ユヴァル・ノア・ハラリのレビュー一覧
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本の最初にこんな言葉が。
「絶滅し、失われ、忘れられたものたちへ。
集まって形をなしたものは、いずれかならず崩れて塵と消える。」
ーユヴァル・ノア・ハラリ
これは過去形で書かれているが、
全ての存在に当てはまる普遍的なことなのでは?
ホモ・サピエンスだけがこの法則の例外・・・
なんていうことは考えられない。
「本の流れ」
600万年前
ヒトとチンパンジーの祖先が分かれる
250万年前
アフリカで人が出現。最古の石器
200万年前
ヒトがアフリカからユーラシアへ広がる
ヒトが複数の種に進化する
50万年前
ヨーロッパから中東でネアンデルタール人が出現
30万年前
火が日常的に使用され -
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Posted by ブクログ
猫に色々な種類がいるように、以前は人間にも多くの種類がいた。しかし現在地球上にいるのはそのうちのサピエンスだけだ。この謎と影響を教えてくれるサピエンス全史の漫画版。やはりビジュアルが有ると理解しやすい。
自然界は通常何万年もかけて変化に対応してきた。しかし、サピエンスは余りにも急速に世界中に進出・対応し、その為地球をがらりと変えてしまう事となった。
人間は当初サバンナの負け組であり、その為人間は今でも不安でいっぱいであり、いつでも自分の立場を気にしている。
こんな人間が生態系のトップに躍り出たため、人類は二倍も残酷で危険な生物になってしまった。戦争も生態系の破壊も、歴史上の大惨事は人類が急に頂 -
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上下巻になってる本編の方も読んだけれど、
歴史が始まって人間の経済活動の記述もあったような。対してこちらは、ホモサピエンスが地球上に広がって…の方がウエイトが大きかった気がした。先に読んだ本編の方もまた読み直したくなったし、まぁ、とにかく幅広く楽しめてアカデミックな気持ちになれるし学んだなぁという自己満足が得られる。
あちらを読んだときにも感じたことだけれど欧米文化を中心としても描いてあり、(もちろんこちらもだけれど)違和感に気が付くかも。
マンガ形式だけれど読みにくい(それはコミックの文化の違いもあって)のだけれど、慎重にじっくり少しずつ読み進めて堪能できた。 -
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Posted by ブクログ
自分の世界を広げてくれたという意味では、ここ1〜2年でもトップクラスに面白かった。
動物の肉を食べるためには、
・家畜が機械のように、量産され虐待とも取れる扱いを受けなければならない
・そのために広大な土地が必要で、森林が伐採されている
・その家畜の排泄物などによる土壌、水質汚染や、温室効果ガスの増加も伴う
・大量の家畜のための大量飼料が必要で効率が悪い
と言った多くの問題がある。
そんなことほぼ考えたことなかったが、人口が増え続ける今、これらの問題は向き合わなければならない課題なんだと痛感した。
そしてそれを解決しようと立ち上がっている人が増えてきていて、技術的にもかなり実現が近づいてい -
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面白かった。火の鳥をハラリさんが書いたって感じ。ハラリさんの本読んでみようと思う。
グローバリズムっていうのかな?
「虚構のために現実の人間を苦しめてはいかん」
印象に残ったのは、ゴリラかな?は一夫多妻制で、ボノボだっけかな?はシングルマザーだったかレズビアンが多いってとこ。サピエンスはヒトって意味とか、全世界中の人たちがホモ・サピエンスという同じ種?であることとか。
ヒトに近い霊長類ですらさまざまな夫婦?形態、恋愛?形態だし、
本とは別だけど、カクレクマノミなんかは、雌雄転換するわけでしょ。
自然界の動物みれば、同性愛もシングルマザーも性転換も何ら不自然なことではなく自然なんだなあと勉強にな -
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インターナショナルな高校生たちとユヴァル・ノア・ハラリさんがネットで対談している番組がすごくおもしろかった。その中で取り上げられていたのが「サピエンス全史」
こりゃちょっと読んでみたい!
と思って買ったらすごい分厚さで驚いた~
でもマンガなのでわかりやすいしすい理解しやすかったのよね
人類の誕生から進化
少なくとも6種類はいたであろう人類の仲間たち(ネアンデルタール人やデニソワ人)はなぜ絶滅して、力の弱いホモ・サピエンスが残ったのか?
自然淘汰?仲間割れ?サピエンスが絶滅に追い込んだ?
そして人類は地球上の生物を絶滅に導く凶悪犯でしかないのか?
興味深かったのは番組の対談の時にも話題にな -
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Posted by ブクログ
細胞を培養して畜産品を作るベンチャー企業たちのお話し、医療の世界ではすでに皮膚移植等に使われている技術を、食品や装飾用レザーに使うらしい。
細胞を培養する際に使用する酵素は、遺伝子を操作する必要があるらしいのだが、実は今でもチーズの発酵に不可欠なレンネットという物質は、遺伝子操作により作られているそうだ。
現在の酪農には問題点が多く、畜産動物が排出するし尿や二酸化炭素による環境汚染、飼料を大量に栽培するために森林を伐採している事、生産効率重視のための劣悪な飼育環境、そして何より人間の欲望のために、日々たくさんの動物が殺されているという事だ。
食肉培養にはコスト削減や消費者心理など、まだま -
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試験管で作られるクリーンミートに関して、それに関わるベンチャー起業家を何人もとりあげ、その産業の立ち上がりを描いた本。著者アメリカの動物愛護団体の代表を務める。
感想としてはクリーンミートのメリットも分かり、近未来的なものとして食べてみたくなった。正直、平凡な日本人としてはこの本に出てくる起業家のような、家畜の動物虐待を真剣に受け止める感性を持っていない。しかし、逆を言えば、不自然な食品というものに対する抵抗もないわけで、自分自身が特に気にしない人間だということがわかった。
最後の方のフランクリンの話やケロシン、車の発明の話にあるように、信条を変えるよりは行動を変えてしまうのが一番なのだと -
Posted by ブクログ
米国における細胞農業のノンフィクション。人口爆発と肉食する人類増加に向けた対策をフードテックで取り組む人たちの紹介。
試験管で作られる「肉」を非現実的と思うことなかれ。まだ普通の畜産よりは高いけど、いずれ解決されると思った。
市場に受け入れられるイメージを作るには、畜産品には肉1kg作るのに、9倍のエネルギーが必要なこと、サルモネラ等の汚染リスクがあること(だから必ず完全に火を通さないと食べれない)、過剰な抗生物質が使われていることを訴求することが重要。それと畜産動物の扱われ方の紹介して、ショックを与えてから、クリーンミートの安全性をアピール!
かつ、最終的には値段が下がらないとダメだが。
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大野和基 / ジャレド・ダイアモンド / ユヴァル・ノア・ハラリ / リンダ・グラットン / ニック・ボストロム / ダニエル・コーエン / ウィリアム・J・ペリー / ジョーン・C・ウィリアムズ / ネル・アーヴィン・ペインター3.9 (30)