【感想・ネタバレ】ぼくは勉強ができないのレビュー

あらすじ

不朽の青春小説が今再び!

勉強はできないが女にはモテる――高校生・時田秀美に女は皆ときめき、男は皆あこがれた。著者書き下ろしメッセージも収録。

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Posted by ブクログ

初めて読んだのは、中学校の時に教科書に時差ぼけ回復が載っていた時期ですかね。
学校と言うと協調性であったりが強調されて、自分の意見考えを持って喋ることが何か良くないような気がして、主人公時田秀美のようにはっきり言える人は少ないはず。
大人になってから読むと、こんな学生は嫌だなと思う反面、こういう風に伝えられる(言える)環境だったらと思う

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2025年10月28日

Posted by ブクログ

めちゃくちゃ素敵な作品に出会えました。
時田秀美くんの考え方、とても好きです。
大人にこそ読んで欲しい作品。
好きな言葉がありすぎてメモとってしまったくらい。あざとい女子山野さんとの話が結構印象に残ってる。
最後の三角定規と分度器の話、こうくるか、、と思って好き

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2023年02月26日

Posted by ブクログ

周りに何を言われても自分の意見を持ち続ける強さがとても良い。
まわりの大人たちがこれまで培ってきた偏見や彼らの言う常識を「そういうものなのか」とありのまま受け入れる方が多数派であり簡単であり大人になった時に大変な思いをしなくて済む方法なのかもしれない。でもそのまわりの常識や偏見に対して疑問を持つことこそが人生を豊かにする秘訣であり、本当の意味での成長なんじゃないかなと思う。
中学生か高校生の間に読んでおきたかった。今のその歳の子たちに強くお勧めしたい。
そして自分自身も繰り返し読みたいです。

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2021年10月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

父親のいない子供は不幸だとか、高校生の交際は不純異性交遊だとか、大人たちが思い込んでいる偏見になぜを突きつけてくる時田秀美くん。勉強ができることが大きな価値基準になっている世の中で、僕は勉強ができないが女にはモテる、と言い切れるその価値観の相対化がすごく良い。1日25時間の人間の体内リズムを24時間に調整できなくて、常に1時間の時差ぼけを抱えていたという自殺した片山くんの話が印象的。桜井先生が理解があって良い先生だった。

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2021年05月05日

Posted by ブクログ

主人公の時田秀美はもちろん、その家族にとても愛着が沸いた。彼らのようなダンディズムをもった大人に出会いたい。
番外編の眠れる分度器の最後の秀美の発見すごくないですか?ぞくぞくしました。そんな考え方があるのか!

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2020年03月19日

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山田詠美さんの思うかっこいいが丸く詰まってる。

かっこいいが何か分からないとき、それは日々起きるけど、秀美が基準になる。

あと、秀美のお父さん一回だけ出てきてよかった。

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2020年02月24日

Posted by ブクログ

「勉強ができる=世間の常識を盲信する」と考えると、秀美の言動には耳の痛い思いをさせられたりもします。

学校生活の場面が多いので、過去の自分を振り返って「アイタタタ…」と反省させられまくりでした。

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2016年01月04日

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いわた書店の選書で入っていた本。

タイトルからとても興味深い感じだった。
とても冷静な高校生のお話だが、実際にこういう友達がいるので、友達が高校生だったころはこんな感じだったんだろうなと思いながら読んだ。

主役は男子高校生、彼は母親と同じ歳ぐらいの恋人を持ち、祖父と母親との三人暮らし。

母親は息子のことを子供扱いしないからこそ、息子は年が離れた女性を身近に感じ恋人としたのか…?
とにかく同じ高校のマドンナ的女子には見向きもしない主人公。

恋愛には歳は関係ないというが、私はやはり疑問に感じることがある。
凄い現実的な話になるが、私が高校生の頃、アラサーの男と付き合っている友達がいた。

その子は「彼はとても大人で落ち着いてて…」という風に言っていたが、、実際自分がアラサーになってみると、この年で女子高生と付き合うなんて感覚がおかしいし大人ではないと感じてしまった。

なんかそういう感じで年下のほうはいいかもしれないが、正直、年上の方どうよってなる。

そういう疑問がちらほら見え隠れしながら、この本を読み進めていった。
恋愛面はさておき、主人公の考え方や冷静さは読んでて清々しいものがったのでこの小説自体は結構気に入ったので☆5!!!

