山田詠美のレビュー一覧

  • A2Z

    匿名

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    秀逸な表現の連続

    1999年の小説とは思えない、現代にフィットした題材。深く、心を揺さぶられる表現が要所に出現し、何度も読み返したくなります。

    #深い

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    2023年06月04日
  • A2Z

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    あなたは、”W不倫”をしていますか?

    (^_^;)\(^。^。) オイオイ..
    
    そんな質問に”はい!”と答える人はいませんよね。一方で、

    あなたは、”不倫”をしていますか?

    そんな風に質問を変えると、”ドキッ!”とされた方はいるかもしれません。そもそも”不倫”という言葉があるわけですし、世界最古の長編小説とされる「源氏物語」にさえ、そこには”不倫”な物語が普通に描かれています。”不倫は文化”と大胆な発言をされた芸能人の方もいらっしゃいましたし、それ自体は決して珍しいことでもないのだと思います。

    しかし、そんな”不倫”をしているあなたは、旦那さんに、奥さんにその現在進行形な現

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    2023年05月22日
  • ベッドタイムアイズ・指の戯れ・ジェシーの背骨

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    初期の山田詠美を知るのに大変お得な一冊。『ベッドタイムアイズ』、『ジェシーの背骨』は芥川賞候補作。恋人の連れ子との関係に葛藤する女性を描く『ジェシーの背骨』が素晴らしい。親から愛されなかった11歳の少年の心情がなぜこんなにわかるのか。

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    2023年05月21日
  • A2Z

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    めちゃめちゃ面白かった、初山田詠美なんだけどなんで今まで知らなかったんだろう
    逆に今出会えてよかったのかもしれない、年下が可愛く思えるこの年代、浮気は罪だ、不倫は悪だと大声で言う清廉潔白さが無くなりそしてそんなことを言う必要が無くなったこの価値観の今読めて良かったなー
    登場人物の中で一番言葉に関わっていない成生の言葉の端々に瑞々しさがある、それに感心する時間もなくまた楽しい言葉がたくさん走っていて読み終わるのが口惜しかった
    本当にとても良かった、最近素敵な本ばかりに出会えて幸せ、大人の恋愛って楽しいね、楽しいと思える人生を歩んだんだね

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    2024年01月25日
  • ぼくは勉強ができない

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    めちゃくちゃ素敵な作品に出会えました。
    時田秀美くんの考え方、とても好きです。
    大人にこそ読んで欲しい作品。
    好きな言葉がありすぎてメモとってしまったくらい。あざとい女子山野さんとの話が結構印象に残ってる。
    最後の三角定規と分度器の話、こうくるか、、と思って好き

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    2023年02月26日
  • ファースト クラッシュ

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    はじめての山田詠美さん。
    力強い文体と恐ろしく細かい描写に、江國香織さんが好きそうな感じだなぁと思った(泣かない子供の作中で紹介されていた作家さんが山田さん)。
    とっても女性らしい作品で、こんなに感情を分析でき、文章にできる力量に乾杯したい。文学の力を実感した。
    この作品は本当に「女」っぽい。

    薫子、よかったね。

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    2023年02月09日
  • 快楽の動詞

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    文章を読むことを楽しませてくれた作品。
    小説か、批評文か。どちらとも取れる山田詠美氏らしさが爆発した一冊。

    言葉、文章、表現…に対するとても批評的な目線は痺れた。読んでいて刺激的であり、時にはその痛烈さに笑ってしまったほど。
    捻くれている、と言って仕舞えばそこまでだがここまで直球で清々しく、だけどなんとも洒落た文章に心が踊った。

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    2023年01月17日
  • A2Z

    A

    ネタバレ 購入済み

    潔い

    世間一般的には、悪とされるドロドロの不倫を描いている作品。ではなく、綺麗で、潔い“不倫”が描かれた作品。不倫を肯定するわけではないが、自分の中でどこか「こういう夫婦の在り方も無しではないな、」と思ってしまった。読了後、今まで自分が知らなかった世界を覗く事ができたという高揚感が心に残った。

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    2022年12月25日
  • 晩年の子供

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    短編8作。
    どれもちょっと大人びたというか、周りを少し達観したような醒めた目で見ている子ども視点の話。
    わたしもちょっと似たような子どもだったから共感できるところも多かった。本気でサンタさんを信じてたり、無邪気にウルトラマンになりたいとかプリキュアになりたいって思える気持ちがわからなさ過ぎて、「どういう感覚なんだろう?」って不思議なだけじゃなくて羨ましくもある。でも29歳になる今でも、本当は本気でそんなこと思ってる子どもなんていないんじゃないかってちょっと疑ってる。笑

    表題作の「晩年の子供」が1番好きだし共感も出来た。「ひよこの眼」もかなり好き。
    ちっちゃい頃はわたしも戦争が起きたらどうしよ

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    2024年01月10日
  • ジェントルマン

    c

    購入済み

    好き

    いつの間にか物語に夢中になってた。
    夢生の気持ちが解るとまでは言えないけど、興奮して楽しかった。

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    2022年10月11日
  • A2Z

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    アラサー以上の年代に刺さる言葉が溢れているのではないだろうか。恐らく二十代の頃の私は冬ちゃん側の熱烈なひたむきさをまだ持っていた。
    三十代の今、夏美と一浩は理想の夫婦だ。すれたな自分と感じるが、余裕ができたな、とも感じる。
    実際問題こういう夫婦は意外といるんじゃないかと思ったりもする。ただ周りが必要以上に騒ぎ立てるので口には決して出さないが。
    外で恋をしたから慰謝料とってさよなら、じゃなくてお互い傷つきながらもそれがスパイスとなり、気づきがあり、帰る場所になっている。そんな強固な関係ってめちゃくちゃ大人だなぁ。子どもがいない夫婦だから『お互い』が成立し、かっこよく描けたのだろうけれど。


