我孫子武丸のレビュー一覧

  • 弥勒の掌

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    読みやすくて、宗教絡みの好きな題材だったので長編ながらあっという間に完読。
    最後、えー!っと声が出た。

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    2023年03月08日
  • 7人の名探偵

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    新本格ミステリのレジェンド作家による短編集、ではあるけれど、単なるミステリ短編集では済まないのが予想外で面白かった。テーマが『名探偵』であるせいか、『もし名探偵がAIだったら?』という被りもあったけれど、当然物語の展開はまったく違うから、その差異も含めてとても楽しかった。ラストを飾る綾辻行人は、自伝かエッセイのようでもあったけれど、しみじみとした昔語りにレジェンドたちの歴史の重みを感じることが出来、良い余韻の残る締めだったと思う。

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    2023年03月07日
  • 監禁探偵

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    これは僕が今まで読んだ小説で一番衝撃を受けた「殺戮にいたる病」を執筆した我孫子武丸さんの小説である。
    あらすじはコンビニのフリーターとして働く主人公が住むマンションの向かいに住む美女を家のベランダからカメラで盗撮を繰り返し、我慢できなくなりその美女の家に上がったらなんと…という始まりである。
    それだけでなく主人公は主人公で自分の家に…という問題を抱えている。
    そこから主に二つの事件を扱う物語である。
    正直我孫子武丸さんの本には衝撃的な叙述トリック、生々しいまでに描くグロテスクな犯行内容を期待していたため期待には届かなかったが、4日で読み終われたので面白かったとは思う。

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    2023年03月07日
  • 0の殺人

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    物語冒頭に入る作者からの挑戦。 幕間に入る殺人者の独白。 あなたは4人の容疑者から真実を見抜けるか。

    デビュー作から続きまして速水兄妹シリーズの2作目。 読者への挑戦ものだが一筋縄ではいかない感じがにじみ出ている。 200Pほどの短めの構成、分かりやすい章立て、幕間の遊び心、兄妹ならではの軽い掛け合いで非常に読みやすい作品になっている。 初心者におススメも納得の整った作品である。 

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    2023年01月12日
  • 監禁探偵

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    タイトルのわりにサクサク読めた
    ホラー感はなかった
    現実味はあんまりなかったけどアカネちゃんかわいい

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    2022年12月01日
  • 監禁探偵

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    ロリ系、美少女系が好きな男性目線で描かれたミステリー、安楽椅子探偵(美少女バージョン)という感じ。

    小説を読んでいるというより漫画を読んでいるような感覚で、情景が浮かびやすく読みやすかった。

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    2022年11月12日
  • 残心 凜の弦音

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    自分自身がやるのは苦手なのに
    形式が伴うモノに携わってる人に
    憧れがある

    弓道もその一つで
    出会ってたら
    やってみたかったもの

    以前
    プロで稼げないスポーツをやる人の気持ちがわからない
    と発言したしたアスリートがいたけど
    それを聞いた時すごくモヤモヤした

    好きでやってるものを
    稼げる稼げないだけで
    価値をきめつけるのか


    でも
    好きなんだから関係ないというだけでも
    なんか違くて

    ━━
    職業にならなくても
    何の役にたたなかったとしても
    好きなものがあること
    打ち込めるものがあることは
    「生きる力」
    になる
    「生きる」ためになるなるものを
    持ち続けるのは大事なこと
    ━━

    答えがここに

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    2022年10月22日
  • 狼と兎のゲーム

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    ネタバレ

    がいあを殺したのは茂雄ではなく、こすもだった展開は意外だった。終始、こすもの性格にはイライラしていたが、結局、父親と似た残虐性が芽生えてしまった罪の意識(?)から自殺してしまったのには胸が痛くなった。
    茂雄があまりにも同情の余地のないゲスキャラすぎて、無期懲役に決まった時は安心した。

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    2022年09月18日
  • 凜(りん)の弦音(つるね)

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    弓道という新しい世界を、青春という輝きとともに魅せてくれる作品。
    そしてそこにちょっとした事件が起きるという刺激もある。
    主人公が弓を射るシーンでは細かい描写がなされていて、美しかった。
    主人公にもやもやするところも多少あるが、素敵な作品だった。

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    2022年06月12日
  • 狼と兎のゲーム

    購入済み

    一気に読んでしまいました。

    小学生の子供のお話。
    どこまで話を膨らませられるのだろうかなどと、思いながら読んでいました。
    読み終えた後の余韻にすごく浸っていました。
    おもしろいと言う言葉では収まらない、衝撃的な作品でした。

    #切ない #ドキドキハラハラ #ダーク

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    2022年01月04日
  • 0の殺人

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    速水三兄弟シリーズの2作目。
    警部補である恭三が、一般人である弟の慎二と妹のいちおの推理に頼って真相を究明するという話。

