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文明はなぜ爆発的な進歩を遂げ、近代ヨーロッパは世界の覇権を握ったのか? 帝国・科学・資本を中心に未来への幻想が生まれる歴史を解く。文明は人類を幸福にしたのか? ついに文庫化!
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Posted by ブクログ
•科学革命はこれまで、知識の革命ではなかった。何よりも、無知の革命だった。科学革命の発端は、人類は自らにとって最も重要な疑問の数々の答えを「知らない」という、重大な発見だった。↔︎イスラムやキリスト、仏教といった近代以前の知識の伝統は、この世界について知るのが重要である事柄は偉大な神によってすでに全...続きを読む部知られていると主張した。 •資本主義は、資本と富を区別する。ただ手元に置かれる富とは違って、資本は生産に再投資されるものだ。 •従来、独身者の間を取り持つのは家族だったが、今日では、市場が私たちの恋愛面での嗜好をしたて結婚を促す。アパレルやジム、美容師や美容整形の銀行口は、市場の示す理想的な美にできる限り近い形で私たちを送り出す様手伝う人だ。 •同じ消費行動や関心を持つ人たちは、その一つの消費者部族の中で自分達が何者であるかを定義する。 •核の登場で戦争による代償が大きくなり、もはや単独で国家を維持することが不可能となった現代では、戦争によるメリットはない。 •子育てとはそもそも、とてつもなく不快な行為だ。それでも人々がそれを自分のいちばんの幸せだと判断するのは、子育てによって自分の人生が有意義で価値あるものだと見做せるからである。 あなたに生きる理由があるのであれば、どの様な生き方にも大抵耐えられるだろう。 •人間は、儚い感情を経験した時だけでなく、自分の感情は全て束の間のものであることを理解し、そうした感情を渇望することを辞めたときに初めて心の苦しみから解放される。 →一生喜びの感情を追求するということは、何十年も浜辺に立ち、いい波を腕に抱えて崩れない様にするのと同じ、無謀な試みである。 •不幸にも、サピエンスによる地球支配はこれまで、誇れる様なものをほとんど生み出してはいない。私たちの行いは、世の中の苦しみの量を減らしただろうか?人間の力は増大したが、ここのサピエンスの幸福は必ずしも増進しなかったし、他の動物たちには甚大な被害をもたらした。自分が何を望んでいるかわからない、不満で無責任な神々ほど危険なものがあるだろうか?
達成感... 下まで読んだ今、最高の読書体験だったと言える。 今までにないほど先が気になるのに、新たな興味をわかせてくるから寄り道(他の本の知識が欲しくなる)したくなった。 今まで世界史や日本史はそれほど得意ではなく、ただの暗記科目としてとらえていた。 でも「視点」をかえて「ストーリー」として読...続きを読むみ解くことがこんなに面白いことだとは思わなかった。 中学生で読んでいたら世界史専攻したかもしれない。 でも中学生の自分はこんなの読めるレベルになかった。 いま出会うべくして出会った本。 本当に感謝です。
上巻が、認知革命から農業革命と来て科学革命に至る貨幣・帝国・宗教のうち、どうして宗教だけを下巻にしたのか?と疑問に思っていましたが、下巻は科学と言うよりも宗教に似たイデオロギーと言うテーマが多く占める事から納得しました。 ヨーロッパ人やキリスト教徒が野蛮だから、つまり悪い事を悪いと思わなかったから...続きを読む、帝国主義や資本主義が拡がり、科学革命が起きたんですね。そしてもう引き返せないって言われても迷惑なんですが、と言う感想もありますが、19章の幸福の定義の部分が特に印象的でした。 今の日本は多くの人が日々の仕事はつまらない、通勤は苦痛、家族も負担、と感じるような世の中になってしまっているように思えますが、それもこれも自由主義的な個人の幸せの追求と言う、もしかしたら間違っている幸せの追求をしているからでは?と思いました。 キリスト教徒やイスラム教徒のように何でも神様の基準に従います。と言えたり、仏教の教えをもう少し踏み込んで学んでいたりしたら、幸せは自分の中から沸き起こるんだ。なんて妄想のような事を思わないのかな?と思いつつ、社会に貢献できるような仕事とか、家族を大事にとか、と言う本来は幸福の追求にプラスになるような事すら、間違った幸せの追求の中で本心からそれを望んでいないから実現しても幸せになれないのでは?と、堂々巡りのような想いに囚われてしまいました。
