山田詠美のレビュー一覧

  • 100万分の1回のねこ

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    その絵本の内容を忘れてしまったが、
    これだけの作家達に、これだけのお話を作らせるんだから、すごい絵本なんだな、と思う。

    大人になって楽しむ本があることに、幸せを感じる。

    挿絵を描いていたという方の話が、一番、絵本に近いんだろうな、という予感。

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    2021年12月26日
  • 100万分の1回のねこ

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    絵本「100万回生きたねこ」のアンソロジー本。途中、あれ?猫出てきたっけ?っていう作品もあったけど、基本、要所要所に猫が登場。でも、猫飼い的に胸が痛くなるような描かれ方もあって、さすが100万回生きたねこだな。
    そういえば、100万回生きたねこは幸せなのかどうかって論争もありましたね。きっと、そんな流れから出てきた本なんだろうけど。これ。

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    2021年12月10日
  • ぼくは勉強ができない

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    ネタバレ

    片親だから、可哀想とか、周りが決めつけてはいけないのだと学んだ。
    可哀想とか、もったいないとかもだけれど、他人が人に対して言っていいものじゃないのだと。
    主人公の先生に対する意見については、本当に本当のことを言っているのにそれに対して怒られてしまう。
    価値観とかは、やはり人それぞれだから、人の意見にもっと柔軟に聞き入れる態度が必要だと感じた。

    個性的なキャラクターや登場人物が出てきて、読んでいてとても面白かったです。

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    2021年11月28日
  • 4 Unique Girls 人生の主役になるための63のルール

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    全編エイミーって感じだった。
    山田詠美の世界から多大な影響を受けて育った思春期をなつかしく思い出した。いつまでも憧れのひと。

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    2021年11月26日
  • タイニーストーリーズ

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    最強タッグ笑。タイニーストーリーズ10年以上前に読んだから、覚えてなかったけど、あの毒々しいエロティックな世界を内田春菊の絵で描くとより、濃厚で甘美で。
    たまらん。。。私は好き

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    2021年10月28日
  • A2Z

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    26文字のアルファベットで表現するというから、細切れなコラム的なものが続くのかと思いきや、きちんと物語。
    夫婦としても、同業者としても、夏美と一浩が信頼し合っていることが節々から伝わってくる。
    お互い様だから丸く収まったのもあるのでは(^^)

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    2021年09月26日
  • 明日死ぬかもしれない自分、そしてあなたたち

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    夫に捨てられた妻(ママ)と、その息子、娘。
    妻を病気で失った夫(マコパパ)と、幼い息子。
    ママとマコパパが結婚し、五人の新たな家族を作る。
    その時、四歳だった弟創太でさえ、家族を演じなくてはいけないことをわかっている。

    アメリカン・アンティークで飾られた大きな家。
    家の中を磨き、飾り、子どもたちには手作りの料理、おやつを食べさせる母親。
    やがて、両親のもとに新しい子ども、千絵が生まれる。
    子どもたちの必死な努力により、澄川家は美しい、完璧な家族に仕上がりつつあった。

    ママの「特別な存在」であった長男澄生の死と、父の事業の不調で、一家は暗転する。

    この小説は、構造的な面白さがある。

    私が今書いたような、この一家の来歴は、長女真澄の視点から語られる。
    そして、今まさに進行していく一家の崩壊を語る。
    一家でただ一人、家族の虚構性を引き受けられない、つまり、血縁の絆を信じている「ママ」の無意識の加虐性を指摘するのは、彼女だ。
    この配役の妙に唸ってしまう。

    一方、創太の物語は、そこから十五年ほど時間が経ってからのこと。
    成人した創太から、どん底の澄川家の状況が語られる。
    家計を支えるために、お金のかかるエスカレーター式の私学で進学するのを諦める真澄。
    同じく公立高校に転出し、友人を得る創太。
    澄生の死により、「ママ」の愛を得られると期待したものの、決してかなわなかった彼の悲しみは切ない。
    一方、姉の真澄と、血のつながりはないマコパパの間に、紛れもない愛情を見出すのも彼だ。

