山田詠美のレビュー一覧

  • 愛してるよ、愛してるぜ

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    10代の頃から山田詠美さんのファン。
    久しぶりに読んだ安部譲二さんとの対談集は、とてもチャーミングで、「人としての可愛げ」って、この先ずっと大事にしていきたいテーマだな〜と思いました。
    新年1冊目に読むものとして最高でした。
    朗らかな気持ちに。

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    2022年01月02日
  • A2Z

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    恋の賞味期限.既婚者の恋。
    なんか【既婚者】【夫婦】【不倫】に対しての今までの自分の固定観念がペシャンコになった(笑)こんな夫婦…とゆうか男女関係いいな(^_-)
    「あの子はひと晩だけでは味わい尽くせない」
    「二人でいる時にどうして二人だけのことを楽しめないの?」
    「もしもここが訪れるのではなく、帰るための部屋になったとしたら?」
    「会いたい優先順位は彼女が一番だったけど、失いたくない優先順位は、いつもナツだった」

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    2021年12月12日
  • ぼくは勉強ができない

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    周りに何を言われても自分の意見を持ち続ける強さがとても良い。
    まわりの大人たちがこれまで培ってきた偏見や彼らの言う常識を「そういうものなのか」とありのまま受け入れる方が多数派であり簡単であり大人になった時に大変な思いをしなくて済む方法なのかもしれない。でもそのまわりの常識や偏見に対して疑問を持つことこそが人生を豊かにする秘訣であり、本当の意味での成長なんじゃないかなと思う。
    中学生か高校生の間に読んでおきたかった。今のその歳の子たちに強くお勧めしたい。
    そして自分自身も繰り返し読みたいです。

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    2021年10月09日
  • A2Z

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    始まり方も好きだけど終わり方も好きです。

    私はバカラのエキノックスにジョニーゴールド入れて飲みたい。

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    2021年11月03日
  • 賢者の愛

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    普段小説を読まない自分には中々新鮮な文章だった。ドロドロの人間関係の中で、実は…が最後に見えたのが非常に面白かった。

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    2021年07月09日
  • ぼくは勉強ができない

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    ネタバレ

    父親のいない子供は不幸だとか、高校生の交際は不純異性交遊だとか、大人たちが思い込んでいる偏見になぜを突きつけてくる時田秀美くん。勉強ができることが大きな価値基準になっている世の中で、僕は勉強ができないが女にはモテる、と言い切れるその価値観の相対化がすごく良い。1日25時間の人間の体内リズムを24時間に調整できなくて、常に1時間の時差ぼけを抱えていたという自殺した片山くんの話が印象的。桜井先生が理解があって良い先生だった。

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    2021年05月05日
  • 風味絶佳

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    あーえいみさんの小説だ。
    一つ読み終えるごとに顔を上げて感傷に浸る。なかなか言葉にできない。作り上げてきた私の薄っぺらい価値観。えぐられてぐちゃぐちゃに掻き回されていく感じ。この複雑な愉悦(光悦、恍惚?)に陥るお決まりパターン。うっとりする。


    1番すきなのは「アトリエ」。あーちゃんが私のようで驚いた。私だってつじつまが合わない。納得がいく酷い過去を持ち合わせない。ほんとうはないもないのに、心の中が重くて仕方ない。この世界に生まれた、人間として命をもった。生きているだけなのに。運命を全うしているだけなのに。なぜかいつも辛い。逃げ出したい生まれ変わりたい。そんな毎日。どんくさくて社会不適合者な

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    2021年03月26日
  • 晩年の子供

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    完璧な短編集。どの話も忘れることのできない衝撃な内容になっている。子供の頃の夏休みは特別だったことを、ぼんやりと思い出させてくれる。
    私自身はこんなに晩年の子供ではなかった。
    でもなんとなくだけど、色々なことを、こうやって考えたことがあったんじゃないかな?
    子供の頃の夏を想うと、懐かしくて胸が痛む。でも心地良い痛み。こうやって当時の夏を慈しめるのも大人の醍醐味なんだなあ。

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    2020年10月19日
  • 快楽の動詞

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    ネタバレ

    手にとった時の薄さを裏切る、内容の濃さ。
    久々に「これは面白い」と感じながら読み進めました。

    個人的なお気に入りは、文体たちの話。
    文体の擬人化という発想はもちろん、軽快に進む擬人化達の会話に、ふふっと笑いながら読みました。

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    2020年08月31日
  • 色彩の息子

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    エイミーはいい女も病んだ女もウブな男の子も病んだ男の子も書き分けるからすごい。わたしも仔羊の塊を焼きたくなったし、大丈夫な理由として、「だって、詩人だろ?」って言われたい。

