【感想・ネタバレ】漫画 サピエンス全史 歴史の覇者編のレビュー

あらすじ

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サピエンスが各地で築いた文明を統一し、今日のグローバル世界を生みだした3つの力の正体とは何か? 世界的ベストセラーの公式漫画化、白熱の新章突入! 全頁フルカラー。

【世界的ベストセラーの公式漫画化・第3弾!】
『サピエンス全史』を読んだ人も、まだ読んでいない人も!
1冊だけでもよくわかる! どの巻からでもおもしろい!

~人間(サピエンス)の歴史は3つのキーワードで説明できる~
私たちの歴史の流れをざっくりまとめると?
世界史の基本を知りたい方におすすめの巻!

歴史とは偶然の積み重ねなのか? 自然界の鉄則で説明できるのか? 一定のサイクルが存在するのか?――

ホモ・サピエンスが各地で築きあげた文明は、幾度もの衝突や分裂を経験しながらも、たった1つのグローバルな世界へと統合されていった。その大いなる流れを支配するものとは、はたして何か? 古代から現在にいたるまで、人類史を突き動かしてきた3つの力の正体が今、明らかになる。

世界的ベストセラー『サピエンス全史』の公式漫画化プロジェクト、白熱の新章突入。新キャラクターが次々と登場し、壮大なストーリーは急展開へ!

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Posted by ブクログ

今回は歴史の覇者はだれか、という話。
まず人類の歴史は果てしなく続く文明同士の対立だというクラッシュウーマン。しかし文明の対立は出会いでもある。こうして世の中はグローバルに発展してきた。
次はサイクル。しかし地球全体から見れば、1万年前には地球上に一万を超える別々の世界があったが、現在はほぼ1個になってしまった。サイクル説は視野が狭い。
そして帝国レディエンパイヤ。帝国主義は民族の一体化や壮大な文明の成立にも大きく関与し、現代の国家観を形成するうえで大きな効果を与えたことは否めない。史上大きな成功を収めた帝国は、多数の異なる文化を混ぜ合わせ、新しい文明を作ってきた。さらに民主主義・市場経済・人権ですら、たとえ軍事力を使っても全世界に広めることが、道義的義務だと考えられている。
それでももっと強大な力を持つのはキャプテンドルであろう。いかに対立する経済体制、宗教、思想であろうと$を手に入れたい。なぜなら貨幣は精神の革命で、全人類の共有された想像の中にしか存在しない。現在でも誰もが信頼している魔法だ。お金を信じることが出来る、この能力が人類の歴史の覇者。素晴らしい。そして最後には市場が世界を支配する不安もあるが、そうはならない。市場自体も道徳的価値観が頼りだからだ。
では宗教のスカイマン。日本では宗教はさほど重要視されていないと思う。これは神道が原始宗教のまま来ていることが大きいと考えるが、一時期はそうでなかった。日本は近代化を進めるにあたり、神道も作り替えた。国家主義的で人種主義的な思想と結びつけ、さらに仏教・儒教と武士の伝統的考え方を少しづつ放り込み、仕上げとして太陽神女神の直系子孫である天皇を採り入れた。これは魔法のように上手くいき、日本人は恐ろしいスピードで近代化を進めながらも、他の近代国家とは全く異なる独自性を保ち、しかも国家への狂信的忠誠心を持つことに成功した。そして近代的科学技術と猛烈な信仰心を組み合わせれば並外れて強力なカクテルが出来ることを世界に広めた。ロシア・ポーランド・イラン・サウジ・イスラエルそして北朝鮮など日本の例に倣ってきた政府が続出してしまったと書かれている。
世界では宗教というものが、かなり重要な位置を占めることは明らかだ。宗教とは人間を超えた秩序を信じることに基づく、人間の規則・規範・価値観の体系だ。
スカイマンもかなり強力だったが、次回科学革命のサイエンティフィック。この話に度肝を抜かれない人はいないと豪語する。何万年も続いてきた人類が、わずか500年で原子力・遺伝子工学・AIを進歩させたのか。
私たちは次にどこに向かうのか、次号期待大!

