我孫子武丸のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「狩人は都を駆ける」
京都で探偵事務所を営む私のもとに久々にやってきた仕事の依頼は、なんと誘拐事件の解決。もっとも誘拐されたのは家で飼われていたドーベルマンで、つまりは犬の捜索が仕事なのだった。私は犬も猫も苦手だ!
著者は我孫子武丸。京都大学在籍時、推理小説研究会に所属していた彼は、「8の殺人」でデビュー以降、新本格派に加わる人物です。ということで、本作も新本格派に属するもんだと思っていたら、どうやらハードボイルドらしい。しかも、犬猫嫌いな探偵が犬猫捜索に精を出す、こりゃ、ユーモア小説でもありそうだぞ。むむっ、これは、新本格派の意識は飛ばして読まないといけないようだ。
と思ったけれど、 -
Posted by ブクログ
相次ぐ不祥事からイメージアップを図るため、クセのある警官を集めて「戦隊」を結成。このお話はそんな彼らの活躍を描いたものです。
まあ、娯楽小説ですね。ドタバタコメディーというとイメージが湧きやすいかな。裏表紙に書いてある紹介文から察することはできると思うけども。
とはいえ、ちょっと拍子抜けではありました。つまらないという訳ではないし、氏独特のテンポの良い文章は健在なので、ライトノベルか何かでありそうな設定でも、冗長な文章を読まされることはありません。
でも読み終えて。
むしろ、どうしてこういう作品を書こうと思ったのかが気になります。
お薦めは…ちょっと難しいです。
氏のファンなら読んで -
Posted by ブクログ
いかにもな「8の字」の屋敷で起こる殺人劇。犯人は初めからわかっていた。しかし何やら不審な点も多く、警察は(ふたりで)再調査に踏み切ることになる。他に犯行可能な人間はいないはずだが、果たして真犯人は存在するのだろうか。
『かまいたちの夜』や『殺戮に至る病』で有名な我孫子武丸(あびこたけまる)のデビュー作。一歩間違えればギャグ小説に分類されてしまいそうなほど、危うい頻度でユーモアが散りばめられています。どこまで本気でやっているのかは、本人にしかわかりません。
著者の代表作である『殺戮に至る病』に比べて、いい意味で若々しさと青さが光る物語です。キャラといい台詞といい、かなりライトな文体でユーモア