【感想・ネタバレ】人生はどこでもドア―リヨンの14日間のレビュー

あらすじ

「魂の退社」「寂しい生活」に続く書き下ろし。

今回の内容は、あえてなんの準備もせずに、もちろんフランス語なんてできない状態で、フランスのリヨンに行って14日間滞在したという旅行記。
旅の目的は、「現地でしっかりした、日本と変わらぬ生活をすること」。それはすなわち「周りの人としっかりコミュニケーションをとってつながること」。

日本語が通じない異国の地だと、その人の「在り方」というのがむき出しになり、より本質的な人との関わり方の姿勢が問われることになる。稲垣氏は、その試行錯誤の中で「人とつながることの幸せの形」を見出している。

その様子が、稲垣氏独自の軽快な文章で表現されていて、笑わせてくれたり、ホロっとさせてくれたり……と、とどんどん引き込まれていくうちに、最後は感動させてくれるものとなっている。

また、エアビー(民泊サイト)の利用法を始め、ホストとのつきあい方や、フランスのネット事情、マルシェ(市場)の様子、買い物の仕方、カフェの様子など、海外の民泊を利用しようとする人や、フランス旅行をする人に参考になる情報も満載となっている。

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凄く良かった!14日間過ごした宿を後にする場面は感情移入し過ぎて涙が出てしまいました。
一人旅行での寂しさとか、思いがけない喜びとか、本当に共感できました。もう少し長くいたらどうなったのかなと考えてしまいます。
また先生がリヨンに行く機会があったら、ぜひエッセイを書いて欲しいです!

#癒やされる #切ない #感動する

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2025年04月18日

Posted by ブクログ

「人生はどこでもドア」という題名に心惹かれて手に取ったら、なんと料理に対する考え方を覆してくれた稲垣さんの著書でした!
時々ふふっと笑ってしまったり、分かる〜と頷きたくなったり、とても読みやすくて楽しい本でした。

私も孤独と親切は隣り合わせだなって感じることがあって、人は孤独だからこそ人に親切にしたくなるし、笑顔が恋しくなるんだな〜と読んでて納得しました。

人生はどこでもドアという題名がやっぱり素敵!
わたしもそういう心持ちで、色々なところに身軽に気軽に旅したいです。

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2025年02月19日

Posted by ブクログ

すごくよかった
エッセイなんだけど、鼻につく感じも浅すぎる感じもなくて、身近で親しみやすく、おもしろい
旅先で読むと元気が出そう

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2024年05月02日

Posted by ブクログ

軽快な文章と親しみやすい人柄。誰かに親切にされるのと同じぐらい親切を誰かにすることを信条とする江戸的な持ちつ持たれつの人付き合いを、言葉の通じないリヨンで実践しようと思い立ち、まずはよく観察、発見、考察し、試行錯誤する。それってまさに生きるということ!旅という日常から離れた場所で、純粋に生きることに向き合った記録とも言える。

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2023年12月17日

Posted by ブクログ

私も将来こんな旅をしてみたいな。
いつか愛犬が天寿を全うして天国へ旅立つのを見送ったら、ほんとうに自分がしたいことだけにフォーカスした旅をしようと思う。
一か所に長く滞在して、おいしいものを食べて、自分で料理もして、できれば地元の人にお料理を習ったりしたいなあ。

著者の旅は楽しいことばかりでもなくて、失敗や面倒や思ったほど上手くいかなかったこともあったようだけど、そうだよね、旅行って面白おかしいことばかりじゃなくてしんどいことや嫌になることも結構ある。

旅行についての著者の考えには、「なるほど!いままで私が漠然と感じていたことってこういうことだったんだ!」と思わされた。

もっと自分の欲望に向き合って、ほんとうに自分の好きな旅ができたらすてきだなあと思う。

いまから将来の自分の旅を妄想するだけでもけっこう楽しい。

いろんな希望や勇気をもらったとてもいい本だった。

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2023年07月13日

Posted by ブクログ

面白かった!色々共感できる部分も多くて、自身も海外暮らしを体験してみたくなった。
日本にいることはとても便利だけど、海外で非日常の刺激を受けて自分の中で何か変われたらいいと思う。
いつか自分もエアビーのニコラさん家に民泊してみたい。