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2024年10月05日

Posted by ブクログ

ホモサピエンスがどのように我々に変化していったのかを、描くサピエンス全史の漫画バージョン。今回は「歴史の覇者」編です。
歴史の方向性はどのように決まったのか?なぜ対立がずーとあるのか?誰かが言うように陰謀があるのか?裏で誰かが糸をひいいているのか。
なぜ、ホモサピエンスがその他の動物と違って今の隆盛を誇るようになったのかを色々な観点から考察していきます。なんか、堅苦しい感じがするが、漫画なので楽しいです。
歴史上バラバラだったホモサピエンスがどのように統一されてきたのか?
その有力な原動力として 帝国 貨幣 宗教 をあげて検証していきます。
はたして、どの要素が世界をわりと一つにしたのでしょうか?かんがえてみてください。

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2024年07月28日

Posted by ブクログ

古代から現在にいたるまで、人類史を突き動かしてきた帝国、貨幣、宗教についてわかりやすく書かれていました。

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2025年02月20日

Posted by ブクログ

原作本?!はもっとぎっちり難しい言葉が並んでいそう。地球上には、たくさんの出自の違う人びとがいて、遠い昔にはそれぞれ別れてごく少ない仲間や身内のような関係のある人びとが様々な地域に別れて住んでいた。そこにあったのはささやかな暮らしだ。けれど、時が流れるにしたがって人びとは集まって住まうようになり、文明や国々、民族や、地域的結びつきが生まれた。争いをやめて世界が一つになることもあるかもしれない。そうなれば、全世界的な問題である地球温暖化などの環境問題ももっと客観的に捉えられるようになり(希望的な観測だけれども、これは全くその通りかも)問題解決の道も生まれるかもしれない。そういう問題意識がたぶん根底にある。しかし、そのように人びとが集まったり引き寄せられたのは、なぜなのか。そこにはいかなるちからが働いたのか。帝国主義、資本主義の金の流れ、宗教なのか。この巻では、サイエンスの存在をほのめかして、終わるけれども、おそらく、どの力にもプラスとマイナスの面があることを明らかにすることがそれらに触れる理由だろう。ひとりひとりの人間性が傷つけられないように誤りや、希望しないことを避けるためによっぽど慎重に考える必要があるからだ。ひとりひとりの人間性がだいじなのはそれが自然の創造物で、たぶん、こういうロジックが使われる場面でいわれることは自然は無駄なものは作らない、ということかもしれない。人権という言葉はこの場合、あまりにも利己的だ。
だが、1つ疑問は残る。というのも、世界が耐えられないほどに人が密集したために生まれた問題がすなわち環境問題だろうから。
つまるところ、人が文明を維持したまま、集団で暮らしている限り環境問題は内在し続ける。
しかも、人ひとりにとって人の作り出した人工物に取り囲まれて過ごすことは必ずしも幸せといえるのか。
この本がインターネットの効用を簡単に持ち出さないのは良心的かもしれない。なぜなら、よっぽど気をつけて使わないと、マイナスにだって働きそうないきおいだから。
まだいろいろ考えることもある。この本に目が止まったのは殆ど偶然。三冊のうちの一冊らしいので、探して読んでみよう。
もとになった本もまだ読んでいない。
宗教(スカイマン)のところで、仏教で、神と切り離されて心の平安を得る方法をブッダが産み出したというのは成る程と思った。手法と考えたほうが確かにあっている感じがする。
人類、集まってひとつでかいこと出来ればいいね!悪いほうじゃなくてね。

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2025年01月15日

Posted by ブクログ

誰が全人類の統一を成し遂げたのか?
帝国でもなければ、貨幣でも宗教でもなく、
科学革命

過去2000年の間、一神教徒は実に効果的な方策を用いて、頂点に立ち続けてきました。
要はライバルを皆殺しにしたのです。

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2024年09月08日

Posted by ブクログ

漫画でありながら、1章読むとお腹いっぱいになるボリューム感。読み飛ばすこともできるが、反芻に時間がかかるであろう。

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2025年09月16日

Posted by ブクログ

この巻はまあまあだった。
歴史を方向付けるのは、帝国主義か貨幣か宗教かという視点から各項を説明。割と歴史の授業でもやる感じて新しい視点が乏しく感じた。

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2025年02月20日

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