我孫子武丸のレビュー一覧
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犯人と犯行方法は最初から提示され、それを追う刑事たちと一緒に作中、描写されていきます。
読者が考えるのは、連続して殺されてゆく人たちを結ぶミッシングリンク。
保険会社のサラリーマン、ゲートボール好きの老人、浪費癖のある女子大生…。
一見、何の関係もないように見える人たちが被害者になっていく理由は何なのか?それを止める方法は?
物語が進むにつれ、理由も明かされるわけですが、これは好き嫌い分かれるのかな、と思います。もちろん、整合性がとれていないということはないんですけどね。
「8の殺人」「0の殺人」に続く3冊目ということで通して読むと、登場人物についても楽しく読めるので、より面白く読む為 -
Posted by ブクログ
ミッシングリンク・倒叙ミステリィ。
被害者達を繋ぐリンクの解明と、明示されないもう1人の犯人当てがテーマ。
相変わらず軽妙で読みやすいなあ^^
赤川次郎と我孫子武丸には、中高生の時にハマりました。キャラクタが魅力的なのにうるさくない、ていうのが両先生のカラーというか魅力ですね。
軽いのにしっかりミステリィしてるところもスゴい。
ただ、私自身がミッシングリンクや倒叙ものはあまり好きじゃないっていうことと、速水兄弟の魅力が前作に比べて弱い、ていう点で、かなり二つ星に近い評価です。最後のトリックも我孫子作品にしては凡庸に感じました。
ワイダニットよりハウダニットより、やっぱりフーダニットが好き -
Posted by ブクログ
ネタバレ「ディプロトドンティア・マクロプス」の前日譚
動物がらみの依頼ばかりくる探偵のお話。短編集
≪あらすじ≫
「狩人は都を駆ける」
犬を誘拐し身代金を要求した犯人は小学生だった
「野良猫嫌い」
連続野良猫殺しを調査すると被害にあった猫は全て雄だった
「狙われたヴィスコンティ」
ドッグショーを辞退しろと脅迫を受けた犬のボディガードをすることに
「失踪」
「猫さらい」された猫を捜したら依頼主の旦那が犯人だった
「黒い毛皮の女」
車で轢きそうになった猫の飼い主を捜していたら殺人事件に行き着く
≪感想≫
ジャンルが「ユーモア・ハードボイルド」らしく、ドンデン返しのない普通のお話だった。
現 -
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冒頭に作者からの注意があり、そこで容疑者が4人に絞られます。おまけに物語が進むに連れて人間が減って行く。
各章の始めに犯人の独白まで入っているので、あれこれ推理して読み進めたのだけど、やっぱり分かりませんでした。勘の鋭い方は、目次を観てピーンとくるかもしれないな。
殺人事件を扱っているけれど、全く暗くなく、とても読みやすい本です。事件の数ヶ月後に主人公が探偵役に相談している、という形なので緊迫感がないのかな、と思うけど、文章のタッチも大きい気がする。
冗長でなく要点を抑え、かつ遊び心に溢れている文章。
あとがきでも作者は「当初の予定通り、過不足無く仕上がった作品」と称しています。
文 -
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あなたは果たして犯人を知ることが出来るか。
富豪の老婆とその縁者を巡る殺人劇、その容疑者として作者が挙げるのは四人の人間。一体誰が犯人なのか?
不可解な事件の謎に速水三兄弟が迫る。
* * *
冒頭に「作者からの注意」と題して実質読者への挑戦が掲げられています。凄く煽っているので、俄然力が入りますね。
犯行のトリック自体はさほどではなく、犯人当てというか事件の真相追及がメインです。
我孫子さんのさらりと読みやすい文章で、そうめんでも食べるみたいに読めてしまいます。しかし『8の殺人』に比べると、それ程コメディという感じはしません。やはり木下刑事があんまり不憫な目にあっていないからでしょうか(笑) -
Posted by ブクログ
約19年前の作品! 実は個人的にほとんど映画を
見ないんです。恐らく世間一般的に人気のある
作品すら見てない事が多い。でも、今作で
紹介される作品については...何故か知識くらいは
あったりするから不思議です。割と違和感なく
彼等、映画人の熱や想いは伝わってきました。
「ゾンゲリア」...観たいですw。
「マッドマックス2」も。
ただ、映画の手法や実際の作品の詳細は
殆ど分からないため、今作の肝になる
作中映画のメイントリックは正直...ピンと
来なかったのが残念。ミステリとして
成立してるのか自分には良く分かりませんが
理解出来ないながらも充分面白かった。
きっと映画好きな方、詳しい方は -
Posted by ブクログ
うぅ―むぅ。まぁまぁかな。。
以前の同じ著者の「弥勒の手」を読んで,ハッピーエンドではなくて,少し砂をかむような感じだったのですが,気を取り直して,もう一度チャレンジしてみました。
着眼はなかなかユニークなのだと思います。
映画監督が久々に取り組んだ推理映画。気まぐれな監督の意向で結末や犯人は最後に飽かされることとなっていた。しかし撮影が進む中,突然監督が失踪する。混乱した出演者たちは台本に沿って撮影を続けるが,結末はどうする?
最後にはなるほどと思わせる解決がちゃんと用意されていますし,「弥勒の手」のような読んだ後の残尿感はないので,こちらの方がずっと作品としては面白いです。