感情タグBEST3
Posted by ブクログ
家事の負担を減らす本は、忙しい毎日を回すことを目的にするものが多いと思うのですが、こちらは老後の生活や、収入減、自然災害などにも対応することを目的として書かれています。
自分の欲望のほうからコントロールしていくという目から鱗の内容。
中で紹介されている樋口恵子さんや、石飛幸三さんの言葉も良かった。
文章は、さすがの稲垣さん!読みやすいし大好きです。
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「家事さえできれば、お金を稼ぐ時間なんて無駄」だったんじゃないだろうか。何しろ家事さえできれば、何は無くとも自分の幸せは自分の手でちゃんと作り出すことができるのだ。となれば、あとはお金にとらわれることなく、自由に、好きなように、のびのびと生きれば良いのである。
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家事とは自分の機嫌を取ること。自分を大切にすること。世界中の誰も自分を認めてくれなくたって、自分だけは自分をちゃんと認めることができるのだと確認することだ。
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人とはそもそも、自分の体や手を使って、「やった!」という実感を得ることに喜びを得るように設計されているのではないだろうか。そう考えると、私はずっと「便利なマシン」に人生の喜びも楽しみも奪われ続けてきたのかもしれない。
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可能性を捨てることは、今ここにあるものの素晴らしさに気づくこと。そこに気づくことさえできたなら、自分で自分の欲の奴隷になる必要なんて、つまりは大変な時間と労力をかけて家事を頑張る必要なんて全然ないのである。
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最も大事なのは小遣いではなく生活費の使い方である。自分の人生の土台を成り立たせるための堅実な支出の方法である。つまりは、「生きていくのに実際いくらかかるのか」という実感である。
これは家事をして初めて身につくことだ。これができていないと、お金に対してただやみくもに執着することになる。
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「便利!」「便利!」とまくしたてるコマーシャルが、まるで私を陥れる穴のように見えてくる。「ワンランク上の暮らし」を提案する雑誌も何の魅力もなくなってしまった。ワンランク上を目指している場合じゃない。これから確実に老いていく私に切実に必要なのは、「変化の少ない暮らし」なのである。
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便利に流されず、シンプルに自立して生きること、自分に備わった力を精一杯発揮し、他人と助け合って生きること。それさえできたなら、老いも災害も疫病もしなやかに乗り越えていくことができるのではないだろうか。
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豊かさにかまけた現代人の多くは、チコちゃん流に言えば「ぼーっと生きている」のだ。お金やものに豊かさを頼っている間に、何はなくとも自分の力で豊かな暮らしを作っていく力はすっかり瘦せおとろえているのである。
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ものを処分し暮らしを小さくするとは、泣きながらものを捨てることでも、惨めさに耐えることでもなかった。それは自分を鍛え、進化させることだったのだ。
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私はこれから、失われた自分自身を取り戻しに行くのだ。ものに頼らず金に頼らず、自分の内なる力を信じ、それを発揮し磨いて生きていけるかどうかへの挑戦が始まるのである。金やものがあれば豊かになれるのだと信じて疑わなかった人生から180度の転換である。
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お金も特別な能力もいらない。ほんのちょっとした決意さえあれば、ただそれだけで十分な幸せを私は私の力でちゃんと手に入れることができる。その事実そのものが、とてつもなく大きな安心と幸福だった。私は無力なんかじゃなかった。私は自分の力で自分の幸せを作り出すことができたのである。
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Posted by ブクログ
面白かった。
人生は手に負えるんだ、という最後のフレーズ
が良かった。確かに人って、生きる上で必要とされる事が大切で、ただ生きているだけって凄く辛い事。でも身近にある家事が、著者を救ってくれた。
私も日々の家事の大変さに辟易としていて、この本を手にしたけれど(状況は違うけれど)ミニマルな暮らしっていいなと思った。今は便利なもので溢れていてそれはそれで良いけれど、人間が本来感じる幸せをも奪っているかもしれない。このミニマルな暮らしの先駆けとして、これからも著者を応援したいと思いました!
Posted by ブクログ
おもしろくてどんどん読んでしまう!私にとってバイブルになる!と感じた本!!
