我孫子武丸のレビュー一覧

  • ●●にいたる病

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    豪華メンバーによる我孫子武丸氏デビュー35周年記念企画

    「●●にいたる病」というテーマで書かれた作品はどれもおもしろかったです
    先生方それぞれの色が出ていてさすがの一言
    めちゃくちゃ気持ち悪くて最高
    不快なのにまた読み返したくなる、そんな魅力溢れるアンソロジーでした

    #我孫子武丸

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    2025年09月24日
  • こわい話の時間です 六年一組の学級日誌

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    人気作家の子ども向け怖い本ということで、期待して手に取る。うーん、表紙含めちょっと微妙かなぁ。文学的な力あるけど、子どもの中で評判になるような面白さではないような気がする…。むしろ、すきな作家いる大人の方にオススメかも。あと、怖い本が好きというより本格的な話の入口にたってる小学生向け。ルビは中学年以上レベル。
    「象の眠る山」田中啓文
    個人的にこれは好きかも。現代っ子で賢い横道も好きかも。怖いものの正体が本気で気持ち悪い。象っていう伝承ができるなにか。
    「とりかえっこ」木犀あこ
    60.65cmのすきまにひそむ怪異っていう設定自体なんか、嫌。こどもだと入れ替わり後を具体的に表現してくれた方が怖がり

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    2025年09月11日
  • 監禁探偵

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    久しぶりの我孫子武丸。やっぱりこの人、面白い。
    短編3本の裏の伏線の回収は、モヤっとした感じだけど、これはこれでロジカルに説明されてるし、何だよ!と思うようなこともなく。
    大量の蝿の気色悪い描写は、さすが、殺戮に至る病を読んだ時の嫌な気持ちを思い出しました。

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    2025年09月04日
  • こわい話の時間です 六年一組の学級日誌

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    児童向けホラーアンソロジー。しかし執筆陣を見てわかるように、子供向けだと侮れはしません。
    表題作の恩田陸「六年一組の学級日誌」がもう……怖い、というかとんでもなく嫌でした。実はこういうのが一番リアリティを感じてしまう恐怖なのかもしれませんし。とにかくぞっとさせられます。
    恒川光太郎「能面男」も嫌な感じで怖い作品です。唐突にも思えるラストの衝撃もひどく印象的でした。我孫子武丸「猫屋敷に気をつけて」もお気に入り。怖いし嫌な話だけれど、猫は素敵なのが好ポイントかも?

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    2025年08月07日
  • こわい話の時間です 六年一組の学級日誌

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    恩田陸「六年一組の学級日誌」本気で怖くて嫌な未来の話だった。起こるかもしれないっぽいところが、本当にイヤだ。短い話なのに、読み応えがある。
    我孫子武丸「猫屋敷に気をつけて」は最後が切なかった。

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    2025年08月02日
  • 修羅の家

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    貧困や孤独といった現実的な問題を背景に、神谷優子の支配する異常な「家族」の世界が不気味に描かれていた。
    キャラクターたちの絶望と抵抗、そして人間関係の歪みが、深く心に刺さる。
    結末は予想を裏切りつつ、テーマの重さをしっかりと残す。我孫子武丸の心理描写と構成力の巧妙さに圧倒される、読み応えのある一冊だった。
    ただ、叙述トリックの部分は非常に分かりづらく、正直言って理解できない部分も多かった。2、3回読み返せば分かるかもしれないが、あまりに重たい物語なため、なかなか再読には勇気がいる。

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    2025年06月11日
  • 推理の時間です

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    6人のミステリー作家による、フーダニット、ホワイダニット、ハウダニットのアンソロジー。
    どの短編にも読者への挑戦状があり、問題編と解決編に分かれている。
    巻末には、それぞれの短編に対して他の作家による推理も掲載されている。

    普段ミステリーを読むと先が気になってどんどん読み進める感じがある。
    このアンソロジーは読者への挑戦状があって、普段よりも自分で考えながら注意深くゆっくり読み、ときには戻ったりしながら読んでいたように思う。
    自分で正解までしっかりたどり着けたものはなかったけれど、短編を読み終えるごとに全くの見当外れだったな、着眼点は悪くなかったな等思う楽しさがあった。
    作品に対して別の作家

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    2025年06月08日
  • 弥勒の掌

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    ネタバレ

    終盤まで⭐︎3だったのですが、ラスト30ページの展開で⭐︎4です!

    最終章、突然宗教側が手の内を明かし始めてそんな都合のいい話ないわーと思ってたら、実は宗教関係なくて、ろくでもないおじさん二人がお互いの奥さん殺してました、そして宗教の幹部になっちゃいますっていうトンデモ結末。
    想像のななめ上いく展開でおもしろかったです!

