ユヴァル・ノア・ハラリのレビュー一覧

  • サピエンス全史 下 文明の構造と人類の幸福

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    ネタバレ

    「一動物」から「神になった動物」になるまでの過程が農業革命・法制度・科学と資本主義との結びつきなどから描かれる。我々は何を求めているのか?で結ばれる本作は、さまざまな領域で人の能力を凌駕するAIの台頭により、人類が物語を語り続ける時間は僅かしか残されていないと警鐘する。末尾の訳者あとがきに本作の特徴と全体像が端的にわかりやすくまとめられていて、サピエンス全史のまとめにふさわしい内容だった。

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    2026年05月15日
  • サピエンス全史 下 文明の構造と人類の幸福

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    上巻ほどの感動はなかったものの、世の中の事象について、点と点が繋がっていく感覚がとにかく気持ちいい本。特に、ホモ・サピエンスだからこそ貨幣の価値を「信じる」ことができたこと、その貨幣がホモ・サピエンスにもたらした力が凄まじいことが印象に残った。AIの登場は、農業革命や貨幣の登場に匹敵する出来事なんじゃないかと、新版の補足を読んで感じさせられた。

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    2026年05月10日
  • サピエンス全史 上 文明の構造と人類の幸福

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    僕たちの遠い遠い祖先、ホモ・サピエンス。その歴史の全貌を知れる本。

    個人的に面白かったのは農業革命のパートで、狩猟から農耕への移行は、進化的観点では成功だが、当時を生きた個人の幸福度という観点ではまったく成功じゃなかった、という話。

    長い歴史で見れば、農耕によって人類は数を増やし、複製・進化に成功した。でもそれには膨大な時間がかかった。その瞬間を生きる人々にとって農耕とは、栄養が偏り、天候リスクも高く、貧困をもたらすものだった。

    印象的な一節を引用。

    "私は栄養失調で死んでいくけれど、2000年後には、人々はたっぷり食料があって、空調の効いた大きな家で暮らすだろうから、私の苦

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    2026年05月10日
  • ホモ・デウス 上 テクノロジーとサピエンスの未来

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    前半はスラスラと読めたが、後半は時間がかかってしまった。本書というよりは自分に原因があったかも。
    全体に、歴史を紐解きながら近現代を定義し直していて、これは売れるわけだとなった。

    第1章
    ・人間は「飢餓、疫病、戦争」がずっと至上課題だったが、科学や経済の発展により克服しつつある。もちろん継続的な尽力が必要ではあるが、それによりよくなるということ自体がこれまででは考えられなかったこのであり、もはやこれらの課題は人災になりつつある。
    ・次に取り組むことになる方向は「不死、至福」また、その道中で手に入れる数々の「神性」になるだろう。道具の発展だけでなく、心と身体をアップグレードさせ、道具との一体化

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    2026年05月09日
  • NEXUS 情報の人類史 上 人間のネットワーク

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    情報に触れる機会が増えたのに、むしろ世界が分かりにくくなっている——そんな違和感を持つ人に、この本は強く響きます。

    『NEXUS 情報の人類史 上』でハラリは、情報は「正しさ」を伝えるものではなく、「人と人を結びつけるもの」だと捉え直します。特に印象的だったのは、人類の発展は正しい情報を得たからではなく、「同じ物語を信じて協力できた」結果だという点です。宗教や国家、通貨もまた、共有された“物語”によって成り立っていると考えると、現実の見え方が大きく変わります。

    さらに考えさせられたのは、「自分で選んでいる」という感覚すら、その物語の中で作られている可能性です。私たちは自由に判断しているつも

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    2026年04月18日
  • NEXUS 情報の人類史 上 人間のネットワーク

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    上巻は、情報という観点から、人類の歴史を俯瞰していて、新たな視点を得られた点もあり、興味深く読みました。

    官僚制がどのような経緯で発生したのか、これまで深く考えたこともなかったので、何かと批判されることが多い官僚制ですが、きちんと社会に果たしている機能を知った上で、批判をすべきであると、自分を省みた次第です。

    秦の始皇帝が目指したこと・実施したこと(漫画「キングダム」ではここまで描かれないだろうなと思いつつ)、旧ソ連の体制など、大まかな知識はあっても、知らないことも多く、諸々考えされられました。