小学生のときに国語の教科書に載っていた、おばあちゃんが自身の狭い部屋で少しの好きなものだけに囲まれて暮らしている描写が、私にとって理想で、しかしその理想からはずっとかけ離れているけれど、この本はその理想に近づくための具体的な方法が書かれている、と思う。この現代にあって、原始人(いいすぎ)みたいに暮らすなんて!可能なんだ!という驚き!(原始人ではなく江戸時代ですが(笑))
この本を読んで、なるほど家事ができるとはいかに大事なことか、生活するだけでなく、自己肯定感も生み出すなんて、、でもその熱弁には非常に納得してしまった。子どもたちのことをついやってあげてしまっているが、めんどうがらずにまだ家事をおもしろがれる小さいうちにこそ教えてやらねば!と強く思い、さっそく汚れた服を風呂に入る際に洗わせることにした。継続して身につけさせたいと思う!そして、以前読んで理解できなかったこんまり本をもう一度読んでみようと思う(笑)
Posted by ブクログ
何もかもが便利になり、モノが溢れることが老いを加速させ、孤独を生む。
環境の変化の少ないシンプルな暮らしの積み重ねが、老後への備えなのだなぁと理解した。
アメリカの修道女を対象とした研究の話が、とても興味深かった。
筆者の生活の潔さがカッコよく、将来はこうありたいと思えた。また繰り返し読んでいく。
••┈┈┈┈┈好きなフレーズ┈┈┈┈┈┈••
老いたとて、ちゃんと「自分にできること」さえあれば、どれほど衰えても、人は前を向いて生きることができるのだ。
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思った以上に断捨離の本だった。自分の好きなこと、大事なことだけ残して、他は捨てる。そしてそのための、身の丈にあった小さな家事。
老いた母の話が一番印象に残った。私も先日新しいレシピ本を買ったばかり。どーしよー。でもこの本を読んで、老いることが怖くなくなったかも。私より少し先をゆく稲垣さんが、これからどう生きていくのか楽しみです
Posted by ブクログ
一見ギョッとしてしまうタイトルだが、穏やかにラク家事ライフを送るための方法が書かれている本といったところ。
モノを減らし、シンプルな空間のなかで単純化されたルーティンを心を込めておこなう。それができれば、どこに居てもきっと、スローで豊かな生活は叶う。
明日何が起こるかわからない混迷の時代、私たちは身軽でいるに越したことはない。
稲垣さんのように、生活のなかの選択肢をできるだけ減らして、身軽に暮らしたい。そう、強く思った。
Posted by ブクログ
なにおれさんが、オススメされていたので読んでみました!
確かに人生を変える、目から鱗な本です。豊かになるほど、家事が大変になっていく。幸せから遠ざかっていく。
自分のことを自分でできる事が幸せ。それで一生を終えていくことができれば。。
よくあるミニマリスト特集などとは違う次元の、スカッと爽快な本でした。
私も何度も読んで、マインドを変えていきたいと思いました。
Posted by ブクログ
とても腑に落ちた。
私は今現在ただの主婦だけれど、結構幸せと密かに思っていたわけがわかった。
自分の好きなように家を整えて、好きなご飯を作っているからなんだと。
ただ、まだまだうちの中にものがやたらと多い。これらを捨てていくのはとても難しいと思う。
年老いた父も、自分の世話は自分でしたいのだろうなと思った。
言葉にできなかったこの感情を稲垣さんが一つひとつ噛み砕いて説明してくれた。
いい本だと思う。
Posted by ブクログ
なかなか面白く読んだ...
読み終わっての感想...
老後の生活、ボケずに快適に生き切るためには...
そんなことをビビビッと感じながら読み進む...
一番印象に残っている言葉
「人生の可能性を広げない」
なんか、この一言が頭から離れなくて...
裏返せば...
究極、「今に生きろ!」みたいな感じに受けとてしまった(笑
なんだか先日、断捨離したばかりだけど...
まだまだだな...と感じてしまって
不要なものが目につき始めている...
説得力ある一冊であったのだ...
Posted by ブクログ
まずタイトルのインパクト!
