感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2023年01月17日
文章を読むことを楽しませてくれた作品。
小説か、批評文か。どちらとも取れる山田詠美氏らしさが爆発した一冊。
言葉、文章、表現…に対するとても批評的な目線は痺れた。読んでいて刺激的であり、時にはその痛烈さに笑ってしまったほど。
捻くれている、と言って仕舞えばそこまでだがここまで直球で清々しく、だけど...続きを読むなんとも洒落た文章に心が踊った。
Posted by ブクログ 2020年08月31日
手にとった時の薄さを裏切る、内容の濃さ。
久々に「これは面白い」と感じながら読み進めました。
個人的なお気に入りは、文体たちの話。
文体の擬人化という発想はもちろん、軽快に進む擬人化達の会話に、ふふっと笑いながら読みました。
Posted by ブクログ 2012年05月13日
「私はいく」=「私は恋人と寝床に入り幸福のきわみにまでのぼりつめ涙する」
「いく」という言葉が、快楽の絶頂を表す言葉なのは、この年になればわかるけど、これって不思議だよね。
同じように「死ぬ」という言葉も
ポルノ小説になんかよく使われたりするし、実際使う場合もあるんだろうけど。
日...続きを読む本語の絶頂感は、点であり、刹那的であり、快楽用語に死というイメージを使うのはいかにもであると山田さんは書いています。
日本語は、賢いぞ!
そのほかにも知性とセックスは両立するのか?
ブンタイって一体何なんだろう?
否定形の肯定?
作者独自のものの見方によって、日本語と日本ブンガクの現状について書いたクリティーク小説集。
Posted by ブクログ 2013年06月04日
ベッドの上の描写について、真面目に、メタ的に、エッセイ風に、しかも的確に論じていて結構面白かった。
普通に山田さんの小説を読みたい人には合わないかも。
Posted by ブクログ 2012年08月27日
性と文学が知りたければこの本を読むしかない
特に快楽の動詞,ベッドの創作は考え深い。
そっち知識がついてくると普段使っている会話や言葉の中にもなんとまあ卑猥な別の意味があるのだろうと思うがそれをエッセイとして考察した本なんて他にあるだろうか。
私は前から官能小説と官能的なシーンが多く書かれている...続きを読む純文学の具体的な違いは何なのだろうと思っていたけれどこの本を読んですこし謎が解けたような気がする
Posted by ブクログ 2009年10月04日
2009/7/2,3
これも同じく知人の方から譲り受けた本です。
題名で「おおお〜!!」という興奮と期待をあげさせられました。
これは結構おもしろかった。
短編集のようになっているのですが、1つ1つ話がとても独特の世界観を持っており、と同時に誰しも頭のどこかで思っている"人間が使う言語&...続きを読むquot;の不可思議さを改めて実感させられるような物語であってとても面白かった!
駄洒落の話がとっても興味深かったし、興奮しました!
Posted by ブクログ 2021年07月05日
小説…、なのか?解説の「文章」であり、「小説」って感じがまあしっくり。
どう楽しめばいいか最初は戸惑ったけど、まあまあおもしろく読めた。
『ベッドの創作』が一番そうそう、って楽しく読んだ。
Posted by ブクログ 2011年07月19日
文章が堅く、少々慣れていないと読み辛い感じはしましたが、けっこう面白かったです。
言葉の与える印象、
文体、文学が主体となったお話など。
文学について学んでいる方には、
よいテーマなのではないかと思いました。(私は教育系だったので、あまり詳しくはありませんので、あくまでも主観です)
同じ状況を...続きを読む表現するにも、
擬音を入れると入れないでは、
全然違う印象に。
濡れている文章、
乾いた文章、
それぞれにそれぞれの良さがあり、
文章を書く際の参考になりそうです。
Posted by ブクログ 2010年03月29日
カテゴリ的には随筆なのでしょうか。言葉についての考察を小説風に仕立てた小話という印象。そういう細工をするよりは、素直に読みたかったなあ。この方の言葉づかい大好きだもの。