    下巻は、仕事でも活用を検討しているAIがテーマなので、どんな視点を得られるのか、とても読むの

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    2026年04月16日
  • NEXUS 情報の人類史 下 AI革命

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    AIは人間と同じ思考パターンをしない、ということをどれだけの人間が理解しているだろう? AIは、人間が共通意識として持っているルールの中に囚われない。人間の「常識」破りの計算が可能で、まさにエイリアン・インテリジェンスという言葉が相応しい別次元の存在。

    ペーパークリップの話やFacebookのアルゴリズムがミャンマーで引き起こした問題は、AIを使う側の能力が試された出来事だと思った。人間が想像可能な範囲にとどまる曖昧な指示は、AIを通してまったく予想していなかった結果を招く危険性がある。もはやAIに指示する前に、その指示内容をAIにダブルチェックしてもらったほうがいいかもしれない。でもそのダ

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    2026年04月15日
  • サピエンス全史 上 文明の構造と人類の幸福

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    難しい…!世界史もう一回勉強したい…!
    けど内容は(ちゃんと理解できてないけど)面白くて、ホモサピエンスがなぜ他の人類種を差し置いて広く生き残ることに成功したのか、という部分を虚構に着目して書いてあった。

    文量多いけど何回かちゃんと読みたいなぁ…

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    2026年04月14日
  • サピエンス全史 下 文明の構造と人類の幸福

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    読書メモには一通り書いたが、あまりにも乱雑で、ここでそれを見せるのは適切ではないと判断したため、本当に感じたことだけを書くことにする。

    上では歴史のお勉強という感じで、自分の知らなかったことが沢山記されており、胸が高鳴ると同時に大変勉強になった。
    下は今ある社会の仕組みやそうなった理由などが連ねられていて、正直、上で感じた高揚感はなかった。
    しかし、なるほど、と納得する場面は減ることなく読み進められた。特に、幸福の定義やそれを測るといった章が以前にも同じようなことを考えた自分にとって印象深かった。

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    2026年03月26日
  • NEXUS 情報の人類史 下 AI革命

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    少しずつ読み進め、3か月近くかかった。中世の魔女狩りなど得るところは多かった。全体的にはAIのリスクを歴史的文脈で語られていると理解した。若干IT業界で働く身としては内容への肯定/否定両方思うところはあった。

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    2026年03月21日
  • NEXUS 情報の人類史 下 AI革命

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    歴史学者によるAI社会についての解説や警告

    上巻が情報というものに対しての壮大な抽象的な解釈であったが、下巻はフェイスブックによるロヒンギャ問題などを例にしてAIについての具体的な性質の解説
    訳者解説が良い要約となっている

    強力な自己修正メカニズムを持つ制度や機関を構築するという、困難でかなり平凡な仕事に熱心に取り組まなければならない

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    2026年03月15日
  • NEXUS 情報の人類史 下 AI革命

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    ネタバレ

    一言要約:AIは子供。躾けるのは大人の責任。以下、主なとこ。: アルゴリズムはキュレーションを自ら行う。アルゴリズムが自らフェイクニュースや陰謀論を創作。コンピュータは情報ネットワークの新しいメンバー。注意を引くことから親密さの捏造へ。全世界で監視カメラは10億台以上。多くの都市で100台/平方キロ以上。情報は真実を発見するためでなく秩序を生み出すために使われる。エンゲージメントによるアラインメント問題=神話の問題。コンピュータ間現実は神聖さのような共同主観的現実と似ている。赤ん坊のAIは人間の新生児と同じくアクセス可能なデータの中にパターンを見出して学習。トレーニングで習ったデータはアルゴリ

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    2026年03月13日
  • NEXUS 情報の人類史 下 AI革命

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    なかなか難しい内容。上巻は高尚過ぎてお手上げだったが、下巻は自分の専門分野のコンピュータ関連の具体例多く、面白い内容が多かった。
    AIをアーティフィシャルインテリジェンス(人工知能)ではなく、エイリアンインテリジェンス(人間のものとは異質の知能)と考えた方が良いほど、AIの判断による人類の破壊の危険性に言及されており、恐ろしかった。
    特に具体的にコンピュータコミュニケーションがどの様な流れで人間の想定とは全く異なる事が起こるのか説明されており、可能性として普通にあり得る世界と分かったのが、とても恐ろしかった。

