山田詠美のレビュー一覧
-
変温動物であること。熱がさめ気付く。
情熱の最中の意見の一致、ベッドにもぐり込む前の前戯に過ぎない。
倦怠が忍び込む。
この繰返し。あーあ、つまんない。
検温が良かったかな。
姫君も、良かった。そういう愛の形として。
でも、卓袱台ひっくり返されるか読んでてヒヤヒヤでした。Posted by ブクログ -
場面転換にぎこちなさを感じるものの、
力の漲った張りのある文章。
"スプーンは私をかわいがるのがとてもうまい。
ただし、それは私の体を、であって、心では決して、ない。"
スプーンとは、なんてことない黒人のニックネームなのですがこのインパクト。
確固たる才能。
下品な言葉が続くものの、その奥にあ...続きを読むPosted by ブクログ -
大好きな作家の山田詠美さんとテレビでよく見るけどイマイチ実態が謎だったピーコさんの対談
内容は様々だけど、テーマはやっぱり美しさ
ダサいマダムにならない、醜い若者にならないために必要なことが詰まってます
応用の効く本で、私はバイトや対人関係に悩んだ時に読んでます
これを読んでピーコさんが好きになりま...続きを読むPosted by ブクログ -
一人称だからか、主人公の思考の海を共に渡って往く感覚が心地よい。特に「晩年の子供」は思考回路にシンクロしすぎて、主人公が悟った時は、神の啓示にも思えた。
また「蝉」が印象的で、子供のときにしか味わえない罪の意識や、まったくの被保護者であったときのあの幸福感が甦って切なくなった。Posted by ブクログ -
ジェシーの背骨が好きです。どの作品も恋愛が絡んできますが、爽やかで幸せなだけの恋愛ではありません。人と人との激しい気持ちのぶつかり合いが描かれています。結構大胆なシーンや女性としては痛々しい場面もあるかもしれません。しかし、それだけではない何かがある作品です。Posted by ブクログ
-
脱走兵と娼婦の愛の物語。外国の人の愛し方ってきっと自分には受け止めきれないと思った。
指の戯れ。奴隷のようにぞんざいに扱われた男が有名なピアニストとしてもう一度女の前に現れる。男は女のことを好きで好きでたまらなかったんだろうな、きっと最後まで好きだったんだと思う。愛の形や色は些細なことで多く変わって...続きを読むPosted by ブクログ -
表紙の絵さながらに色とりどりの飴玉のような21話からなる短編集。安定の「GIと遊んだ話」は(一)が印象的。羅紗緬、勉強になりました。あとは「百年生になったら」が面白かった。私もあれくらいエネルギッシュに生きていきたい。「モンブラン、ブルーブラック」は先が読めてしまうけど万年筆好きにはたまらない作品。...続きを読むPosted by ブクログ
-
お守りみたいなものだと思う。
Amy saysな小説は。
ことばのお守り。
『彼の体のどこかしらに触れていれば、私は、この世でたったひとりにとっての大事なひとになれる』
ということを、ガンガン代弁してくれるから。
タイニーなストーリーだと、恋愛もさらりと読めて、心地良いですね。Posted by ブクログ -
文庫になるのをずっと待ってました!!!
以前のように文章が美しい!と感動することは出来なかった。
それでもやっぱり特別だけど。
解説の方の、詠美作品は最後の一行が怖い、というのに私も同感だけども、同じ意味でではない。
ほのぼのしていても、最後に裏切られるんだろうなーと予感しながら読んでしまうので...続きを読むPosted by ブクログ -
【経緯】
山田詠美のが読みたい気分で
【感想】
●電信柱さん
山田詠美が擬人化小説書いた…!
何されても耐えるしか無い電信柱さん。ファックとも言いたくなるよねー
女の子用のガンダムブリーフ、そんなとこで男受け狙うなていうの笑った。
●百年生になったら
本気だしたオカン、恐るべし。
「あんたいると...続きを読むPosted by ブクログ -
色んなお話が入ってるんだけど、
ひよこの眼がとてもすき。
高校の時に授業で取り扱ったんだけど、
なんていうか、 切ないし とても綺麗な鮮明な世界観。
澄み切ってる。Posted by ブクログ