稲垣えみ子のレビュー一覧
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ネタバレ何か行動をとる時に自分の中に生まれる雑念の数々、事細かに綴られていて、著者の板状況を具体的に想像しながら楽しく読めました。
そしてこうやって、やってみた経験を文章にして物語ることを仕事にできるのは強いと思った。本にする、世に出す、ことだけではなくても、つらい経験をしている中でもそれをネタにできる、と思って人は物事を乗り越えたりする、その時にたぶん必要なのは読み手、聞き手、乗り越えた先に待っている人、戻る場所、とかなんじゃないかなーとよく思う。
そうやっていろんな経験を経てそれを伝えることで、他者を勇気づけられる人にもなれる、と考えたりしながら、何とかやっていっているのかな。 -
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新聞記者を経てフリーになった筆者。日本酒絡みのイベントを主催したりもしている。東京新聞・中日新聞で連載されたエッセイ「ああ憧れの一人飲み」を再編集した本。
最初は恐る恐る踏み出した「一人飲み」の世界にしっかり根ざしてしまうまで、筆者はあまり時間がかからなかったようだ。初期の頃のドキドキ感から、馴染んでから見えてくる「一人飲みの極意」などを綴っている。
出張先で一人で晩飯という機会がたまにあり、筆者の初心者の頃の心情がよくわかる。つい手持ち無沙汰になって、自分はスマホではなく読書に入り込んでしまう。一人飲みを楽しむなら、何もせずに「周りの会話をじっくり聞いてみる」のも良いらしい。今度気が向い -
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50歳からの人生を振り切ったようなシンプルな暮らし方と、そこに至った思いなどが綴られている。
原発事故での節電生活で家電を減らし、お母さんが老いのためにできることが減っていく姿を目の当たりにし、そして退職によって、いよいよ暮らしをコンパクト可せざるを得ない状況になる。
モノを持っているが故のストレスから解放されることがどんなに快適か。必ずやってくる老後には小さな暮らしで自分の世話ができることがどんなに安心か。ここまでできるのかという実証実験のようだ。共感するも、これは稲垣さんスタイル。快適と安心を手に入れるには、自分にあったスタイルを試行錯誤しながら見つけていくしかないかなぁ、と思う。 -
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【三浦しをん、西加奈子、中江有里、美村里江、宇垣美里、清水由美、山田ルイ53世、塩谷舞、稲垣えみ子、道尾秀介、ジェーン・スー、岡崎琢磨、バービー、朝井リョウ、瀬尾まいこ、佐藤雫、清水ミチコ、あさのますみ、畠中恵、はるな檸檬、小川糸、久住昌之、川内有緒、澤村伊智、朱野帰子、最相葉月、藤岡陽子、森見登美彦】
という顔ぶれの方々が、それぞれ"自身が名店だと思うお店"を紹介している一冊。その店はもちろん実在する店。(現在、閉店してる可能性はある)
いやー、なんか人が好きなお店っていいやんね。好きって必ずしも「ここのこれが絶品!」っていうだけじゃなくって、別に特別美味しくなくても好 -
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モノにまみれ、モノに執着することこそが人生の原動力だった過去の自分から、必要最低限のものだけに囲まれた静かな暮らしへの転換。
モノを手放すことはシアワセを手放すことではない。
何もかも揃った贅沢な家はそれはそれで豊かさのパターンの一つでしかない。
自分に稼ぐ力が無くなったときでも「モノ・カネ」に頼らず自分の能力・工夫で生きていけるようにするための重要な一歩としてモノを減らす。
単に「物を減らせば家事が減って楽になる」というだけでなく、ものを処分し暮らしを小さくすることで自分の五感が磨かれ、あらゆることに感謝の念が生まれるという説法のような内容。しかしとても軽い書き口であるので非常に読みやすい -
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Solo drinking is probably a culture unique to Japan—or at least to parts of Asia—and it’s something I’ve always wanted to try. As Inagaki-san says, ‘People feel happiness when they open their hearts to others.’ Precisely because we live in an era where individuals tend to be isolated, I think it’s w
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