稲垣さんの存在は何となく知っていたけれど、初めて著作をちゃんと読んでみた
なるほどなぁ〜
最初はいくら何でも極端すぎるでしょう…と思っていたのが段々納得させられていく感じ
確かに理想的
実は私も震災後の計画停電を経験して、皆がトトロ時代位の生活にすれば電気なんて十分足りるでしょ?!と思ったことがある
そして結局やるかやらないかということ
まずは読んだつもり?!のこんまり本、再読決定です
Posted by ブクログ
家事・・・この奥深き悩ましい事柄を稲垣さんはまたしてもばっさり。
家事にかける時間を減らす。我ら主婦の永遠のテーマと言えるでしょう。
そんな悩ましい問題すら稲垣さんはあっさりクリア、健康で清潔にご機嫌よく毎日を過ごされているのである。
「何かに耐えているわけでもなく、何かを目指しているわけでもなく、普通にらくに健康に文化的に生活をしている」のだそうだ。「ものを無駄にしたり、物を使い捨てしたり、ごみをたれ流したりすることは、実は自分の心をそれだけ荒ませていたのだ」ということに気づいたのだと。
すがすがしいその生き方は素晴らしい、素晴らしいが私には真似はできない・・・
Posted by ブクログ
便利をやめることは素晴らしい。
欲に振り回されず自立。
シンプルに生きること。
そうすれば遊ぶ時間が作れる。
自分でもいられる。
正にそう思う‼️
Posted by ブクログ
▼感想
・家事に焦点をあてながら、著者の目標・在り方・行動についての内容がむちゃくちゃおもしろかったです!
・何で母親が家事をしなければならないのか、当たり前となっている疑問に一石を投じて頂き納得しました!
▼メモ
・私が整理しなきゃならなかったのは、モノより何よりまずは自分の肥大化した欲望だったんである。
・モノを処分し暮らしを小さくすることは、泣きながらものを捨てることでも、惨めさに耐えることでもなかった。それは自分を鍛え、進化させることだったのだ。貧乏長屋からは「スキル無き者は去れ」という声が聞こえてきそうだった。
・「買い物」こそが最大のムダな家事
・ここで良いのだ、自分は自分で良いのだ、自分はすでにすべてを手に入れているのだと思うことができたなら。それだけで、人生は間違いなく一変する。有り余る時間とエネルギーを使って、本当にやりたいことをどこまでもすることができる。
Posted by ブクログ
嫌われ者の家事を自分の軸として生きていく決意が感じられた。確かになぜ家事は嫌われるのか。世の中のサービスや製品が家事から人々を遠ざけるために存在していることを再認識させられた。老後のために資産を増やすことも大事だが、いかに自分のことを自分でできるように準備をすることも大事だと。全部は真似できないが、考え方はとても参考になる。また、時間を置いて読み返したいと思わせる本だった。
Posted by ブクログ
家事か地獄かって、すごいタイトルですよね。このタイトルでなければ手に取らなかったかもと思うくらいインパクト大。
最初の方はこれまでの稲垣さんの著作にもあるような超ミニマム生活?がいかに素晴らしく気持ちよいかが綴られていて「いやでもそれ、一人暮しだからてきることだよね」と想っていたら、ちゃんと家族がいたら無理って思ってますよねというところまで話が及んでいてナイス。
確かに考えかたはナットク。そんなふうに考えたことなかったなぁと目からウロコもいっぱい。
しかし素晴らしいけどやれるかどうかは別の話。この生活が老後をいかに暮らすかの話に繋がるに当たり、ご両親の話が始まった辺りから本書の核心というか俄然筆が熱くなった感があり読む方もちょっと力が入りました。
生活術の話とかじっせんするかとかの話でなくて生き方の話だったんだなぁと。
どうやって生きていきたいかを考えるということなんだなぁと。
買い物という家事が、家事の中でそんなにいろんなスペックを要するとはかんがえたことなかったけど確かに言われてみればそう。
そして少しずつしんどくなってきてるの確かだし、我が身を振り返るとネットで買えばいいじゃんって言いつつそこにものすごく時間取られてるのも確かだなあと。
うん、色々目を開かされましたね。面白かった。
しかしさっき書いたけど、やれるかどうかは別。私は無理だ。
でも稲垣さんの今後は見続けていきたいですね。
Posted by ブクログ
お母様のお話は自分の母と重なる部分があり、思わず涙してしまいました。
"家事"は生きるのに必須な能力だと思うので
たくさんの人に読んでもらいたいです。
Posted by ブクログ
江戸の貧乏長屋生活を現代に実践する、ミニマニストえみ子。
必要最小限に絞ったラク「家事」は「極楽」。豊かさとは何か、考えさせられる。
ここまでできれば清々しい。
