山田詠美のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
今回この本を選んだ理由は、何年も前に同著者「僕は勉強ができない」を読んで、面白いと思ったので、他の本も読んでみようと思ったからだ。
「MENU」は主人公のセリフ、性格の悪さがわたしの好みだったので、読んでいて楽しかった。俺様体質なのだがその性格の悪さを悪いとは思っていない、歪んだ考え方に惹かれた。妹とのとてもじゃないが歓迎されない関係も、ふたり特有のものでワクワクした。結末に少し唖然としたが、全体として読んでいてとても楽しかった。
しかし、その他の話は、キャラクターたちの感情が抽象的、突発的すぎてあまり理解できず感情移入できなかった。「この話の流れでこんなこと思うの?」とか「この分に込められた気持ちはどいうい意味だ?」などと思う箇所がたくさんあった。この本の話に共通していることが男女の愛なのだが、形は様々だが人を好きになる気持ち、愛する気持ちがこの本に描かれたキャラクターたちの気持ちだとすると、わたしがまだまだ本当の愛とやらを知らないだけなのかも知れないが…。解説でも述べられていたとおり、何度も読んだり何年後かに読み返すとわかる部分は多くなっているかも。また数年たったら読み直してみたい。
男女の恋愛の毒々しい部分や人間の本音が好きな大人の人にはオススメの本(たぶん若い子には理解出来ない気持ちが描かれているので)。爽やかな恋愛の話を読みたい人には嫌われる本かも。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ半分黒人のヤリマンビッチ・サユリ。
アジア人の留学生でインドネシア料理店で働くティエンは、サユリを俯瞰して観ながら恋もしている。
日本人男性シンイチに、黒人男性スタンを一緒に住ませる。
サユリを見下す醜悪なコバヤシをステたら勝手に幽霊になってサユリに付きまとうようになる。
外交官クラウスはサユリにぞっこんだが、ティエンとの関係を知って心が崩壊し、火を通された料理になってサユリに別れを告げる。
スタンは捕まって去り、残されたシンイチはスタンの存在がないサユリをもう愛せないと突き放す。
女王様でいたかった、自分が捨てられるなんて許せない。
醜悪なコバヤシの幽霊に付きまとわれながら、今やサユリの唯一特別な存在になったティエンだけが、またサユリが新しいハーレムを作るだろうことを予感している。 -
Posted by ブクログ
山田詠美さんが、わたしが生まれた年に書いたものでデビュー二年目のものだとか。
なるほど。文章が、若い!笑
黒人と日本人のハーフ
美貌の女、サユリ。
彼女の寵愛をうけようと躍起になる四人の男たちの、涙ぐましい切磋琢磨の末に辿り着いた真実とは‥
恋する目をした男は、黒人もおじさんも田舎出身の青年もみんなどうしようもなくいじらしくて可愛い!
黒人のスタンとシンイチの関係がすき。
意図があるとはいえ、じぶんを好きな男ふたりを同じところに住まわせるのはほんとうに悪趣味だとおもうけど‥笑
黒人と結婚経験のある山田詠美本人があとがきで、
「男の出来に、国や肌が関係者してる訳ないだろーっ!!!」て怒ってたのがおもしろかった。