【感想・ネタバレ】もの想う時、ものを書く Amy’s essay collection since 2000のレビュー

あらすじ

もう会えない人の記憶、夫とのかけがえのない日常、そして文学。
2000年以降、各紙誌に発表されたエッセイに加え、文庫解説、芥川賞選評など、すべて初収録。作家が愛するものたちを言の葉にのせた、作家生活40周年記念の贅沢な散文集。

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Posted by ブクログ

正直に言います。
飛ばしたところも結構あります。
直木賞・芥川賞が苦手で、好きなのは本屋大賞なので(笑)

でも、森瑤子さん・山田詠美さんを読みながら大人になった私には、ほんっとに懐かしいワードがたくさん出てきて、しみじみしました。

でも‼️‼️‼️

新人賞落選した人からの恨み言の手紙に対しての、気持ちが良いほどのきっぱりした反論(反論っていう言葉はあってないかもしれないけど)。

そして、かつて頭に来る電話をしてきたスポーツ記者に対して、

どうだ、しつこく覚えているだろう

という文章が好きすぎる‼️‼️

私も、自称(本当は自他共に認めるって言いたいけど、他が、私にはっきりいうことはないので…ってか、流石に言えないだろう)執念深く、心に恨み帳を抱える女なので、ものすごくわかる‼️‼️


ここの部分、今のSNSで乱れきってる世の中にばちんってやってやりたい‼️‼️
と、思った。

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2025年09月04日

Posted by ブクログ

帯どおり、なんて贅沢!!
エイミーの小説に出会ってから数十年、つかず離れず気になる作家のおひとりなので、どこかで目にしたエッセイもたくさんあって、いろんな記憶のフタがあいたり、読まねば!と思う本があったり、読み返さねば!と思う本が大量にでてきたり、濃密すぎて何日かに分けて読んだ。
山田詠美さんと同じ世代とは言えないけど、同じ時代に生きることができたことに感謝。

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2025年08月05日

Posted by ブクログ

いやこれものすごく良かった。真面目な山田詠美さいこうです。ある時点から山田詠美の書くものにはどれにでも死そのものや死の雰囲気が漂うようになり、ここではついに両親の死が語られる。抑制されてるのに(抑制されているから?)パーソナルな死のエピソードは普遍化して、読む人に迫ってくる。後半の文学賞の講評も周辺事情のゴシップを含めておもしろくい。落ちた人に恨まれたり脅迫されたりたいへんなのね、、、、

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2025年02月16日

Posted by ブクログ

単行本になってないエッセイや解説などをまとめた一冊。
山田詠美が生きた時代を一緒に駆け抜けたような気持ちに。
たくさんの人々と交流し、たくさんの出会いと別れを経験して今日まできたのだなぁ。
芥川賞の選評で、鋭い目線で候補者たちをぶった斬ったかと思えば、夫や友人たちとのチャーミングなエピソードでふふっと笑えたりする。
貴重な本だと思う。

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2025年01月20日

Posted by ブクログ

好きなバンドのボーカルがオススメしてたから読んだ。
だから山田詠美って「僕は勉強ができない」しか知らない。
でもおもしろかった!!めちゃくちゃ恋愛してきた人なんだな。快活で気持ちのいい人だった。

特に芥川賞選評がおもしろかった!
読んできた小説もちょくちょくあったので、「えー!結構辛口!!あんなおもしろかったのに!プロの視点ってほんと広いな!!」と思ったり、「すごいストレートに褒めてもらってる!やったー!」というものもあった。たのし!!

以下は好きな言葉たち

「性愛やら情熱やらを通り越したところで、ひとりの人間に惚れてしまうことは、弱味だ。」

「人間、生きていれば、困難も失敗も多々あります。つらいことも悲しいことも山積です。それをやり過ごすのに必要なのは何か。私は、ユーモアしかないと思うのです。」

「私の台所(キッチン)は実験室!」

とてもおもしろかった!
山田詠美作品、色々読んでみたい。

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2025年06月17日

Posted by ブクログ

山田詠美さんの日常的なことから芥川賞の選評もあり盛り沢山のエッセイ集。
ボリュームがあり読み終えるまでに時間がかかってしまいました。

交友関係も広くて、安部譲二さんお話や、入院している森瑤子さんの病院に向かった時のお話はグッときました。
山田さんは水キムチを自ら作り食べているそうで、水キムチなる物を初めての知りました。

巻末に書かれていた『美しい無駄が文化を創ると信じている。美しくて、役に立たないと思われるものに、あえて、手間をかけること。そういった行為こそが文化だと思うし、贅沢だと感じる。』から『美しい無駄』は素敵な言葉だと思いました。

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2025年04月13日

Posted by ブクログ

限りなく5に近い4ね。
今は亡き文豪たちとの交流が著者独特のユーモアとセンスで描かれていて何度でも読みたい。(水上勉、田辺聖子、森瑤子、安部譲二、河野多恵子、野坂昭如)
これから出てくる新人作家さんたちは到底逢えないんだものね。
その意味では銀座の文壇バーで交流なんて最後の年代なのかもね。
いいなぁ。もっといっぱいいっぱい書き残してほしい。
著者が20代で生意気盛りだった頃の作家さんたちとのエピソード。そんな著者を温かく本気で付き合ってくれた度量の深い先輩小説家。
芥川賞の評価の文も好き。
著者が褒める小説は無条件で読みたくなる。
井上荒野の「切羽へ」これは読んでみなくては。
書かないことで表す大人の恋愛小説。
あー読みたい本が多すぎる。

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2025年01月28日

Posted by ブクログ

すごい貴重な一冊、愛に溢れててたまらなくなった。芥川賞の選評とかひとつひとつ短いのにパンチあるよなー。小説家って答えたときに山田美妙では通じなかった、山田風太郎にしておけばよかったか?とか思わず笑っちゃう話がたくさんあって、ボリューミーな一冊楽しかった

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2024年12月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

詠美さんといえば、私はいつも味や匂い、温度を感じるのだけど。
今回は「時間」がキーワードだった。(と、「あとがきにかえて」でしっくりした。)
フィクションではなく、あれやこれやの記録。

あの日、私は、誰とどこに居ただろう?

「ひとりの人間に惚れてしまうことは、弱味だ。それは、他者のために自分勝手に死ぬ権利を放棄することだからだ。」
そうか。

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2025年10月23日

Posted by ブクログ

芥川賞選考の自分の評をぜんぶ晒すなんてまったくもって男前!敵も味方もこじゃんとおるろー
真面目なふりして陰で不良、ならぬ
裏アカがいちばん真っ当な不良ぶりっこの詠美姐さん
色んな分野の大先輩の愛が、山田詠美の書くものに詰まっているのだねえ

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2025年05月20日

Posted by ブクログ

Ⅱ章の追悼文が頗るよい。こんなふうに追悼されると知っていたら、生きている間にたくさんの愛を与えてしまいそう。
そんなことしなくても、山田詠美は、やさしく愛おしく追悼してくれるのだろうけど。

ハイヒールを履き続けるというエッセイ、え?今時?さすが山田詠美、と思ったら1987年の未収録エッセイだった。
山田さん、今でもハイヒール信奉者かな。どうなんだろう。

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2025年04月07日

Posted by ブクログ

懐かしい人たちやパパリンの話。
気付かないうちに随分と時間が経ってるんだな。
エイミーの言葉はいつも最高。

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2025年02月22日

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