山田詠美のレビュー一覧

  • 100万分の1回のねこ

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    好きな作家さんのお話が収録されていたので購入。よく分からない話や詩、面白い話、苦手なタイプの話まで様々。全体としては、ストーリーより描写や言葉を楽しませて貰ったなという印象。川上さんの文章は初読みだったけど、かなり好き。あと山田さんの話のタイトルがオシャレでツボでした。


    生きる気まんまんだった女の子の話/江國香織
    100万回殺したいハニー、スウィートダーリン/山田詠美
    博士とねこ/広瀬弦
    虎白カップル譚/谷川俊太郎
    幕間/川上弘美

    ある古本屋の妻の話/井上荒野
    おかあさんのところにやってきた猫/角田光代
    百万円貰った男/町田康

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    2021年07月30日
  • 快楽の動詞

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    ネタバレ

    小説…、なのか?解説の「文章」であり、「小説」って感じがまあしっくり。
    どう楽しめばいいか最初は戸惑ったけど、まあまあおもしろく読めた。
    『ベッドの創作』が一番そうそう、って楽しく読んだ。

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    2021年07月05日
  • 晩年の子供

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    「ひよこの眼」が教科書に掲載される国語教育の豊かさ。誰もが子供の頃に経験する「私だけが分かっている、私には事の裏側が分かる」という優越の愚。夏のどうしようもなさ。

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    2021年05月30日
  • ぼくは勉強ができない

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    ずっと読みたかった本。
    30年も前に書かれていたとはビックリ。
    個人的には「賢者の皮剥き」が印象に残った。
    皮剥き器でいろんな雑念を削ぎ落として、本当の自分と向き合いたいと思った。

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    2021年05月20日
  • 風味絶佳

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    「不二ちゃんは、山下さんに、おつゆみたいに、じわっと染み込んでるよ。ほら、これみたいに」乃里子は、小鉢に入った高野豆腐の含め煮を箸で押した。ほとびた高野豆腐から、出汁が溢れてくる。(112ページ)

    男も女も、若者も老人も、
    人は誰しも誰かを想ってる。

    自分のまわりの人は、必ず誰かに好かれていて欲しい。

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    2021年05月03日
  • 明日死ぬかもしれない自分、そしてあなたたち

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    子連れ再婚、人生で最も愛する人(息子)を失い酒浸りになる母。そんな母を愛し、彼不在の家でも、何とか母を壊さないよう心を砕き家庭を前に進めていく家族の話。終始、そんな母なら見限れば?と思ってしまった…山田詠美さんの描く家族関係はノーマルから逸脱してる。今作も設定がまず突飛だし、父弟妹が不倫沼の娘を相手の元へ走らせたりも。早くに兄が急逝し、その影響が人生を占めていた子ども達が、皆ちゃんと恋したり愛せたりできるの凄いなと思った。家族には色んな形があっていい。本自体はそんなにだが、たまにグッとくるフレーズがあった。

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    2021年04月27日
  • ジェントルマン

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    ネタバレ

    息つく暇もなく一気に読んでしまった。途中でやめることがなぜか出来なかった。

    漱太郎は人の姿をした悪魔だ。究極のエゴイスト。無邪気に残酷なことをする。けれども普段は世間体を身につけて、眉目秀麗、文武両道、誰にでも優しく親切なのだ。
    そんなある時、彼の悪事を目の当たりにしたゲイの夢生は恋に落ちる。彼に惹かれ共犯者となり、圧倒的な支配下に身を置くことになる。

    何十年も恋心を残酷に扱われていた夢生も気の毒(でもそれは自らそうしているので)だけど、シゲのことがほんとうに可哀想でショックで。
    今は、すごい小説読んでしまったと改めて思っている。

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    2021年04月13日
  • 姫君

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    短編5編を収録しています。

    冒頭の「MENU」は、5歳で両親を亡くし、矢野家に引き取られた20歳の時紀(ときのり)の物語です。友人の麻子が、彼の義兄である聖一と交際を開始し、すこしずつ時紀の知っていた彼女から変わっていくのを見ることになります。その一方で、「自分が一番好き」という彼の考えに共感する義妹の聖子と濃密な関係がえがかれています。

    表題作の「姫君」は、山本摩周というアーティスト志望の青年のもとに身を寄せることになった、姫子という誇り高い女性の物語。コミカルなテイストではじまりますが、しだいに摩周がカッコよく感じるようになっていきます。

    テイストの異なる作品がたのしめる短編集ですが

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    2021年04月05日
  • タイニーストーリーズ

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    たくさん短編が入っていて、満足感がすごい。ジャンルは様々だけど、読み終わるとなんだか変な気持ちになった。ちょうどいい長さで面白かった。

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    2021年03月01日
  • 賢者の愛

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    読み始めからラストに至るまで女の嫉妬、情念、恨みなどの心理描写が巧みに描かれており真由子にも、もちろん百合にも殆ど共感出来ないにも関わらず面白く読めました。