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2023年03月05日

Posted by ブクログ

元気をもらえる本。
まあ、私は私であればいいのだし、そのことだけで、つながっていける、というのは確かなんだろうか。

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2023年01月29日

Posted by ブクログ

丁度、旅行・出張嫌いな私が三日間大阪に出張していた時に聞いていた本で、その状況が重なってやっぱり場所を変えるっていいなぁって改めて感じた。

なぜ旅行や出張が嫌いなのかと言うと大きくは2つある。
1つは沢山モノを食べることができないから。
もう1つが観光に興味がないから。

なのでコロナ禍の中で旅行に行きたいとも、お出かけしたいとも1ミリも思っていない。

ただ稲垣さんの書籍を読んでやっぱりいいなぁって感じたのは今の横浜の生活を場所を変えて実施する、事は私にとって非常に魅力的だと感じたからだ。

今の生活環境は非常に気にいっており、それを変えたいとか非日常を味わいたいという希望や欲望は一切ない。

ただこのような生活を例えばロンドンでやるとかベルリンでやるとかパリでやるとには非常に興味がある。
歴史がない国はあまり興味がないので例えばワシントンやサンフランシスコやシアトルなど好きな街ではあるがそこでやりたいとはなかなか思わない。

歴史があって住まいや住まい方にこだわりがある国でこのような生活ができたらいいなと思っている。
1人でもいいしパートナーと一緒でもいいしまた姉と2人もいいなぁと感じて早速姉に話を振ってみた。

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2022年08月11日

Posted by ブクログ

英語が話せない身としては旅がグッと身近になる本です。色々トラブルはあるけど必死になればどうにかなる(する)、無理して観光もしなくていいと肩の力をおろして読めました。シンプリストの考え方ものっていて旅行本以上の価値があります。

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2022年06月29日

Posted by ブクログ

何より民泊の仲介人であるニコラの人柄が素敵でした。稲垣さんの悪戦苦闘しながらも、ふだんのらしさを発揮して、フランス人にも受け入れられていく過程も楽しかったです。人に喜ばれるというのは世界共通の生きがいなのですね。

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2025年10月11日

Posted by ブクログ

旅して行くうちに当たり前になってる感情とか状況を、丁寧に言葉にしてくれてて、旅行が好きな理由とか、旅先でこれといったことがしたい訳じゃないのに、帰ってきたらすぐ行きたくなるような気持ちが整理された。

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2024年12月17日

Posted by ブクログ

考えたら、知り合いと合流する前に、2週間一人旅しただけで、おまけに観光もしないのに、引き込まれた。

目的は「東京と同じ、生活をする」だけど…

東京と同じって、冷蔵庫や洗濯機を持たず、かなりスペシャルな生活をされている稲垣さん、どうなる?と、とっても気になった。

ホントに「生活」だからと、住みかとなる民泊だけ決めて、リヨンへ。

超シンプル生活の経験を駆使し、何とか「生活」しようとするのがいいし、フランス人のことも知れるのもいい。

カフェの店員が、今日は笑ってくれた!ってだけで、こちらも泣きそうになる。

もう少し写真が見たいと思うけど、旅行じゃなかった「生活」でしたね。

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2024年11月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 アフロの稲垣えみこさんがリヨンで生活した2週間を書いたエッセイ。面白くてあっという間に読んだ。
 どこでもドアでよその国に飛び出し、いつもの自分通り生活して、そこに前から住んでいる人に薦められたものを食べたり見たり、自然体で過ごせたら楽しいだろうな(女一人がエアビーで民泊に泊まるのは心配ないのだろうかと、小心者の私は不安に思うのだが)。気負わずちょっと出かける感じで旅できたら・・・と旅心を刺激された。
 稲垣さんの素晴らしいところは、旅を通じて自分が何を求めて毎日生きてきたかに気づくところ。旅は決して変身の場ではなくて、むしろ本当の自分が現れる場なのだ。

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2024年02月17日

Posted by ブクログ

最後は「あははっ...!」って感じだった!

何も準備しないリヨンへの旅、でも旅ではない!
そこに自分のいつもの生活を持ち込んで暮らす...という14
日間の試み??
読みながら笑っちゃう、心細さが伝わってくる(クスッ
いやー正直にここまで書けちゃうアフロ姉さん、すごいです。
自分を奮起して、果敢にチャレンジ...
すごいすごい、そして笑っちゃえるのはアフロ姉さんの心の声が読み取れているから(事細かに書かれている)

いやーーー面白かったです。一気読みです。
そして学ぶことも沢山あって...
人間関係も、日々の生活も...そういうこと全てが自分なんだってこと、そして自分を誤魔化さずに、変えずに貫けってこと...

