我孫子武丸のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ「ミステリーランド」用に書いてたのを一般向けにしたようで、内容も展開も普通。
<あらすじ>
小5の智樹のクラスメイトの心澄望は、警察官の父親から暴力を振るわれて傷が絶えない。
母親は暴力に耐えかねて家を出てしまったらしい。
夏休みのある日、勤務中の父親のパソコンを壊してしまったと怯える心澄望と智樹がこっそりと家に戻ると、弟の甲斐亜の死体を庭に埋めてる父親の姿が。
慌てて家を飛び出した二人。見られたことに気付く父親。
とりあえず智樹の家に2人は逃げるが、心澄望の父は警察官だからすぐ所在を突き止めにくる。
そこで心澄望は、母親からもらった唯一の手紙の住所を頼りに、智樹と共に家を出た母親の元へ向かうことに。
心澄望の父も心澄望の女担任や智樹の親を騙して情報を聞き出し2人を追う。(しかも女担任をレイプする非道っぷり)
母親の住所地にたどり着いた2人。
しかしそこにいたのは以前からずっと住んでるというホステスだった。
手紙について聞くと、それはホステスが心澄望の父に金で頼まれて書いたものだという。
心澄望の父は、子供が家から逃げ出さないよう心の支えとなる『母親の手紙』をホステスに書かせたのだ。
心澄望の父は、その手紙を心澄望が持っていったことが判りホステスの家に向かう。
智樹と心澄望は路頭に迷い、家に戻ることに。
心澄望の父はホステスを半殺しにして2人が家に帰っていったことを聞き追う。
そしてついに智樹と心澄望は父親に捕まってしまう。
<オチ>
心澄望の母親は家を出たのではなく父親が殺して庭に埋めていた。
しかし弟の甲斐亜は父親ではなく心澄望が殺していた。
父親が保身のために弟を庭に埋めてるところを智樹に見せることで、父親に弟殺しの罪をなすりつけて、智樹と一緒に逃亡できると思ったと。
そして父親を殺そうと包丁を手に取る心澄望。
2人とも殺してやると余裕の父親が心澄望に、
「その包丁で智樹を殺せば、オマエは殺さないでやる」
と言われ、心澄望は智樹のほうを向く。。。
と、そこでホステス半殺し事件を追っていた警察がその場に突入!
心澄望の父が逮捕される。
が、心澄望は自ら包丁で自分の首を刺し、死んでしまう。
警察の取り調べに智樹は、心澄望とずっと一緒にいたから甲斐亜は父親が殺したと思う、と証言。
心澄望の父は2件の殺人で無期懲役の有罪となった。 -
Posted by ブクログ
見ていて飽きない、見がいのある背中を探さなければ
2巻をとばして読んでいるらしい。
「殺戮にいたる病」が気持ち悪くて一休みに明るいのが読みたくて読み始めたら同じ我孫子武丸。祟りかもしれない。
少し「殺戮にいたる病」ネタ入り。同時に読んでいるから気のせいかもしれない。
おむつの考えが普通かもしれないが怖い。
自殺してくれて良かった。とか、
恋人がいるのにデートする。とか、
二重人格者を一刀両断。など。
あっさり他人の傷つく事を言う人だ。下品な物言いじゃない方の口がきたないタイプの人だ(お話しなのに入り込み過ぎ)
第一章 二次会にて
第二章 鞠夫誕生秘話
第三章 ドライブ
第四章 放火魔
第五章 予告状
第六章 密室
第七章 夜の冒険者たち
エピローグ
あとがき
文庫版あとがき
解説…河内実加(漫画家)
マンガになってたんや( ゚д゚) -
Posted by ブクログ
「8の殺人」「0の殺人」と読んだので、「メビウス買わなきゃなぁ〜」とずっと思っていた。
昨日ふと本棚を見たらそこにあったって、一体どういうこと?無脳?無脳なのオイラ?
読み始めてみても、全く記憶にない。狂牛病か。スポンジ状か。
東京を恐怖のどん底につき落とす連続殺人が発生。犯行は金槌による滅多打ちと絞殺が交互する。犯人は1人か、あるいは別人か。
現場には常に謎の数字を記したメモが。被害者達を結ぶミッシングリンクを探せ。
速水三兄妹が活躍するスラップスティックミステリー、第3作。
今回はスラップステックぶりがハンパじゃなく面白かった。特に東京が連続殺人ですっかりパニックになってしまい、人々がカオスにあって迷走するシーン。筒井康隆ばりの畳みかける妄想が炸裂している。いやぁ、笑った笑った。
それに反して内容はとても戦慄的。読みながら「殺戮に〜」に似ているなぁとずっと思っていたら後書きに「あの作品(殺戮)のプロットはこの『メビウス』を書いている最中に思い付いたものなのです。(中略)本書はスラップスティック版『殺戮にいたる病』といったような感があり(後略)」ときっちり書かれてて納得。文庫本の後書きはこういうリンクが楽しい。
プロットは最後の最後までオチが読めない。「もうページ数がこんだけしかないのに、どうすんのぉ!?」とドキドキしながら読んだ(とても再読とは思えないこの様相はどうだろう)。
速水三兄妹の活躍も素晴らしい。こうなってくるといちおの荒唐無稽な推理も楽しみになってくるから不思議だ。そして忘れてはいけない木下!前作「0の殺人」のラストで爆弾テロに遭ってしまい長期離脱していた彼の登場を待ちわびた。今回は彼の不死身ぶりはそうそう発揮されていないものの、物語に良い味付けを差している。
しかしながらこの後速水三兄妹は活躍していない。どうやら短編が2編(それぞれ「裏庭の死体」「バベルの塔の犯罪」)あるのみ(しかも後者は木下メイン)で、長編は出てない模様。
ああ〜読みたい読みたい。