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    2025年05月27日
  • 修羅の家

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    ネタバレ

    最後の最後までは面白かったんですよ、かなり。
    最初のシーンからなんかモヤモヤするというか違和感があって
    北島=ハルオなの!?すごっ!!と思ったんだけどラストが好きじゃなさすぎて、、、残念。

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    2025年05月27日
  • 推理の時間です

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    アンソロジー作品。
    問題編と解答編に分かれていて、豪華な作家陣の作品を自分でも推理する事ができます。また、参加している作家さん同士でお互いの作品の推理した回答が掲載されており、思考を覗き見するようで面白かったです。

    普段、推理小説を読んでも推理しないのですが、この作品は問題編が比較的短く、自分でも挑戦してみようと思えました。いくつか挑戦してみましたが、少し真相に近付けたり、全く思い浮かばなかったり…と様々でした。推理に挑戦した結果、より丁寧に作品を読み込む事につながり、読後の満足感が上がったように思います。

    推理が苦手な人も、気軽に挑戦できるのでおすすめです。

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    2025年05月18日
  • 修羅の家

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    いったん読み終わったら答え合わせのように読み返したくなる。反面、エログロ要素強めで結構疲れる。精神的に元気な時に読んだ方が良い。
    かまいたちの夜でも思ったけれど、我孫子先生はちょっと情けなくて憎めなくてかわいらしさのある「ぼく」を描くのが上手いですね。

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    2025年05月05日
  • 推理の時間です

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    法月綸太郎が集めた作家陣による読者への挑戦状。フーダニット・ホワイダニット・ハウダニットとあって、私に解けたのはホワイダニットの一編だけ……。悔しい‼︎ 他の作品をミステリ作家が推理するっていうのも収録されてて読み応え抜群。こうやって推理するのか〜。

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    2025年04月29日
  • 修羅の家

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    殺戮にいたる病がドンピシャだったので我孫子さん2作品目。

    これも大好きです。
    ただインパクは上げすぎたせいかそこまで。
    ラストもよく分からない終わり方。

    けどやっぱり我孫子さんの作品好きなので違う作品も読みます!

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    2025年04月22日
  • 弥勒の掌

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    ずっと読みたかった作品なだけに
    ちょっとハードルが上がってしまった感

    なんか、やんちゃ。
    どんでん返し特有の『えええ?!(驚愕)』
    とかじゃない、
    『笑 なにこれ 笑 やっば 笑』
    みたいな

    でも読みやすくってあっという間

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    2025年04月10日
  • 7人の名探偵

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    「十角館の殺人」刊行から三十周年を記念して出版されたアンソロジー。7人の作家さんが「名探偵」をテーマに本格ミステリを書き下ろした短編集の文庫本。

    ・水曜日と金曜日が嫌い ー大鏡家殺人事件ー 麻耶雄嵩
    →ミステリ作家の主人公が、探偵メルカトルに頼まれた用事の帰りに迷い、大鏡家の邸宅に助けを乞う。休ませてもろてると殺人事件が起きて…。建物の感じとか登場人物の名前とか、どことなく洋風ちっく。鳥を観察するヒュッテ?とか、サラマンダーが〜とか。でも探偵が出てきたらすぐ解決した、すごい…

    ・毒饅頭怖い 推理の一問題 山口雅也
    →落語のまんじゅうこわい、の話が最初に語られ、その後後日談的なスト

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    2025年02月26日
  • 裁く眼

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    我孫子武丸の長篇ミステリ作品『裁く眼』を読みました。
    我孫子武丸の作品は昨年3月に読んだ『探偵映画』以来ですね。

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    法廷画家が描いたその絵は危険すぎる――。
    美人被告人は残忍な殺人鬼か、それとも聖女なのか?

    漫画家になりそこね、路上で似顔絵を描いて生計をたてていた袴田鉄雄。
    ある日、テレビ局からの急な依頼を受け、連続殺人事件裁判の「法廷画」を描くことに。
    注文通り仕上げた絵が無事に放送に使われた直後、何者かに襲われて怪我を負う。
    鉄雄の絵には一体なにが描かれていたのだろうか?
    容疑者の美人被告人は残忍な殺人鬼なのか、それとも聖女なのか?
    頭の回

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    2024年12月30日
  • 0の殺人

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    殺戮にいたる病と同じ作者でビックリしました。
    あとがきの清涼飲料水が110円って時の流れを感じます。
    本編は今読んでも遜色ないし、サクッと読めてコミカルで面白かったです。

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    2024年11月11日
  • 凜(りん)の弦音(つるね)

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     弓道一筋な女子高生・篠崎凛が身の回りで起こった事件を解決するミステリーでもあり、他者との弓道の心構えや友情に悩みながらも真摯に向き合う青春小説でもあってそれぞれの面白さがあった。青春×ミステリー作品が読みたい人にお勧め。

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    2024年11月07日
  • 修羅の家

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    我孫子さんの小説はかなりきつい表現や胸糞悪い場面が多く、とても好きとは言えないが続きが気になり一気読みしてしまった。面白かったが読み返したいとは思わないが、我孫子さんの小説でしか得られない体験が出来るので良かったです。

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    2024年10月01日
  • 推理の時間です

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    謎解き挑戦ミステリーアンソロジー。いわゆる「犯人当て」なのですが、当てるのは犯人だけとは限りません。フーダニット、ホワイダニット、ハウダニットの三種類が各二作品ずつ。どれもこれも難問ぞろいでした……。
    とりあえず解答にたどり着けたのは法月綸太郎「被疑者死亡により」と田中啓文「ペリーの墓」。でもどちらも辛うじて核心部分は当てたと言えるものの、細部などは詰め切れませんでした。手掛かり部分等はわりと分かりやすいほうではあったと思いますが、決して簡単というわけではありません。
    謎が魅力的だったのは我孫子武丸「幼すぎる目撃者」。ホワイダニットって謎を作る方も解く方も一番大変なのではと思います。そんな中で

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    2024年08月31日