    恭三があまりにも人間臭くて、ミステリーでなくユーモア小説を読んでいる感じ。でも、ミステリーとしての骨格は非常にしっかりしている。

    ゆる〜いミステリーを読んでもいいな、と思われる方はどうぞ。

    20年ちかく前に読んだ作品で、作者から予め、「犯人はこの4人の中から」と限定されている。劇のようで、安心感と楽しさがある。

    2021年最後に読んだ本。2021年、いちばんよく聴いたkirinjiの「再会」をかけながら本作を読み、新年を迎えたいと思う。

    フォロワーのみなさん、今年

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    2022年01月02日
  • 新装版 殺戮にいたる病

    購入済み

    最期の最期に、、、

    一言で言うと、愕然。
    どの部分から?、、ただただ、読み終えた後も衝撃が残る作品でした。
    読み終えた後、すぐにでも読み返したいと、初めて思った作品でした。
    この様な、小説にまた巡り会いたいですね。
    ありがとうございました。

    #ダーク #ドキドキハラハラ #怖い

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    2021年12月13日
  • 新装版 殺戮にいたる病

    購入済み

    いくら気を付けても騙される

    序盤から注意深く読んでいてもこのどんでん返しには驚かされた。ラストの怒涛の展開に読者は置いていかれるが、読み直して納得できる。

    #怖い #ダーク #ドキドキハラハラ

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    2021年12月05日
  • 探偵映画

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    ネタバレ

    ミステリ映画の撮影の最中に監督が失踪。
    だが、監督が「みんな騙してやる」と豪語する、謎の結末は誰も知らない。
    残ったスタッフたちは自分たちで結末を推理し、映画を作り上げていく。

    設定が面白く、展開も早いため、飽きずに読める。エンタメとしては十分に面白いと思うが、肝心のミステリ部分は、少しハードルを上げすぎたかな、という感じ。
    やっぱり監督が考えた仕掛けっていうのが本書の肝。だが、正直そのトリックが少し弱かった。
    監督が失踪した理由っていうのは数年前に流行った「カメラを止めるな!」を思い出させる。
    (本書の方がだいぶ前だけど)

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    2021年10月18日
  • 0の殺人

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    身内が次々に奇妙な死を遂げる連続殺人事件…未解決なまま一旦捜査打切り?で、素人探偵の登場✨ ミステリー好きだからといってこんな難解事件を?笑 …と、そこが小説ですが、構成と真相は凄い。ドロドロ感も悲壮感もなく、ただただミステリーを楽しめます。

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    2021年10月05日
  • 新装版 8の殺人

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    ネタバレ

    著者デビュー作であり、速水3兄妹シリーズ第1作。我孫子武丸先生は勝手なイメージだがもっと堅いのかなと思った。しかし、全くそんなことはなくユーモアのある文章で書かれている中にも本格の片鱗がちらちらと見え、とても楽しく、そして軽く読むことができた。木下刑事の可愛そうなではあるがクスっと笑えるような描写も散りばめられており、面白かった。この著者の作品、速水3兄妹シリーズも追いかけていこうと思う。

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    2021年08月31日
  • 新装版 殺戮にいたる病

    ネタバレ 購入済み

    騙されました!

    ラストまでずっと騙されてました。
    ラストを読んで、もう一度最初から犯人を分かった上で読み返したくなりました。

    #ダーク

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    2021年08月27日
  • 7人の名探偵

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    どの作者名を見ても、ミステリ好きなら知らない者はいないと言ってよい作家ばかりで、その人たちの個性が感じられるアンソロジーなのである。
    7人の名探偵とは、とりもなおさず作者達自身のことであり、この名探偵達の生み出す世界にゆったりとひたるのがよい。
    とはいえ、一つ一つは決して長くないので、どんどん読み進めることができる。

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    2021年02月28日
  • 裁く眼

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    ネタバレ

    法廷画家という、あまり題材にならない職種にスポットが当たっている時点で興味津々。しかも主人公が描くそれは、ある種の人からは絵の見え方・印象が異常に違って見える描写が序盤にあって、リアルものに見せかけて実は特殊能力モノなの?と思わされるなど、そちらの方でも先の内容が気になりました。

    また、途中で意外な人物が亡くなるなど意外な展開もあり、ますます読むモチベーションが上昇。

    けれど、主人公を襲った犯人は密接に関わる部分が少ない人物だったので「ふーん」程度の印象しか受けませんでした。そこでモチベーションはややトーンダウン。

    そしてそのまま主人公の能力に関する推察があってアッサリ終劇。その推察につ

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    2020年12月14日
  • 新装版 殺戮にいたる病

    購入済み

    久々にヒット

    叙述トリックの作品が読みたくてお勧めを検索して行き当たった作品です。
    結論から言うと傑作でした。
    叙述トリック系のミステリは結構好きで読むのですが今まで読んだ中でもベスト5に入る内容です。
    叙述トリック作品の醍醐味はやはり最後のネタバラシだと思いますがこの作品は期待を裏切らない締め方でとても満足しました。

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    2020年10月05日