山田詠美のレビュー一覧

  • 姫君

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    支配する事で支配されるという真実。
    支配されていることで、実は相手を支配している。
    姫子は摩周を支配していたけど、そうすることで摩周に支配されてた。
    摩周は姫子に支配されてたけど、それは同時に姫子を支配することになってた。

    二人の関係はこのことに気づかない時はうまくいってた。
    だけど、ある日気づいてしまった。
    自分の立場がすこしずつ変わっていくことを。
    怖くなった姫子は摩周の元を去った。
    立場を変えるきっかけを作ってしまった摩周は後悔した。

    離れてみて、相手の存在の大きさに気づく。

    自分の立場や存在が変わってしまっても、姫子には摩周が必要だったし、摩周には姫子が必要だ

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    2011年02月11日
  • マグネット

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    9つのお話が入った短編集。

    「おれ、今日人を殺してきちゃった」
    もし、自分の愛する人にそう告げられたら。
    自分の愛する人は、ださくてもボロボロでも、どんな状態でも愛しくて、
    例え彼が人を殺したとしても、その事も女心をつかむのかもしれない。

    愛する人に愛を囁かれるように、そう告げられた黒木。
    彼は、自分の彼女を名字で呼ぶ。それが彼の(ちっぽけな)主義。

    「順子に悪かったな。」

    愛する人から出てきたこの言葉が全てを終わらせた。
    だって私の名前は、黒木みどり。

    人を殺したこと、ずっと外に出ずお風呂の無い部屋で二人で過ごすこと、愛する人をかくまうこと、全て許せたはずなのに。。。

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    2011年04月23日
  • マグネット

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    一時期彼女の書くものは全部一緒じゃないか、と思ってたが、『姫君』を読んで見る目変わった。
    日常を生きる人がいきなり犯罪と関わる・・・というのはよくあるし、私が好きな乃南アサも書きまくってるが、書く人によってこんなに違うんだ。
    話としては『アイロン』が好きだけど、最後の『最後の資料』には泣いてしまった。

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    2009年10月04日
  • 120%COOOL

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    すごーく好きだー!!詠美さんのお話は、最後にすとんと落ちがつくのがいい。この短編集はとくに秀逸で、全部のお話が好きでした。性の扱い方もかっこいい。嘘をついていない感じが好ましい。

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    2009年10月04日
  • 4U ヨンユー

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    名言が至る所にたくさん散りばめられた短編集。
    そのフレーズは反則やろ、っていうのがいっぱいあって、何回読んでも飽きない。
    特におすすめなのは、「4U」と「メサイアのレシピ」

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    2009年10月04日
  • 120%COOOL

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    100%では満足できないアナタに。
    +20%moreを掴めたら、それはそれは素敵。ひとつひとつのタイトルがステキすぎて、目次ですでににやけますw

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    2009年10月04日
  • マグネット

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    罪って何かって考えさせられる作品☆
    教師と生徒の恋愛ですが・・・
    教師はやがて罪を犯してしまいます。。。
    でもほんとに罪なのは?
    ミステリアスな生徒はやがて
    大人になっても男性の心を
    掴み続けるのです☆
    女の怖さもありますが
    魅力的です☆

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    2009年10月04日
  • 120%COOOL

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    比喩表現が凄く綺麗だし、この人の書く女の人は凄く魅力的!男の人も妙にカッコいいしねー「ガリレオの餌」は本気で笑います。授業中読んでて吹き出した。(こら)あと「R」が好きだったなー

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    2009年10月04日
  • マグネット

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    彼女の文章は何でこんなに艶と色気があるのか。
    まるで上等なカクテルを飲んでるみたい。
    久々に山田詠美さんの本を読んで、
    あぁ、この人はこんな文章を書くんだと
    改めて認識した。恋愛そして己の
    罪と罰をモチーフにした短編集。
    一つ一つ光るものがあって、
    私はとくに最後の資料が好き。
    さらりと読めるんだけど、それでも
    とても印象に残った。一つ一つの言葉、
    文章、行動がきらりと光り、心に残る。

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    2009年10月04日
  • 路傍の熱血ポンちゃん!

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    これはかなり癒し系だと思う。思わず笑いが漏れて、そしてなんだか元気が出ます。永久に続いて欲しいシリーズです。

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    2009年10月04日
  • 4U ヨンユー

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    小娘的恋愛教祖のたくさんの愛のカタチが詰まってる本。どれも逸品だけれど、特に「眠りの材料」が大好き。白紙の遺書を書きたくなったり、土に食べられたくなります。ロマンチックだけどドロドロな純粋愛。「ぽっ*」から「ぎゅー」まで恋愛を堪能したい方に読んで欲しい一冊。

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    2009年10月04日
  • いただきますは、ふたりで。―恋と食のある10の風景―(新潮文庫nex)

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    力のある女性作家の皆さんが恋と食に関する小説とは、贅沢な本だった!

