稲垣えみ子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ会社で仕事をしてきて、このままでいいのかと思うようになったときに、巡りあった本。会社のやめ方って書いてあるのに、アフロのことが書かれていて、ちょっと面白そう。と思って手に取ってみた。
この本で印象に残ったことはおおきく2つ。
1つ目は、考え方、暮らし方はイノベーションできること。
バリバリに仕事に向かってきた人が、
お金の使い方、仕事への考え方のイノベートしていく様子は
とてもリアルで、特に働き盛りの女性の1つのモデルを見たような感じがした。その過程でアフロにしたのかと思うと、クスッと笑えちゃう。
2つ目は会社に依存なくとも仕事ができるようになっていくと、自分らしく毎日を過ごせそうだなと思ったこと。
どうやら仕事をすることは本来楽しくて、それは別に会社でなくとも良さそうであることが伺えた。でも、日本という社会は、会社に依存したり、そこにしがみつかない人は損をしやすい構造になっていそうだと気づけたこと。
私自身は、自分らしく生きていく方が、損をしない。ということよりも重要だと思うから、もっと依存せずに、仕事に向き合える人になっていけるようになりたいと思った。それは副業・兼業とかいうことでなく、もっといろんな社会の見えない言葉になっていない当たり前を認識して、本当にそうなのか。と問いながら、考え方・暮らし方をアップデートしていくような。そんな感じをちょっとずつ取り入れていけるといいな。 -
Posted by ブクログ
原発再稼働のニュースを聞いて、世の中のフクザツな事情を理解していない私の頭には、「え、たった十数年前にあんなことを経験したばかりなのに、なんで?意味がわからない」という言葉しか浮かんでこなかった。
稲垣えみ子さんが節電生活を始めて冷蔵庫を捨てるに至ったことは『もうレシピ本はいらない』で読んで知っていたが、その出発点は、東日本大震災のときの原発事故を受けての「個人的脱原発計画」にあったことは知らなかった。もしかしたら『レシピ』の本にも書いてあったかもしれないが、少なくともそれを読んだときの私は受け取っていなかった。だが今回いちばん心に残ったのはその部分だ。
原発事故が起きたとき、稲垣さんの心に浮かんだのは、これからどうなってしまうんだろうという不安だけではなく、「これはもしかして自分のせいでもあるのではないか」という思いだったという。このような中途半端な引用だけだと、「自分のせいって⋯驕るなよ」という冷笑も誘ってしまうかもしれないけれど、これまで自分が何とも思わずに(いやどちらかというと善だと思って)重ねてきた営為が、巡り巡って何かだいじなものを傷つけているのではないか、積もり積もって何か取り返しのつかない崩壊をもたらしたのではないか、そういう疑念に気づいてしまうと、もう気づいていなかったころの意識には戻れなくなってしまう⋯そんな感覚であれば、今の私は理解できる気がする。
掃き掃除、拭き掃除、手洗い洗濯、干し野菜、冷暖房なしで暑さにも寒さにも無敵になる風流生活⋯私もやってみたい!それはそれで、やってみたいのだが、でも稲垣さんの電気との戦い(?)をそのまま私が模倣しても意味がない。私は何と戦いたいのだっけ。違う違う、戦闘モードになったり、高邁な理想や自己実現の夢を掲げたりしなくてもいいはずだ。何を守りたいのか、何には成り果てたくないのか、今持っているものは何だったか――自分を嫌いにならない動き方がわかるにはまだ、もう少し、静かな時間が必要そうだけど、そのつかみ方のヒントの気配くらいは感じられた気がする。
明るく楽しい文章とイラストで、素敵。爽やかな気分になれた。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ読んだきっかけ
還暦を過ぎ、丁度働くことを見直しているところだったので「会社を辞める」ことが、どういう意味を持つのか、興味を持った。
感想
著者が50歳で会社を辞める決断をした背景と、その後について、興味深く読んだ。価値観が転換するきっかけとして、地方へ飛ばされた時のことが書かれている。直売所や山歩きを通じて新しい暮らしを始め、「お金」や「働くこと」に対する価値観が大きく変わっていったことが描かれている。特に香川県での「うどん一杯」を基準にした独自の経済感覚や、「林住期」という生き方の思想が印象的だった。
この本は、第二の人生は、真剣に時間をかけて探るべきであること。会社に(お金に)依存する事をやめ、今までの価値観を手放すことで、より自由な、より自分の心に沿った、より楽しい、新しい人生の可能性が見えてくることを教えてくれた。
働くこと、お金の使い方、自分と向き合う時間について、深く考えるきっかけになった。
そして、心に残ったのは、力のない身でも勇気を出して声を上げると、自分と同じ思いを持った同志がどこにいるのかが自然に見えてくる。偉くなければ、自分のやりたいことを実現できないわけじゃない。考えようによっては、社長以上に自分の思う通りに会社を変えられることもあるんじゃないかと考え、会社の方針の枠からはみ出した仕事を勝手に作るようになって行きました。という件。著者は、頭がいいだけでなく、行動力があるなと思い、その点こそ見習いたいと感じました。