我孫子武丸のレビュー一覧

  • メビウスの殺人

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     うーん、またしても一番の大ネタがわかっちゃった。とはいっても最初の人物紹介で犯人がわかっちゃっている以上、これしか方法はないんだろうけど。俺としてはどちらかというとシリトリ殺人の方が意表を突かれた。途中で便乗殺人をはさんだり、ロリコン加藤を登場させたり、はずし方もうまい。
     椎名俊夫が慎二のことを知ったあとは、「セブン」みたいなサスペンスになるというのもありだと思ったんだけどな。安孫子武丸のようなパリパリの本格推理作家が本格推理とサスペンスの融合した小説を書いたというのはあまりないようだから、面白いものになると思うんだけど。ジャンルは違うけど、「殺人鬼」という成功例もあることだし。ひょっとす

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    2025年12月02日
  • 新装版 殺戮にいたる病

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    2025.11.29

    ずーっと気になっていて、やっと読む機会を得ました。
    グロいんだろうな、気持ち悪いんだろうなと構えすぎて読んだので、思っていたよりはグロくなく、3時間程度でわりとすんなり読み終えられてホッとしました。

    30年以上前に書かれた小説だけあって、やや古臭いところ(名前とか)もあり、ちょっと違和感がありましたが見事に騙され、すぐ2周目を読みました!
    あ〜、なるほど、あ〜、ここね〜と心の声で呟きました。真相がわかってから2周目を読むと丁寧にミスリードするように書かれてるんですよね〜まいったまいった。

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    2025年11月29日
  • 0の殺人

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     やっぱり安孫子武丸は、大ネタ一発っていうよりも、子ネタを連発するってタイプなんだなあ。コーヒーに入れた青酸カリによる毒殺、墜落できない状況での墜落死、謎の旅客機爆破、自然死した人間に突き刺されたナイフと、それぞれに不可解な謎があってシチュエーションとしてはよく考えてあると思うんだけど、本格としてはちょっと俺にはパズル的すぎて物足りない。どうしても「あー、びっくりしたなー」っていうよりは、「よくできました」って感じになっちゃう。それぞれの事件の関連と題名の意味についてのセンスは好きだけど。ただ、この結末だと最初の作者からの挑戦のようなものは余分な気がするなあ。こういうのってメタとしては中途半端

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    2025年11月27日
  • 眠り姫とバンパイア

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    ネタバレ

    母親と二人暮らしの小学5年生の相原優希。彼女の家庭教師を引き継いだばかりの荻野歩美は、パパが3年ぶりに会いに来てくれたと打ち明けられる。夜中にベランダから入ってくる父親。父親が一緒に暮らしていない理由を知らない歩美は前任の柚木美沙に尋ねると…。

    ちょうど職場に優希と同じ子がいるので、なんだか物語以外でちょっと考えてしまった。

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    2025年11月25日
  • 7人の名探偵

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    最近日本酒の飲み比べセットを楽しむ機会があった。思わず舌がでてしまう辛口のものから甘ったるくて眉を顰めるもの、華やかなフルーティさが口の中に広がるもの。私は結局にごり酒を購入した。それからしばらくにごり酒を目にするととりあえず買って飲んでみることにしている。本作品集を読んで、ふとそれと似ているなと思った次第であります。

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    2025年11月20日
  • ●●にいたる病

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    人が犯罪を犯す理由。

    生まれながら犯罪者としての血が流れているのか。

    事件が起きるまでや、起きた後、色んな視点で書かれてるので面白かった。


    もし、不慮な事故を目撃し、人の死が美しいと思ってしまったら。。。

    もう見れないとわかっていても、また見たいと思ってしまう。
    自分は異常かもしれないと思いながらも倫理と欲望に揺れ葛藤する。

    その時私だったらどうするのだろうと考えずにはいられなかった。

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    2025年11月19日
  • 新装版 殺戮にいたる病

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    ネタバレ

    どんでん返し系

    殺人鬼、殺人鬼の嫁、元刑事の視点で展開していく物語

    ずっと息子が連続猟奇殺人鬼だと思わせられていたが、実は父親が犯人だった時は驚いた

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    2025年11月18日
  • ●●にいたる病

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    我孫子先生の35周年祝いアンソロジー。
    全体的には面白い。ただ全ての作家さんのイヤ度を知ってるとかなり易しい気がした。
    もっと厭で陰鬱で胸糞で後味悪くていいんですよ…!と。まぁ導入には丁度いいのかな。

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    2025年11月17日
  • 弥勒の掌

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    犯人は誰なんだろうと考えながら読み進めていましたが、まさかそういう結末になるとは…!!
    序盤からの思い込みで最後まで騙されました〜
    おもしろかったです!!

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    2025年11月16日
  • 新装版 殺戮にいたる病

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    ストーリーのテンポの良さに
    スイスイ読み進められた。グロいけどね…。
    犯行のグロさと犯人の心理を紐解いていくうちに
    最後、叙述トリックッッッッ!!!!と
    まんまとハマったよね笑笑はぁ〜、最高!

