我孫子武丸のレビュー一覧
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こういうの好きだ。「大引っかけ問題」みたいなやつ。冒頭の注意書きに「ほとんどの人は見破れるだろう。でも100人に一人くらいは分からないかも」と書かれていたのだけど、ああどうせアタイはその1/100ですよ!と悲しくなってしまうくらい分からなかった。
余りに展開が読めなさすぎて、「速水警部補やその他の登場人物は嘘をついていません」と書いてあるからにはこの注意書き自体がウソ付いてるんじゃないかとさえ邪推した。そんなの反則中の反則だっていうの。読者が怒るよ。
内容的には完全にトリックありきのプロットという感じ。書きたいことが先走り過ぎてて全体的に慌てている感じがする。この構成だったら、もう少し長くても良かったんじゃないかしら。それでも十分楽しめたと思うのだけど(実際単行本としてもかなり薄い)。
速水警部補と弟妹達のドタバタ劇は、前よりも一層磨きがかかっている感じ。いちおの寒いノリは相変わらずだけど、憎めない警部補とキレ者の慎二のおかげでこのシリーズがとても好きになりかけてる自分が。そして前作より断然パワーアップしているのが、部下の木下。全くもって何をしているわけでもないのだけど(むしろ全く何もしていない)、毎回オチで使われているのを見れば重要キャラなのは間違いない!ガンバレ木下! -
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ネタバレ『人形はライブハウスで推理する』
上京した睦月の弟・葉月。朝永とのデートを邪魔して追い出され訪れたライブハウスでの殺人事件に巻き込まれる。トイレで刺殺された麻薬の売人。事件後駅でのプロポーズ
『ママは空に消える』
幼稚園児の瑠奈ちゃんの母親が消えた。「お空にいるおばちゃん」の所に行ったという瑠奈ちゃんの言葉。家庭内暴力と失踪事件の関連。
『ゲーム好きの死体』
バレンタインの夜に喧嘩した2人。原因は朝永の部屋にやってきた2人の女子高生。仲直り後に発覚した女子高生の兄の殺人事件。RPGに隠された秘密。兄の女性関係。
『人形は楽屋で推理する』
園児のカイくんからプロポーズされた睦月。校外学習で訪れた劇場。朝永を引率者と間違えた受付の女性。20人いた園児の内消えたカイくんの謎。
『腹話術志願』
朝永の腹話術を見て弟子入り志願してきた大河原。彼の勤めていたコンビニで起きた強盗殺人事件の犯人として拘留される。防犯カメラに映った犯人と被害者。被害者の指紋のついた雑誌に隠された秘密。
『夏の記憶』
睦月が小学生の頃に「親の事情」で北海道に転校した麻里ちゃん。教えられた嘘の住所の秘密。 -
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ネタバレ3人の登場人物の視点が入れ替わりながら物語は進む。母の雅子、殺人犯の稔、その被害者と関係があった元刑事の樋口。最初は雅子から始まり、冒頭からもしかしたら息子が殺人犯なんじゃないかと思うところから始まる。だから女性をホテルに連れ込み犯す稔が息子なのだと読者は思い込む。でも思い返してみれば15歳の少女が稔の事をオジンと呼んだり、母は息子の部屋から血が入っている袋を見つけたのに稔の視点からそんなものコミ箱に捨てた描写していなかったり違和感は何点かあった。だけどその違和感はもう読むのをやめたくなるほど残忍で残虐な描写に気を取られあっけなく騙されいた。稔は父親で母親が息子を疑ったのは息子が稔のしていることに気付き調べていたからだったのだ。正直2週目を読む勇気はないけどまた違った面白さがあるのは間違いない。
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ネタバレ人目がある場所で読むのは気が引けるくらいグロテスクで性的なシーンが多い、サイコパス×サスペンス小説。生々しい描写の数々がどれもリアルすぎて、作者は実際に見たことあるんじゃ・・・?と思ってしまうくらい。あるわけないけども。
それほどまでにエグい内容でありながらこの家族が一体どんな結末を迎えるのか、先が気になってページをめくる手が止まらなかった。そして最後に明らかになる真実に驚き、予想は当たらずで残念・・・!
42歳のおじさんのナンパに若くて綺麗な女が次々つられたり、初老のじぃさんが20代の姉妹に惚れられたり、ナイナイと突っ込みたくなるところもちょいちょいあったもののなんだかんだ楽しく最後まで読めました。 -
ネタバレ 購入済み
今はなき紙の電話帳が出てくるあたり時代を感じる。
かと思いきや、そういえばネットが出てくるんだった、と十数年ぶりに読んで思い出した。初めて読んだ当時はピンとこなかったが、今、正に話題になっているアレも出てきて温故知新?を感じる。
ミッシングリンク、連続殺人事件というミステリー的にはよくある重めのテーマで、これを読んでエラリー・クイーンの「九尾の猫」を思いだしたが、クイーンのはメッチャシリアスなのに、こちらはレギュラーの登場人物達のキャラのせいか全くシリアスっぽくない。(←これはこれで結構好きなので彼らがもう出てこないのは寂しい…)
なお、あとがきにあったが、これを執筆中に「殺戮に至る病」のプロットを思いついたとあった。言われみれば何となく雰囲気がにてるけど、この作品に組み込まなくて(「殺戮」にとっては)正解だったと思う。
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Posted by ブクログ
殺人や殺人後のシーンの描写が生々しいというかグロテスクというか…。細かい描写に、想像したくなくても想像してしまいところどころ手を止めながら読んだ。しかし内容はサクサク読みやすくあっという間に読み終わってしまったのだが、叙述トリックということを知らずに読み進めていたので、最後の最後で『え?え??え???どういうこと?!』となってしまった。殺人を犯していたのが雅子の息子ではなく夫(稔)であり、息子は信一ということはわかったが、息子が父親を疑っていたことなどは、さっぱり私にはわからなかった…。真相がわかったところで改めて読み返したいなと思いました!