あらすじ
翠星学園高校3年生・篠崎凜。弓道ひとすじで弓道部主将となった凛は、自分の進む道がわからなくなる。凛はさまざまな人々や事件とぶつかりながら、悩んで悩んで成長していく! まっすぐに生きている凜が、人と人のつながりの大切さに気づき、少女から大人になろうとあがく姿を活き活きと描く、たのしくて胸にくる、青春ときどきミステリー小説!
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Posted by ブクログ
凛の弦音の続刊。
弓道の描写がすごく綺麗で、実際になさっているのもあってリアリティもある。それだけでもう星4くらい。
さらにスランプというテーマ。
側から見たら大したこと無かったりすることでも本人にとっては絶望なことってあるあるだと思う。
それを書けるのがすごいなと思った。
次の刊も期待。
ちなみに、ミステリーではなく青春小説です。
Posted by ブクログ
特に何かを達成するわけではない。部活小説といえば、そうだけど、勝試合のシーンは無い。
それでも青春小説として読ませる。わかりやすく成長することのない主人公ゆえ。
Posted by ブクログ
自分自身がやるのは苦手なのに
形式が伴うモノに携わってる人に
憧れがある
弓道もその一つで
出会ってたら
やってみたかったもの
以前
プロで稼げないスポーツをやる人の気持ちがわからない
と発言したしたアスリートがいたけど
それを聞いた時すごくモヤモヤした
好きでやってるものを
稼げる稼げないだけで
価値をきめつけるのか
と
でも
好きなんだから関係ないというだけでも
なんか違くて
━━
職業にならなくても
何の役にたたなかったとしても
好きなものがあること
打ち込めるものがあることは
「生きる力」
になる
「生きる」ためになるなるものを
持ち続けるのは大事なこと
━━
答えがここにありました
自分が生きていくのに
必要なものがあることは
それだけでいいのだと
Posted by ブクログ
シリーズ二作目です。
一作目は探偵ものっぽい部分があったのですが、今回は完全に青春ものになっています。
中田先輩と凛ちゃんはもしかしたら今作で付き合うのかなと思ったけど、凛ちゃんのセリフからは、全然ドキドキ感もなく、先輩は恋愛対象ではないのかもしれない。そんな要素も入れたらもっと華やかになったかも?
あくまで弓に対して真剣で、弓は凛の生き方そのものです。夢中になれる何かがある人はすてき。輝いています。
Posted by ブクログ
推理小説的な話も少しある青春小説(短編集)主人公の少女の心の成長が擬体験できます(オジサン発想)
作者名を承知の上で読んでみて意外や意外、爽やかでありミステリを忘れたのですか?
Posted by ブクログ
青春だなぁ。
シリーズ2冊目の今作は多少はあるものの、ミステリ色薄めの青春小説。
弓に取り憑かれた女子高生のお話。文字通りホント取り憑かれてるw
どんなに練習してもプロにはなれない、という特殊なスポーツだと思う。だからこそ題材としては面白かった。
学生時代は私ものめり込んで引いてたけど、環境が変わるとやはりならなくなってしまう。体力とか筋力の衰えと、道場に行くのが面倒くてw
Posted by ブクログ
【収録作品】残身と残心/遠近/仁/矢羽/蜻蛉/弽(ユガケ)/息合い
『凜の弦音』の続編。もっとも、作者があとがきで述べているように、ミステリ色はかなり薄く、進路に悩む高校生の青春小説となっている。
弓道という舞台設定は特殊だが、悩みは万人共通のもの。
Posted by ブクログ
「凛の弦音」の続編。第一作の方は未読なのですが、普通に楽しめました。ただし、前作の事件や刑事との出会いの模様が、サラッと流されていますので、そのあたりをよく知りたい方には前作から読むことをお勧めします。
弓道部を舞台にした、ちょっとミステリーの青春小説でした。我孫子さんの物語というと、おどろしいミステリーを想像するのですが、今回の作品は全然そういった雰囲気はなく、青春小説を存分に描いている印象でした。
その分、ミステリーの要素は不要かなと思いました。それがなくても、全然良いのに、何故入れたのか?ちょっと惜しいと思いました。
進学するのか?それとも好きな道を突き進んでいくのか?
スポーツに限らず、「好き」を仕事にしようと思っていた学生時代。
時にはスランプに陥ったり、理想と現実に苦悩したりと学生達の描写が、あの頃を思い出しました。
部長としてキチッと胸を張りたいけれども、なかなか思うようにいかない凛の描写をじっくりと描いた分、ミステリー要素がちょっと浮いていたようにも感じました。
そして、じっくりと描いた分、最後は「ここで終わり!?」とプツッと切れたかのような「ハイ終わり!」感があって、なんとも歯切れの悪い余韻にも感じてしまいました。
学生の頃に味わった経験。その時に出会った人や経験は、思い返してみると財産のような存在になっています。
「出会い」に感謝し、一歩一歩着実に歩んでいただきたいなと思いました。