山田詠美のレビュー一覧

  • ソウル・ミュージック・ラバーズ・オンリー

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    第97回直木賞受賞作品。アメリカの黒人らの恋愛模様をR&Bのように甘美なグルーヴィーな文章に乗せて描く。あとがきを読むと自分自身を「日本語が一番うまいSister」と称する山田詠美氏の私小説に近いのかもしれない。全体に流れる何処か投げやりで何処か哲学的な雰囲気は山田詠美氏ならでは。ただ、終始男女関係を基にした恋愛事情を描いた内容にやや食傷気味。

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    2024年02月19日
  • 血も涙もある(新潮文庫)

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    ネタバレ

    料理研究家の妻とイラストレーターの夫、夫の不倫相手は妻の有能な助手。設定だけ見るとドロドロの三角関係を想像してしまうが、1人の男を取り合う妻と愛人の話では決してない。

    桃子は、不倫相手の妻である喜久江を敬愛してやまないし、喜久江も桃子の有能さを認めている。夫とのことを知って心は揺れるが信頼関係は揺るがない。桃子も罪悪感に苛まれる様子はない。

    不倫ものでありながら終始軽妙洒脱だし、3人が交互に語る構成は、山田詠美が声色を変えながらしゃべってるように感じるくらい、作者が全面に出ていて、そこも楽しかった。

    そして最終的には二人に去られた夫、沢口が実は自分は弱虫なんだと嘆く情けなさ。逆に喜久江に

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    2024年02月11日
  • 血も涙もある(新潮文庫)

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    久しぶりに山田詠美を読んだ。
    この、3人とも憎めない不倫を描けるのは彼女だけかもしれない。

    男と女は鍵と鍵穴の関係と言ってたけど、
    その表現が好きだなと思った。

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    2024年02月09日
  • 風味絶佳

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    今回も瑞々しくきらめいた言葉がたくさん跳ねていた
    三浦しをんのきみはポラリスのような読み味がした、アトリエだけちょっとわからなかった
    綺麗な文字を書く

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    2024年02月02日
  • 血も涙もある(新潮文庫)

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    不倫というドロリとした三角関係のはずなのに、軽快で、なんておもしろい人たちなの。
    平和な不倫関係ではあるけれど、それが事を余計にややこしくさせていて、だから更におもしろい。

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    2024年01月20日
  • ぼくは勉強ができない

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    高校生の時に初めて読み、挫折。
    当時は女にモテることをひけらかし、先生たちに歯向かう生意気な主人公をバカにしていた。
    同世代だが、先生の側に立って読んでいたように思う。

    しかし三十路を超えて再読すると、あら不思議。
    主人公の言い分がとても分かるのだ。
    世の中のおかしな部分を容赦なく糾弾し、なぜ?のマシンガンを撃ちまくる主人公。時に過激な言動でも、いまは鼻白むことなくむしろ狼狽える先生たちの姿を見るのが痛快だった。
    おまけに勉強ができないと言っているのに、最後のタイトルは 勉強ができる、って・・・。
    結局できるんかい!と言いたくなった。
    異性にモテるということは秀でている箇所があることを示唆し

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    2024年01月09日
  • A2Z

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    なぜ今更山田詠美?と思ったけれど、好きな芸能人がお勧めしていたので読んでみました。

    ダブル不倫のお話なのですが、夫婦が壊れていく様、ではなく、それによって夫婦の絆が浮かび上がってくるという・・・ある意味幸せな恋愛小説でした。
    こんなに変わった価値観を共有できる彼らは特異かもしれないけれど、価値観が同じであれば究極にはここまでOKなのね、と面白く読みました。

    ただ、30代女性の、「いい女っぷり」が押しつけがましくて、ちょっと辟易しました。
    古い本を読んでいるので織り込み済みなのだけど、この時代ってこういう女性がトレンディドラマでも主人公だったな、と苦笑気味に読み終えました。。

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    2024年01月01日
  • 100万分の1回のねこ

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    佐野洋子さんの『100万回生きたねこ』をオマージュして名だたる作家さん達が紡ぐ短編集。
    私は多分、来世もあると思っている。前世もそして。
    それは決して愛する人がいなかったからではないけれど。

    それぞれの物語も勿論面白かったけど、そこまでの想像力や価値観の広がりを与えてくれた原作の素晴らしさに改めて気付いた。
    姪っ子への誕生日プレゼントに決定。

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    2023年12月23日
  • 100万分の1回のねこ

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    著名な作家さんが「100万回生きたねこ」にオマージュした物語を創作。
    頭の中に、あのねこのお顔が浮かぶような、そんな物語が多く綴られていた。
    ねこの気持ちに寄り添ったり、ねこの方が何倍も人間より理解していたり。
    読後、ねこがより一層可愛く見えてしまった。
    かわいい。とってもかわいい。

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    2023年12月05日
  • 血も涙もある(新潮文庫)