    妹、千絵の語りになる第三章は、さらにその後のこと。
    妹の目から、姉が失いたくない大事な人を作るのを怖がっていることが明かされていく。
    そして、もはや苦しい治療を続ける気持ちを失っている病んだ母親の中に、自分への愛情がたしかにあることを見出すのもこの娘だ。

    最終章には、不思議な緊張感が漂う。
    澄生の死から解放されるために、澄生の命日ではなく、彼の誕生日を祝うことにする一家の姿が描かれる。
    彼の死に囚われているのは、ママだけではないからだ。

    マコパパの事業も再生し、真澄は恋人と順調に関係を深めている。
    そして千絵の結婚。
    澄川家の再生が感じられるこのパーティは、どこかはかなくもろいもののようにも見える。
    千絵の語りの中に出てきた『アメリカン・ビューティ』の、夥しいバラの花びらが浮かんだバスタブで絶命した男の姿を思い出しながら。

    物語の幕切れの見事さについては、詳しくは書かないことにする。

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    2021年08月09日
  • 賢者の愛

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    久しぶりのエイミー。谷崎潤一郎「痴人の愛」へのオマージュ作品ということで、主人公である真由子が直巳を自分好みの男に育てていく話だと思って読み始めましたが、ちょっと想像とは違ってました。タイトルからして痴人の愛と対比してつけられているのでしょうが、じゃあ登場人物たちは一体誰が“ナオミ”で、誰が“ジョージ”だったのでしょうか。
    当初はジョージ→真由子、ナオミ→直巳で読んでました。でもジョージとナオミの関係はこの二人にだけ当てはまるものではない。リョウ兄さまと百合、真由子父と百合、リョウ兄さまと真由子。そして最後まで読んで、真由子と百合もまたジョージとナオミだったのではないかと思いました。恐らく真由子は自分を賢者だと思ってるでしょう。でも、百合に翻弄され、憎しみを知り、復讐のためにその元を離れない、そのことこそが“痴人には痴人の幸せがある”ということなのではないかと思いました。
    また、「痴人の愛」では立場が逆転してナオミがジョージを屈伏させるというラストでしたが、この作品もそういう終わり方に見せてます。でもちょっと違う。直巳はあくまでも百合があっての直巳なんだろうと思うのです。百合こそが本当の意味でのナオミだったんだと。真由子と直巳が愛し合えるとしたら、このラストこそがスタートなのではないかと思いました。

    あと読んでる途中で突然出てきた真由子の後輩、時田秀美。まさか秀美くんに再会できるとは思いませんでした。すっかり大人になってましたね。
    「痴人の愛」も「ぼくは勉強ができない」もまた読み返してみたくなってきました。

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    2021年06月13日
  • 賢者の愛

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    父と諒一という2人の愛する男たちを百合に奪われた真由子は、百合の息子の直巳を自分好みの男に調教して復讐しようとします。
    山田詠美さんの作品も大好きでたくさん読んでいますが、
    山田さんの作品は官能的でセンセーショナルな魅力も持ちつつ、それだけにとどまらない、物語の巧妙さとか、人生哲学も持ち合わせているから面白くて大好きです。

    わたしが真由子だったらやっぱり百合に対して憎悪を持つと思う。
    谷崎潤一郎の「痴人の愛」をなぞって、「ナオミ」と名付けられた百合の息子を使い、復讐しようとする気持ちもよく理解できる。

    真由子は父と諒一と共にいた過去の自分はこの上なく幸せであったというけれど、
    その時はきっとそれが真実だった思うのだけれど、
    百合によって、父も諒一も、真由子の思い描くような高潔な男たちではなかったことが暴かれてしまった上では、
    真由子は彼らと共にいても本当は幸せになれなかったんじゃないかとも思う。

    真由子は美しいし、賢いし、努力しているし、思慮深い女性だと思う。
    それに見合う男は、やっぱり真由子自身が作り上げた直巳だけだと思う。

    真由子を表面だけでなく、深いところまで理解しようとしてくれ、彼女を一途に想い続け、素直な魂を持っている。
    きっかけは不幸だったかもしれないけれど、真由子にはつり合わない俗物である諒一と結ばれるよりも直巳を作り上げた方が幸せだったんじゃないかな…。
    それでも真由子は直巳ではなく、諒一を求めてしまうのが悲しい。憎いはずなのに。愛と憎悪って境界線は無いのかもしれない。

