あらすじ
8人の女性と9回結婚、任侠を生きた安部譲二の波瀾万丈な人生経験を、30年来の友人である作家・山田詠美が引き出す。対談が始まったころ、まだ独身だった山田さん。対談と同時進行で、10歳年下の現在の夫君と恋愛が始まり、結婚に至った(プロポーズは、本書対談取材で訪れた京都にて。その様子も収録)。さらには、76歳の安部さんの「人生最後の恋愛」も勃発し、家出をして彼女の家に転がり込む、などのハプニングも・・・。著者二人の山あり谷あり、「人生劇場」の様相を呈している。山田さんによる安部さん追悼文「ベストフレンド4ever」収録。【解説】宇垣美里 『人生相談劇場』改題
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Posted by ブクログ
10代の頃から山田詠美さんのファン。
久しぶりに読んだ安部譲二さんとの対談集は、とてもチャーミングで、「人としての可愛げ」って、この先ずっと大事にしていきたいテーマだな〜と思いました。
新年1冊目に読むものとして最高でした。
朗らかな気持ちに。
Posted by ブクログ
2020年19作品目。
途中、さんざん、2ページに一度は大笑いしたのに、安部さんの「おわりに」を読んで泣いてしまった。
こんなにおもしろくてチャーミングな人がもういないなんて。
山田さんとの対談、もっと読みたかった。
Posted by ブクログ
読者の悩み相談に山田詠美と安部譲二が答えるという風を装った対談集。(悩みにはほぼ答えてない)お二人の一風変わった結婚生活がのぞき見える。お二人の仲の良さと自由奔放さにうらやましくなる。安部さんの逝去と詠美さんの喪失感に悲しくなる。解説の宇垣美里さんが山田詠美さんの小説で形作られていると知って、よく知らない人だったけどなんだか腑に落ちた。
Posted by ブクログ
この二人ならではの話が盛りだくさんで楽しく読めた。
元々山田詠美さんのファンで読んだわけだけど、実はあまり知りたくなかったウラ話もあってそこだけ少し残念。でもそれも含めて本からだけでは学べない知恵は自分で探して見出していかなきゃなと思った。
相変わらずの詠美イズムで、すごく共感する部分ばかりだったけれど、山田さんがどう相談に回答するか、そして自分だったらどう回答するか考えながら答え合わせしてく作業が楽しい。
安部譲治さんのようにチャーミングなオヤジになりたい。ヤクザになりたくないから別の方法を模索しよ。