あらすじ
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
人間だけがもっているスーパーパワーってなに? 私たちはそれをどう使えばいいんだろう? 世界的ベストセラー『サピエンス全史』の著者が、未来をになう子どもたちに贈る、驚きの歴史!
【小学生からの人類史】
きみも世界を変える力(パワー)をもっている!!
祖先が手に入れたパワーの謎を追って600万年前へ!
「今では人類があまりにも強い力をもってしまったために、ほかのすべての動物たちの運命を決めるようになった。
(中略)人類でいるからには、きみは自分の力をよく理解し、それで何をすべきかを考えなければいけないんだ。
(中略)私たち人類はライオンほど強くないし、イルカほどうまく泳げないし、空を飛べる翼だってもっていない! それなのに、いったいどうやって、この惑星を支配できるようになったんだろう?
その答えは、世界じゅうのあらゆるお話のなかでも指折りの、とびきり不思議なお話だ。
そしてそれは、ほんとうにあった物語だ」
(本書「はじめに」より)
本書のポイント:
◎すべての漢字にふりがなつき。小学校中学年からの読者におすすめ!
◎重要なポイントは太文字・マーカーでしっかり強調!
◎第一線で活躍するイラストレーターによる美しいカラーイラスト!
◎内容の理解を助ける「年表」「地図」も掲載!
◎身近な具体例やユーモアあふれる表現が満載でわかりやすい!
【目次】
時間のながれ
献辞
日本語版のまえがき
はじめに そもそも、人類って何?
第1章 人類は動物だ
第2章 サピエンスのスーパーパワー
第3章 私たちの祖先の暮らし
第4章 動物たちはどこへ行った?
感謝のことば
この本について
歴史の世界地図
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
人類のなかでもなぜサピエンスだけが生き残ったのか、ほかのいきものとどこが違うのか。
ぃままで唱えられてきた「人間とどうぶつの違い」のなかで最もしっくりする説明だった。
子供向けなこともあり、要点が絞られていて、わかりやすくメッセージ性も強い。
Posted by ブクログ
私たちが歴史を学ぶ意味を改めて考えさせてくれる一冊です。1人では大した力を持っていない(野生動物と一対一で向かい合えば、たいていの場合は勝つことができないくらいひ弱な)「人間」という生物が、地球を文字通り「支配」し、多くの動物を絶滅に追いやり、地球環境を破壊するほどのパワーを持つことができたのはなぜなのか。
人間だけがもつ、そのパワーの正体と、それがどのように他の生物を圧倒して地球環境を激変させてきたのか、人類の「発展」の歴史(と、それによってもたらされた悲劇)を、小学生高学年くらいから中学生の子どもでも分かるように丁寧に説かれています。
考古学の発見から想像できること、たぶん「確かだろう」とかんがえられること、あり得るけれども本当のところは「わからない」こと、これらをきちんと書きわけているところも、筆者の誠実さを感じます。
筆者を有名にした『サイエンス全史』はまだ読んでいませんが、本書を読んで是非読んでみたいと思うようになりました。
Posted by ブクログ
ホモサピエンス全史が多くの人の心を打つのが分かる。児童図書のこの作品で十分なくらい楽しい。
Audibleで拝聴後、子どもに読み語りしたくて即ポチ。
しかし、届いてみて絶望。
人間がちょっとやそっとで音読できる量ではない。そりゃそうだ。Audibleでも5時間分。2時間弱だと思っていたのは3.3倍速で聞いてるから。(プチ承認欲求)
ガチで読んでも向こう3ヶ月はかかるぞ。毎日くちびるをカサカサにしながらだ。唯一の利点は、読んでる最中に子どもが全員撃沈することくらい(笑)
人類を地球の支配者たらしめたスーパーパワーとは一体何だったのか。私からしたら、その絶滅の量産にどんな悪意があったのかと思う。なんでみんな消えちゃったの。なんで人類はこんなに強いの。
私一人は、こんなにも弱いのに。
その答えを、親が考えなくて良くなった。良著。
Posted by ブクログ
読みやすい本ですのでほとんどすべての世代の人たちが読むことが出来ます。
一応は人間達は全体としては、この地球上の生命の中では大変な強者であり、それだからかこそ現在まで生き残ってきている。
«〖私たちの祖先が、今ある世界を作り上げてきた。未来の世界がどんなものになるかを決めることが出来るのは私たちだ。
この世界を今のようにしたのは人間です。そして人間は、この世界を変えることができます。もしも世界に何かひどいことがあると思えるなら、もしかしたらあなた自身の力で、もっと良いものに変えることが出来るかもしれません。〗»
インドネシアフローレス島の滅びた小型の人類
小型の人とネアンデルタール人とでデニソワ人の他にも、大昔にはたくさんの種類の人類が地球上で暮らしていた。
しかし私たちの祖先は「ホモ・サピエンス」ラテン語で「賢いヒト」という意味。
