もしもここが訪れるのではなく、帰るための部屋になったとしたら?」
    「会いたい優先順位は彼女が一番だったけど、失いたくない優先順位は、いつもナツだった」

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    2021年12月12日
  • ぼくは勉強ができない

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    周りに何を言われても自分の意見を持ち続ける強さがとても良い。
    まわりの大人たちがこれまで培ってきた偏見や彼らの言う常識を「そういうものなのか」とありのまま受け入れる方が多数派であり簡単であり大人になった時に大変な思いをしなくて済む方法なのかもしれない。でもそのまわりの常識や偏見に対して疑問を持つことこそが人生を豊かにする秘訣であり、本当の意味での成長なんじゃないかなと思う。
    中学生か高校生の間に読んでおきたかった。今のその歳の子たちに強くお勧めしたい。
    そして自分自身も繰り返し読みたいです。

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    2021年10月09日
  • A2Z

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    始まり方も好きだけど終わり方も好きです。

    私はバカラのエキノックスにジョニーゴールド入れて飲みたい。

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    2021年11月03日
  • 賢者の愛

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    普段小説を読まない自分には中々新鮮な文章だった。ドロドロの人間関係の中で、実は…が最後に見えたのが非常に面白かった。

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    2021年07月09日
  • ぼくは勉強ができない

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    ネタバレ

    父親のいない子供は不幸だとか、高校生の交際は不純異性交遊だとか、大人たちが思い込んでいる偏見になぜを突きつけてくる時田秀美くん。勉強ができることが大きな価値基準になっている世の中で、僕は勉強ができないが女にはモテる、と言い切れるその価値観の相対化がすごく良い。1日25時間の人間の体内リズムを24時間に調整できなくて、常に1時間の時差ぼけを抱えていたという自殺した片山くんの話が印象的。桜井先生が理解があって良い先生だった。

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    2021年05月05日
  • 風味絶佳

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    あーえいみさんの小説だ。
    一つ読み終えるごとに顔を上げて感傷に浸る。なかなか言葉にできない。作り上げてきた私の薄っぺらい価値観。えぐられてぐちゃぐちゃに掻き回されていく感じ。この複雑な愉悦(光悦、恍惚?)に陥るお決まりパターン。うっとりする。


    1番すきなのは「アトリエ」。あーちゃんが私のようで驚いた。私だってつじつまが合わない。納得がいく酷い過去を持ち合わせない。ほんとうはないもないのに、心の中が重くて仕方ない。この世界に生まれた、人間として命をもった。生きているだけなのに。運命を全うしているだけなのに。なぜかいつも辛い。逃げ出したい生まれ変わりたい。そんな毎日。どんくさくて社会不適合者な

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    2021年03月26日
  • 晩年の子供

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    完璧な短編集。どの話も忘れることのできない衝撃な内容になっている。子供の頃の夏休みは特別だったことを、ぼんやりと思い出させてくれる。
    私自身はこんなに晩年の子供ではなかった。
    でもなんとなくだけど、色々なことを、こうやって考えたことがあったんじゃないかな?
    子供の頃の夏を想うと、懐かしくて胸が痛む。でも心地良い痛み。こうやって当時の夏を慈しめるのも大人の醍醐味なんだなあ。

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    2020年10月19日
  • 快楽の動詞

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    ネタバレ

    手にとった時の薄さを裏切る、内容の濃さ。
    久々に「これは面白い」と感じながら読み進めました。

    個人的なお気に入りは、文体たちの話。
    文体の擬人化という発想はもちろん、軽快に進む擬人化達の会話に、ふふっと笑いながら読みました。

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    2020年08月31日
  • 色彩の息子

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    エイミーはいい女も病んだ女もウブな男の子も病んだ男の子も書き分けるからすごい。わたしも仔羊の塊を焼きたくなったし、大丈夫な理由として、「だって、詩人だろ?」って言われたい。

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    2020年06月18日
  • 賢者の愛

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    直巳に出会う前の真里子は私のようで、出会った後の真里子は小田さんのよう。わたしも強い感情があれば小田さんのようになれるのかな。百合への不快感がすごい。文面だけでオエッてなっちゃう。「マユちゃんの言ってること、全然解んない」という幼少期の直巳に、「解りなさい」という真里子がいい女だった、わたしもいつか言いたい。あとヴェルレーヌが読みたくなった。

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    2020年06月18日
  • ラビット病

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    素直なおんなのこってかわいいなーー!他の作品と毛色は違うけれど、ゆりちゃんもめちゃめちゃいい女。みみみみみみ!

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    2020年06月18日
  • 愛してるよ、愛してるぜ

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    2020年19作品目。
    途中、さんざん、2ページに一度は大笑いしたのに、安部さんの「おわりに」を読んで泣いてしまった。
    こんなにおもしろくてチャーミングな人がもういないなんて。
    山田さんとの対談、もっと読みたかった。

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    2020年05月10日
  • A2Z

    購入済み

    パートナー以外の人に恋することはある。
    結婚していてもそういうことは現実としてあると思う。
    相手を大切に思う気持ち、自分を大事にする気持ちを考えさせられた。
    不倫のお話だが素敵な小説だった。
    出てくる人たちの素の心が上手く書かれていて好きな本でした。

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    2020年07月11日
  • 風味絶佳

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    恋愛小説はちょっと苦手だけど、これは比較的読みやすかった。印象に残ったのは「春眠」。章造の気持ちを考えると…だけど、こんな愛の形があってもいいんじゃないかな。

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    2020年04月07日
  • ぼくは勉強ができない

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    主人公の時田秀美はもちろん、その家族にとても愛着が沸いた。彼らのようなダンディズムをもった大人に出会いたい。
    番外編の眠れる分度器の最後の秀美の発見すごくないですか?ぞくぞくしました。そんな考え方があるのか!

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    2020年03月19日