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メロンの温室、煙草の畑、れんげ草の群れ。香り高い茶畑、墓地に向かう葬列、立ち並ぶ霜柱など。学校までの道のりに私が見た自然も人間もあまりにも印象的であった。心を痛めることも、喜びをわかち合うことも、予期しない時に体験してしまうのを、私はその頃知った。永遠の少女詠美の愛のグラフィティ。
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Posted by ブクログ
子供の目で森羅万象をしっかりと捉えている。痛々しくも確かな作品。自分の幼少時代を振り返らずにはいられない作品。
何年も前に読みかけて放置してたのを手にとった。たまたま夏に。夏に読んで良かった。山田詠美の幼少期から思春期を主人公・テーマにした本はとてもいい。子供のダークな部分がピリッと入ってるのがいい。女の子はこうして男の子よりも早くオトナになってゆくんだなぁ。「花火」「桔梗」「海の方の子」「迷子」「ひよこの眼...続きを読む」が好きなお話し。
詠美さんの子供の話はよいなぁ。ほとんどが同級生よりも大人びた子供が主人公だけど、感情の無秩序な動きやら特有の感覚やらが、やっぱり子供なんだと感じさせて 記憶ではなく感覚でなつかしさ切なさを思い出す。
毎年読んでみようと思う。人生観、死生観という現時点では不変だとかんじているものが変わる瞬間に気付けるかもしれない。
すっごく好き。軽々しく感想を書きたくないくらい。自分の人生のどこかに、登場する主人公のような気持ちになった瞬間があったような気がする。子どもはまだそれを表す言葉を知らなかったとしても、子どもなりに色々感じ、考えている。そんな儚い瞬間をこんな風に表現し、物語にするなんて凄まじい才能。 子どもの頃は夢と...続きを読む現実の境が曖昧だったり、些細な出来事が大きな勘違いに発展したりもするんだけれど、それを「馬鹿らしい」とか一蹴するんじゃなくて、『堤防』に出てくる父や『桔梗』の美代さんのように、敬意を持って対等な目線で向き合える大人になりたいと思った。何度も読み返したい一冊。
普通夏と言われると明るく爽やかなイメージを抱きがちだけど、この本は夏の気だるい部分とかなぜか秋とか冬よりも少し寂しくなる雰囲気とか存分に感じた。死とか性っていう人間が抗うにはあまりにも漠然としてて当たり前で遠いことが少し斜めから切り取られててすき。夏休みもう一回読みたいー
短編8作。 どれもちょっと大人びたというか、周りを少し達観したような醒めた目で見ている子ども視点の話。 わたしもちょっと似たような子どもだったから共感できるところも多かった。本気でサンタさんを信じてたり、無邪気にウルトラマンになりたいとかプリキュアになりたいって思える気持ちがわからなさ過ぎて、「どう...続きを読むいう感覚なんだろう?」って不思議なだけじゃなくて羨ましくもある。でも29歳になる今でも、本当は本気でそんなこと思ってる子どもなんていないんじゃないかってちょっと疑ってる。笑 表題作の「晩年の子供」が1番好きだし共感も出来た。「ひよこの眼」もかなり好き。 ちっちゃい頃はわたしも戦争が起きたらどうしようとか、狂犬病、自分とか家族の死とかを本当に心の底から怖がってたなあと懐かしくなった。 「花火」は少しだけ主人公の語り方とか雰囲気が「あの子は貴族」に似ているなあと思った。 「海の方の子」「ひよこの眼」好きだった。切ない。 ・晩年の子供 ・堤防 ・花火 ・桔梗 ・海の方の子 ・迷子 ・蝉 ・ひよこの眼
完璧な短編集。どの話も忘れることのできない衝撃な内容になっている。子供の頃の夏休みは特別だったことを、ぼんやりと思い出させてくれる。 私自身はこんなに晩年の子供ではなかった。 でもなんとなくだけど、色々なことを、こうやって考えたことがあったんじゃないかな? 子供の頃の夏を想うと、懐かしくて胸が痛む。...続きを読むでも心地良い痛み。こうやって当時の夏を慈しめるのも大人の醍醐味なんだなあ。
内容は作り物にしても、その中で情緒をこれほど豊かに表現できる著者の表現力に対して、惹かれた。幼い頃の情緒は、それが何ものなのかをまだ知らず表現も出来ない内に時間の経過を経て簡単に流れてしまう。大人になってからは意識したって立ち止まることさえできない類のもの。しかしそれは大人にとっては小さいが、子ども...続きを読むにとっては重大なもの。 この本ではそれを文章で的確に表現しており、更に著者の高い感受性でより広げられていると感じた。子どもの目線ではあるが経験豊富な死に面したご老人の思考も感じさせる文章に、少し混乱させられる。
きりっとしまった短篇集。 あとがきによると、子どものころ過ごした地方都市で感じたことを書いているらしいが、こんな当時の切ない気持ちを書けるなんて・・・。 「桔梗」「花火」にグッときました。
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