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もう会えない人の記憶、夫とのかけがえのない日常、そして文学。 2000年以降、各紙誌に発表されたエッセイに加え、文庫解説、芥川賞選評など、すべて初収録。作家が愛するものたちを言の葉にのせた、作家生活40周年記念の贅沢な散文集。
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Posted by ブクログ
正直に言います。 飛ばしたところも結構あります。 直木賞・芥川賞が苦手で、好きなのは本屋大賞なので(笑) でも、森瑤子さん・山田詠美さんを読みながら大人になった私には、ほんっとに懐かしいワードがたくさん出てきて、しみじみしました。 でも‼️‼️‼️ 新人賞落選した人からの恨み言の手紙に対しての...続きを読む、気持ちが良いほどのきっぱりした反論(反論っていう言葉はあってないかもしれないけど)。 そして、かつて頭に来る電話をしてきたスポーツ記者に対して、 どうだ、しつこく覚えているだろう という文章が好きすぎる‼️‼️ 私も、自称(本当は自他共に認めるって言いたいけど、他が、私にはっきりいうことはないので…ってか、流石に言えないだろう)執念深く、心に恨み帳を抱える女なので、ものすごくわかる‼️‼️ ここの部分、今のSNSで乱れきってる世の中にばちんってやってやりたい‼️‼️ と、思った。
帯どおり、なんて贅沢!! エイミーの小説に出会ってから数十年、つかず離れず気になる作家のおひとりなので、どこかで目にしたエッセイもたくさんあって、いろんな記憶のフタがあいたり、読まねば!と思う本があったり、読み返さねば!と思う本が大量にでてきたり、濃密すぎて何日かに分けて読んだ。 山田詠美さんと同じ...続きを読む世代とは言えないけど、同じ時代に生きることができたことに感謝。
いやこれものすごく良かった。真面目な山田詠美さいこうです。ある時点から山田詠美の書くものにはどれにでも死そのものや死の雰囲気が漂うようになり、ここではついに両親の死が語られる。抑制されてるのに(抑制されているから?)パーソナルな死のエピソードは普遍化して、読む人に迫ってくる。後半の文学賞の講評も周辺...続きを読む事情のゴシップを含めておもしろくい。落ちた人に恨まれたり脅迫されたりたいへんなのね、、、、
単行本になってないエッセイや解説などをまとめた一冊。 山田詠美が生きた時代を一緒に駆け抜けたような気持ちに。 たくさんの人々と交流し、たくさんの出会いと別れを経験して今日まできたのだなぁ。 芥川賞の選評で、鋭い目線で候補者たちをぶった斬ったかと思えば、夫や友人たちとのチャーミングなエピソードでふふっ...続きを読むと笑えたりする。 貴重な本だと思う。
好きなバンドのボーカルがオススメしてたから読んだ。 だから山田詠美って「僕は勉強ができない」しか知らない。 でもおもしろかった!!めちゃくちゃ恋愛してきた人なんだな。快活で気持ちのいい人だった。 特に芥川賞選評がおもしろかった! 読んできた小説もちょくちょくあったので、「えー!結構辛口!!あんなお...続きを読むもしろかったのに!プロの視点ってほんと広いな!!」と思ったり、「すごいストレートに褒めてもらってる!やったー!」というものもあった。たのし!! 以下は好きな言葉たち 「性愛やら情熱やらを通り越したところで、ひとりの人間に惚れてしまうことは、弱味だ。」 「人間、生きていれば、困難も失敗も多々あります。つらいことも悲しいことも山積です。それをやり過ごすのに必要なのは何か。私は、ユーモアしかないと思うのです。」 「私の台所(キッチン)は実験室!」 とてもおもしろかった! 山田詠美作品、色々読んでみたい。
山田詠美さんの日常的なことから芥川賞の選評もあり盛り沢山のエッセイ集。 ボリュームがあり読み終えるまでに時間がかかってしまいました。 交友関係も広くて、安部譲二さんお話や、入院している森瑤子さんの病院に向かった時のお話はグッときました。 山田さんは水キムチを自ら作り食べているそうで、水キムチなる物...続きを読むを初めての知りました。 巻末に書かれていた『美しい無駄が文化を創ると信じている。美しくて、役に立たないと思われるものに、あえて、手間をかけること。そういった行為こそが文化だと思うし、贅沢だと感じる。』から『美しい無駄』は素敵な言葉だと思いました。
限りなく5に近い4ね。 今は亡き文豪たちとの交流が著者独特のユーモアとセンスで描かれていて何度でも読みたい。(水上勉、田辺聖子、森瑤子、安部譲二、河野多恵子、野坂昭如) これから出てくる新人作家さんたちは到底逢えないんだものね。 その意味では銀座の文壇バーで交流なんて最後の年代なのかもね。 いいなぁ...続きを読む。もっといっぱいいっぱい書き残してほしい。 著者が20代で生意気盛りだった頃の作家さんたちとのエピソード。そんな著者を温かく本気で付き合ってくれた度量の深い先輩小説家。 芥川賞の評価の文も好き。 著者が褒める小説は無条件で読みたくなる。 井上荒野の「切羽へ」これは読んでみなくては。 書かないことで表す大人の恋愛小説。 あー読みたい本が多すぎる。
すごい貴重な一冊、愛に溢れててたまらなくなった。芥川賞の選評とかひとつひとつ短いのにパンチあるよなー。小説家って答えたときに山田美妙では通じなかった、山田風太郎にしておけばよかったか?とか思わず笑っちゃう話がたくさんあって、ボリューミーな一冊楽しかった
芥川賞選考の自分の評をぜんぶ晒すなんてまったくもって男前!敵も味方もこじゃんとおるろー 真面目なふりして陰で不良、ならぬ 裏アカがいちばん真っ当な不良ぶりっこの詠美姐さん 色んな分野の大先輩の愛が、山田詠美の書くものに詰まっているのだねえ
Ⅱ章の追悼文が頗るよい。こんなふうに追悼されると知っていたら、生きている間にたくさんの愛を与えてしまいそう。 そんなことしなくても、山田詠美は、やさしく愛おしく追悼してくれるのだろうけど。 ハイヒールを履き続けるというエッセイ、え?今時?さすが山田詠美、と思ったら1987年の未収録エッセイだった。...続きを読む 山田さん、今でもハイヒール信奉者かな。どうなんだろう。
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