山田詠美のレビュー一覧

  • つみびと

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    お正月に読む本ではありませんでした。
    どこからがフィクションなのか分かりませんが、これが現実の話だとしたら救いがありません。母も子も、余りにも可哀想すぎます。不幸な生い立ちがまた不幸を呼ぶだけではないのは母の兄を見れば分かりますが、そこから抜け出すのは相当の覚悟と運も必要。そして、一旦落ち始めると止められるのは最初のうちだけ、直ぐに勢いが付きそうなると這い上がるのはもう難しい。このような境遇から救うために社会保障や福祉とかってあるのではないのでしょうか。

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    2024年01月03日
  • 血も涙もある(新潮文庫)

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    久しぶりに小説を一気読み。
    高校生の時から山田詠美大好き。
    そして40を超えたからこそ読み応えがあったこの小説。登場人物の3人ともに、わかるよその気持ち、となった。

    若い頃はモモのような女性に憧れたけど、今は喜久江のような女性に惹かれる。そしてそんな2人に心底愛されている太郎はうだつが上がらなくて、小心者で、自分は何者でもないのに喜久江からもモモからも愛されることをなんの疑いもなく享受している図々しい男!でも言い表せないオスとしての魅力があるんだろう、詠美先生の作品の中の登場人物だから。

    これを映画化したらだれが太郎を演じてくれるのかなー、と頭をよぎった。
    大泉洋がもう少しだらしない体にな

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    2023年11月30日
  • A2Z

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    高校生の時に読んで、なんて大人っぽい本!って思いました。

    現実世界では不倫は良くないし、
    私自身は不倫されたら、許せないし、。
    自分自身も不倫したいとも思わないのですが。

    この本の登場人物は、お互いに不倫をしながらも2人の絆は強く、軽やかで、いいなと思いました。

    お互いに傷つき、傷つけながらもまた帰ってくる。
    特別な関係性がいいです。
    そして、自立して男に頼っていない夏美がとてもカッコよくて憧れました。

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    2023年11月11日
  • 風味絶佳

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    悲しくなったりくるしくなったりしたい人なんて誰もいなくて、楽しい嬉しいことだけなぞって生きてたい。
    つらいことはしたくないし嫌なことはみたくない。
    日々の幸せなところだけを享受していたい。

    でも、そんなことは不可能で、いっぱい上手くいかないことがあって、少し上手くいってもまたすぐにだめになっちゃって、全然ままならない。

    でも、だから愛しい。
    明るいばかりじゃない人生が少し愛しくなる6つの短編

    (あと、帰り道に、キャラメルを買って帰りたくなる。)

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    2023年10月21日
  • 血も涙もある(新潮文庫)

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    ネタバレ

    「私のことだま漂流記」を読んで、
    これまで読んだことのなかった山田詠美作品を読みたくなった。

    個人的には表紙が好き。タイトルも。
    料理と恋愛(不倫?)という、似てないようで似ているところがある。上手いなぁ。
    不倫に興味はないし、否定派だけど、
    3人とも応援したくなる。
    みんなそれぞれの本音があるよね。当人にしかわからない。幸せになってほしいと思いながら読む。

    月が綺麗ですね。なんて、ベタだけど、好き。
    似合ってる。

    他の作品も読みたくなった。

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    2023年10月04日
  • 120%COOOL

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    唇から蝶
    非現実的だけどそそられた
    心と口は反していることの表現みたい
    黒いコートの衿に赤い口紅!

    newspaper 新しいニュースを知らない言葉で知る
    一緒にいる時間の空気の色 恍惚

    目に見えるものの価値は自分で決める

    DIETCokeの女性 素敵

    大きさを越えた時にクールは人間を支配する

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    2023年10月01日
  • 血も涙もある(新潮文庫)

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    普段小説を読む時は情景が映像として頭の中に想像できるけど、本書は文章のスピード感が早過ぎて、、、言葉そのものとしてスッと入ってきました。恋人、妻、夫の3人から話をそれぞれ聞いているような錯覚に陥るくらい。

    山田詠美さんは人生において“たいせつなもの”を教えてくれる。さすが、山田詠美さんな一冊でした!

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    2023年09月22日
  • 晩年の子供

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    すっごく好き。軽々しく感想を書きたくないくらい。自分の人生のどこかに、登場する主人公のような気持ちになった瞬間があったような気がする。子どもはまだそれを表す言葉を知らなかったとしても、子どもなりに色々感じ、考えている。そんな儚い瞬間をこんな風に表現し、物語にするなんて凄まじい才能。
    子どもの頃は夢と現実の境が曖昧だったり、些細な出来事が大きな勘違いに発展したりもするんだけれど、それを「馬鹿らしい」とか一蹴するんじゃなくて、『堤防』に出てくる父や『桔梗』の美代さんのように、敬意を持って対等な目線で向き合える大人になりたいと思った。何度も読み返したい一冊。

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    2023年09月02日
  • つみびと

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    大阪二児餓死事件を元にした小説。マンションに残された子供達のパートは読んでいてなんともたまらない気持ちになった。母親を鬼母と責めるだけではこの事件から何の教訓も得られないと思い知らされる。