旅行記だけど日々の生活って大事!とかしみじみ思う。
読んでいて楽しかった。。。
アフロえみ子姉さん。いいねっ!

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2023年10月29日

Posted by ブクログ

稲垣えみ子さん著作の3冊目。旅行先でいつもの生活を送ろうと思う発想が素晴らしい。人とのコミュニケーション、昔は飢えていたけど最近は面倒だと思うことが多い気がするなあと思わされた1冊。

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2023年05月04日

Posted by ブクログ

2週間のフランス リヨンへの旅エッセイ。これまで読んできた旅エッセイとは違って、旅をするなかでの内面の気持ちのゆれ、変化、とまどい、チャレンジ、などがテーマになっていてとても面白かった。共感した。

旅先でも普通の生活がしたい、と毎日マルシェで買い物して料理。生活はできてるけど、笑顔がほしい、笑顔が大事、という発見。

言葉がわからないなりにもコミュニケーションはできること。

つまりはそういう環境で大事なのは自分、ということ。

なんとなくわかった気がする。この人が言いたいこと。

旅したいなぁ

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2023年01月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

他人とコミュニケーションを取ろうと思ったら、まず、自分が何者かってことが前提なんだよね。自分が心から知りたいこと、心から興味の持てることがなければ、言葉が多少できようが、コミュニケーションなんて取れない。っていうかそもそも取る必要もない。

なので懸命に考えました。どこに行っても通用する、今私が心から興味があるもの、普段から真剣にやってるものって何だろうと。で、そうだ「生活」だ!って思ったんです。

父の近所にもこんな場所(近所のカフェ@フランスリヨン)があったらどんなにいいだろう。何の目的もなくても、毎朝200円のコーヒーを飲みに行くだけで大歓迎される場所があったなら、人生の孤独は全く違った様相を帯びてくるに違いない。

いくらお金持ちだろうが地位があろうが特技があろうが、態度が悪ければ誰にも受け入れてもらえません。つまりは私はこんな人間なんだといくら言葉で主張してもダメ。そんなこと誰も聞いちゃいない。相手に敬意を表して行動すること。つまりは周囲をよく観察し、場のルールを守り、控えめに徹し、しかし笑顔できちんと挨拶。それを辛抱強く繰り返す。

若い時は「選択」したいと思っていた。でも今は「ご縁」で動くのがウレシイ。

毎日マルシェに行って、新鮮なものを必要なだけ買い、その日のうちに食べる。以上、実に単純。保存のための添加物も、余分なパック包装も必要ない。ついでにフードロスもない。

毎日マルシェに行けば、店の人と顔を合わせて話をすることになる。マルシェではおじいさんやおばあさんが買い物を楽しんでいるのがやたら目につく。年をとると社会のお荷物になったかのような気持ちになる。そんな時、日々の買い物で、馴染の店主がいつもの笑顔で「あらマダムこんにちは!ご機嫌いかがですか。で、今日は何にします?」と言ってくれることが確実に人を救うのだ。

「お世話になった人に感謝を伝えよう」という作業は、思いの他楽しい作業であった。

もはや私の世界は無限であった。私は私であればいいのである。そのことだけで、世界とつながっていけるのだ。

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2022年10月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 元朝日新聞記者で、今ではモノを持たない生活でおなじみの稲垣えみ子さんが、思い立ってフランス・リヨンに14日間滞在し、「日本でしていたような生活を海外でする」ことにチャレンジした滞在記である。

 ……読んでいて、しみじみと、稲垣さんは「人間」というものを愛しているんだなー!と思った。
 リヨンで「誰からも必要とされていない」という事実に落ち込み、どうしたら言葉が通じないフランス人たちと心を通わせられるかを試行錯誤し、周囲の人たちを熱心に観察し、最後に発つエアビーアンドビーの部屋を「本当にお世話になるばかりで何もお返しできないから」とピカピカに掃除し、宿主と上階の住人に手縫いの刺し子とお花をプレゼントしたりする。しかもそれら全てが、「私の生き方はこれだから!」というような美意識からではなくて、「そうしたいからそうしよう!」という自然な気持ちから出てくる。
 稲垣さんの心を通すと、エアビーアンドビーの宿主からの対宿泊者レビューさえも、評価システムの一部ではなく、「私がこれから世界のどこに行っても通用する『居場所』を作ってくれたのだ」という美しいものに変わる。私は、こんなに美しい「レビュー」というものの捉え方を見たことがない。このくだりには本当に感動した。