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    2025年11月11日
  • 新装版 殺戮にいたる病

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    ネタバレ

    最後のどんでん返しに呆然としてしまった。とんでもない叙述トリックを見たという読後感。
    犯人側視点と捜索側視点、それに加え犯人の家族視点が並行して進んでいく。犯人の殺害描写や殺害理由などがあまりに凄惨で生々しいため、読者側の私としては犯人が分かっている分、捜索側に早く真相にたどり着いてくれ、正直もう読み進めたくないという気持ちで読んでしまう。複数視点同時進行形式なので、他のミステリに比べ謎が少なく、中盤まではただただ犯人の気持ち悪さに不快な気持ちになっていただけだったが、最後に読者が完全に騙されていたことが分かった時にこの作品の真骨頂を感じた。

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    2025年11月08日
  • ●●にいたる病

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    「え?え?え〜!」率直な感想と云うより反応!
    著書でも出てくる「叙述トリック」まさに完璧にハマってしまう。
    特に心に残る?う〜ん印象に残る、短編が
    ・切断にいたる病
    ・怪談にいたる病
    この我孫子武丸著、「殺戮にいたる病」を読んだ時の様な衝撃を感じる。
    この短編2作は「世にも奇妙な物語」的世界観で進行していく不思議な物語。
    正直、次の展開が気になり、ついつい一気読み!しかし読後、冒頭の「え?え?え〜!」と反応してしまい、もう一度読み直す、この感覚は非常に良かった!
    我孫子武丸ワールドと背筋ワールド、それぞれでも更に読みたくなる!
    正直不思議な感想!

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    2025年10月29日
  • 新装版 8の殺人

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    ネタバレ

    刑事の長男を持つ三兄妹が探偵役となった昭和の香り漂うユーモアミステリ。今の時代に読むとどこか牧歌的かつ、よく言えばユーモラス、悪く言えば80年代特有の弛緩した空気感の小説で、この辺は正直好みが分かれるところである。それに反して8の字屋敷で起こる殺人事件は異形かつ、論理的なありえなさが際立っており、ユーモアな雰囲気に反して謎は本格らしい硬派さに満ちている。

    しかしながら、妹の最初の推理である刑事共犯説のほうが真相よりも予想外だっただけにインパクト面で真相より劣っているのが少し残念だった。そして謎めいていた一番目の殺人の鏡を使ったトリックより、二番目の殺人のオートロックの扉に磔のようになって射抜

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    2025年10月27日
  • ●●にいたる病

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    ネタバレ

    企画がオマージュではなくインスパイアなので、どの作品も"殺戮にいたる病"みたっぷり!というわけではないが、歌野氏はかなり寄せてきたなーと思った。こういうのばっかり入ってると思ってたから少々肩透かし。
    とはいえ、背筋氏はホラーとして完成度を高めながら最後にあのオチ、神谷氏は耽美な変態み、真梨氏は叙述をネタにした懐かし本格ミステリみと、作者によって、「殺戮に至る病」の解釈("我孫子武丸"の解釈?)が違ってそうなのが楽しい。
    ただ矢樹氏だけは、イマイチ「殺戮に至る病」感がありませんでした…

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    2025年10月26日
  • ●●にいたる病

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    著名な作家さんが多く、絶対面白い!と思って購入したけど、期待が空回りしてしまった。

    冒頭の我孫子武丸さん、自分で自分の作品のアンソロジーに参加しているだけあって一番らしい作品でした。

    『●●にいたる病』という題名だけで、あとはテーマを絞らず作者ごとにお任せオファーだったのかな?『殺戮~』ってエログロがテーマだと思っていたんだけど…我孫子さん以外はそれぞれの分野で書いてる。
    アンソロジーだからこれでいいのかな?
    もう少しテーマ絞った上で、オリジナル作品が読みたかったなとも思った。

    個人的には、歌野晶午さんの作品が一番引き込まれて良かったです。

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    2025年10月23日
  • ●●にいたる病

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    殺戮にいたる病のアンソロ!?、と飛びついてしまった。
    どの作品もミスリードがあり、読みやすかったけど、我孫子先生の作品は相変わらず、エログロ!という感じでめちゃくちゃパンチ効いてた。
    個人的には、背筋先生と歌野先生の作品がすき。

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    2025年10月05日
  • ●●にいたる病

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    読み出しからアクセル全開やったけど全てがそうでは無かった。。タイトル通りの病。正直、コンコルドだけは??でした。ラストのタイトルはなんだかなぁって、、、。リアルなテーマで苦しいです。
    あとはっきり言ってしまうと物足りなさを感じてます。殺戮にいたる病を読んでからこの作品を読んだので余計にそう思ってしまったのかも。
    怪談にいたる病は。。。なかなかのホラーです。

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    2025年10月03日
  • ●●にいたる病

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    気軽に読めたり初めての作家さんに出会えたのはアンソロジーならではでしたが、短編という特性上、どの作者さんもどうしてもあともう一捻り、二捻り欲しいなと思ってしまいました。
    特に我孫子さん、歌野さんは長編の方が本領発揮できるんだろうなと。(ただの一読者のくせに上から目線ですみません。。。)

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    2025年10月02日
  • ●●にいたる病

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    読みやすく面白かったです。好きな作家さんも、知らない作家さんの作品も読めたところも○。企画自体とても豪華で予約してワクワクしながら届くのを待ちました。

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    2025年10月01日
  • ●●にいたる病

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    我孫子武丸さんデビュー35周年記念ということで、殺戮にいたる病からタイトルをとった各作家さんによるオマージュ的オムニバス。

    まえがきでご本人が書かれているように、編集者さんのアイデアありきのものなので、作家さんごとにタイトルは共通しているものの、テイストが全く異なり…。
    正直、我孫子武丸さんご自身がいちばん力が入っていないような…。

    その中でも背筋さんは、モキュメンタリー作家さんと受け取られていますが、普通の物語もうまくまとまっているし、
    八樹純さんのは別の著作を読めばしっかりその世界観を楽しめるらしいです。
    とはいえ、ラストに行くまでは、淡々と読んでおりましたが、
    歌野晶午さんよ。

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    2025年09月29日