山田詠美のレビュー一覧

  • 晩年の子供

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    ネタバレ

     本書にある短編『ひつじの眼』が、今月の読書会の課題。
     著者は、小説作品としては読まず嫌い(デビュー作を手にして、すぐに下品! と手放した)。
     でも、近年はエッセイは読んでいる(地元だからという理由が大半)。それと、芥川賞の選考委員としてのコメントは、他の選者と一線を画していて、時に痛快。
     そんな思いで読んでみたもの。

     読書会でも、「嫌い派」の先陣に立って論を張ったが、それはそれで面白かった。

     構成から分かるように、本作は回顧録だ。31歳の女性(本作を著したころの著者年齢だそうだ)が、中学生の頃の思い出を語るしつらえ。
     ゆえにだろうか、中学生らしからぬ述懐、感情、記述が目立つ。

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    2026年07月02日
  • いただきますは、ふたりで。―恋と食のある10の風景―(新潮文庫nex)

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    食にまつわるアンソロジー。
    古内一絵「ワタシノミカタ」、奥田亜希子「白と悪党」、田辺智加「初恋と食事」がお気に入り。
    田辺智加って、ぼる塾の田辺さん!
    尾形真理子は、好きだけど今回のは特に好みではなかった。期待してただけに残念。
    それにしても偶然なのかなんなのか、食にまつわるどころか幽霊にまつわる話もいくつかあって、不思議〜。

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    2026年06月26日
  • 100万分の1回のねこ

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    吾輩も猫である と同じように、百万回生きた猫を受けて著名作家さんがそれぞれ短編小説を書いたものを編纂した本です。
    広瀬弦さんの博士と猫がゾワっとしました。1番原作の意図に近しいものを感じました。

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    2026年06月15日
  • つみびと

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    子供が被害を受ける内容のものを避けるようになって10年近く経った。
    何故今回「つみびと」を読もうと思ったのかハッキリとした事は自分でもよく分からない。

    数ヶ月前に京都で起きた事件のことが
    私の中で大きく重く残っていて
    どうしてあんな事件が起きたのか、自分の中でなんとか整理を付けたかったからなのかも知れない。

    子供たちにはいい事だけが連鎖すればいいのにな。

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    2026年06月14日
  • 三頭の蝶の道

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    山田詠美さんの小説、久しぶりに読んだ。書くことが好きで得意な人が小説家になるんだと思っていたけど否。書かないと生きていけない人なのね。小説家はほぼ全員変態だしな。

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    2026年06月02日
  • A2Z

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    平成初期生まれの人間で、この年代の小説を最近読んでいます。時代を超えても変わらない本質みたいなものを見つけたいなと。
    この本の内容は、いつになっても変わらない普遍的な大人の恋愛っていう気がした。生き物なので、結婚していたって恋に落ちることはあるわけです。
    しかも、大人になると、まあ割とどこにでもありそうな話と思う。結婚して5-10年すると、意外とそれぞれ別で相手見つけてる(言わないだけで)というのはあります。
    そんな日常を丁寧に書いているなと思いました。

    以下引用ですが、これは人間同士でなく本にも言えること。僕がこの本が発売されたばかりの子供の時に読んでいたら、全然共感することも、理解するこ

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    2026年05月27日
  • ソウル・ミュージック・ラバーズ・オンリー

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    全編に情事が絡むけど不思議と下品さを感じないのは詠美さんの手腕だなぁと思う。
    特にラストの男が女を愛する時がとても良い。

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    2026年05月26日
  • ぼくは勉強ができない

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    現代版「ライ麦畑でつかまえて」のように感じた。

    秀美の心のうちに触れれば触れるほど、間違ってないのに、否定されてしまうつらさを感じてしまう。
    「こうでなければならない」ことへメスを刺す生き方こそが、人の心を惹きつける秀美の魅力。

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    2026年05月25日
  • いただきますは、ふたりで。―恋と食のある10の風景―(新潮文庫nex)

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    食べ物を囲む二人の間柄も境遇も様々。ほっこり穏やかばかりではない。
    丁寧で淡白だったり、舌が痺れるほどジャンクな味わいだったり一筋縄でいかない閉じた空間は止まらない味わい。

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    2026年05月20日
  • 三頭の蝶の道

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    いわゆるレジェンドな小説家の方々への憧れと妄想とを良い意味で打ち砕いてくれた小説でした。
    いびつさを抱えながら、誰かや何かに頼りながら、みなさま一生懸命に生きて、書いておられた、そのように感じました。
    決して清く正しくはなく、何より、この世に生きる他の方より、ずっと自分が何を求めているかということに正直で貪欲な姿に、私が無意識に期待していた小説家の姿ではなかったことに、少しだけ残念な思いを抱いてしまいました。
    私もまた、自分が何を求めているか、よくわかっていない凡人の一人なのだと気づかされました。