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2016年01月01日

Posted by ブクログ

秀美くんみたいな子が同じクラスにいたらきっと親しくはしないだろうけどなんだか楽しそうだなぁと思った。

私としては共感する部分が多くてうれしい気持ちになりました 笑

自分も学年で一番モテる女の子をみて「隙がないなぁ~」と感心してしまいます・・・


私は真理が一番好きなんですが、再読してみるとお母さんもいい女性だなぁと実感しました。

自分の子供に対して一人の人間として対等に接して、考えるなんて普通なかなかできることじゃありませんもんね・・・。

調べてみると思っていたより古い本でしたが、そんなことを感じさせずいつ読んでも新鮮な一冊でした!

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2015年10月28日

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曽根ちゃんのおすすめ
全面的にずっとせっくすの話をしているのがなんかおもろい。別にエロいとか下品とかではない、当たり前のように出てくるのは好感だけど、頻度多め。
私は勉強ができる人が好きだが、考えたうえで勉強より女にモテることのほうがいいと判断する、片親育ちで達観してる少年のキャラは好き。

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2025年11月04日

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まるでエッセイを読んでるようだった。

勉強が出来ないと謳っている主人公の秀美は、勉強が出来なくても頭は悪くない。勉強が出来ないが故に、本でなく経験から学び、自分の頭で考える。

父親のいない自分はなぜ可哀想と思われなければならないのか。なぜ高校生が恋愛をしたら不純異性交流と言われてしまうのか?

疑問を周りの大人に問う訳だが、教師のような常識人には疎まれる訳だ。

1991年の作品であるため、出てくる大人は少し頭でっかちな感じもあるが、魅力に溢れている。その大人たちに躊躇なく疑問をぶつける秀美はもっと魅力的だと感じた。。

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2025年09月10日

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読みやすい。
時差ぼけの話しはあまりわからやかった。
気分が少しスッキリする気がする。
真里がいい。特に最後。

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2025年08月15日

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大人が作った価値観や偏見に疑問を持ち立ち向かう姿は読んでいてスカッとした。大学に行かないとロクな大人にならない。という人はいるけど、勉強できなくてもかっこいい大人になれ。と言う大人は確かに少ないなと思った。学生もだけど、大人も考えさせられる作品。読んでいて思ったのは、今の承認欲求や他者からの需要を満たしてナンボの考えが蔓延している現在、中々、自分軸を持って考え行動していくことはなかなか難しいなと。ただ、常識やルールに対して、自分の中でこれはどう言うことか?と自問自答することは大切と思うので、その思考する習慣はつけたいと思う。

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2025年07月15日

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ぼくは勉強ができない…、暗いお話?って思ったんだけど、端的に言うと自分の偏見を他人に押し付けるな!みたいなね、お話だった。
ズキューンってきたよ、こういうの好き…(*☻-☻*)
確かに、そういう傾向が度々あると思うんだよね。例えばさ…、思いつきませんでした。

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2024年03月13日

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学生時代に読まなくてよかったと思った。
学生がテーマの話があまり好きじゃないからさらさら読んじゃったけど、さすが山田詠美さんだ〜という陳腐ですがストレートな感想を持ちました。
賢者の愛より先にこちらを読みたかった…

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2024年01月31日

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10代の頃ひとに勧められて読んだ数少ない本の中の一冊。ゲームのセーブポイントみたいな存在で、時々読み返したくなる。先日、身の丈に合わない本を読んでオーバーヒートしてしまった頭をちょっとリセット。ページの向こうのリア充な世界が、残念な現実の自分と向き合う勇気をくれる。

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2022年09月06日

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ネタバレ

片親だから、可哀想とか、周りが決めつけてはいけないのだと学んだ。
可哀想とか、もったいないとかもだけれど、他人が人に対して言っていいものじゃないのだと。
主人公の先生に対する意見については、本当に本当のことを言っているのにそれに対して怒られてしまう。
価値観とかは、やはり人それぞれだから、人の意見にもっと柔軟に聞き入れる態度が必要だと感じた。

個性的なキャラクターや登場人物が出てきて、読んでいてとても面白かったです。

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2021年11月28日

Posted by ブクログ

 8編+番外編の連作小説集。とにかく登場人物のキャラクターが濃い。主人公の時田秀美君然り、そのお母さん然り、担任兼サッカー部顧問の桜井先生然り、とにかく会話の端々に面白さがついてくる。ぱっと見は面白いだけの小説なのかなと思っていたが、これがなんとも奥深い。思わず「うーん、なるほど」と思ってしまうことも多く、ある意味勉強になる。それぞれの短編がそれぞれの問題を投げかけてくるように思えるので、どの問題を自分なら一番真剣に考えるかというテーマで読み進めるのも面白いかもしれない。個人的には「雑音の順位」が印象に残っている。
 この小説の発表が1991年だから、今から約30年前になるが、内容は全く色褪せていない。高校生の考えていることなんて、根本は何も変わっていないんだなと思ってしまう。考えていないようでいて、いろいろ考えている。そうした姿がなかなか面白い。

