山田詠美のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ半分黒人のヤリマンビッチ・サユリ。
アジア人の留学生でインドネシア料理店で働くティエンは、サユリを俯瞰して観ながら恋もしている。
日本人男性シンイチに、黒人男性スタンを一緒に住ませる。
サユリを見下す醜悪なコバヤシをステたら勝手に幽霊になってサユリに付きまとうようになる。
外交官クラウスはサユリにぞっこんだが、ティエンとの関係を知って心が崩壊し、火を通された料理になってサユリに別れを告げる。
スタンは捕まって去り、残されたシンイチはスタンの存在がないサユリをもう愛せないと突き放す。
女王様でいたかった、自分が捨てられるなんて許せない。
醜悪なコバヤシの幽霊に付きまとわれながら、今やサユリの唯一 -
Posted by ブクログ
山田詠美さんが、わたしが生まれた年に書いたものでデビュー二年目のものだとか。
なるほど。文章が、若い!笑
黒人と日本人のハーフ
美貌の女、サユリ。
彼女の寵愛をうけようと躍起になる四人の男たちの、涙ぐましい切磋琢磨の末に辿り着いた真実とは‥
恋する目をした男は、黒人もおじさんも田舎出身の青年もみんなどうしようもなくいじらしくて可愛い!
黒人のスタンとシンイチの関係がすき。
意図があるとはいえ、じぶんを好きな男ふたりを同じところに住まわせるのはほんとうに悪趣味だとおもうけど‥笑
黒人と結婚経験のある山田詠美本人があとがきで、
「男の出来に、国や肌が関係者してる訳ないだろーっ!!!」て怒っ -
Posted by ブクログ
ネタバレ9つの恋愛を喪失、不倫、官能、純粋など色んな側面を持って描いた小説。
良くも悪くも山田詠美節な短編小説なので好き嫌いは別れるかな、と思います。
個人的には「唇から蝶」「ガリレオの餌」「R 」「120%Coool 」が良いなっと思いました。
*「唇から蝶」は青虫が唇になってしまった美女と醜男の奇妙な関係が気持ち悪いのに官能的に切ないなぁと感じました。
*「ガリレオの餌」はハードボイルド作家で恋に浮かれる木島と山川クンが可愛い!ビッチな女の子も良い性格だなぁと
*「R 」主人公に対して彼氏が言う「寝言で言ってた。眠りながら絶望するのって、すげぇと思った」(p.211)というセリフが胸にストンと落