山田詠美のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ山田詠美が直木賞。
いったいどんな作品なんだろう。
と思って読んだのよ。
読むのは二回目なんだけどね、私も大人になったのか
すっごくしみじみと読むことが出来たわ。
この人の本で必ず出てくるのがメイクラブ。
同じ作家でも渡辺淳一なんかはすっごく官能的で厭らしい感じがするのに
この人の作品ってすっごくキレイなことだ。
って思わせてくれるのよ。
まるで映画のワンシーンのような感じ。
だから読んでても飽きないのよね。
8つの短編小説集。
どれもこれも素敵なストーリーばかりだったわ。
最初から引き込まれていくから1日で読んじゃった。
★WHAT'S GOING ON
結婚した主人公アイダがバーで昔別れた男ロドニーに会うストーリー。
★★★★☆
★ME AND MRS. JONES
ティーンエイジャーのウィリーが尻軽女のMRS. JONESに恋をしたお話。
★★★★☆
★黒い夜
婚約者がいるティナに恋をしてしまったジョニーのお話。
これは『ひざまづいて足をお舐め』に出てきた話と一緒だ~。
★★★★☆
★PRECIOUS PRECIOUS
ティーンエイジャー・バリーの切ない恋を描いたストーリー。
★★★☆☆
★MAMA USED TO SAY
ステップマザー・ドロシーに恋してしまったティーンエイジャー・ブルースの話。
★★★★☆
★GROOVE TONIGHT
魅力的な女性・デニスに嫉妬するカーティスの恋。
これがこの短編集の中で一番納得いかない物だった。。。
★★☆☆☆
★FEEL THE FIRE
恋人に死なれたイヴァンを慰めるルーファスの切ない思い。
★★★★☆
★男が女を愛する時
一度会っただけで、恋に落ちることを宣言したウイリーと画家・私の短い恋話。
★★★☆☆ -
Posted by ブクログ
『そうか。不幸とは、他の人が決めることなのか。それじゃあ、幸福とは、まるで別物だ。それは、いつだって、自分の言葉でしか姿を表わさない。』
『女のオーガズムの表情は、まるで天国で罰を受けているみたいだ。』
『人に必要とされてしまったら、死ぬ自由する手に入れることが出来ないのを教えてくれた。そして、ある人間を必要としてしまったら、その人の自由を奪ってしまうことも。』
『自分を差し置いてひとりの人間を愛せるのは、そのために、他のすべての人々を破棄出来る奴だけだ。』
『解ってた。解ってたけど抵抗出来なかった』
『なんで? 気持良かった?』
『良かった』
『じゃ、仕方ねえな。気持良いこと止めるのって難しいもんな』
『関係を作るにしても壊すにしても、それを容易にするために、セックスを有効利用しているのだ。快感の最たるものは、嫌悪の最たるものでもあるという法則を駆使して。』
『聖子の体をきつく抱き締めて目を閉じた。本当だ。まるで、この世に自分しか存在していないみたいだ。腕の中の柔かい生き物が、自分の一部分のように思える。』
『贈り物 ー トキ兄は、誰かのセックスがくれた聖子への贈り物』
『ありがと。これで、私、永遠に必要とされるわ』
『ねえ、知ってる? 特部な人と共有する過去を秘密って言うんだよ』
『恋は何故自分を変温動物に変えるのか。答えは出ていない。好き好き好き。会いたい会いたい会いたい。平熱である今は馬鹿みたいと思うが、そう感じている最中に、心頭なんか滅却しないね。』
『鼓膜にたらされた、ほんの少しの言葉たちによって、わたくしの耳は、いまだ炎症を起こしたままだ。』
『けれども、彼は、不幸せがらいつも手始めに幸せという餌を差し出すのを知っている。』
『自分が彼女を寂しくさせているのだとしたら? 耐えられない。一番寂しくさせたくない人のことを、かけがえのないと呼ぶのではなかったか。』
『つまんない。森羅万象って、誰かと作る自分だけの逸話がないと、ほんと、つまんない。』
