ユヴァル・ノア・ハラリのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
試験管で作られるクリーンミートに関して、それに関わるベンチャー起業家を何人もとりあげ、その産業の立ち上がりを描いた本。著者アメリカの動物愛護団体の代表を務める。
感想としてはクリーンミートのメリットも分かり、近未来的なものとして食べてみたくなった。正直、平凡な日本人としてはこの本に出てくる起業家のような、家畜の動物虐待を真剣に受け止める感性を持っていない。しかし、逆を言えば、不自然な食品というものに対する抵抗もないわけで、自分自身が特に気にしない人間だということがわかった。
最後の方のフランクリンの話やケロシン、車の発明の話にあるように、信条を変えるよりは行動を変えてしまうのが一番なのだと -
Posted by ブクログ
米国における細胞農業のノンフィクション。人口爆発と肉食する人類増加に向けた対策をフードテックで取り組む人たちの紹介。
試験管で作られる「肉」を非現実的と思うことなかれ。まだ普通の畜産よりは高いけど、いずれ解決されると思った。
市場に受け入れられるイメージを作るには、畜産品には肉1kg作るのに、9倍のエネルギーが必要なこと、サルモネラ等の汚染リスクがあること(だから必ず完全に火を通さないと食べれない)、過剰な抗生物質が使われていることを訴求することが重要。それと畜産動物の扱われ方の紹介して、ショックを与えてから、クリーンミートの安全性をアピール!
かつ、最終的には値段が下がらないとダメだが。
-
-
大野和基 / ジャレド・ダイアモンド / ユヴァル・ノア・ハラリ / リンダ・グラットン / ニック・ボストロム / ダニエル・コーエン / ウィリアム・J・ペリー / ジョーン・C・ウィリアムズ / ネル・アーヴィン・ペインター3.9 (30)
-
Posted by ブクログ
食肉、乳製品、皮革など、本来は動物由来で作られる畜産物を、特定の細胞を人工的に培養することにより、科学的に全く同じものを作り出す「細胞農業」の最前線と、商用化に向けた課題をまとめた一冊。
今日の多くの工業的畜産は、大量の飼料を消費する非効率性、それら飼料作物の栽培に伴う資源の浪費、「牛のげっぷ」などによる環境汚染、食肉加工における細菌汚染、家畜が強いられる劣悪な飼育環境といった深刻な問題を抱えている。世界人口が爆発的の増加する中、これらの問題に対して植物由来のフェイクミートとともに有力な解決策となり得るのが細胞農業であり、動物を飼育するのに比べて、必要な部分(肉や乳など)のみを培養して作れる -
大野和基 / ジャレド・ダイアモンド / ユヴァル・ノア・ハラリ / リンダ・グラットン / ニック・ボストロム / ダニエル・コーエン / ウィリアム・J・ペリー / ジョーン・C・ウィリアムズ / ネル・アーヴィン・ペインター3.9 (30)
Posted by ブクログ
私が考える理想の研究者とは、人類がこれまで歩んできた歴史とともに、現在の社会を見つめ、少し先の未来までをも見ようとする「優しい研究者」です。
「持続可能な開発(SDGs)」という概念が近年注目されていますが、「持続可能な開発」とは、おそらく「次世代を見ようとする努力そのもの」なのではないかと考えています。持続可能な開発とは、言い換えれば、次世代まで継続して豊かな社会を築くことです。そのため、これまでの歴史を振り返りながら、今起こる現象を読み解き、次世代まで豊かな社会を築くには何が必要かを問う姿勢が重要なのです。
しかし、これから起こりうる未来を想像することはそう簡単なことではありません。 -
大野和基 / ジャレド・ダイアモンド / ユヴァル・ノア・ハラリ / リンダ・グラットン / ニック・ボストロム / ダニエル・コーエン / ウィリアム・J・ペリー / ジョーン・C・ウィリアムズ / ネル・アーヴィン・ペインター3.9 (30)
-
Posted by ブクログ
「情報の人類史」。
「情報技術の人類史」ではない。
本書での「情報」とは何か。
人々が「真実」を表していると思うそれを共有することで、人々を結び付けるもの、とまとめらるだろうか。
この結びつきが、タイトルでもある「ネクサス」。
この意味での「情報」を扱うテクノロジーの一つが「物語」。
これは何となくイメージしやすい。
神話がある社会を結束させることを思えば。
負の事例も含め、大小規模のいろんな例が思い浮かぶ。
面白いのは、この技術の中に、真実の探求という方向性と、社会秩序の維持(のために真実追究に制限をかける)のせめぎあいが生まれてくるということ。
しかし、共同体を維持するには、現実的な -
-
-
-
-
-
Posted by ブクログ
ネタバレ本作を読むにあたって前2作を改めて読み直したので、彼の作品を通しで5冊読んだことになる。
ホモ・サピエンスが覇権を握った理由の一つに虚構を信じる認知革命の影響があると言われるが、故にフェイクと真実を切り分けるのも苦手だったりする。
本作は、これまでの歴史を踏まえながら我々の思い込みを暴き、今をどう生きるか?を考えさせる一冊だ。
相対的にキリスト教文化圏にシンパシーを感じる反面、そのキリスト教の歴史を知る人はこの国には少ない。イスラム教やユダヤ教も同様に、変な思い込みが陰謀論を生み、フェイクニュースに騙される。
科学が暴いた真実によれば、人間の意識や心なんて崇高なものはなく、単なる電気アルゴリズ -
Posted by ブクログ
人間が農業を始めたり家畜を育てて、暮らしが豊かになった結果、どうなったのかを、わかりやすく説明してあります。
農業革命の結果、富が蓄積されて人口が増え定住することになり戦が増えたというのはわかりやすかった。
また家畜を飼って食事や栄養面で困らなくなったものの家畜由来の伝染病が流行するなど、別の困難に苦しめられた。
豊かさや便利になるのは良いことだけど、想像もつかないような困難に苦しめられることになった。
今の世の中もAI革命が起きている最中だからAIという便利な物を手に入れたサピエンスは今後どんな困難に立ち向かうのだろうかと考えるきっかけになった。どんな想像もつかないことが起こるのかをみていき -
-
Posted by ブクログ
下巻では、これまでの情報の人類史とは決定的に異なり、「AI」についての話となる。
ハラリ氏は、AIを単なる「道具」とは考えていない。
今世間を騒がせているAIは、情報を自ら消費し、分析し、人間が理解できない論理で自ら決定を下す「独立したエージェント(行為主体)」であると定義しているのだ。
AIの「A」はArtificial(人工)ではなく、Alien(異質な、エイリアン)だと説いたのは、なるほどと思った。
AIと人間は、動く目的が全く異なっている。
人間には当然感情があるし、そもそも意思がある。
AIには、まったくそれらがない。
その代わりに、AIが備える、人間には全く理解できない動きがあるの -
-
Posted by ブクログ
我々人類にとって、情報とは何なのか。
確かに改めて考えてみると、様々な解釈があって面白い。
情報には実態が無いし、それを何かと説明することは意外と難しい。
上巻はまさに情報の歴史について。
下巻は現在から未来に向けた、AIについての内容となっている。
出だしから予想もしない方向に話を展開させるのは、著者の得意なパターンだ。
「情報の正体は、真実を伝えるものではない」と、堂々と喝破したのには、舌を巻いた。
見たまま、ありのままが真実であり、それが情報として単純に伝わるものだと思っていたが、人類にとっての情報はそうではない。
一歩進んで本来の役割は、「大勢の人を繋ぎ、秩序を創り出すこと」にあると説 -