山田詠美のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
初めての山田詠美作品。
初恋のことを「ファーストクラッシュ」と呼ぶと初めて知った。たしかにこの作品においては「クラッシュ」という響きがしっくりくる。
登場人物の誰にも共感できなかったけど、そういう感覚になる人もいるのか、と新鮮な気持ちで読み進められた。場面転換で空白行がないのは、語り手の思考の流れをそのまま読んでいるような感覚にするためなんだろうか。
咲也が気持ちを吐露する場面や、島崎藤村の詩を聞いて昔のことを思い出すシーンが映画のようで美しかった。
ラストは「けっきょくそうなるの!?」という終わり方だったけど、鬱蒼とした森を抜けた時のような解放感を覚えて何となく安心した。 -
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Posted by ブクログ
飛び飛びで読んだ。共感して勇気をもらうエッセイもあれば、嫌悪感を抱くエッセイもあった。でも読書ってそういうものだとも思った。同じ作家さんでも合う合わないがあって、自分の読みたいところを読めばいいと思う。
「挨拶はあなたに敵意を持っていません、と知らしめるためである。だからと言って決して必要以上に距離を縮めてはいけない」
→勉強になる。たまに出くわす意地悪な人にもちゃんと挨拶だけして、近づきすぎないようにしよう。
「私は、大人というのは、年齢に関係なく、自分の言葉を持つ人を言うのだと思っています。そして、成熟して行くというのは、その言葉を一番良い形で伝える技術を学ぶ過程であると。」
→成熟し -
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Posted by ブクログ
ネタバレ恋と食のある10の風景なんていうから
てっきりライトな話が多いのかと勝手に
思ってたらなかなか濃さでした・・・
どの話も面白かったけど最後の方の2編
「SUMMER STREAMER」の爽やかさと
「夏のカレー」と言うタイトルの割には
全く爽やかさ(個人的感想)のないなんか
どろどろと言うかちょっと濃いめの
男女二人の軌跡が対照的で印象に残ったかな?
途中出てきた「ゆかりとバターのパスタ」では
浮かれる男に怒ったけど、やっぱりおいしい
ものはおいしいんだなぁ~と思う女に共感。
まぁでもこれは作中にあるように「ゆかり」を
作った三島食品がすごいんだよ!間違いない!
知ってる作家も知らない作 -