    「ちょうだいオバケ」の百合の不気味さ、真由子の百合に対する憎しみから取った行動 。

    本文中で諒一が発した言葉「…まったく…女の中には、いったい何人の女がいるんだ…」に集約されている気がしました。

    「痴人」の河合譲治に対して真由子ははたして「賢者」と言えるのか。
    疑問は残りますが読み応えのある作品です。

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    2021年01月31日
  • 賢者の愛

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     谷崎潤一郎の『痴人の愛』を下敷きにした作品。真由子は元親友・百合の息子に直巳と名付け、自分の思い通りに育てることで自分から幸せを奪った百合へ復讐する—という話。

     真由子が溜めた幸せを根こそぎ奪った百合から、今度は息子の直巳を奪うことで復讐するのだが、復讐が成功しているかというとそうでもないと思う。生粋のお金持ちで円満家庭で育った者特有の鈍感さを持った真由子に、機能不全の成金家庭で育った百合はこれでもかと男の浅はかさを突き付ける。真由子が奪った気満々でいる直巳も、その名付けを百合からお願いされたあの時点で百合に"奪わせられていた"のではないか。百合という女の底知れなさは

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    2021年01月17日
  • ぼくは勉強ができない

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    ちょっと立ち止まって冷静に物事を観察したいときに読み返したい一冊。
    1日で読み終わりました。
    この作家さんの頭の中をもっと見てみたい。

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    2021年01月03日
  • 100万分の1回のねこ

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    初読み作家さんばかりで、新しい作家さんに出会えた。角田光代さん、綿谷りささん、川上弘美さんのが好き。
    それにしても凄く豪華。

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    2020年12月29日
  • トラッシュ

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    懐かしい。昔の私の恋愛バイブルとも呼べる作品だった。でも、今読むと主人公や彼女を取り巻く人間の価値観がハッキリしすぎていて、押し付けがましく感じてしまった。もう今の私にはしんどいなあ。

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    2020年12月16日
  • 風味絶佳

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    作者の文体が好きだったが、久しくその作品群が目に止まらす、久しぶりに読んだ。その表現力は風味がある。
    ただ、今回の短編集はなにか物足りない、むしろその文体が鼻をつき退屈までする始末。この短編たちにはストーリーがないことに気がつく。今ある状況を舐め尽くすかのように描写され、前半はいいが後半は想像がつく分、雑な読み方になってしまう。風味絶佳なキャラメルというより噛みすぎて味がなくなったガムのような印象です。
    比較的好きなのが冒頭の「間食」、逆に「春眠」はどうにも受け入れ難い。
    色々な職業の深いディテールは、その当事者でなければ知り得ないところまで描ききっており興味深く読めた。

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    2020年09月18日
  • タイニーストーリーズ

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    ネタバレ

    短編のなかでもけっこうな短編っぷりな短編集。あとがきで作者も書いてたけど、短編だからかすごく勢いで駆け抜けてる感じがした。百年生担ったら、と、LOVE 4 SALEが好きだった。

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    2020年09月08日
  • ジェントルマン

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    ネタバレ

    同性愛、不毛で究極の片想い。
    山田詠美さんの今まで読んだ数作品はすごくダイナミックで繊細で形容しがたい感情にさせられたけど…。うーん、私が年をとったせいか、これは響かなかった。
    レイプをはじめ、サイコパス瀬太郎氏の犯した罪らが陳腐なファンタジーに読めてしまって…。完全犯罪みたいな流れだがいやいや痕跡残しまくりやろ。

    しかし、ユメの罪の象徴である鋏が、罪をおかした最愛の男へのギロチンになるとは…

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    2020年08月17日
  • 愛してるよ、愛してるぜ

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    この二人ならではの話が盛りだくさんで楽しく読めた。

    元々山田詠美さんのファンで読んだわけだけど、実はあまり知りたくなかったウラ話もあってそこだけ少し残念。でもそれも含めて本からだけでは学べない知恵は自分で探して見出していかなきゃなと思った。

    相変わらずの詠美イズムで、すごく共感する部分ばかりだったけれど、山田さんがどう相談に回答するか、そして自分だったらどう回答するか考えながら答え合わせしてく作業が楽しい。

    安部譲治さんのようにチャーミングなオヤジになりたい。ヤクザになりたくないから別の方法を模索しよ。

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    2020年06月18日
  • 愛してるよ、愛してるぜ

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    悩みに全然答えてなくて…苦笑。
    安倍さんさぞかしモテたんだろうな。っていうのがわかる。結婚してパイプカットしてその人よりもっと好きな人ができて再手術して息子を授かったってエピソードが一番驚愕だった。。エイミーも驚かずにふんふん聞いてる感じがすごいな、と。面白い対談集。追悼文になるあとがきもよかった。

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    2020年06月05日
  • 24・7(トウェンティフォー・セブン)

    購入済み

    山田詠美さんの小説は、描写が繊細で独特であるためイヤらしさを感じない。
    世間で言うところの不貞行為も含まれるが、なぜか自然に受け入れられる。
    中身はある意味濃密だが、短編なのでサラッと読めた。
    しかし短編であるためか、引き込まれて夢中になるという感じはなかった。

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    2020年07月11日