我孫子武丸のレビュー一覧

  • 人形はライブハウスで推理する
    主人公妹尾睦月の恋人朝永嘉夫は腹話術師で、その腹話術の人形がいろいろな事件を推理する。朝永はちょっと頼りない感じだが、人形の毬小路毬夫は結構ふてぶてしい感じだ。そのギャップが面白い。なんだか人形が人格を持っているような気にさせる。事件のトリック自体は、無理やり感もないではない。最後の主人公の昔の友達...続きを読む
  • 眠り姫とバンパイア
    休日を利用して我孫子作品を続けて2冊読んじゃいました。

    先に読んだ狼と兎のゲームで智樹と心澄望という小学5年生が主人公の作品を読み、あまりにも面白かった為、著者が同じ小学5年生を主人公にした本作もそのままの勢いで一気に読んでしまいました。

    本作の主人公は小学5年生の相原優希ちゃん。

    彼女は母親...続きを読む
  • 裁く眼

    傍聴したくなる

    裁判の傍聴をするきっかけになりました。
  • 新装版 8の殺人
    8の字型の屋敷を舞台にした殺人事件。比較的テンポ良く進むため、読みやすい。トリックとしては単純なものであるため、さほど推理小説を読み慣れていなくてもなんとなく見破れてしまうかもしれない。犯人の思考と行動に一貫性がなく、納得いかない部分もあったが楽しく読めた。あんまり深く考えずにさらっと読むのがよいか...続きを読む
  • 狼と兎のゲーム
    この著者の本は「殺戮にいたる病」で知った。この本が自分のサイコホラー読書デビューで、衝撃的だったため、今回も「狼と兎のゲーム」を読んでみた。
    前作と比較してしまうと面白さにはほんの少し欠けるが、テンポよく読むことができ、結末は流石に一切想像していなかった流れでやっぱり面白い。

    〈以下ネタバレ含む〉...続きを読む
  • 弥勒の掌
    以前読んだけどいい具合に内容を忘れたので再読。
    どんでん返しのある本だったなと思いつつそれでもワクワクしながら読んでラストの展開にそうだ、こういう終わり方だったと納得。
    次読む事があるとしたら完全に内容を忘れた10年後か20年後かな。
  • メビウスの殺人
    速水警部補とミステリマニアの弟と妹が活躍する、速水三兄妹シリーズの三作目です。

    ミッシングリンクをテーマに、犯人側と警察側の視点がほぼ交互に切り替わり、物語が展開します。

    冒頭に犯人の名前が明かされ、倒叙系ミステリの雰囲気もあるのですが、ただそれだけで終わらないところも面白く、意外性を持つ真相解...続きを読む
  • 裁く眼
    あっさり風味。
    これも悪くないけど、もうちょっと長いストーリーでも読んでみたいなぁと思わずにはいられない。
  • 新装版 8の殺人
    読書録「8の殺人」3

    著者 我孫子武丸
    出版 講談社文庫

    p118より引用
    “ 五十、という数字に彼は運命的なものを
    感じた。
     今度こそ、うまくいくような予感がした。
     しかしその時、はずれ続けた四十九回の予
    感のことは、きれいさっぱり忘れていた。”

    目次より抜粋引用
    “恭三、出動する
     恭...続きを読む
  • 弥勒の掌
    読み易くて冒頭から徐々に引き込まれていく内容。小説ではありふれた事なんだけど。そして、1人の男と、刑事が絡みはじめて加速していく。ラストは、驚きはしないが…心の隙を突いて行く悪徳宗教は怖いなー。
    自分はならないと思っていても洗脳されていくのだろう。神頼みはやめましょう!感謝くらいが良いと思う笑
    サラ...続きを読む
  • 人形は眠れない
    ミステリー要素もあったりすんだけどと、終始ゆるいムードな本著。

    今回はおむつの気持ちにスポットされてます。

    短編が軸だけど、長編さながらにメインテーマもあり、これまでの2冊とはまた雰囲気が違っているのがよかった。

    たまにはこうゆう雰囲気の本もありだな。
  • 弥勒の掌
    辻と蛯原の第1章〜完〜
    皆さまご愛読ありがとうごさいました!
    第2章でお会いしましょう!


    読み終わって「えーーーー!!!ここで終わりかよーー!!」って2〜3クールで終わるアニメ特有のもどかしい終わり方で終了。想定してない終わりなので多分宗教団体のニュースを見る度に思い出す一冊となりました。怖い、...続きを読む
  • 警視庁特捜班ドットジェイピー
    警視庁の相次ぐ不祥事によりイメージダウン。。。
    そんな警視庁はイメージアップのための起死回生の策として現役警官による特撮部隊を結成!
    しかし集められた警官は曲者ばかりで。。。
    我孫子武丸氏によるドタバタギャグコメディ!
    決して肩肘はらずに読んだ方がよい!
  • 弥勒の掌
    愛する妻を殺され、汚職の疑いをかけられたベテラン刑事・蛯原。妻が失踪して途方に暮れる高校教師・辻。事件の渦中に巻き込まれた二人は、やがてある宗教団体の関与を疑い、ともに捜査を開始するのだが…。新本格の雄が、綿密な警察取材を踏まえて挑む本格捜査小説。
  • メビウスの殺人
    前二作の速水兄妹の作品は楽しめましたが、この作品は扱っている事件が酷くて、彼等のシリーズにそぐわない様な感じ。
  • 殺戮にいたる病

    サクサク

    久しぶりに小説読みましたがサクサク読めました。
    そんなにグロさはなく面白かったです。
  • メビウスの殺人
    このシリーズは何となく好きです。
    トリックがメッチャすごいとかは思わないけど、3兄弟とかキャラクターが良いからですかね。
    読んでても飽きないし。

    ゼロの殺人を飛ばして読んでしまったので、次はそれを読みたいですね。
  • 新装版 8の殺人
    8の字型をした屋敷での殺人事件を3兄弟が解き明かす。

    トリックはなんとなく分かりかけたけど、完璧に解ききれなかったので悔しいです。

    我孫子さんの作品は「殺戮いいたる病」と「弥勒の掌」は読んだことがありまして、この本もこんな感じかなと思っていたんですが、ところどころギャグが入ってきていて意外でした...続きを読む
  • 探偵映画
    結末部分の撮影を残して失踪した映画監督・大柳。
    残されたスタッフは誰も結末部分のシナリオを持っていなかった。
    スタッフ、キャスト共に何とか映画を完成させようと会議を開き、それぞれの言い分を聞き、結末部分の撮影を終える。
    小説ではよくある叙述トリック。
    「やられた!」と悔しがりながらも楽しめる作品もあ...続きを読む
  • 監禁探偵(1)
    推理側の構成が面白い。

    ただ監禁に至るまでの流れが単なる衝動でしかなかったり、主人公が探偵にうまく操られすぎだったり、1巻で完結させるために色々省略しすぎているように感じた。
    殺人ばかり重大に取り上げられているが、監禁だって酷い犯罪だ。むしろ精神的な挙動は殺人以上に複雑で、一般的な感覚から逸脱して...続きを読む