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2021年03月12日

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普段全く読書をしない、してこなかった私だけど
あるとても魅力的なポッドキャスターがこの本について話していたのをきっかけに読書を始めた。

「あなたの高尚な悩み」の植草くんのお話は笑えたし
「番外編・眠れる分度器」の三角定規の話はとても良い言葉だった。

これから色々な本を読んで、またもう一度読み直してみたいな。

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2020年06月23日

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ストーリーの最初の方の秀美の考え方や環境は、何か羨ましくなる。 もし、今同じ世代に彼がいたらどうしたら彼のようになれるのだろうかと考えてしまうだろう。 話を読み進めていくなかで、発覚していく周りと違う家庭環境や苦悩。それを乗り越えてきたからこその考え方なのだと思う。 自分と比較して考えてみてもとてもリアルで、勉強になる一冊だった。

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2016年05月16日

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平易な文章でスラスラ読んだ。
ん?ここで終わり?ってなった。

番外編の方が、登場人物の心の動きや気持ちが表現されていて読んでいて面白かった。
母と祖父がいいなと思った。

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2025年11月29日

Posted by ブクログ

思春期に考える色々な気持ちが呼び起こされた
若い時の気持ちを思い出してもっと尖ってもいい部分があるなと感じた

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2025年08月28日

Posted by ブクログ

秀美くん、勉強はできないと自負しているが決して馬鹿ではない、頭の回転がいい人。そして高校生みんなが羨むような年上女性と付き合っている人。性格も飄々としていて年上にも物怖じせず質問できる人。やっぱりこういう人ってピカイチにもてちゃうよな〜。性格モテのすべて。推しキャラは仁子。

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2024年09月28日

Posted by ブクログ

高校生の時に初めて読み、挫折。
当時は女にモテることをひけらかし、先生たちに歯向かう生意気な主人公をバカにしていた。
同世代だが、先生の側に立って読んでいたように思う。

しかし三十路を超えて再読すると、あら不思議。
主人公の言い分がとても分かるのだ。
世の中のおかしな部分を容赦なく糾弾し、なぜ?のマシンガンを撃ちまくる主人公。時に過激な言動でも、いまは鼻白むことなくむしろ狼狽える先生たちの姿を見るのが痛快だった。
おまけに勉強ができないと言っているのに、最後のタイトルは 勉強ができる、って・・・。
結局できるんかい!と言いたくなった。
異性にモテるということは秀でている箇所があることを示唆しているし、モテの才能は頭の良さにも通ずると思っている。
ある意味教科書になりうる本だなと。

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2024年01月09日

Posted by ブクログ

ずっと読みたかった本。
30年も前に書かれていたとはビックリ。
個人的には「賢者の皮剥き」が印象に残った。
皮剥き器でいろんな雑念を削ぎ落として、本当の自分と向き合いたいと思った。

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2021年05月20日

Posted by ブクログ

ちょっと立ち止まって冷静に物事を観察したいときに読み返したい一冊。
1日で読み終わりました。
この作家さんの頭の中をもっと見てみたい。

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2021年01月03日

Posted by ブクログ

主人公は男子高校生の時田秀美。
父親はなく、母と祖父と暮らす。
本人は全くその生活をなんとも思ってないのに、秀美の素直でストレート過ぎる生活故に、父親がいない複雑な家庭だからだと言われる。
それはとても腹立たしいことだ。
でも、秀美のように素直に生きることが出来たら、どんなによいだろうと思う。
たまにその性格で人を傷つけることもあるけれど…
それもまた、秀美の成長に役立っていると思う。
大人になった秀美はどんな男性になるだろう?

2020.3.22

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2020年03月22日

Posted by ブクログ

最初は恋の話や性の話があったり、理屈っぽいことばが並んでいて、あまり面白くなさそうと思った。でも、読んでいて勉強だけが人生じゃない事や、人の生き方には色々あって、教師とはどの道を進む子どもを支えていかないとと思って、いろいろ考えた。

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2020年01月10日

Posted by ブクログ

時田仁子の「後で苦労したっていいじゃない。痛い目に合わなきゃ学べないこと、沢山あるわ。」にすごく共感しました。
人生って本当にそうだなーと、逆に痛い目にあって苦労したことのほうが、自分を後から守ってくれる教養につながるし、自分の軸になるものになると思うから。

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2017年01月29日

Posted by ブクログ

(15.08.23)

主人公、時田秀美は母親と祖父と3人で暮らす生徒。風変わりな母親の教えもあり、秀美自身も変わっている。そんな秀美と、教師やクラスメートと、年上の恋人とのやり取りを描いた作品。興味深くて、そしてふっと笑ってしまうようで…じんわり心が、温まるような一冊だった。

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2015年08月23日

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