我孫子武丸のレビュー一覧

  • ディプロトドンティア・マクロプス

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    一応SFというカテゴリにしておいたけど、何とも言いがたい作品。本自身には「我孫子流ハードボイルド」と書いてあるけど、我孫子さんの本を読んだ事のない人にはサッパリですよね。

    物語は、探偵のところに人探しとカンガルー探しの依頼が舞い込むところから始まります。金にならないカンガルー探しなんか放っておいて人探しを始めるのだけど、なぜか暴漢に襲われてしまう。実は…。

    謎、というほどのものもなく、カラクリはすぐに分かってしまうのだけど、この作品の面白さは謎解きじゃなく、登場人物の掛け合いや身の回りのちょっとした(?)出来事だと思います。

    ただ、残念ながら読む人によって評価が分かれてしまうとは思います

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    2011年09月03日
  • メビウスの殺人

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    最初の人物書紹介で、犯人が普通に紹介されており、一般的な推理小説のように誰が犯人か?を推理しながら読むものではありませんでした。
    内容としては、撲殺と絞殺が交互に行われ、その目的と現場に残されたメモの意味するものはといった辺りを考えながら、それほど深く考えず軽く読み流していくぐらいの感じでちょうど良いかと。
    そのため、トリックらしいトリックもなく、本格派(?)好きな人には、向かないかも。

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    2013年12月30日
  • 監禁探偵(1)

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    いわゆるサイコ探偵もの。
    ワトソン役にあたる山根亮太が覗き監禁イケメンでそいつに監禁された謎のゴスロリ少女のアカネがホームズ役にあたる斬新な体裁です。
    普通に考えると無理がある設定ですがシンプルな話で読みやすくなっております。

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    2011年07月16日
  • 人形は眠れない

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    お久しぶりです。妹尾睦月です。今回は、私の住む街で起きた連続放火事件に腹話術師の朝永さんと人形の鞠夫が果敢に挑戦します。その最中、なんと私に言い寄ってくる好青年が現れて、もう大変。と、とにかくときめいて、そしてちょっぴり切ないひと夏の出来事の御報告です

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    2011年06月24日
  • 人形はライブハウスで推理する

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    鞠小路鞠夫―私、妹尾睦月の思い人、腹話術師の朝永嘉夫さんが操る人形の名前です。でも「彼」が、実は名探偵!今回も私の弟・葉月に嫌疑がかかった殺人事件を鮮やかに解決(表題作)してくれた世界唯一の人形名探偵なのです。本格テイストが横溢する短編6本を収録した青春ユーモア・ミステリーシリーズ。

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    2011年06月24日
  • 0の殺人

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    物語の冒頭に置かれた〈作者からの注意〉に、驚くべきことに、奇妙極まりない殺人劇の容疑者たち四人のリストが公開されている。この大胆かつ破天荒な作者の挑戦に、果してあなたは犯人を突きとめられるか?ご存知、速水警部補と推理マニアの弟と妹が活躍する、異色の傑作長編推理。

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    2011年06月24日
  • 探偵映画

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    新作の撮影中に謎の失踪を遂げた鬼才の映画監督・大柳登志蔵。すでにラッシュは完成、予告編も流れているが、実はこの時点で作品の結末を知るのは監督のみ。残されたスタッフは、撮影済みのシーンからスクリーン上の「犯人」を推理しようとするが...。『探偵映画』というタイトルの映画をめぐる本格推理小説。

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    2011年06月24日
  • メビウスの殺人

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    犯人と犯行方法は最初から提示され、それを追う刑事たちと一緒に作中、描写されていきます。
    読者が考えるのは、連続して殺されてゆく人たちを結ぶミッシングリンク。

    保険会社のサラリーマン、ゲートボール好きの老人、浪費癖のある女子大生…。

    一見、何の関係もないように見える人たちが被害者になっていく理由は何なのか?それを止める方法は?

    物語が進むにつれ、理由も明かされるわけですが、これは好き嫌い分かれるのかな、と思います。もちろん、整合性がとれていないということはないんですけどね。

    「8の殺人」「0の殺人」に続く3冊目ということで通して読むと、登場人物についても楽しく読めるので、より面白く読む為

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    2011年06月19日
  • 探偵映画

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    面白かったけれど、どっかで見たような。
    でも、出版時期的にこっちが先?
    映画のことがわかるともっとオモシロかったろうな。

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    2011年06月07日
  • 監禁探偵(1)

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     どっちかというとマンガというより小説寄りの作品でした。我孫子武丸先生はさすがだなぁとおもったし、西崎先生のストーカー登場シーンがリアルすぎて超絶怖かったです。

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    2011年05月08日
  • メビウスの殺人

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    ミッシングリンク・倒叙ミステリィ。
    被害者達を繋ぐリンクの解明と、明示されないもう1人の犯人当てがテーマ。

    相変わらず軽妙で読みやすいなあ^^
    赤川次郎と我孫子武丸には、中高生の時にハマりました。キャラクタが魅力的なのにうるさくない、ていうのが両先生のカラーというか魅力ですね。
    軽いのにしっかりミステリィしてるところもスゴい。

    ただ、私自身がミッシングリンクや倒叙ものはあまり好きじゃないっていうことと、速水兄弟の魅力が前作に比べて弱い、ていう点で、かなり二つ星に近い評価です。最後のトリックも我孫子作品にしては凡庸に感じました。

