山田詠美のレビュー一覧

  • トラッシュ

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    94年2月。発売日に買った。
    私が読んだ山田詠美で、時々思い出すのはこの話かな。
    ダメDV男とそんなダメ男を愛する・・・ココ?
    NYの話だよ。
    ほんとに上手くいかなくって、なのになんで?別れられないの?なぜ愛してしまうの?という女性っぽい話、だったはず。
    そいいう人間の悲しさ?軽薄で軽く、衝動的なことを裏返してクールに悲しんでるけど、そんなダメな遺伝子や本能を愛してるって話だっけ?
    なんか恥ずかしいね。恋愛小説なんだよ。
    当時は、村上龍や山田詠美、刺激の多いセックスがいっぱい出てくる小説がほんと流行ってた。
    今もかな。
    この話、虫みたいな人間とそのいとなみがいとおしいって、そ

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    2011年02月21日
  • 120%COOOL

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    「比喩表現が甘やかでロマンティック」――山田詠美さんの小説を読むといつも感じることです。この人はほんとの小説家なんだな、と、短編集を読むとますます思います。
    とりわけドラマチックでもない些細な日常のなかにあるドラマ。そういうことこそが、本当はいちばんドラマチックなのかもしれない。様々なシチュエーションのなかで、人を愛したり別れたり…。
    短編がたくさん収められている小説ですが、私のなかでいちばん印象に残ったのは、一番目の『唇から蝶』。非現実的でファンタジーな世界なのに、まったく違和感がなかった。こういうお話、大好き。
    こういう小説集を読むと、自分もいろいろ経験すべきなんだな、と思わされます。とり

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    2011年02月02日
  • トラッシュ

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     ニューヨークに暮らす日本人ココの恋愛を描いた小説。ココは子どものいる黒人男性リックと同棲していたが、新しい恋人を作り、リックの元を去る。しかし、リックの思い出は消えない。トラッシュとして捨てることが出来ない。人間が弱くて、悲しくて、愛おしい存在だと思える一冊。

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    2011年01月15日
  • 120%COOOL

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    短編集

    山田詠美さんの短篇集読むといつも思うけど
    かっこいい女性が多い
    女の人って本当にかっこよければ男なんて目じゃないぐらいかっこいい
    しかもとても女性的な意味で

    憧れるわ、年上の女

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    2010年12月01日
  • ベッドタイムアイズ・指の戯れ・ジェシーの背骨

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    3つのうち、後半2作が好き。
    1つめは暴力的衝動と不器用な愛情表現。
    2つめは嫉妬と男性の変身について。ものすごく山田詠美らしい作品。
    3つめは子供と男と、人間が関係を築いていく過程のでこぼこ。読み心地がよくて、伝えたい中身さえわかってれば単純な文章でも十分なんだってわかった。中身が肝心ね。
    子供との関係ってこういうのがあるんだって新鮮な発見があった。

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    2010年11月30日
  • 姫君

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    「MENU」はすごく難解な話だと思う。2回目にしてやっとアウトラインがつかめてきた感じはするんだけど、本質的な何かをつかみきれてない。時紀と聖子。それから麻子。時紀は麻子に対してどんな感情をもってたんだろう。

    いちばん印象に残るのは「姫君」。ハーモニカをこっそり練習する姫子を抱きしめたいと思う摩周がすき。ただ姫子が死んでしまう必要性はなかったんじゃないかとも思う。この2人、好きだからそう思ってしまうのかもですが。

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    2010年11月27日
  • 24・7(トウェンティフォー・セブン)

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    男と女の恋愛を描くストーリー
    ワイルドで、どれも恋愛恋愛してなくて、さっぱり。だけど、ドロッドロのトロトッロな感じでエロチックな感じがよんでて
    むらむらするんだけど、欲情しすぎない

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    2010年07月20日
  • 快楽の動詞

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    技術がすんばらしい。
    山田詠美さんは本当に文学を書ける人なのだと思います。たまにしょうもないのもあるけど。

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    2010年07月07日
  • マグネット

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    恋愛の中にミステリー要素を加えた秀逸作品。愛してる人が殺人を犯した。でも愛してるから許せる。だけど、他の女と寝たことは許せない・・・。
    愛という、複雑で奇妙な生き物が己に巣くったとき人々はもう一人の自分に出くわす。

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    2010年06月11日
  • トラッシュ

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    久しく恋愛小説から離れていました。 大人の恋愛事情に振り回されるジェシーと、愛しているという現実に正面から向き合うことのできないリックの親子がとても痛々しかった。

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    2010年03月26日
  • 120%COOOL

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    それほど厚くはない文庫本の中に、
    これぞエイミー!というような短編が9つも詰まってる。
    するすると文章が流れてゆく。
    でもそれは、流れて消えるようなものではなくて、
    確実に心に染みを残していくものだった。
    この人の作品は、比喩表現が豊かで官能的だ。