『わたくしは、もうとうに、自分が弱虫であるのに気付いている。支配することを目論む者は、いつだって、それを隠しているものだ。隠し切れなくなった時に、側に残ってくれる人。その人が一番、恐い。愛していた筈の孤独をあっと言う間に無意味に変えるその人が。』
『そこには、月よりも正確な道標が、ぽつりと輝いている。』
『私の周囲の男子たちと来たら、大人ぶるか、悪ぶるか、引きこもるかで自分自身を分類するような奴らばかりだったから、何の思惑もなさそうな彼の様子は、新しく出会った生き物のように思えた。』
『男女交際を始めた娘に何かアドバイスとかそういうのはないんですか?』
『何なの、それ? 避妊しなさいとかそういうこと? ぼく、空に性教育なんてすると嫌だよ』
『そんなの期待してないよ。だいたいコンドームの使い方ぐらい知ってる ー ていうか、問題は、コンドームを使わない部分の話だよ』
『やっぱ重荷じゃん。私が出来てなら人生狂っちゃったんじゃん』
『人生を狂わせる人間は希少価値。ついでに言うなら、重荷がなかったら、あんな高いビルには登れない。言ってる意味解る?』
『それ、すごく良い考えだね。じゃあさ、じゃあさ、お母様もおとうも、私の人生狂わせたんだね』
『と、いうか、あらかじめ狂った人生を空にプレゼントした。感謝するように』
『ラブリー!!』
『おもしろいことになって来た。人生なんか最初から狂ってる。そう思うと、この先、あらゆることを受け止めるのが容易になる。人は、狂った人生を物語の中でしか楽しまないものだけど、実は、私だってその主人公になれるのだ。』 -
Posted by ブクログ
読み終わって一言………すげぇ……山田詠美ってこういう人だったのか。この人が昔随分話題になったのは知っていたけどそれでもまだ僕がまだ小さかった頃の話なので実際どんな人かというのはこの本を読んで初めて知った。なんというか、生活や人間関係も含めて全然日本人らしくない人なんだな。文書読んでても考え方だとか物事の捉え方、恋愛観、好み、どれも日本人の典型とは全くかけ離れてる。
あともう一つ驚いたのは前に読んだ山田詠美の小説の一部分とこのエッセイにのっていた作者の幼少期の話が丸々同じ部分があったこと。なんとなくそんな感じはしてたけどやっぱりこの人の小説はこの人がそれまで生きてきた経験、特に幼少期から学生においての体験が芯にあるんだなぁ。
こういう生き方もあるんだなぁと痛烈に感じる。 -
Posted by ブクログ
久しぶりに大好きな山田詠美さんの本を手に取った。5編の短編集。
●MENU
5歳で母が自殺した時紀
伯母に伯父、その息子聖一、娘聖子。
時紀の仲良しの女麻子
山田詠美さんらしい毒々しい恋愛模様に鳥肌たつ。すごくすき。
●検温
――恋は何故自分を変音動物に変えるのか
山田詠美さんらしい表現。
愛を語らせるのは山田詠美さんがいちばん美しくそして恐ろしいと想わせる短編
●フィエスタ
――キスが濡れたものであることを。ロマンスの頂点ではなく、セックスの準備体操であることを。
●姫君
表題作であるこの作品は素晴らしい。姫子という原始名。ホステスも風俗もやっていない、世界のための原始名。だけど貧乏。姫子を拾った摩周。摩周は中央線に誇りを持っている。山田詠美さんの作品、無銭優雅でも中央線を推していたことを思い出した。
これは素晴らしい作品。すごくすき。山田詠美さんらしい
摩周の姫子への歌
ぼくの宝箱の中に棲む
秘密の宝石
きらきらと輝きを増してゆく
そのブリリアントな横顔
そんないとおしいきみのために
僕の愛は歌を奏でる
永遠に 永遠に
あたしもハーモニカがほしくなった
●シャンプー
――ぼくにとって人生を狂わせた人は今まで四人居る
離婚した妻、結婚するきっかけになった娘、空。
……そしてぼくの両親
これにはインパクトがあった
あとがきで詠美さんがのべている。恐ろしいもの
あたしもおなじく死、そして愛が怖い。詠美さんがおとうとさんを亡くしていたなんて知らなかった
40歳以上年上の男と、数年前20歳以上年下の男と付き合ったことのある山田詠美さんを尊敬する
そして金原ひとみの解説もまた良い