    百合が真由子を作り上げ、真由子が直巳を作り上げ、でもその直巳が最後は勝者のような…。直巳は唯一、愛と憎悪の狭間ではなく、愛をちゃんと愛として全うできたんじゃないかな。

    百合自身の不幸が真由子の不幸を生み出したけれど、そこからは直巳という幸福を生み出すことができた。
    不幸は連鎖しがちだけど、幸福に昇華できたという意味では真由子は「賢者」だったのかも。

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    2021年06月11日
  • ベッドタイムアイズ・指の戯れ・ジェシーの背骨

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    著者の初期の短編3作を収録しています。

    「ベッドタイムアイズ」は、黒人の脱走兵であるスプーンと、クラブの歌手である日本人女性キムの性愛をつづった作品です。二人が、引き離されることになるまでの時間を、身体を通じて溶けあっていく経過がえがかれています。

    「指の戯れ」は、ルイ子のもとに、かつて気まぐれで交際したリロイ・ジョーンズが、有名ジャズ・ピアニストとして帰ってくる話。二人の関係は以前とはまったく異なっていながらも、過去のつながりを二人が以前とはべつのしかたでたどって結びついていく過程がえがかれます。

    「ジェシーの背骨」は、リックを愛するココが、彼の一人息子であるジェシーの世話に振りまわされながらも、ジェシーについての理解を深めていく話です。愛に飢えたジェシーの振る舞いに読者のほうも感情を揺さぶられながらしだいに彼に共感をいだくようになっていきます。

    著者の初期作品といえば、日本人女性と黒人男性との濃密な性愛描写を含んだ恋愛小説というイメージが先行して、多少敬遠していたのですが、三作品ともそれぞれにちがった男女の関係がえがかれており、ともあれ強い印象をのこす本でした。

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    2021年04月11日
  • 明日死ぬかもしれない自分、そしてあなたたち

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    大事な人の突然の死を受け止められるか、突然じゃなければ準備をできるの。失くして受け止められないくらい繋がりを育み大事な人となれるか。重いテーマだけど色々考えたい。

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    2021年03月14日
  • タイニーストーリーズ

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    ネタバレ

    裏表紙あらすじの「宝石箱のような」という表現がぴったりな一冊!まさに!ドキドキする言葉選びばかり。どれも違う輝きで、この話が好きと選べない。
    おもしろい長編を読み終えたときのおもしろかったー!という充足感とはまた違う満足感と、もう一度読みたいと思えるお話ばかりで、手元に置いておいて読み返したいなと思えた。

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    2021年03月12日
  • ぼくは勉強ができない

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     8編+番外編の連作小説集。とにかく登場人物のキャラクターが濃い。主人公の時田秀美君然り、そのお母さん然り、担任兼サッカー部顧問の桜井先生然り、とにかく会話の端々に面白さがついてくる。ぱっと見は面白いだけの小説なのかなと思っていたが、これがなんとも奥深い。思わず「うーん、なるほど」と思ってしまうことも多く、ある意味勉強になる。それぞれの短編がそれぞれの問題を投げかけてくるように思えるので、どの問題を自分なら一番真剣に考えるかというテーマで読み進めるのも面白いかもしれない。個人的には「雑音の順位」が印象に残っている。
     この小説の発表が1991年だから、今から約30年前になるが、内容は全く色褪せていない。高校生の考えていることなんて、根本は何も変わっていないんだなと思ってしまう。考えていないようでいて、いろいろ考えている。そうした姿がなかなか面白い。

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    2021年03月12日
  • 風味絶佳

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    全部ちょっと後味が悪くてふわっとした終わり方をしていてて、最初のページに戻って「こういうことだったのかな」ともう一回考えて、料理して何かを作っているときに味を試してる作業に似ている気がした