人間達のことを危険な生き物に見えなかったため、警戒されずに簡単に滅ぼされてしまった。
誰も気づかないような小さな変化でも、時間がすぎるにつれてつみかさなると、大きい変化になる。……小さな変化しか起きないから、……やっぱり変化には気づかない。でも時間がたつにつれ、小さい変化がつみかさなって、とても大きい変化になる。
クジラ保護の話は反捕鯨で、日本にとって悪いことなのではないのかと思いました。
人間は世界じゅうで一番危険な動物。
私たちの祖先はそのすべてを、人類だけが持つ能力を用いてなしとげた。
Posted by ブクログ
600万年前とも言われる人類の誕生からホモサピエンスが世界に広がっていったところまでを小学生にも分かりやすく解説したもの。
この期間における重要で知っておくべき基本的な事項を学習することができる。
当然ながら我々大人にとっても知っておきたいことが多い。
Posted by ブクログ
人類の武器は、周りの人に物語を信じさせ
協力しあうこと。一個体では弱くとも、
集団では強い。
これは、是非使おうと思う。
個人プレーから、脱却して、
周りの力を集めて、大きなことをなしとげたい。
Posted by ブクログ
サピエンス全史はサラッとしか通せてなかったので、こども向けに分かりやすく書かれている本書は、Audibleで耳読、復習するにはちょうどよかった!!
あ、ここ覚えてるなーっていう内容もあり、またサピエンス全史を再読したくなります。
Posted by ブクログ
何故、地球上で人類だけが生き残ってマンモス、象は絶滅したのかその理由がよく分かった。協力、意外性、火を操れるかの3点だ。人類はもともとは弱い生き物なのにこの3つがあるだけで生き残れるとはすごいことだ。歴史から物事がどのように変化するか学べる、当時は出来るだけたくさん甘いものを食べる方が良いという本能、一人の人間にとっては小さな一歩だが人類にとっては大きな一歩。
Posted by ブクログ
『サピエンス全史』の著者による、人類のこれまでが描かれた児童書です。
人類とは何なのか、ホモ属のみんなはどこへ消えたのか、サピエンスは他と何が違うのか、動物消失の理由が児童向けに解説されていますが、年齢を問わずに役立つこと請け合いです。
サピエンスが手にした不思議なパワーは幾つかありますが、無いものを有ると仮定できることや集団で行動できる点が大きいのだろうと感じました。
ネアンデルタールなどの他人類や様々な大型生物を絶滅させるまでその力をフル活用してしまったことについては、サピエンスの一個体として残念に思います。
ネアンデルタール人やデニソワ人や小型人類がもし現代でも共に生きていたとしたら楽しそうであるとも思えるし、サピエンスの行き過ぎた行動を戒めてくれそうな気もします。
しかし彼らはもういないので、我々は同じ轍を踏むことのないよう慎重に本当の意味でホモ・サピエンス(賢い人類)になるしかないのです。
Posted by ブクログ
地球の生物の昔から今を昔話のように想像させてくれます。
物語りを作り人間はまとまった。でも、他生物を消滅させた。
今また物語りにより、地球にやさしい未来を作らなければ、という本です。おもしろいですよ。
Posted by ブクログ
全てにルビがふられているので子ども向けと思いきや内容は極めてアカデミックです。
結論、人類が支配者となり世界中に散らばり生じたことがたくさん記述されています。
Posted by ブクログ
子供向けという触れ込みだったけど大人が読んでも丁度良いと思った。
改めてホモ・サピエンスがここまで進化したあらましが流れでよく分かった。
間違い無く良書。2〜3回読み直したい。
Posted by ブクログ
人間一人の力は弱いのに、どうやって、
地球を支配し、地球環境を破壊するまでの
スーパーパワーを持つことができたのか、
ホモサピエンスの歴史をひもとく。
物語をつくり、それを信じ、集団をまとめる力が、ホモサピエンスを最強にした。
地球のパワーバランスが、大きく変化したのが、オーストラリア上陸。狩猟により、大型動物を
絶滅に追いやった。
10万年前のことなので、恐らくこうだった
のでは?と仮定の話も多いが、子供向けに、
わかりやすい物語形式になっていて、
最後まで、興味深く読むことが出来た。
Posted by ブクログ
火を操り、言葉を持ち、虚構を信じた――それがヒトを特別な存在にした。ホモ・サピエンスがいかにして地球の支配者となったかを描く。狩猟採集から農耕へ、部族から国家へ、そして神話から科学へ。私たちは協力しときに欺きながら繁栄してきた。しかしその力は自然や他の生命への支配にも及ぶ。進化の果てに問われるのは人間らしさそのものかもしれない。滅ぼす存在かもしれない。
Posted by ブクログ
もともと、『サピエンス全史』を気になっていたけど、あの本の厚さを避けていたので、同じ著者のこの本を手にとってみた。
児童書ということもあって、勉強をしてきたつもりでしてない私にはちょうど良かった!難しい言い回しもなく、大昔の先祖たちの暮らしが想像しやすかった。
物語の重要性がわかった!