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    2026年05月11日
  • 100万分の1回のねこ

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    『100万回生きたねこ』にちなんで13人の作家が綴った短篇集。角田光代と綿矢りさの作品が光って見えた。もちろん佐野洋子の絵本も読んだ。

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    2026年05月07日
  • A2Z

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    夫婦の在り方についていろいろ考え方はあると思うけれど、個人的には一浩と夏美のような関係は悪く無いと思う。冬子はちょっとかわいそうだと思うけれど。

    名前だけだけど「僕は勉強ができない」の秀美くんがちょこっと出てきて嬉しくなった。

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    2026年05月03日
  • ファースト クラッシュ

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    初恋って言語化できないものだと思ってたのが、覆された。

    とある男性にファーストクラッシュ(初恋)した、三姉妹の話。

    終わり方が良かった。

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    2026年05月02日
  • 三頭の蝶の道

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    どこかの書評から。対象となる作家さん方をほとんど存じ上げないので、物語を十全に味わえたとは思えない。さすがの筆致で、フィクションとして面白く読めた訳ではあるが。

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    2026年04月06日
  • A2Z

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    男の人って自分が浮気するのは別にいいけど奥さんが浮気したら怒る人が多い気がする…偏見かもしれないけど。それって男性の浮気は遊びで女性の浮気は本気だからってことなのかな?
    でもこの本では女性も第1は旦那さんって気がした。人それぞれかもしれないけど…

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    2026年04月02日
  • いただきますは、ふたりで。―恋と食のある10の風景―(新潮文庫nex)

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    色々な恋愛があった。でもそこまで食がメインという感じではないかな。あくまでも恋愛メイン。
    私は恋愛が得意ではないので(特に色々複雑な感じ)あまり惹かれなかった。

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    2026年03月19日
  • 三頭の蝶の道

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    河野多恵子、大庭みな子を書いた瀬戸内寂聴。この3人をモデルに山田詠美が、自分も登場させて編集者を絡めて描いた女流作家の人間模様に
    興味深く多層性をみた
    作家という連中は『経験が付けた傷をわざと完治しないよう心がけているふしがある』
    よくぞこんな言葉で自分たちの病(にも思える性癖)を言い表せるものだ
    もう、女流作家でいいのではなかろうか
    女流作家、恐るべし

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    2026年02月16日
  • いただきますは、ふたりで。―恋と食のある10の風景―(新潮文庫nex)

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    恋と食のある10の風景

    小説新潮掲載作品から編まれた、
    人気作家陣による〈恋〉と〈食〉をテーマにしたアンソロジー。

    顔ぶれはなかなか豪華。

    「わたしたちは平穏」 一穂ミチ
    平穏なふりをする平穏が好きなふたり。
    波風を立てず、壊さない距離を選び続ける関係性が、食卓の静けさとともに描かれる。
    元妻の生霊だか怨霊だかの存在だって平穏

    「ワタシノミカタ」 古内一絵
    シングルマザーの漫画家と、その息子。
    忙しさと不安を抱えるふたりのもとに現れたのは、救世主のような若いイケメンアシスタント。
    外見だけでなく、心までイケメン。
    仕事にも生活にも、さりげなく手を差し伸べる存在は、ふたりにとって確かに“

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    2026年02月09日
  • 4 Unique Girls 人生の主役になるための63のルール

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    生徒用の本の先読み。「ある程度の年齢を重ねてきた女が目指すべきは磨く女ではなく、磨かれた女である。年月や経験が外の世界から引き寄せた、かけがえのないやすりに身をゆだねた人のことだ。」等、うんうんという言葉がさらっと書かれている。

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    2026年02月09日
  • 三頭の蝶の道

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    蝶って1頭、2頭って数えるんだね。知らなかった。
    これは著者にしか描けなった小説だね。
    河合理智子→河野多恵子 森羅万里→瀬戸内寂聴 高柳るり子→大庭みな子 生前の彼女らとの交流がなければ成り立たないものね。
    もちろんフィクションとわかっていても、昔の然としていて著者がデビューした頃はそりゃあ批判的な作家たちもいて(大庭みな子)大変だったろうなと思わせる。
    その中でもちゃんとわかってくれる作家たち(河野多恵子)もいてその才能を開花させていったんだね。ありがたい。
    著者には生前、懇意だった森瑤子をモデルにした小説もいつか描いてほしいな。

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    2026年02月03日