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    まずタイトルに惹かれた。『血も涙もある』どういうことだろう?加えて意味深なカバー。よく見ると不気味なのだがそれよりもあらすじが気になり手に取った。そして、主人公が同世代の35歳の女性。これは読みたい!
    山田詠美さんってどんな作風だっけ?というほど私にとってご無沙汰の作家さん。
    登場人物は、料理研究家の沢口喜久江、夫の太郎、その不倫相手で沢口の助手を務める和泉桃子。章ごとに語り手が変わる。喜久江を尊敬し、太郎と不倫関係にあることとそれとは別次元の話であると考える桃子、夫の不倫を知りながら受け入れる喜久江、不倫をしながら妻を愛していると語る太郎。思考や言葉遣いが独特だが、ある種現代風で、読みやすい

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    2023年11月05日
  • 血も涙もある(新潮文庫)

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    独特の言葉遣いのモノローグに最初は嫌気がさし、久しぶりに山田詠美の作品を読んだけどこんな感じだったっけ?という印象。
    慣れてしまえば読み進められた。

    桃子のモノローグ部分はイライラもしたけど共感するところも少しあって、喜久江のモノローグ部分は仕事も家庭も完璧な料理研究家、という自分が作り上げたイメージとは裏腹の心情に共感と哀しみを感じ、太郎のモノローグ部分は腹立つことばかりだった。

    結末というより、過程を楽しむ作品なのかも。

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    2023年11月01日
  • ファースト クラッシュ

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    直接的な心的描写が面白かった。
    でも、本当にこんな考えする人いる?という気持ちが強く、感情移入が一切出来ず、あまり引き込まれなかった。

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    2023年09月18日
  • 吉祥寺デイズ うまうま食べもの うしうしゴシップ

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    久しぶりの詠美さん。
    久しぶり過ぎてイメージとは違う感じ、エッセイだし。私はゴシップあんまり興味ないけど、そういうのに対する意見や細かいあれこれ、そこからの想像力は実際大事な部分もあるよなぁ。
    吉祥寺は身近だし、何だか勝手に親近感湧いて楽しめた。
    そして試したい事や読みたい本もまた増えた。詠美さんの本も読み返したくなる。

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    2023年08月19日
  • A2Z

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    中々感情移入出来なくて
    読むのに時間がかかりましたが
    読み進めるうちに
    こういう夫婦の形もありなのかもと思いはじめて
    モトサヤになって
    旦那さんが最後
    一番喜んでいる感じ
    何だか微笑ましい終わり方でした。。

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    2023年08月14日
  • 姫君

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    短編集。
    癖のある登場人物が光っていた。私にはMENUの聖子、検温のおばあさんがとても魅力的でした。

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    2023年08月02日
  • A2Z

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    ネタバレ

    いろいろなたとえでの恋愛感情の表現。
    男女の考え方の差。無責任な言葉。
    恋人、夫婦とは。
    恋愛で悩んでいるときの友人のアドバイスと態度。

    p16-16~p17-1
    p20 役に立たない思いやり…
    p82何でもない二人のルールはしっかり守られる。
    チェスの駒は夏美は白とか、一浩が朝に食べるもの。
    成生が思う夏美。
    眼鏡。おれ専用。それかけないと見えない。
    机を必要としない二人。
    一浩と夏美。
    夏美が帰ってきても仕事をする一浩、だが、眼鏡をかけない。一緒にこれまでのことをそばで語りたいと思う。恋の死について。
    p88-5~8
    p108-6~9
    p123-9~12
    p142-1~6
    p147-9~

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    2023年06月24日
  • A2Z

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    ブク友様と、ドラマを見た友人に勧められて読んでみた!
    不倫には納得いかないから☆3つだけど、綺麗な小説だった。
    A〜Zにいくに連れて結末が気になる1冊!
    こんな風な純粋で(?)綺麗な恋愛したかったなあ\(^o^)/笑

    サクサク読めて読みやすいです!
    こちらの作品に出会わせてくださったブク友様に感謝(*´ω`*)

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    2023年06月17日
  • A2Z

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     2000(平成12)年に単行本として刊行。
     山田詠美さんがデビューした頃、高校生だった私は最近の日本文学事情を知ろうと雑誌なども読んでいて、確か山田さんが「文藝」の賞をとってデビューしたのだった。
     当時批評家のあいだでは「流行歌のような気安い小説」といった批判があって、私も彼女の作を読んだときはあまり面白くなくも感じた。
     今、本作を読んでみると、当時のバブル期のポストモダンが喧伝された時代状況を思い出すようだった。
     子供の無い若い夫婦が、それぞれに更に若い相手と不倫するという話なのだが、文体が非常に軽やかで、繊細さも無くも無いけれども、あまり深みを感じさせられない。ここには「苦痛」が

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    2023年06月17日
  • A2Z

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    夫婦だけど、お互いに恋人がいる不思議な話
    全体的におしゃれな雰囲気で、表現が難しくてわかりづらい。
    思ったことは、夫婦2人とも自分勝手だなぁってことくらい。旦那の愛人に1番同情した(笑)。
    恋愛って自分勝手なものなのかなぁとか思ったり思わなかったりした。

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    2023年06月04日
  • A2Z

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    胸が苦しい。私がどうしたらいいのかは相変わらず全くわからない。
    「会いたい優先順位は彼女が1番だったけど、失いたくない優先順位は、いつもナツだった」
    これかな。いちばん近い気持ちは。

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    2023年06月04日