山田詠美のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
犯罪っていう共通のテーマの9つの短編集。あとがきには「きわめて個人的な罪と罰の物語」って書いていた。どういう罪なのかと簡単に言ってしまえば、「熱いジャズの焼き菓子」は殺人や「解答」は放火のような犯罪らしいものから、「YO-YO」の売買春、「マグネット」は強制猥褻は関係ある二人で簡潔している罪だったり、きわめて個人的っぽい「COX」、そして最後のノンフィクションといってもいい「最後の資料」。うちのお気に入りは「熱いジャズの焼き菓子」と、「マグネット」と、山田詠美の面白さが顕著な「アイロン」!そして「LIPS」では彼女の凄さを再確認!でもやっぱり一番好きなのは、あとがきかもしれない・・・。
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Posted by ブクログ
恋愛をしている人も、最近、恋をしていない人も・・・
ぜひ読んでみてください。
短編のラブストーリーですが・・・
山田詠美さんが操る言葉巧みな文章から
短さの中にも、とても濃いものが詰まっているとかんじました。
この中でも「24・7」という作品が私は印象的でした。
一日に二十四時間、一週間に七日間。いつもあなたといたいという愛の形。
私にも、これくらい愛している人はいます。
でも、この作品に出てくる女性のように、愛にどっぷりつかって、
自分を見失ってしまうほどにはなりたくないというのも感じました。
自分というものをしっかりもちたいと思いました。
10年前の作品ですが、カッコよく、濃いラブスト -
Posted by ブクログ
いやーー超うける。朝日堂並みにハマるかもポンちゃん。でも朝日堂みたいに授業中とかは絶対読めない。クスリどころじゃなく笑ってしまうから。変態のレッテル間違いなし!ほんとファンでいるのが不安になるくらいくだらなかったりもするんだけどもw、とにかく笑えるしみんないいキャラ。一番好きだったのは 『私と、小林イタコは、一時、カズオ・イシグロの作品に夢中になっていた。あのルックスもグッドよねーというミーハーぶり。そんな時に書店に行くと、彼の新刊が並んでいた。すかさず、ざわめく私たち。 「あー、カズオ・イシグロの新刊だあ」「ほんとだ、詠美、買っちゃう?」「欲しい。でもさ、今ここで、すぐに買っちゃうと、図に乗