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    2021年01月11日
  • 風味絶佳

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    本棚にあったからなんとなく読んでみた。

    6つの短編小説にそれぞれ登場する男たちは順番に、鳶職、ゴミ収集車の作業員、ガソスタのバイト、引越し作業員、汚染水清掃員、火葬場の職員、とどれもビジネスっぽい頭脳系というよりは肉体労働を強いられるものでそういう職業には無頓着だったから新鮮だった。どの短編も個性があって読んでいて飽きない。
    風味絶佳と春眠は特に印象的だった、いや海の庭もかも。どれもよかった。

    今回この小説は旅先とかいろんな場所で読んでいたので、内容を思い出すと同時に読んでた周りの空気や景色も取り戻せるような気がしてなつき度が上がった。本はどこでも読めるから旅先で本を読むのは今まで少し抵抗があったが、そのことに対してとても肯定的になれた気がする。外で読むのも楽しいな。

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    2020年10月04日
  • 風味絶佳

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    表題作を含めた甘かったり切なかったりな6作品の恋愛小説短編集。2005年の谷崎潤一郎賞受賞作。
    収録されている作品は恋愛小説ではあるが、主人公もしくは相手の男性の職業が、鳶職、清掃作業員、ガソリンスタンド店員、汚水槽洗浄員、引越し作業員、火葬場勤務と、作業服の似合うワークマン系。そして作品には必ず食べ物が絶妙に絡む。一筋縄ではいかないのが人生、特に恋愛は。

    表題作は、70歳にして真っ赤なカマロに乗り孫には必ずグランマと呼ばせる祖母をもつ志郎。彼はガスステイション(ガソリンスタンド)で働き、職場には気になる同僚の女の子がいる。そんな恋愛にちょっと面倒なグランマがいい感じで絡んでくる。グランマの好物はミルクキャラメル。風味絶佳という言葉は、森永のミルクキャラメルのパッケージに書かれたキャッチフレーズの一つだという。初めて気づいた。因みにもう一つのフレーズは滋養豊富。本作には関係ないが。

    自分の読書人生では手にしたことのない山田詠美だが、これも先日読んだ『一度は読んでおきたい現代の名短篇』にて『風味絶佳』が紹介されていたのをキッカケに手にした本作。というのも舞台が横田基地周辺という事て数年前までの自分のホームタウンだったという個人的理由。

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    2020年09月12日
  • 晩年の子供

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    昔「ひよこの眼」を読んで、胸が苦しくなるこの本を散々迷って買った。どの話も凄く考えさせられ、時に死について考えてしまう本だった。

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    2020年07月07日
  • 愛してるよ、愛してるぜ

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    ネタバレ

    読者の悩み相談に山田詠美と安部譲二が答えるという風を装った対談集。(悩みにはほぼ答えてない)お二人の一風変わった結婚生活がのぞき見える。お二人の仲の良さと自由奔放さにうらやましくなる。安部さんの逝去と詠美さんの喪失感に悲しくなる。解説の宇垣美里さんが山田詠美さんの小説で形作られていると知って、よく知らない人だったけどなんだか腑に落ちた。

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    2020年05月30日
  • ベッドタイムアイズ・指の戯れ・ジェシーの背骨

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    言葉や世間体では表せない愛の物語もあるんだなだと思った。山田詠美さんのデビュー作ってこんなんなったんだ!驚いたー。

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    2020年04月22日
  • 賢者の愛

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     一章ごとに読み進めていったが、直巳と真由子の関係、真由子と百合の関係がどうなって行くのかが気になり、物語に入り込めた。
     父とSEXをし自殺に追いやり、大好きな人を奪った百合に対する憎しみは相当なものだと思うが、そんなことがあっても真由子が育てた直巳はある意味ではいびつに、ある意味では純粋に育ったように思う。最終的に百合の策略(百合は真由子の幸せのため直巳を差し出した場面は嫌な女というよりただただ可哀想な女性なんだと感じられた)により、真由子は身体が不自由になってしまい、ずっと直巳に介護されて過ごすのだろうが、真由子がどういう気持ちなのか、賢く尊い女性であるから、察するのが難しい。

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    2020年02月09日