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    2020年06月18日
  • 賢者の愛

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    直巳に出会う前の真里子は私のようで、出会った後の真里子は小田さんのよう。わたしも強い感情があれば小田さんのようになれるのかな。百合への不快感がすごい。文面だけでオエッてなっちゃう。「マユちゃんの言ってること、全然解んない」という幼少期の直巳に、「解りなさい」という真里子がいい女だった、わたしもいつか言いたい。あとヴェルレーヌが読みたくなった。

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    2020年06月18日
  • ラビット病

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    素直なおんなのこってかわいいなーー!他の作品と毛色は違うけれど、ゆりちゃんもめちゃめちゃいい女。みみみみみみ!

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    2020年06月18日
  • 愛してるよ、愛してるぜ

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    2020年19作品目。
    途中、さんざん、2ページに一度は大笑いしたのに、安部さんの「おわりに」を読んで泣いてしまった。
    こんなにおもしろくてチャーミングな人がもういないなんて。
    山田さんとの対談、もっと読みたかった。

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    2020年05月10日
  • A2Z

    購入済み

    パートナー以外の人に恋することはある。
    結婚していてもそういうことは現実としてあると思う。
    相手を大切に思う気持ち、自分を大事にする気持ちを考えさせられた。
    不倫のお話だが素敵な小説だった。
    出てくる人たちの素の心が上手く書かれていて好きな本でした。

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    2020年07月11日
  • 風味絶佳

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    恋愛小説はちょっと苦手だけど、これは比較的読みやすかった。印象に残ったのは「春眠」。章造の気持ちを考えると…だけど、こんな愛の形があってもいいんじゃないかな。

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    2020年04月07日
  • ぼくは勉強ができない

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    主人公の時田秀美はもちろん、その家族にとても愛着が沸いた。彼らのようなダンディズムをもった大人に出会いたい。
    番外編の眠れる分度器の最後の秀美の発見すごくないですか?ぞくぞくしました。そんな考え方があるのか!

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    2020年03月19日
  • ぼくは勉強ができない

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    山田詠美さんの思うかっこいいが丸く詰まってる。

    かっこいいが何か分からないとき、それは日々起きるけど、秀美が基準になる。

    あと、秀美のお父さん一回だけ出てきてよかった。

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    2020年02月24日
  • 賢者の愛

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    ネタバレ

    真夜中、一気に読んでしまった。
    山田詠美の小説の中で「僕は勉強ができない」と同じくらい好きな小説になった。

    好きな人を取られ、敬愛する父をも取られ、精神が崩壊してもおかしくないような仕打ち。
    それでも彼女は強く生きていた。取る側になる、罪を犯さない復讐。これ以上美しい復讐はないと思う。できないけど。

    どうして?と思うところは、解説を読んだら全て納得できた。真由子自身、彼をその程度の男だと無意識のうちに分かっていて、本当によかった。

    敬愛している人でも、あることに於いては俗物だったりする。気づけたら少し落ち込んで、次に行けばいい。そう思わせてくれる小説。とても好きでした。

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    2020年01月01日
  • 明日死ぬかもしれない自分、そしてあなたたち

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    山田詠美2作目。
    前作よりエイミーエイミーしてなくて家族愛中心だけど相変わらずドロドロしてる。
    よくもまあこんな話と文章が書けるよな、近くにいても怖くてきっと友達になれない。そろそろ禁断症状でそう、次の作品読まなきゃ。

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    2019年09月24日
  • 4U ヨンユー

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    ネタバレ

     慕い合う男女(稀には病的な女性も登場する)を描いて、穏やかで、心を衝く場面がある。
     我が儘そうな(と言って悪ければ異端者だった)彼女が、風格を帯びた1因は、恋愛短編小説のアンソロジー「せつない話」(1989年、光文社・刊、既読)、続編(1997年、光文社・刊)を編んだ事が大きいと思う。多くの小説を読み込み、アンソロジー(おもに女性作家の)を編んで、女性作家の姐御になったのかも知れない。
     当時は結婚生活も落ち着いていたようだ。

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    2019年08月07日