    特に「ワタシノミカタ」と「SUMMER STREAMER」が良かった。「SUMMER STREAMER」では、70近い婦人が大ファンの大谷翔平さんのプレイを観たくて単身でアメリカに行く話。その中で、大谷選手はどんな人と結婚するのだろうかと。あれこれあげて、最後に一番悔しくない人は「彼の母親に似ている女性」とあり、まさしくその通りの女性と結婚していた。結婚発表より前に書かれた小説で見事言い当てていたので驚いた。大谷夫妻は素敵!嫌いと言う人はまずいないだろうな!

    この本を通して、いろんな作家さんを知ったので、読書が広がりそうで

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    2026年04月17日
  • つみびと

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    大阪の二児遺棄事件が基になっているこの作品。今も起こっている子供絡みの事件の事も重なって、胸が締め付けられるように苦しかった。
    虐待、ネグレクト…負の連鎖をどこまで遡れば「つみびと」が分かるのだろう。
    鬼母と呼ばれた蓮音も明らかに被害者でもある。その心の内を知れば知るほど、やり切れない気持ちになる。
    限界が来る前に誰かに助けを求められなかったのかと思うけど、そもそも人を頼ることを知らなければ、そういう選択肢が浮かばないのか…
    罪を犯したからといって、子どもの幸せを願っていなかった訳ではないということが、救いのような逆に辛いような複雑な気分。

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    2026年04月17日
  • 血も涙もある(新潮文庫)

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    必死で山田詠美を読んでいた20代。恋と仕事に削られていた。でも、大丈夫。私は意外にも、その恋をちゃんと生き延びる。

    再燃した「詠美熱」には、同窓会のような懐かしさがある。渇望していたのは、この濃密な生の手触りだ。

    お腹がすいた。分厚いパンにバターとはちみつをたっぷり塗って、今の自分を存分に甘やかしてあげよう。

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    2026年03月30日
  • ぼくは勉強ができない

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    大学生くらいの時にこの本を読んでいたら、社会の見え方も変わっていたかもしれない。
    同調圧力の強い日本で、波風立てずに過ごすことが、いつしか当たり前で1番幸せなんだと思い込んでいる自分がいる。時田秀美のように生きられる人がどれくらいいるだろうか。素直にかっこいいな、と思う。

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    2026年03月29日
  • いただきますは、ふたりで。―恋と食のある10の風景―(新潮文庫nex)

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    料理×小説(エッセイ)というと、なんとなく心温まるイメージで読み始めたら、ちょっと違ってびっくりする。
    すべてのお話に美味しそうな料理が出てくるけれど、どれもこれも「ほっこり」した美味しさとは毛色が異なる。
    この読後感は、どんな「後味」と言ったらよいのだろうか。
    でも、悪くない。すっぱい、からい、ほろ苦い……それもまた料理であり、人生なのだ。

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    2026年03月17日
  • 三頭の蝶の道

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    もう亡くなられた、大好きな作家さんを想って、涙がでる。こんなにあたたかい涙がでたのは久しぶりだ。
    これはフィクションであって、フィクションでない。小説を通して、作家を見つめ、作家を好きになることがある。わたしは山田詠美が大好きだ。

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    2026年03月16日
  • 三頭の蝶の道

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    ネタバレ

    20代、山田詠美を読みあさった。久しぶりに同氏のことを思い出して、この作品を読んでみた。山田詠美自身がモデルとなる山下路美の語りが、当時読んでいた作品を思い起こさせ、懐かしい気持ちになった。私は純文学と大衆文学の違いも分からない文学素人だけれど、作家という人種がどのように作品を作っていくのか、その頭の中が垣間見えて楽しかった。高柳氏の章では、現実世界での(リアルな人間関係においての)言動と、小説で書き表わされる内容は、同じ人の思考から発生するにも関わらず、こんなにも違うのかということに驚いた。小説を書くときは神の視点になれるけど(いわゆるメタ認知が発動するけど)、現実世界ではそうもいかない、と

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    2026年03月09日
  • 血も涙もある(新潮文庫)

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    久しぶりの山田詠美さま

    柚木麻子「BUTTER」を読んだ後にこちら

    BUTTERの主人公は、料理と愛情は別物、手の込んだ料理を家族に提供できるかは愛情によるのではなく手間をかける時間があるかどうかという感じのことを言っていたけれど
    血も涙もあるに出てくる料理家先生はそれとは反対の家族への愛の形としての家庭料理、古きよきお母さん像の体現のような人。美味しいスープを作ったらいい嫁をもらったなと思ってもらえるんじゃない?と言う人。

    それぞれの人にとっての人の倫的なものがあってそこから逸れたら不倫。

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    2026年03月01日
  • つみびと

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    2代にわたり女性がネグレクトであり
    その子供が置き去りにされ命を失う
    その背景にあった物語を母、娘、その子供の
    視点で各章に描かれる
    どこにでもいる普通の人かもしれないが
    経験してきたことが普通かと言われれば
    YESともいえないかと
    幼い命をなんとか救えなかったのかと
    それ以前に母、娘をもまた救えなかったのかと
    実際にあった事件が元になっているということで
    さらに痛ましく感じました

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    2026年02月23日