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    2023年08月16日
  • 晩年の子供

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    普通夏と言われると明るく爽やかなイメージを抱きがちだけど、この本は夏の気だるい部分とかなぜか秋とか冬よりも少し寂しくなる雰囲気とか存分に感じた。死とか性っていう人間が抗うにはあまりにも漠然としてて当たり前で遠いことが少し斜めから切り取られててすき。夏休みもう一回読みたいー

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    2023年06月23日
  • A2Z

    匿名

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    秀逸な表現の連続

    1999年の小説とは思えない、現代にフィットした題材。深く、心を揺さぶられる表現が要所に出現し、何度も読み返したくなります。

    #深い

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    2023年06月04日
  • ベッドタイムアイズ・指の戯れ・ジェシーの背骨

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    初期の山田詠美を知るのに大変お得な一冊。『ベッドタイムアイズ』、『ジェシーの背骨』は芥川賞候補作。恋人の連れ子との関係に葛藤する女性を描く『ジェシーの背骨』が素晴らしい。親から愛されなかった11歳の少年の心情がなぜこんなにわかるのか。

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    2023年05月21日
  • A2Z

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    めちゃめちゃ面白かった、初山田詠美なんだけどなんで今まで知らなかったんだろう
    逆に今出会えてよかったのかもしれない、年下が可愛く思えるこの年代、浮気は罪だ、不倫は悪だと大声で言う清廉潔白さが無くなりそしてそんなことを言う必要が無くなったこの価値観の今読めて良かったなー
    登場人物の中で一番言葉に関わっていない成生の言葉の端々に瑞々しさがある、それに感心する時間もなくまた楽しい言葉がたくさん走っていて読み終わるのが口惜しかった
    本当にとても良かった、最近素敵な本ばかりに出会えて幸せ、大人の恋愛って楽しいね、楽しいと思える人生を歩んだんだね

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    2024年01月25日
  • ぼくは勉強ができない

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    めちゃくちゃ素敵な作品に出会えました。
    時田秀美くんの考え方、とても好きです。
    大人にこそ読んで欲しい作品。
    好きな言葉がありすぎてメモとってしまったくらい。あざとい女子山野さんとの話が結構印象に残ってる。
    最後の三角定規と分度器の話、こうくるか、、と思って好き

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    2023年02月26日
  • ファースト クラッシュ

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    はじめての山田詠美さん。
    力強い文体と恐ろしく細かい描写に、江國香織さんが好きそうな感じだなぁと思った(泣かない子供の作中で紹介されていた作家さんが山田さん)。
    とっても女性らしい作品で、こんなに感情を分析でき、文章にできる力量に乾杯したい。文学の力を実感した。
    この作品は本当に「女」っぽい。

    薫子、よかったね。

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    2023年02月09日
  • 快楽の動詞

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    文章を読むことを楽しませてくれた作品。
    小説か、批評文か。どちらとも取れる山田詠美氏らしさが爆発した一冊。

    言葉、文章、表現…に対するとても批評的な目線は痺れた。読んでいて刺激的であり、時にはその痛烈さに笑ってしまったほど。
    捻くれている、と言って仕舞えばそこまでだがここまで直球で清々しく、だけどなんとも洒落た文章に心が踊った。

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    2023年01月17日
  • A2Z

    A

    ネタバレ 購入済み

    潔い

    世間一般的には、悪とされるドロドロの不倫を描いている作品。ではなく、綺麗で、潔い“不倫”が描かれた作品。不倫を肯定するわけではないが、自分の中でどこか「こういう夫婦の在り方も無しではないな、」と思ってしまった。読了後、今まで自分が知らなかった世界を覗く事ができたという高揚感が心に残った。

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    2022年12月25日
  • 晩年の子供

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    短編8作。
    どれもちょっと大人びたというか、周りを少し達観したような醒めた目で見ている子ども視点の話。
    わたしもちょっと似たような子どもだったから共感できるところも多かった。本気でサンタさんを信じてたり、無邪気にウルトラマンになりたいとかプリキュアになりたいって思える気持ちがわからなさ過ぎて、「どういう感覚なんだろう?」って不思議なだけじゃなくて羨ましくもある。でも29歳になる今でも、本当は本気でそんなこと思ってる子どもなんていないんじゃないかってちょっと疑ってる。笑

    表題作の「晩年の子供」が1番好きだし共感も出来た。「ひよこの眼」もかなり好き。
    ちっちゃい頃はわたしも戦争が起きたらどうしよ

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    2024年01月10日
  • ジェントルマン

    c

    購入済み

    好き

    いつの間にか物語に夢中になってた。
    夢生の気持ちが解るとまでは言えないけど、興奮して楽しかった。

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    2022年10月11日
  • A2Z

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    アラサー以上の年代に刺さる言葉が溢れているのではないだろうか。恐らく二十代の頃の私は冬ちゃん側の熱烈なひたむきさをまだ持っていた。
    三十代の今、夏美と一浩は理想の夫婦だ。すれたな自分と感じるが、余裕ができたな、とも感じる。
    実際問題こういう夫婦は意外といるんじゃないかと思ったりもする。ただ周りが必要以上に騒ぎ立てるので口には決して出さないが。
    外で恋をしたから慰謝料とってさよなら、じゃなくてお互い傷つきながらもそれがスパイスとなり、気づきがあり、帰る場所になっている。そんな強固な関係ってめちゃくちゃ大人だなぁ。子どもがいない夫婦だから『お互い』が成立し、かっこよく描けたのだろうけれど。


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    2022年09月27日