 一方で、私自身には、ここまで人間、他者に対する愛……というものは、ないな……という事実も実感してしまった。
 稲垣さんが笑顔をやりとりした市井の善良な人々を文章に追いながらも、私の脳裏には「こんないい人なのに、もしかしたら裏ではひどいヘイト発言をしてたりするのかもなぁ」「女と見ればすぐにセックスしようとする男も、最初はこういう好ましい言動をするから、気が抜けないんだよなぁ」みたいな哀しい疑いがちらちらと浮かんできたりしてしまった。

 稲垣さんは、モノがなくても幸せに生きていけるよ!と高らかに謳うのだけれど、そのためにはもしかしたら、人間や他者への愛が必要で、それがない私には、果たして「小さく生きていく」ということは不可能なのではなかろうか……という恐ろしい思考が、ずっと沈殿している。

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2022年08月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

何か行動をとる時に自分の中に生まれる雑念の数々、事細かに綴られていて、著者の板状況を具体的に想像しながら楽しく読めました。

そしてこうやって、やってみた経験を文章にして物語ることを仕事にできるのは強いと思った。本にする、世に出す、ことだけではなくても、つらい経験をしている中でもそれをネタにできる、と思って人は物事を乗り越えたりする、その時にたぶん必要なのは読み手、聞き手、乗り越えた先に待っている人、戻る場所、とかなんじゃないかなーとよく思う。

そうやっていろんな経験を経てそれを伝えることで、他者を勇気づけられる人にもなれる、と考えたりしながら、何とかやっていっているのかな。

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2025年11月06日

Posted by ブクログ

暮らすように旅したい。とは旅好きの理想なんだろう。それを旅慣れないオーバー50のオバさん(自称されてます)が挑戦する話。
途中のリヨン=江戸説はなんともいただけなかったけど。(自国の歴史に他国を当てはめて嬉々としてるのはなんか気持ち悪い。)
完全アウェイなとこからコミュニケーションの真髄を体得していく様が、読んでてワクワクした。

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2025年07月16日

Posted by ブクログ

郷に行っては郷に従え。
マルシェに通う人達のファッションを見て
毎日同じでも、自分に1番似合うファッションで颯爽と歩く素敵さに気づいた著者。
私も、即、実行しようと思いました。
常連さんだらけの銭湯での流儀。
お店の常連さんに認識してもらう礼儀。
海外じゃなくても、日本での日常を機嫌よく生活する為のヒントが沢山ありました。

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2025年02月16日

Posted by ブクログ

もうすぐリヨンに短期語学留学に行くので読んだ。日本でやってないことを急に旅先でやってもしっくりこないというのは、当たり前のことかもしれないけど、改めてなるほどそうよなと思った。普段ふれないものに触れるとか、そこの王道観光をするとかもそれはそれで貴重な経験なんだけど、「行った」「やった」「見た」以上の体験になるのって確かに案外少ないかもしれない。ならば自分の本当にやりたいこと、興味のあることをすれば良い。旅行になぜだかくっついてくる強迫観念みたいなものが、これを読んで少し和らいだ、読んでよかったー。私は映画の街としてのリヨンを満喫したいと思う^ ^

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2025年02月14日

Posted by ブクログ

面白かったてす。
個人旅行の楽しみ方満載。

旅先で名所や美しい景色を見るのも捨てがたいけれど
自分自身のやり方で
その土地の人とに関わるのはもっと面白いかもしれない。
そして本作は
旅先ばかりではなく
今自分がいる環境の中でのアドバイスでもある。
稲垣さんのような極端な暮らしは出来ないけれど
日々の生活をちょっと見直すだけで
豊かな生活が送れるかもしれない。

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2024年10月15日

Posted by ブクログ

いま、毎日普通に何事もなく暮らしているけど、ものを買うにしても店員さんがいたり、それを作ってくれる人がいたり。誰かが配達物を届けてくれたり。

生活は、自分ひとりでは完結しない。

感謝の気持ちって、こういうことなんだろうね。

・誰かとコミュニケーションをとるには、まずは自分が何者かを知っているこ
・相手の笑顔を得るには相手の気持ちに「同期」すること
・お金を払ったからサービスうけて当然、な態度をとるとお金がとても冷たい道具と化する
・自分が何がしたいか分かっていれば、不安になってキョロキョロすることはなくなる