    自分や子供が生きている間にどれだけ世界が変わるか、恐れても仕方が無いが、この本の想

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    2026年02月28日
  • サピエンス全史 上 文明の構造と人類の幸福

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    濃厚な内容。途中でメモしてないと全てを要約することは極めて困難。個人的な学びとしては、①「虚構」(架空の事物について語る能力を身につけたこと)により、人間は大規模な協力体制を築き、急速に変化する環境に対応できるようになり、これが「認知革命」であること、②「農業革命」は人類にとって肯定的なものとして捉えられてきたが、一般的な農耕民はむしろ狩猟採集民よりも苦労することとなった。だがこれによって爆発的な人口増加がもたらされたのも事実であること、③人類の文化はたえず変化しているが、人類にとって普遍的な秩序となりうるのが、「貨幣」「帝国」「宗教」の3つであることだった。

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    2026年02月23日
  • NEXUS 情報の人類史 下 AI革命

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    アルゴリズムによって決断される物事は決して偏見や感情を含まない公平性が極めて高いものであると思う。ただ正しさは暴力にもなりうる。一個人の幸せという観点から考えると文句の言う余地がないということは私達自身を守る言い訳を失うことを意味する。例えば過去の階級制社会を見てみる。農民などの人々は今の時代よりも幸福度が高かったと言われている。階級制社会によって理不尽にもどれだけの努力を重ねたとしても自分たちは貴族になれないというのに。
    そこで人々を守ったのは言い訳であると思う。「しょうがない」と思わせられること、そしていまいる自分を否定しないですむこと、それが彼らから焦燥感や不足感を取り除くことにつながっ

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    2026年02月22日
  • NEXUS 情報の人類史 下 AI革命

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    ◯ コンピューターはもし力を委ねられたら、現に惨事を招くだろう。なぜなら、コンピューターは可謬だからだ。(147p)

    ◯ 民主主義の存続にとって、ある程度の非効率性は利点であってバグではない。(161p)

    ◯ 私たちは話し合いができるかぎり、共有できる物語を見つけて互いに近しくなることができるだろう。(251p)

    ★上巻で魔女狩りやクラーク狩りの歴史を学んだのは、AIがそれを引き起こす可能性を理解するためだった。

    ★AIは偏見を持つし、間違う。目標達成のために有機体では考えられない手段を持ち得る。AIに権限を与えてはいけない。人類はグローバルに協力し、AIを規制する機関を設立しなくては

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    2026年02月21日
  • NEXUS 情報の人類史 下 AI革命

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    現代の話をしているので、読みやすくはあった。
    そして、結論、「未来のことはわからない」というのが作者の本音なように見える。
    一方で、歴史から推測できる部分はあって、AIを過信し過ぎることが、人類の生存においてはマイナスに働きうることを示唆しているように感じた。

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    2026年02月21日
  • NEXUS 情報の人類史 下 AI革命

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    上巻では、大規模な人間社会をまとめ、管理するテクノロジーとして、神話と官僚制のことが取り上げられた。
    下巻は、AIの登場によりそれがどのように変容するかが論じられる。

    歴史上の強力な独裁者も、その管理には抜け穴はできた。
    管理するコスト、技術にも限界があったからだ。
    ところが、コンピュータは24時間365日稼働することができ、こうした限界を突破できる。
    また、AI間で人間には理解できない形の新たな「神話」を形成してしまう可能性もある。
    そういえば、先週AIだけがメンバーになれるSNS「Moltbook」が話題になった。
    そこには独自言語や独自宗教を作ろうとする動きがあるという。
    もはやこの本

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    2026年02月15日
  • NEXUS 情報の人類史 上 人間のネットワーク

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    2026.02.13
    「文字を持つ、記録をする術を持つ」このことの重要さはふだんワタシたちが空気を吸っていてありがたみを感じないのといっしよ。重要であり、あまりに当たり前に存在している。今のわたしたちの周りには

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    2026年02月13日
  • サピエンス全史 上 文明の構造と人類の幸福

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    生物学の観点から世間一般的な「人類」の歴史を振り返る作品。

    ただ、人類の脳の発展で一部不明な部分があるのであれば、生物進化の話を人間に当てはめるのはナンセンスなのでは、と思う。

    それでも新しい視点での見方を知れたので、一読の価値はあったかと。

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    2026年02月08日