稲垣えみ子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
物、仕事、などから離れて裸一貫になることで、今まで見えていなかった事柄に気付く。
その世界は寂しくも、古来の人としての生活に近く、地球・自然と対話する幸せを感じる。という感じかな。
家電全てを使わない生活は真似できそうに無いが、質素でミニマルな生活は自分にも合いそうな予感がする。
便利=死んでる。ちゃんと行ききるのは不便だが、素晴らしい。
// 以下、引用
自分の目で見て、自分の頭で考えて、自分の手足でやってみるということ。
もしやそのことを、今の世の中は「不便」と呼んでいるんじゃないだろうか。
だとすれば、不便って「生きる」ってことです。
だとすれば、便利ってもしや「死んでる」ってことだっ -
Posted by ブクログ
ネタバレ著者の一人飲み修行経験から編み出された極意が書かれている。
一人飲みだからと気負わず、普通のコミニュケーションと同じくお店や他のお客さんやその場全体に対する気遣いができれば自然に溶け込める。
ついついウンチクを語ったり目立ちたがったりしたくなる気持ちを抑えることが大切。
・一人飲みの極意
一人客の多い店を選ぶ
一人客用の席に座る
静かに店内の様子を観察する
間が持たなくてもスマホをいじらない
最初の酒は素早く注文すべし
肴の注文はじっくり全力で行うべし
出された酒と料理は集中して味わうべし
食べたあとは感謝を込めて感想を伝えるべし
手持ち無沙汰になったら他の客の会話に耳を傾ける
会話は強引に -
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Posted by ブクログ
ネタバレ以前食を題材にした小説を読んだが、本当にあるのか調べたりしたので
本作は有難い。
それこそ温泉、とか喫茶店、とか細かくジャンル分けしても作家さんそれぞれのオススメがあるはずなので
シリーズ化しないかなぁ。。
雰囲気や、ピンポイントの品物目当て、また何を食べても美味しくて通う、と色々なエピソード。
また個人店の儚さと切なさも。。
三浦しをん 京王線千歳鳥山 『Ho 100%drunker』 ベルギービール煮込み
→たかぎなおこ氏のバクダン納豆といい、京王線沿いには魅力的なお店が。。
西加奈子 渋谷 『虎子食堂』スパイス系
→渋谷も新宿も駅近ですますので、開拓したい。。
中江有里 三軒茶 -
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ミニマリスト思考を学ぶために読もうと思ったのがきっかけだったが、実学的なことだけでなく、筆者の人生観を学ぶことができた。
家電を手放す(それも洗濯機・冷蔵庫など、現代人にとって必需品と思われるものまで)、それってほんとうにできるのか…?一体どうやって生活するんだろう?と思っていたが、私含め現代人が思いつかないような方法で解決していく様がとても面白かった。悲観的にならず、果敢にオール電化住宅と戦う場面は特に面白かった。
自分には実践できないかもしれないが、そういうライフスタイルもあるのだなと参考になった。
「生きるってね、面倒くさい。でも面倒くさいからこそね、素晴らしいんだ。」
最後のこの文 -
Posted by ブクログ
ネタバレアフロの稲垣えみこさんがリヨンで生活した2週間を書いたエッセイ。面白くてあっという間に読んだ。
どこでもドアでよその国に飛び出し、いつもの自分通り生活して、そこに前から住んでいる人に薦められたものを食べたり見たり、自然体で過ごせたら楽しいだろうな(女一人がエアビーで民泊に泊まるのは心配ないのだろうかと、小心者の私は不安に思うのだが)。気負わずちょっと出かける感じで旅できたら・・・と旅心を刺激された。
稲垣さんの素晴らしいところは、旅を通じて自分が何を求めて毎日生きてきたかに気づくところ。旅は決して変身の場ではなくて、むしろ本当の自分が現れる場なのだ。 -
Posted by ブクログ
自分がピアノを弾く意味に気づかせてくれる本。
自分が好きな曲を、あのメロディーを自分の力で鳴らしたいというのは自分がピアノを弾くモチベーションなんだけど、詰まる箇所があったりで1曲通して弾けなくて、ピアノを弾くこと自体投げ出すときがよくある。
でも、片手だけのメロディーでも4小説でも、なんなら1音でも気持ちよかったのをこの本を読むと思い出せる。
あと、詰まる箇所を片手づつだったり、力を抜いたり、ゆっくり弾いてみたりすれば上手くなれるかもという希望も感じることができる。
この本を読んでまたピアノを再開できた。メンタルが弱いのでまたくじけると思うけど、その度にパラパラとこの本を読みたいと思う