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2024年10月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

元朝日新聞の記者で原発の事故後退社して、電気をあまりつかわない生活をしていることで知られる稲垣えみ子さんのフランスリヨンでの民泊体験記。
 フランス語や英語もそれほどできるわけではないと本人は書いているが少しはできるようである。
 いわゆるパック旅行とは真逆の観光地をめぐらず、地元の人たちと同じようにリヨンという街で生活してみようとし、どのように現地人と交流できるかと四苦八苦する本である。
 もう少しフランス語を勉強すればもっと面白い旅になりそうだと思ったが、本人はできるだけ自然体で(ありのままの自分で)フランスの人と人間的なつきあいができるか挑戦したような旅である。
 稲垣さんは滞在先のフランスでもパソコンを開いて、日本からの仕事をこなす(文章をかいている)。
日本のスーパーでは誰とも話をせずに買い物ができてしまうが、フランスのマルシェでカタコトのフランス語でコミュニケーションをとろうとする稲垣さんの姿勢は反原発の彼女なりの運動(社会的な運動ではなく、彼女の私的な)なんどと思う。
 それは笑顔と気遣い、思いやりに実満ちた社会の古構築をめざす運動と言えるだろう。

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2023年12月31日

Posted by ブクログ

立て続けに筆者の著書を読んでしまった。軽やかな文章は読んでいても弾みがつきやすい。今回は旅の話。筆者らしい旅のあり方、過ごし方が描かれている。あえて日常を変えず、異国で暮らしてみる。おもしろい発想。でも、筆者だからできることなのかもしれない。暮らしらしい暮らし方を日常から行っているからこそ、異国でもできたのかもしれない。普通の人であればさまざまな時間の制約の中で、自らが設定したものでない縛りに引きずられ、なんとかしのいで生きていることの方が多いのかなと思う。だから、旅は非日常を求めることが目的だったりする。日常の拘束からの解放。一方で筆者は真逆のアプローチ。日常を拡張するような過ごし方は、めんどくさそうでもあり、面白みもあるのかもしれないと感じさせてくれる一冊。

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2023年04月25日

Posted by ブクログ

暮らすような旅をすることに憧れがあり、この本に辿り着く。
air bnbを使った旅、すごく気になる。

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2023年04月15日

Posted by ブクログ

旅先で観光地を巡り、グルメを食べ漁り、最後にお土産を買いまくる、のではなく「普段の生活」をすることに憧れた。
そして今日で全てが終わる、そんな時に「お世話になった人に感謝を伝えよう」と思えるような人生を送りたいという気持ちにさせてくれた本。
少し長く感じたが、稲垣さんの本にはハズレはない。

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2023年04月09日

Posted by ブクログ

50歳を超えても、外国語が話せなくても、こういう挑戦だったら出来るんじゃないかと思わせてくれる本。
ただ、コミュニケーション能力が問われる気もする。

すなわち、まずは、日本で、自分の身近なところで、同じことが出来るかどうか、チャレンジしてみる必要がある。著者の場合は、テレビに出てたくらいなのでそもそもが一般人ではなく、同じレベルで論じるのは無理があると思う。

歳をとって、おかしな見栄を張る必要がなくなって、ダメ元でなんでも挑戦できるかも、っていうのはそれはそれでアリだと思うし、自分が明日も生きているかわからないから、というところも納得感。

全体的に、軽妙で読みやすくて、それでいて”気づき”があるいいエッセイでした。

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2022年10月02日

Posted by ブクログ

本当のところ自分が何をしたいのか、自分でもよくわかってなかった。だからこそ懸命にキリのない情報を集めまくっていた。自分がなにをしたいかわかっていれば、不安になってキョロキョロする必要などない。
誰かに助けられる事はあっても誰かを助ける事が出来ない、だからここに居場所がないのだ。
いつもやっていることを一生懸命やる。少なくとも、やろうとする努力をする。それが出来れば十分。日常が変われば人生が変わる。

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2021年09月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

まずは、あー、あれを持ってくればよかったと言う食材が2つ。1つは削り節です。もう一つは油揚げ
出汁昆布は、かさばらない、軽い、腐らない…あー乾物って本当にすばらしい
おから床:にんじんとか大根とか玉ねぎとかピーナツとか残った野菜を切って、どんどこ漬け込めば、どんなおフランスの野菜もたちまち漬物に変身
人は自分に敬意を払ってくれた人に敬意を払うもの

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2021年09月01日

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