我孫子武丸のレビュー一覧
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弓道に打ち込む女子高生の青春物語にミステリ風味を加えたお話
第一話 甲矢と乙矢
第二話 弓の道、矢の道
第三話 弓と弓巻き
第四話 打ち起こし
第五話 射詰
第六話 射即人生
第七話 弦音
師匠の家で殺人事件に遭遇したり
ようやく弓を持てるようになった新入部員が退部したいと言い出したり
OGの竹弓が消失したり
新しい顧問の先生の指導に疑問を覚えたり
試合で弦が意図的っぽく切れたり
一方的なライバルが現れたり
自分にとって弓道とはを考えたり
弓道を題材に、人死にのミステリ、日常の謎要素を入れつつ
凜の精神的な葛藤と成長の変遷を、瑞々しさと爽やかさいっぱいで描いているのが魅力
ただ、弓道 -
購入済み
残虐性を覆す物語の仕組みが秀逸
猟奇的な連続殺人事件を、関係者のそれぞれの視点からオムニバス形式で描かれていきます。
よく「大どんでん返し」が起こる小説として紹介されることが多い本作ですが、正にその通り。疾走感を高めてラストへと駆ける構成によって、それまでの残虐性が高い描写を全て忘れさせてくれるほどの読後感がありました。
文量はさほど多くはないので、最後まで一気に読んで頂きたい秀逸な作品です。 -
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ネタバレ新本格30周年の記念アンソロジー。
新本格に夢中になってたのが20年前くらいなので、思えば自分も年をとったものだなあと。あと、出産~育児で読書から離れていたのもあり、これで久しぶりに読んだ作者も結構いたりして懐かしくなった。
全体を通して、ストレートな本格の割合が低くて、結構意外だった。全員の個性が良く出ているというか。意外とみんなゴリゴリの本格というわけではないんだねえ、なんて思った。でもそれがつまらないわけでは無くて、それもとても楽しめた!!
○「水曜日と金曜日が嫌いー大鏡家殺人事件―」
麻耶雄嵩らしい。「7人の名探偵」と言われてメルカトル出してくるのがすごいと思ってしまった。でもやっぱ -
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ネタバレ殺戮にいたる病で我孫子作品に魅力され、デビュー作(8の殺人)に続けて一気読み。
巻頭から作者からの注意として、これから読む読者に対して謎解きのヒントが。
結論、私はきっちり100人に1人の読者でした。
これ以上はネタバレになりそうなので...速水三兄妹の第3弾、メビウスの殺人はまだ購入してませんが、近いうちに必ず読む。
何故なら、私は完全に我孫子作品に取り憑かれた読者の1人だから。
説明
内容紹介
容疑者リストつき異色の新本格推理。
冒頭で明かされた容疑者たちのなかからあなたは真犯人を突きとめられますか?
物語の冒頭に置かれた<作者からの注意>に、驚くべきことに、奇妙極まりな -
Posted by ブクログ
シリーズ2作目はいきなり作者からの注意事項が述べられている。それは「容疑者は4人で、さらにその容疑者は減っていく、したがって多くの方はこの事件の真相を見破れるだろうけど、百人に一人は見破れないかもしれない」といった趣旨の文章だ。
もちろん、一ミステリ読者としては見破れらいでか!とばかりに勢い込んで読むながら推理するがいやあ、ものの見事に百人の一人になってしまった。
コメディタッチの軽い文体はクイクイ読み進めてしまうので、推理が組立てられないまま、終わりに向かってしまう。でも本書においては真相を見抜けなかったことが全然悔しくなく、むしろ爽快感が得られる。これほど綺麗に騙されると非常にすがすがしい -
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ネタバレ<あらすじ>
母親と2人暮らしをしてる女子小学生・優希の家庭教師をすることになった男子大学生・歩実。
授業中でも気がついたら眠っちゃうことから父から眠り姫と呼ばれていた優希。
歩実は、優希から母には内緒にすることを約束に、パパが3年ぶりに会いに来てくれたことを聞く。
後日、優希の母にそれとなく家庭の事情を聞くと、優希の父は3年前交通事故で死亡したことを聞く。
3年前に死んだ父に優希が会っている?
もしかして近所で目撃されている変質者がパパとウソをついて優希に会っているのでは?
それともよく寝る優希の夢なのか?
歩実は優希にパパのことを詳しく聞くと、
サングラスにマフラーで顔を隠し黒い