山田詠美のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ9つの恋愛を喪失、不倫、官能、純粋など色んな側面を持って描いた小説。
良くも悪くも山田詠美節な短編小説なので好き嫌いは別れるかな、と思います。
個人的には「唇から蝶」「ガリレオの餌」「R 」「120%Coool 」が良いなっと思いました。
*「唇から蝶」は青虫が唇になってしまった美女と醜男の奇妙な関係が気持ち悪いのに官能的に切ないなぁと感じました。
*「ガリレオの餌」はハードボイルド作家で恋に浮かれる木島と山川クンが可愛い!ビッチな女の子も良い性格だなぁと
*「R 」主人公に対して彼氏が言う「寝言で言ってた。眠りながら絶望するのって、すげぇと思った」(p.211)というセリフが胸にストンと落ちてきてすごく良いなぁと思いました。
*「120%Coool 」は下品で真っ直ぐじゃない。でもカッコイイです。
あとがきも詠美さんらしいです(*´ω`*) -
Posted by ブクログ
ベッドタイムアイズ
スプーンは私を可愛がるのが上手い.
こんな風に誰かを愛したことあったけ
えろいとかそうゆんじゃない。
あたしは綺麗だと思う。
ラストは涙腺が緩んだ。
山田詠美の処女作。
あたしは好きだな。
指の戯れ
男を捨てたルイ子
それと同じように捨てられていく自分。
復讐だとかそうゆうのなんだけど
とっても切ない。
あの人がほしくてほしくてたまらなくなった
ルイ子の気持ちがたまらなく切ない。
プライドとか関係なしに欲しくなったんだろうね。
男に溺れて行く様がなんとも切ないラブストーリーです。
ジェシーの背骨
母親の愛情を知らない子供
人に対する愛し方はもちろん
愛され方も知らない子、ジェシー。
愛する男の連れ子との奇妙な3人暮らし。
とても深い。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ恋をしたい、と思わせてくれる作品です。
山田詠美さんの小説は友人から勧められていてA to Zが気に入ったので開拓しようと思っていました。
ニューヨークで繰り広げられる恋愛模様を主にココ視点から書かれたものです。
ココはジャパニーズという風に描写がたまにあるけれど、ココを含めて誰もそのことを気にしていないというのが、実は一番印象的でした。
彼女がアルコールに溺れるリックとの終わりからランディと新しく始めるまでを描いていて、そのなかに何人もの人の葛藤、心情の揺れがみずみずしく描かれています。特にジェシーの成長ぶりに心打たれました。最初はぎすぎすしていたココとの関係が最後「家族だ」と言い切ってしまうまでに関係を変えた二人。ココは素直に受け入れられなかったみたいなのはなぜだったんだろう。
実をいうとあまり彼らのしゃべり方が好きではなかったです。会話は特に英語で読んでみたいと思ってしまった。「君が恋しいよ」が私はやっぱり"I miss you" の方がしっくりくる。直訳するとそうなのはよくわかってるけど、多分"恋しい"には違う意味が含まれている気がする。
一番心に残ったのは実はリックの言葉でビーズの件です。人間ってそうやって大事な記憶を反芻することで、一粒一粒の(ビーズより私は)真珠にして首にかけておく様子が目に浮かびます。年月が経つにつれて、それは長くなっていくし、多分だから二重にも三重にもしなくてはならなくなるのかもしれない。それが辛い記憶でできた真珠でも人生の経験を吸い込んだそれは美しいんじゃないだろうか。そしてその首飾りが長ければ長いだけ、それは人を内側から輝かせるのではないだろうか。この本で誰かが言っていたように、人は不幸があって初めて幸せを感じるから。きっと幸せだけの首飾りは光らないのかもしれない。そんなことを感じました。
その他にも、「愛の言葉を言い出した方が、その重みの分だけ不幸になる」というのも印象的でした。そうなのかな。未だ信じたくないな。