我孫子武丸のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
まさに「どんでん返し」という言葉が似合う作品だった。
読む前から評判は聞いていて、どんでん返しがあるという情報は知っていたが、読むにつれ、ひっくり返す余地が無いように感じていたところ、最後に見事ひっくり返された。無意識に抱いていた前提が崩された。
当初は意味がわからなくて「どういうことだろう?」と混乱したが、物語を思い返す中でだんだんと理解し、恐ろしく、気持ち悪くなった。
自分はこのタイプの叙述トリックを用いた本格的なミステリーを読むのが初めてで、整理しきれていない部分もあるので、読み返してみようと思う。
トリックとは別に、家庭内暴力や心配を理由にして息子のプライバシーを侵害しまくる母親 -
Posted by ブクログ
我孫子武丸さんデビュー35周年記念のアンソロジーです。
作家陣も錚々たるメンバーで、私に割とトラウマを植え付けた『殺戮にいたる病』に因んだテーマ。
我孫子さんご本人がヘンテコなテーマで作家さん方に申し訳ないし、自身も書かれるとは思って無かったので苦労したと仰っていましたが、そこは流石の力量を持った作家さん方!見事にテーマに沿った短編集となっております。
それでいて、それぞれの作家さんの個性がキラリ。
ではでは、いつもの如くさらっと短編毎の感想をば。
(なるべく短く…)
*********************************************
【切断にいたる病】我孫子武丸さ -
Posted by ブクログ
個性と魅力あふれる作家陣によるアンソロジー、ミステリー読みすぎにいたる病にご注意 #●●にいたる病
■きっと読みたくなるレビュー
我孫子武丸先生の名作『殺戮にいたる病』のインスパイア企画。著名なミステリー作家により『●●にいたる病』と題し、アンソロジーとしてまとめられた作品です。
『殺戮にいたる病』を初めて読んだのは、もう30年くらい前になる。時間が経過するのは何故こんなにも早いのか、もはや最大のミステリーですな。
ずらりと並んだ作家陣は、今もっとも脂がのってる先生から大ベテランの先生まで全6名。皆さん個性が出ていて、らしいなぁ~と思いながら読ませていただきました。どの作品もゾワゾワっと