ユヴァル・ノア・ハラリのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
認知革命、農業革命、人類の統一。
ところどころ首を傾げたくなる部分もあるが、「サピエンス」としての人類の歴史をうまく概説している。
「たとえばキリスト教徒が、通りの先にあるモスクに通うイスラム教徒のことを理解したいと心から願っていたら、……イスラム教文化のジレンマ、つまり規則と規則がぶつかり合い、標準どうしが衝突している部分を調べるべきだ。」(205頁)
「インドと地中海沿岸を行き来する貿易商人は、金の価値の違いに気づく。彼らは利益を得るために、インドで金を安く買い、地中海沿岸で高く売る。その結果、インドでは金の需要と価値が急速に高まる。一方、地中海沿岸には金が大量に流入するので、その価値 -
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Posted by ブクログ
ホモサピエンス時代からの人類の社会性についての本
【内容メモ】
・近年の環境破壊から過去の自然との共生といわれることがあるが、過去の人類も焼畑や狩りで同様の行為をしている
・過去の帝国などで信仰されていた神話・文化と現代の文化は本質的には変わらない
・社会の文化は虚構(=神話)であり、貨幣文化は信頼をもとに成り立っている。
・種族の成功を考えるなら、小麦は繁殖に成功していて、人類はコントロールされている。人類が絶対的成功者という考えは少し違う。
【所感】
・社会文化に自然なものなどはなく、同性愛が不自然なのは、現代社会の文化(=神話)が異性愛を基本としているから、文化的に不自然だと主張して -
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3.6 (5)
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3.6 (5)
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Posted by ブクログ
ネタバレ難しい!
「サピエンス全史」を勧めてくれた職場の同僚が、この次「ホモデウス」っていうのがあって、更にすごいことになるんですよ~笑、って言いつつ貸してくれたので読みました。そういう彼も、ホモデウス難しすぎて、上巻だけ買って読んだあと、下巻はまだ買ってないとか。しかし、やっとのことで読み終わって、最後にこの後の章の予告が書いてあったので、私はやはり続きも頑張って読もうと思いました。
著者は「サピエンス全史」でも、「宗教」というのは我々が一般的に認識する「キリスト教」「イスラム教」といった神をあがめるものではなく、人類が創り上げた虚構のことを言うのであって、「資本主義」とか「人権」とか「共産主義」も -
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3.6 (5)
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Posted by ブクログ
非常に内容が濃いこともあり、理解しきれない、読みきれない、読み飛ばしてうことがあった。
そのような中で印象に残った話題を記す。
・ITとバイオテクノロジー
両者が今後世界を大きく変えうることは他の本等で知ってはいた。本書ではこのフレーズが多く用いられていたこと、無用化の時代が来る可能性があると言及していたことが印象的だった。改めて、ITに関する知識を身につける必要性があると感じた。
・移民
移民に対し、賛成派と反対派に分かれて議論が起きていることはめよく目にしており、どちらの意見も正しいように思えるため、着地点はどこになるのかという疑問を私は持っていた。
本書では、受け入れる地元住民が移 -