Posted by ブクログ
2021年11月27日
前巻より字数が多く内容も難しくなってきました。自分の中では一番衝撃的な「小麦に飼われているのは誰?」が、文章に比較してスッと入ってこなかったのは既に知っていたからかな?漫画に邪魔されたか?
人種差別、ジェンダー問題も生物的な原因では無く、社会文化的なフィクションであると作者は言います。
(未だ...続きを読むに)男と女は違うのだから、当然役割も違うのだという考えは自分も含めて人々の中には根強く残っています。
問題はその違いが偏見に繋がり、社会的地位が低く留め置かれ、選挙権が与えられなかったり、ガラスの天井のような状況が続くということなのです。
2021年現在では、それはおかしいと思う人も増えているように思います。まだ、拮抗していますが戦争も革命も起こさずに社会は変わってきたのです。それこそ女性の特性を活かした変革でしょう。
(未だに)としたのは、後50年したら、この考え方も古くなってしまうのと、揺り戻しだってあるかも知れないからです。
漫画になっても、古代からの歴史や地理などを網羅しているため、前提となる知識が無いと読み進めるのに苦労する本ですが、フィクションを疑うきっかけになると思います。