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    2022年09月27日
  • 賢者の愛

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    ネタバレ

    なんか、怖い…と思いました。

    何がって、百合と真由子の執着…。
    百合の方は、生まれながらにあらゆるものを持っている真由子への執着。
    真由子の方は、諒一への執着(これは愛?)。

    真由子について怖いとはじめ思ったのは、
    真由子の直巳への態度でした。
    それは、百合への復讐でもあったようですが、
    最後に、実は諒一への執着でもあったのではないかと気づきました。

    直巳との関係が百合にばれたと分かったときに、
    諒一に電話してしまうところとか、
    諒一が倒れたと聞いて、車を飛ばしてかけつけようとするところとか。
    私の考え過ぎかな?

    最後に百合は亡くなり、
    真由子は不自由な体となり、
    諒一は新しく若い奥さ

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    2022年09月13日
  • トラッシュ

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    こんな酒浸りの男とはさっさと別れないとダメだ、いやでもこの人を捨てていったらこの連れ子はどうなるのだ、いやでも自分の子じゃない、母親は別にいる、でもでも…ここまで単純ではないけれど、葛藤。

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    2022年08月02日
  • ベッドタイムアイズ・指の戯れ・ジェシーの背骨

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    デビュー作。

    初めて読んだ時に山田詠美ってかっこいいなーと思ったのだ。
    わたしが絶対見ることのない世界を見せてくれる。
    そして切ない。

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    2022年08月02日
  • 風味絶佳

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    美味いねぇ。
    普段この手合いの作品を手にしないけど堪能させていただきました。ガテン系の男の世界を描きつつ、何とも微笑ましい短篇集だ。タイトルとカバーも絶品。

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    2022年07月26日
  • A2Z

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    ネタバレ

    物事をどんどんシンプルにしてゆくことは、賢くて、潔くて、寂しいけれど、やっぱりセクシーだと何度でも思い直せる
    いろんな境界、終わり、自分のいる場所、自分の定義、あなたの定義、それらがくっきり分かってしまう、否応がなく進んでしまうからこそ、言葉を、頭を、身体をフル稼働するのは恐ろしい。
    だから素敵な人はバランスを取る。言葉を、人間らしさを脱いでゆく。シンプルさというのは「私」にとってのシンプルさであることをちゃんと覚えていて、絶え間ないぶつかり合いにしなやかに身をこなす。かっこよすぎてもう。。

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    2022年07月11日
  • ジェントルマン

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     夢生は、漱太郎の悪魔のような一面に惹かれ、彼を愛し守り抜くと心に誓う。彼の罪を聞く自室を「懺悔室」と表現した。暗闇と罪の間にある美しさがとても良かった。山田詠美の文体でBLが読める幸せよ。

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    2022年06月13日
  • ベッドタイムアイズ・指の戯れ・ジェシーの背骨

    購入済み

    濃密で空しい未知の体験

    『ベッドタイムアイズ』について。
    心の結びつきでなく、空疎であっても、
    低次元、知性の放棄のようにみえて、
    破天荒、暴力的な、粗野な魅力を
    これほど濃密に描写されると
    強い存在感にひょっとして
    自分の生活はパワー不足のような
    気もしてくる。
    未知の世界の陶酔的な魅力と、
    自分にしっかりと何かを
    掴んでいられない状況、
    刹那的、無力で危うい様子を
    拡大解釈すると
    人生の危うさを感じてしまう。
    入ってみたい、避けていたい、
    そういう二重の意味での
    外の世界だ。

    #アツい #切ない #カッコいい

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    2022年03月27日
  • トラッシュ

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    ネタバレ

    読みごたえがありました。
    それは本が分厚いからというのではなく、内容がヘヴィーだったから。
    こんなにこんなに言葉を尽して他人と話したり自省したりするってことが、日本人はあまりないのではないだろうか。
    けれどアメリカでの評価は掘り込みが浅い、だったそうだ。
    欧米の恋愛は、または人間関係は、それほどにヘヴィーなのか。

    愛している男・リックとの生活に疲れ果てている女・ココ。
    ココはただ、リックを愛しているだけだ。
    愛を伝える。
    彼のために献身する。
    二人の時間を楽しみたい。
    しかし、そんなココの態度が、リックを追いつめる。

    黒人として生まれ、幸せだったと思うことなく大人になったリックは、愛情とい

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    2022年03月08日
  • ジェントルマン

    匿名

    購入済み

    読むのやめられない!

    まず、韓国人なので日本語がとても下手な点、ご了承ください。 学生時代から山田詠美さんのすごいファンです。韓国で出版された本はすべて購入して読んできました。 まだ出版されていない本まで、このように原書で購入して読むほど、熱烈なファンです。
    (いや、ただのファンよりも、もうマニアに近いだと思います!!)
    彼女の影響を受けて、今、文章を書く仕事をしているのだから、これ以上言うまでもないでしょう。
    本作品の「ジェントルマン」のオノ·ヨーコとジョン·レノンの写真は私も普段から大好きでしたので、本を開いてすぐに「あっ!」と嬉しかったです。もう、その瞬間から完全に気が浮かれて、すらすらと読み進め

    #ドロドロ #泣ける #切ない

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    2022年02月17日