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    2010年02月24日
  • ソウル・ミュージック・ラバーズ・オンリー

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    ソウル・ミュージックに詳しくないので、タイトルに使われているのが
    全て実存する曲のタイトルであるとか、そういうことは全然知らない。
    が、前編にたゆたうゆったりとした他の流れ、心の動き、それに従わざるを得ない体
    えもいわれぬ雰囲気があった。
    よしもとばななさんがよく、エロい文章と表現していたけど、
    まったくそのとおりだなと思う。そういう意味が、よく分かってきた。
    なんだろう。単純に、恋っていいかもって思えるような。
    下世話な意味でなく、恋とセックスは切り離せないものだと
    普通に思えてしまう。

    解説がまた、趣向が面白かった。翻訳家ならではの視点である。

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    2010年02月13日
  • ベッドタイムアイズ・指の戯れ・ジェシーの背骨

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    実はコレ、川上弘美『センセイの鞄』の直後に読み始めた。
    のだけど、あまりの凄さに読み進められず・・・中断して多和田葉子『犬婿入り』、野中柊『ヨモギ・アイス』、江國香織『ホリー・ガーデン』、さらに桐野夏生『OUT』の上巻(この本のレビューは下巻を読んでから書きます)まで挟んで、女性作家の作品のストックが切れてしまったので仕方なく戻って、やっと読み終えた、感じ。

    山田詠美って中高生向けのお話を書く人じゃなかったの!?
    イヤWikipediaにも‘作品は主に「大人の男女の恋愛・性愛」を描くものと、「子供や思春期の少年少女」を描くものと二系統あり[・・・]’とあったし、それを踏まえて初・山田詠美とし

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    2010年02月07日
  • 120%COOOL

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    100%の完璧な快楽では、愛という陳腐な言葉が入り込む。それを打ち消すには、もう20%を必要とする。あなたの恋を誰もが考える恋に引き下げてはいけない。山田詠美が新しく書いた、9つの愛の真理。
    ***
    過激で、ロマンティックで、美しい。
    気取らない文章で読みやすかった。

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    2010年02月05日
  • ベッドタイムアイズ・指の戯れ・ジェシーの背骨

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    短編集。どれもちょっとずつ切なくて悲しい。初期の作品で山田詠美らしい小説。私はすきだけど、性描写とか生々しいのが嫌いなひとはだめそう。最初に読んだときはちょっと気持ち悪いと思ったり、よくわからなかった部分もあった。今また読むとすごくいい。出てくる男はなんか人間らしくて可愛いじゃんて思う。欲深いのは悪いことじゃない。

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    2010年01月30日
  • ベッドタイムアイズ・指の戯れ・ジェシーの背骨

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    どれも好きでした。
    ジェシーの背骨が好きです好きとかじゃないんだけどジェシーがなんかほっとけない。

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    2010年09月02日
  • 快楽の動詞

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    ビジネス上、市場動向や消費者心理を統計数値で語るのと同じように、言葉が持つイメージ、いわゆる概念的なものを活字で表現した本。

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    2010年01月15日
  • ベッドタイムアイズ・指の戯れ・ジェシーの背骨

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    スプーンは私をかわいがるのがとてもうまい。ただし、それは私の体を、であって、心では決して、ない。

    この本のレビューはよくメイクラブと「純愛」って書かれてるけど、そうじゃないと思う。っていうかそんな愛は探してるうちは見つからんと思う。
    キムとスプーンは、ひたすら、堕落、ふぁっく、退廃、の繰り返し。体だけ。そこがいい。
    その繰り返しが最高に芸術的で、個人的にはキムが最後スプーンのことを心から「好き」になってしまっていたのがちょっと個人的には物足りなかったくらい。

    入り込み、体内に飛び火し、やがて沈着し、ゆっくり溶けて甘く染み込んで行く。
    2 sweet + 2 be = 4 gotte

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    2010年01月03日
  • 4U ヨンユー

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    山田詠美さんの短編は“詩”なのだと思う。
    形式、内容ともに完全に小説で、叙情に走った端切れなのではなく、けれど、ある一点における感情の切り取りなのだよ。
    読感、それから読後感が愉しい。
    それを味わうのが、もしかしたら醍醐味なんじゃないかしら?

    きっと、好き嫌いあるよ。苦笑

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    2009年10月07日
  • トラッシュ

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    山田さんの世界観の中のニューヨークどっぷり。
    解説が宮本輝さんなのだが、この解説もなんかすごい。
    高校生の頃、夢中になって宮本輝読んだなぁ。。。
    どちらも言葉を紡ぐって感じなんだよなぁ。

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    2009年10月07日