ユヴァル・ノア・ハラリのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
現生人類(ホモ・サピエンス:賢い人)は、もはや疾病や寿命まで技術的な問題として解決策を手に入れようとしている。高度な技術は高価であるため、その技術は富裕層しか入手できず、旧来の寿命を全うする層と寿命を改善する層に分離、対立が生まれるだろうと。
寿命をコントロールする神のような振舞いをする、アップデートした人類をホモ・デウス:神の人と称したのが、本書のタイトルの由来だ。
では、人類とその他動物とは何が違うのか。人類は物語を信じることができる唯一の存在だ。貨幣を基にした経済構造や宗教はその最たるものだろう。いずれの考察も身近な例を取り、流れるような語り口で説明してくれるので、読みやすさのあまり、うっかりすると論旨も頭から流れ出てしまうようだ。
飢餓、疾病を心配せず、平和な時代を手に入れたホモ・サピエンスは、次のステップであるホモ・デウスの世代ではそれを発展させることができるのか、対立する層の争いで全てを失うことになるのか、下巻に至り論考は続く。