我孫子武丸のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
これめちゃくちゃ面白いです!
有名な6名の作家さんがそれぞれ短編で
ミステリーを書いていますが、
それだけではなく、別の作品の推理をしています。
推理小説の3つの謎である、
【フーダニット】…誰が
【ホワイダニット】…動機は
【ハウダニット】…どうやって
が問われた作品がそれぞれ2作ずつ楽しめます。
問題編、解答編、推理編で大きく章が分かれていますが、おすすめの読み方は
まず問題編を読んで自分で推理した後に
推理編を読んで、最後に解答編に行く読み方です。
ほとんどの作家さんが正解していて、
さすがとしか言えないです。
中には「全然わかんない~!けどこうかな~」みたいな人間味のある解答もあっ -
ネタバレ 購入済み
傑作
叙述トリックの代表として名高い作品。
今読んでもその作りの見事さは十分楽しめるが、実際の殺人事件をモチーフに書かれ、
その事件からそんなに時間の経っていないころに書かれているので、当時読んだ人たちには
また違った感想と驚きがあっただろうと思われる。 -
Posted by ブクログ
速見三兄妹シリーズの第三作目です。今回は無差別殺人事件です。濃いキャラクターのどたばたギャグは健在。
作者の我孫子武丸氏は、この作品を書いているうちに『殺戮にいたる病』を思いついたそうです。
明るい『メビウスの殺人』に暗い『殺戮にいたる病』と、明るさは全く違いますが、そういえば似た雰囲気を持っていると思います。『殺戮にいたる病』を読んだ人には、『メビウスの殺人』のどたばたギャグのノリに吃驚すると思います。逆に『メビウスの殺人』を読んだ人には、『殺戮にいたる病』のスプラッターな描写の数々に戦慄を覚えると思います。
『殺戮にいたる病』は「我孫子武丸の最高傑作」と評価と人気が高いです。どちら -
Posted by ブクログ
弓道に打ち込む女子高生の青春物語にミステリ風味を加えたお話
第一話 甲矢と乙矢
第二話 弓の道、矢の道
第三話 弓と弓巻き
第四話 打ち起こし
第五話 射詰
第六話 射即人生
第七話 弦音
師匠の家で殺人事件に遭遇したり
ようやく弓を持てるようになった新入部員が退部したいと言い出したり
OGの竹弓が消失したり
新しい顧問の先生の指導に疑問を覚えたり
試合で弦が意図的っぽく切れたり
一方的なライバルが現れたり
自分にとって弓道とはを考えたり
弓道を題材に、人死にのミステリ、日常の謎要素を入れつつ
凜の精神的な葛藤と成長の変遷を、瑞々しさと爽やかさいっぱいで描いているのが魅力
ただ、弓道