Posted by ブクログ
節電生活から始めた家電の断捨離で家事が信じられないぐらい楽になったという稲垣さんのライフスタイルを総括する一冊。
本書では家族もいる人も含めて以下のことを提案している。
1.便利に頼らない。
2.可能性を広げない。
3.家事の分担をやめる。
一言で言うと欲に振り回されずに、自立してシンプルに生きること。
人生が単純になれば人生の一部である家事も単純で負担のないものになる。
人は何かを手に入れるほどに中身はすっからかんになる。だから、これほど物が溢れ、豊かになった時代に生きているのに、私達は不安なのである。
現代において、時間とエネルギーを最も使っている家事は実は買い物である。これをいかに省略化するかが肝とも言える。
私達はなぜ、溢れんばかりの物を欲しがるのか。それは、新たな物を手に入れると、自分がバージョンアップするような、より良い自分になれるような錯覚を起こすから。
しかし、どんなに高額で最新な物を手に入れても自分は自分のまま。
むしろ物を捨てて、自分の中の新たな可能性を掘り起こす作業の方が生まれ変わるような体験をすることができる。
物は有限だが、自分の可能性は無限である。
本書に書かれていることは、一人暮らしの人なら参考になると思う。
しかし、小さい子供がいる家庭の主婦では限界があるだろう。いや、むしろどれも真似できない。
しかし、老後はこんなライフスタイルを送りたいというイメージができたから読んで良かった。
Posted by ブクログ
結婚して、家事をする様になって、「こんなに面白いものなんだ」と、私も感じています。しかし、時間が無いと家事が疎かになってしまうのは事実。時間の無い、若い人達のために、婆はお手伝いしてあげたい。
Posted by ブクログ
家事から解放されたいと思ったら、便利な家電を手放すなんて!目から鱗である。
洋服のくだりも良かった。おしゃれな人とはたくさん服を持っていて色々な着方ができる人ではなく、自分によく似合っている服を着ている人。だから制服のように同じ服を着ていても問題ない。いや、むしろおしゃれに見えるのだ。
化粧品からバスグッズから洗剤まで結構いろんなものを一切合切捨てている。やはり何より捨てが重要である…
Posted by ブクログ
家に物が多すぎるから家事が煩雑になり嫌になる…まさに著者の言う通りである。
物が欲しい、だからお金を稼ぐ、だから仕事が忙しくなる、だから余裕が無くなり家事が出来ない、だから人生に余裕も無くなる。
まさにその通り。
必要に迫られて収納のない家に住むことになった著者はどんどん物を捨てていく。果ては冷蔵庫などの家電の数々まで。
さすがにそこまで真似できないが、見回せば半分は必要の無い物だなぁ。
家事もそれほど嫌いではないけど、もっと楽になれば楽しめるかも。
身の丈に合った暮らしを楽しみ、老いと共に生活を小さくしていく。
頑張りたいと思いました。
Posted by ブクログ
とてもよかった。
タオル一枚で全て拭きあげ、それを手洗いして干して家事完了!
想像しただけでワクワクする
私も歳をとればどれほど、手に負える範囲に生活を縮小し.死ぬまで家事をして、自分を使い果たして死んでいきたい。
稲垣さんは清貧という生活のお手本です
Posted by ブクログ
うーん真似できないことが多かった気がする。
自分のペースで生活リズムを作れる人はできるだろうが。。。
便利が不便を生んだいるのはよくよく考えたほうがいいなと思った。
洗い物をしない。これやりたいと思った。下着は確かに風呂場洗える。手ぬぐい生活にあこがれる。髪がなぁ。やはりスキンヘッドにかつらスタイルがいいのかも。
Posted by ブクログ
ミニマリストで同年代、新聞社で働いて高給取りが今の生活に至り満足している訳を
家事労働から解説。同じ生活は出来ないが、自分の機嫌は自分で取る意識は共感する
Posted by ブクログ
▽メモしたところ
・便利をやめたら家事が楽になった。
・ごちそうをあきらめたら全てが手に入った(時間も、エネルギーも、健康も、美味しさも)
・料理は調理法別に3種類作る
①火を通さないおかず(サラダ、漬物など)
②サッと火を通すおかず(炒め物、焼き物など)
③じっくり火を通すおかず(煮物、味噌汁など)
▽感想
不要なものを処分して、暮らしを小さくしたことで、便利な家電を手放しても家事が楽になった。
確かにそうだろうな…と内容や理屈は納得はできるものの、子供がいると家電や洗濯機なしの生活はとてもじゃないけど厳しいのが本音。便利を追求して様々な家電があるけれどむしろそれによって家事をややこしくしているのもあるという、現代に一石を投じた内容でもあると思う。