Posted by ブクログ
ホモサピエンスは「虚構」(本書では物語)を信じることができ、それを他者と共通認識として持つことができるから集団で大きな力を発揮できる。サピエンス1人だけでは微々たる力。
虚構を作り上げれば皆を、世界を支配できる。言い換えれば、世界を支配したければ新しい虚構を作り上げてそれを皆んなに伝えばいい。
最終的にはそんな締めくくりだったけど、なるほどなーって感想と、あとサボらずにちゃんとサピエンス全史読もうと思いました(笑)
Posted by ブクログ
1 どんな本?
人類が地球の支配者になった要因とあらすじを
教えてくれる小学生向けの本。大人が読んでも充分学
びになる内容になっている。
2 なんで読んだの?
(1) ハラリの本だから。
(2) サピエンス全史のリマインド
(3) 説明できる状態になりたい。
3 構 成
全4章構成164頁
「ホモサピエンスが何故この星の支配者なのか?」の
問いから始まり、君達でも出来る事として反捕鯨
運動を例にして終わる。小学生向けの本なので挿絵
がた くさんある。
4 著者の問題提起
身体的に強くも無いサピエンスが何故この星の
支配者になったのか?
5 命題に至った理由
サピエンス全史の内容を子供達に伝えたいと言
う思いから。
6 著者の解
物語りを共有する能力。知らない人と協力する
能力。そして意外性。
7 重要な語句文
(1) 石器時代は残ってるのが石器なだけ。
(2) 石器時代の骨格はいい骨格。栄養が良い証拠
(3) 人類がたくさんの種を絶滅させた。
(4) フランス王は油の瓶ありきだった。
(5) 小学生初で反捕鯨運動が始まった。
(6) 針は歴史的発明
8 感 想
サピエンス全史の内容を概ね覚えている事が確認
できてよかった。
刺さったのは狩猟採集民の健康状態。そう言う
食事と運動が吉らしい。
深く知りたい事は何を食ってたか?
人に勧めるなら虚構を手にした後の人類の進歩。
哲学に繋がると思う。意味や価値や正義は全てこ
こで言う物語りだと思う。
挿絵が沢山で古代の生物の外見が分かりやすかっ
た。
9 TODO
(1) 次のハラリの作品の購入
10 問 い
人類とは?
11 答 え
一人じゃなんも出来ねぇ。
Posted by ブクログ
『サピエンス全史』の焼き直しではあるが、漫画本『サピエンス全史』よりは、ちゃんと対象を想定して分かりやすくまとめられている気はする(漫画本のほうは、「人類誕生編」で頓挫したかと思ったが続編がまだ1冊あるようだ。内容が難しいまま漫画で説明しようとすると、だんだん内容と漫画テイストが乖離していくように思うが・・・)。
原本で使用していた「認知革命」という言葉は使わず、ホモ・サピエンスのなにがスーパー・パワーだったのかを説明し、それを用いることで地球上の覇者となりえたという経緯を辿る。そして、そのパワーゆえに、責任ある行動を - 特に地球環境に対し - 小中学生に分かりやすく説いたものだ。
その後の「農業革命」「科学革命」へ続くのかと思ったが、そこは語られず。集団で協力すること、想像力を、分かりやすくスーパーパワーとして説明するに留める。そこまでにするなら、終盤はちょっと説教臭い、というかやや蛇足感。
でも、小学生の甥っ子たちに読ませるには良い。
お正月のお年玉副読本として買っておく。