サピエンスは技術と文化を手に入れて幸せになったのだろうか… 同じ歴史をなぞるのでと、見方を変えればこれだけ意味が変わる。 進歩によって私たちの生活は向上したかもしれないけど、実は何も変わってないのかもしれない。 そして後半、未来を考えると私たちサピエンスはどこに行き着くのかひたすら怖くなった。 筆者...続きを読むが言うように、持て余すような技術を手に入れた私たちはこの先「どうなりたいのか」を考えて力を行使しないと、どうなってしまうのかもわからない。そしてそれはすぐこの先に起きてしまうこと、今もう起きているのかもしれない。
◾️サピエンス全史は大きく4部構成。認知革命、農業革命、人類の統一の前半分が上巻。人類の統一の後ろ半分と科学革命が下巻。 ◾️科学革命は人類が意図せず始めたものであり、現代では科学を意図的に活用して何かを成し遂げようとしている。でも、誰も答えを持っていないということだった。 ◾️科学革命が起き始めた...続きを読む1500年頃から、現代までの歴史を巨視的に見る本書は、内容が濃密過ぎて消化しきれない。何度も読み返してみたい1冊だ。
非常に大きな視野で歴史を解説している。 資本主義について考えさせられる。 幸福とは何か、哲学的な問いについても記述されている。 人とは何か、クローンをどう考えるか、など根源的な問いを考える機会を本書は与える。 単なる歴史を振り返るだけでなく、深く人について、考えさせる一冊。
主にマクロな視点でサピエンスの隆盛を考察した上巻とは毛色が異なるがこちらも面白い。 下巻ではサピエンス自身が自ら生み出した虚構(帝国や資本主義、AI)に呑み込まれていく様が現在を通過点として描かれている。 遅かれ早かれ科学は暴走すると立場には残念ながら説得力がある。 私達は何を望みたいのか、との問...続きを読むいは、何を望むべきなのかに置き換えることはできないのだろうか。 長生きして100年ごとに再読したらきっと面白い。 そんな本に出会えた幸運を嬉しく思う。
ずっとサピエンスの歴史を追ってきて、おしまいのところで幸福論と将来の人類が扱われる構成が巧み。特に最後に問われる「私たちは何を望みたいのか?」という問いが深い。「そんなの腹いっぱい食べることじゃないか」「お金持ちになりたいに決まってる」「健康と不老長寿でしょ」といった定番の回答が、これまでの議論です...続きを読むべて先回りされているのだ。
人類の成長と未来についてマクロ視点で語る本。 人類がホモ・サピエンスだけではないところから始まって、近未来の予想までを順を追って説明してくれる。 あまりにも明快に、そして言いにくいこともバッサリと述べている。 モヤっとしていた歴史というか人間というものが非常にクリアにくっきりと見えてくる。 孔子がこ...続きを読むの本を読んだら死んでしまうのではないかと思うくらい人間の本質を掴んでいるように思える。 外国の本に良くある言い回しで読みにくい部分はあるけれど、全ての人にオススメです。
1年越し二週目の感想です。 下巻も非常に面白い内容ばかりでした。個人的には科学史に興味があったので、特に帝国主義や資本主義が絡む本巻はとても読み応えがありました。「無知が信用を生む」という考えが非常に面白いです。 一方、19章以降の幸せ、未来については、現代人にとって少し耳の痛い話だなぁと思いま...続きを読むした。「そもそも科学と幸せがどう結びつくか」という問いは、確かにこれらか非常に重要になる問いだと感じました。以前科学哲学の本を読んだのですが、今の時代は、科学から「創造主の計画を明らかにする」という目的が抜け落ち、技術的な科学に向かっている、という知見が述べられていました。 この抜け落ちたものこそ、ハラリさんのいう問いの答えなのかもしれないと個人的に思いました。 また素人並みの意見ですが、幸せが恒久に続かないものならば、なるべく不安に対処できるような、余裕のある生活ができるようになればいいなぁと感じました。
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