    ワイダニットよりハウダニットより、やっぱりフーダニットが好き

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    2011年04月12日
  • 狩人は都を駆ける

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    動物嫌いの探偵が、犬猫病院の獣医の紹介で動物に関連した仕事を受けるハードボイルド小説。短編でとても読みやすいけれど、ハードボイルドな文章とは裏腹でコメディタッチな探偵の言動、そしてブラックな結末。コメディなのかハードボイルドなのかどっちつかずな印象。あとがきに、「ディプロトドンティア・マクロプス」と同じ設定の探偵が主人公と書かれていて、やはりと妙に納得しました。

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    2011年04月12日
  • 狩人は都を駆ける

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    ネタバレ

    「ディプロトドンティア・マクロプス」の前日譚
    動物がらみの依頼ばかりくる探偵のお話。短編集

    ≪あらすじ≫

    「狩人は都を駆ける」
    犬を誘拐し身代金を要求した犯人は小学生だった

    「野良猫嫌い」
    連続野良猫殺しを調査すると被害にあった猫は全て雄だった

    「狙われたヴィスコンティ」
    ドッグショーを辞退しろと脅迫を受けた犬のボディガードをすることに

    「失踪」
    「猫さらい」された猫を捜したら依頼主の旦那が犯人だった

    「黒い毛皮の女」
    車で轢きそうになった猫の飼い主を捜していたら殺人事件に行き着く


    ≪感想≫
    ジャンルが「ユーモア・ハードボイルド」らしく、ドンデン返しのない普通のお話だった。

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    2011年02月22日
  • 探偵映画

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    映画と推理を混ぜた作品。
    ミステリ映画を作る作品で、その映画のミステリとそれを作っている登場人物に起こる事件のミステリが、両方楽しめます。
    ネタ分かった場面もありましたが、さすがに映画ネタはわからなんだ。

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    2010年12月02日
  • ディプロトドンティア・マクロプス

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    腹話術のシリーズにしても、ちょいとユーモラスなタッチの物があるが
    これは、、、、、(笑)
    最初は、普通の探偵ものだと思ったんだけどね。

    巨大化した人間とカンガルーが京都の町を壊しまくるイメージはいいぞ。
    なかでも、駅ビルの破壊はありがとうとしか。。。(爆)
    どうせなら、京都タワーも・・・

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    2010年10月24日
  • 0の殺人

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    冒頭に作者からの注意があり、そこで容疑者が4人に絞られます。おまけに物語が進むに連れて人間が減って行く。

    各章の始めに犯人の独白まで入っているので、あれこれ推理して読み進めたのだけど、やっぱり分かりませんでした。勘の鋭い方は、目次を観てピーンとくるかもしれないな。

    殺人事件を扱っているけれど、全く暗くなく、とても読みやすい本です。事件の数ヶ月後に主人公が探偵役に相談している、という形なので緊迫感がないのかな、と思うけど、文章のタッチも大きい気がする。

    冗長でなく要点を抑え、かつ遊び心に溢れている文章。

    あとがきでも作者は「当初の予定通り、過不足無く仕上がった作品」と称しています。

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    2010年10月17日
  • 探偵映画

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    殺戮にいたる病を読んで衝撃を得たことから、この作品を手に取った。内容として驚愕の事実!…とまではいかないものの、やはり読者の裏を突いてくるあたりはさすがだという感想。殺戮にいたる病に比べればやや物足りない感は否めない。

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    2010年07月18日
  • 狩人は都を駆ける

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    動物がらみの依頼ばかりが舞い込む探偵を主人公にした短編集。
    というと、和み系と思いきや・・・結構ブラックな感じで微妙な後味だった。
    確かにペットをめぐる現状は、こんななのかもしれないけれど。

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    2010年07月16日
  • 0の殺人

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    あなたは果たして犯人を知ることが出来るか。
    富豪の老婆とその縁者を巡る殺人劇、その容疑者として作者が挙げるのは四人の人間。一体誰が犯人なのか?
    不可解な事件の謎に速水三兄弟が迫る。
    * * *
    冒頭に「作者からの注意」と題して実質読者への挑戦が掲げられています。凄く煽っているので、俄然力が入りますね。
    犯行のトリック自体はさほどではなく、犯人当てというか事件の真相追及がメインです。
    我孫子さんのさらりと読みやすい文章で、そうめんでも食べるみたいに読めてしまいます。しかし『8の殺人』に比べると、それ程コメディという感じはしません。やはり木下刑事があんまり不憫な目にあっていないからでしょうか(笑)

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    2010年07月03日
  • 三人のゴーストハンター 国枝特殊警備ファイル

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    3人のゴーストハンターは、それぞれの能力にあった事件へ
    社長に任命されて出向く。
    その3人のキャラクターを3人の著者が分けて担当して書いている。キャラクターの個性をはっきりとさせているから、他の著者が別担当のキャラを登場させて書いても、違和感ない。

    ただ、結末は3つ用意されている。
    読者の好みにあう結末をYES・NOテストでタイプを決めてくれるのが面白い。とはいえ、全部読むだろうけどね皆。
    結末は我孫子さんのが一番、キャラクターたちを把握してたように思えるし、それまでの話を伏線にしてたので良かった。

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    2010年06月27日